2022 年 8 月 5 日付「脳損傷からの競技復帰に関するガイド改訂」 「脳損傷や硬膜下血腫を生じた際は、原則として、練習・競技に復帰すべきでない。但し、競技 復帰を希望する者に対しては、頭部外傷に関する専門性を有した医師の判断により復帰の機会を 設ける。競技復帰希望者は、受傷 6 ヶ月以降、所定の書式を用いた報告(意思確認書)を都道府県 協会から支部協会を通じて日本協会安全対策委員会に提出する。」 


上記の 2022 年 8 月 5 日付「脳損傷からの競技復帰に関するガイド改訂」から 1 年が経過し、発生した数件の事例を踏まえ、当通達改訂が有効に活用されるように、以下の 2 点のガイド追加・プロ セス変更をお知らせいたします。 


【脳損傷の定義と脳振盪報告書について】

1. 脳損傷の定義の明確化 

  脳損傷を、CT/MRI 等の画像によって診断される骨や脳の外傷(急性硬膜外血腫、脳挫傷、外傷性くも膜下出血、眼窩骨折を含む頭蓋骨骨折等であり、単なる頭皮の傷は除く)としました。復帰までの期間は原則、急性硬膜下血腫と同様に、受傷後 6 ヶ月以降ですが、ある種の脳損傷については 主治医の判断に基づき、受傷後 3 ヶ月以降、6 ヶ月以前の復帰も可能としました。 


2. 脳振盪報告書の改訂 

  上記と共に、脳損傷や急性硬膜下血腫を書き込めるように脳振盪報告書(兼脳損傷等報告書)に改変し、この報告書により従来通り脳振盪及び脳振盪の疑い、上記の説明による脳損傷、急性硬膜下血腫など、重症傷害に当てはまらない頭部外傷を、この報告書により報告を求めることとします。 


競技復帰に際し、以下の 2 つの対応を求めることに変更はありません。選手の安全を最優先として、当通達に対応ください。(提出書式については、添付資料を参照) 

  1.復帰に際して『競技復帰の意思確認書』と担当医師の「同意書」の提出 

  2.復帰後も担当医師による定期的な経過観察を受け、十分な話し合いを行うこと。


当通達についての問い合わせは、日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会委員長の齋藤までお願いいたします。

(連絡先 m.saito@rugby-japan.or.jp) 


■通達対象:都道府県、都道府県協会安全対策委員長、加盟チーム 

■文書作成・問い合わせ先:日本ラグビーフットボール協会 安全対策委員会、テクニカルサービス部門


添付資料  「脳損傷、硬膜下血腫」受傷後の競技復帰 に関する資料一式 

脳振盪報告書(兼脳損傷等報告書)改訂について 

脳振盪報告書(兼脳損傷等報告書) 

傷害報告ガイド