公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、NPO法人プライドハウス東京(共同代表:五十嵐ゆり、小野アンリ、野口亜弥)と包括協定を本日締結しましたので、お知らせいたします。また締結に伴い記者会見を実施しましたので、ご報告いたします。

 

日時:2023年12月4日(月) 15時~15時半

会場:文部科学省12階 記者会見室

参加者:野口 亜弥氏(プライドハウス東京共同代表)

    村上 愛梨氏(プライドハウス東京アスリート発信チーム理事/ラグビー選手/横河武蔵野アルテミ・スターズ所属)

    東海林 一氏(ジャパンラグビーリーグワン専務理事)

    池口 徳也(日本ラグビーフットボール協会 共同最高事業統括責任者)


包括協定締結の様子


記者会見の様子


LGBTQ+当事者 村上愛梨選手よりコメント


「LGBTQ+の当事者として、学生時代は周囲の偏見などもあり隠して生きてきましたが、26歳のとき、バスケからラグビーに転向して素晴らしい仲間と居場所を見つけることができました。自分の居場所を見つけて、カミングアウトすることできました。本日の協定締結のような場につながって感謝しています。LGBTQ+の活動やサポートも、引き続きがんばっていきたいです。」

 

LGBTQ+当事者の渡邊彪亮選手からの動画コメント


JRFUによるLGBTQ+への理解促進を目的としたレインボーグッズと共に記念撮影


2023年11月27日

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田雅人、東京都港区)は、NPO法人プライドハウス東京(共同代表:五十嵐ゆり、小野アンリ、野口亜弥)と12月4日(月)に包括協定を締結しますので、お知らせいたします。締結に伴い12月4日に記者会見を実施しますので、会見の様子は追ってお知らせいたします。


■NPO法人プライドハウス東京との包括協定概要 

当協会では、JAPAN RUGBY 2050活動指針として、「ラグビーが世界一身近な国へ」というミッションを掲げ、ラグビーが「誰でも、いつでも、どこでも楽しめる」スポーツとなるための各種取り組みを推進しております。

今回の連携協定は、当協会が2021年に行った「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I) 推進宣言」の中でコミットメントとして掲げている多様性を持った共生社会の実現を加速するため、LGBTQ+などの性的マイノリティに関する情報発信や多様性に関する様々なコンテンツを提供しているプライドハウス東京と締結するものです。

また、一般財団法人ジャパンラグビーリーグワンとも一丸となって課題と向き合い、取り組みを行っていく予定です。

 

■岩渕健輔 (公財)日本ラグビーフットボール協会専務理事コメント

「ラグビーには、個々の特性に応じて、活躍できるポジションがあります。また、各国の代表チームでは、出身国や人種、言葉や文化が異なる選手がワンチームとなって活躍しています。当協会では、このような競技特性があるラグビーを通じ、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)の推進に努め、誰もが自分らしく生きることのできる社会づくりに貢献していきたいと考えています。今後、ラグビー指導者や競技者へ向けた性の多様性を理解するための講習会の実施のほか、ラグビーの大会やイベント会場を活用した情報発信と啓発を行うことで、LGBTQ+などの性的マイノリティへの理解促進を進めてまいります」

 

■野口亜弥 NPO法人プライドハウス東京共同代表コメント

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機にスタートとしたプライドハウス東京は、2018年の設立以降、性自認や性的指向、性別表現に関わらず、誰もがありのままの自分で安心・安全に活躍できるスポーツ界、そしてその社会の実現に向けて活動してきました。2019年のラグビーワールドカップの開催期間中はLGBTQ+当事者を含めた誰もが安全・安心に集うことができる、日本で初めての期間限定の『プライドハウス』を原宿に設置しました。『多様性と調和』を掲げた東京2020大会では過去最多の200人を超えるLGBTQ+をオープンにするアスリートが大会に出場した一方で、LGBTQ+をオープンにする日本人選手は0人でした。また、プライドハウス東京が昨年実施した調査では、体育現場がLGBTQ+ユースにとって、自分らしくいられる場所になっておらず、ポジティブな感情になりづらいことが明らかとなっています。2019ラグビーワールドカップ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を経て日本のスポーツ界でも少しずつ性の多様性について考える機会が増えてきましたが、まだまだ道のりは長いです。日本ラグビーフットボール協会様と一緒にあらゆるレベルや競技において、性自認や性的指向、性別表現に関わらず、すべての人が安心してスポーツに取り組むことのできる環境づくりのモデルとなる取り組みを推進していきたいと思います。豊かな個性を尊重するラグビー界から、現状を変えていくための歩みを進めていきたいと思っています」

 

参考情報:プライドハウス東京 公式ホームページ:https://pridehouse.jp