公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、9月30日(土)に開催されたイタリア代表戦後の女子日本代表ヘッドコーチ、選手のコメントをお知らせいたします。 本試合は、イタリア24-25日本(前半 7-22)で女子日本代表が勝利しました。女子日本代表が女子イタリア代表に勝利したのは初めてのことです。

 

■レスリー・マッケンジーヘッドコーチ

「前半は私たちの強みを多く発揮でき、良い形でゲームを進めることができました。しかし、イタリアが私たちに厳しい時間を与えない理由はないと確信していました。その中で後半に苦しんだ時間もありましたが、試合をマネージすることができたことには満足しています。

両チームともに若い選手たちが出場していたので、私たちのチームも一貫したプレーをできていない部分はありましたが、両チームの若い選手たちがこのような試合の経験を積めたことはポジティブに捉えています。二週間後にまた対戦するのがとても楽しみです」

 

■長田いろはキャプテン

「前半は私たちがやりたかった、ボールをスペースに運ぶラグビーができましたが、後半は相手のキャリーが多く、そこでのコリジョンに勝てずにゲインされ、モメンタムを作れなかったことで、イタリアに良いアタックをされてしまったと思います。ディフェンスがあまりうまくいっていなかったので、今まで自分たちがやってきたことを思い出してコネクトし続け、いいポジショニングをして、全員で前に出ようと皆に声を掛けました。

(WXVに向けて)まずは自分たちがやるべきことの精度をしっかり高めて、また80分間通して相手にプレッシャーをかけ続けられるように準備していきたいと思います」

 

■向來桜子選手

「私は昨年のワールドカップのイタリア戦では短い時間の出場で、かつ負けてしまいましたが、今回は80分間戦えて勝利できて良かったです。(齊藤)聖奈さんがウォーターでサポートしてくれて、自分でも考えながらフランカーの仕事を全うできたと思います。反省点としてはターンオーバーの後の判断ミスやバックスとのコミュニケーションミスがあったので、コミュニケーションを更に取っていきたいです。

(WXVでのイタリアとの再戦について)今日はイタリアも日本も、新しい組み合わせや初キャップの選手が入る、チャレンジングなメンバー構成だったと思いますが、WXVではまたメンバーが変わって、違ったアタック方法や違った試合展開になってくると思うので、楽しみです。私もまたメンバーに入れるように頑張りたいです」

 

■山本実選手

「前半は敵陣でプレーすることが多く、良い形で試合を折り返せましたが、後半に入って相手があまりキックを使わなくなり、かつ速いテンポと上手なパス回しで少しづつ前に出られてしまったことが、後半に失点した原因だと思います。個人としては前半キックを使ったエリアマネジメントがうまくいったことが良かったと思いますが、今後に向けてはゴールキックの成功率を上げていきたいです」

 

■永田虹歩選手

「後半から出場しましたが、ディフェンスでは常にプレッシャーをかけ続けられ、また得意のランでアタックにたくさん参加することができました。私はプロップの経験がまだ浅いので、これから更にラインアウトやスクラムなどのセットプレーで細部にこだわっていきたいです。

WXVでは三試合とも今日のような接戦になると思いますが、自分たちがやることは変えずにサクラフィフティーンらしさを出すことができれば、今日の試合のように得点できたり良いディフェンスをすることができると思います」