IPU環太平洋大学 82 - 17 八戸学院大学(前半49-17) マッチレポート

立冬の候とは思えない穏やかな気候の下、八戸学院大学のキックオフでゲームがスタートした。

中央奥へ蹴り込まれたキックに対して、IPU環太平洋大学は地域の前進をはかる。

八戸学院大学もキックで応戦、それでもIPU環太平洋大学は50-22キックで相手陣22mでの攻撃を獲得する。

前半5分、アドバンテージのペナルティーからラインアウトを選択、そのままライアウトモールで②児島颯斗が右隅にトライ、コンバージョンも成功し7-0とIPU環太平洋大学が先制する。

八戸学院大学はキックで相手陣への前進をはかるが、IPU環太平洋大学が押し戻す。

前半10分、IPU環太平洋大学はキックカウンターから攻撃を重ね、ゴール前に前進、⑨佐光宥音が一瞬のスペースをついて右中間にトライ、コンバージョンも成功し14-0と引き離す。

対する八戸学院大学は、前半15分、自陣からロングキック、バウンドしたボールが⑬杉山葉の胸に入りそのまま右隅にトライ、コンバージョンも成功し7-14と追い上げる。

その直後の前半18分、IPU環太平洋大学は力強い縦の突破を重ね、⑧國分啓充に渡り中央にトライ、21-7と主導権を渡さない。

さらに、IPU環太平洋大学は、前半23分、ゴール前で⑦尾野功明が抜け出しトライ、コンバージョンも成功し28-7と優位なスコアを維持する。

悪い流れを断ちたい八戸学院大学は、前半27分、相手陣ゴール前でスクラムを押し込み、FWが連続攻撃、最後は①八戸勝基が押し込んでトライ、12-28と追いすがる。

それでも、前半30分、IPU環太平洋大学はラインアウトから巧みなテールアタックで前進、最後は⑨佐光宥音が再度相手防御のスペースをついて中央にトライ、コンバージョンも成功し、35-12とペースを維持する。

対する八戸学院大学は、前半35分、相手陣からキックパス、最後はゴール前で⑬杉山葉が抜け出しトライ、17-35とする。

前半終了間際には、IPU環太平洋大学が集中力を見せ、37分⑩前坂梨空、前39分⑫エズラ・パウロが連続トライ(コンバージョン成功)、49-17と力強く前半が終了した。

 

後半のリスタート直後もIPU環太平洋大学がチャンスをつかむ。

後半3分、キックカウンターから地域を進めると⑥宮岡栄起が抜け出し右中間にトライ、コンバージョンも成功し、56-17と幸先の良いスタートを切る。

ゲームを完全にコントロールするIPU環太平洋大学は、後半7分、⑩前坂梨空のディフェンス裏へのグラバーキックを⑮沖永龍之介がキャッチ、⑭小南寛太へパスが渡り右隅にトライ、61-17とする。

それでも八戸学院大学はブレイクダウンで粘り、ペナルティーを獲得すると相手陣に地域を進める。

IPU環太平洋大学は堅守で対抗、地域を一気に押し戻す。

双方メンバーを入れ替えながら進む、後半21分、八戸学院大学のラインアウトが乱れ、IPU環太平洋大学が獲得、攻撃を重ねオフロードパスを受けた⑮沖永龍之介が右中間にトライ、コンバージョンも成功し68-17とする。

その後もIPU環太平洋大学が、後半28分③阪口蓮斗、後半34分⑯中山俊介とトライ(コンバージョン成功)を重ねノーサイド、82-17と総合力で圧倒して2回戦にコマを進めた。 

(文責 品野いっせい)


記者会見レポート

▼八戸学院大学記者会見

山下祐史ヘッドコーチ

Q 今日の試合を振り返り、ひとことお願いします。

A 前半、立ち上がりで自分たちのエリアがしっかり取れず、相手のペースで進めてしまったことが、今日の一番のターニングポイントだったと思います。徐々に自分たちのラグビーできてきましたが、フィジカル含めて、終始相手のペースであったことが今日の結果につながったと思います。

Q 次に向けて、ひところお願いします。

A スクラムはある程度通用した部分はあるので、大学選手権の1勝に向けて、フィジカル、メンタルすべてにおいて、もう1段レベルを上げて行こうと思います。

 

清水涼平主将

Q 今日の試合を振り返り、ひとことお願いします。

A 最初のキックオフで、相手のペースに持ってかれましたが、その後、自分たちのペースを

取り返すため、強気なアタックをしました。しかし、普段やってるラグビーの基準というか、関東のラグビーと東北のラグビーの差がそのまま浮き彫りになってしまったかなと、感じています。

八学として、フォワードコーチのもと、セットプレイを強化してきて、スクラムでトライすることができたり、ラインアウトも前半は安定した供給できたりと、例年よりも成長してきた部分なのかなと思います。

Q 自身の大学4年間振り返るとともに、後輩に向けて、ひとことお願いします。

A 大学選手権4年間出場のなかで、大学1年の頃比べ、今のチームは基準が上がってきて、やりたいラグビーというか、関東のラグビーに近づいてきたように感じています。

今年、底上げしてきたことを、来年、もっと上げて、大学選手権1勝に向け、頑張ってほしいと思います。

 

山下祐史ヘッドコーチ

清水涼平主将

 


▼IPU環太平洋大学記者会見

小村淳監督

Q 今日の試合を振り返り、ひとことお願いします。

A ラグビー日和の天候のなか、大学選手権2大会ぶり2回目の出場で、初勝利を目指して戦いました。本学として、歴史に残る勝利、初勝利の結果に満足しています。

Q 2回戦に向けて、ひとことお願いします。

A 11月30日の2回戦まで2週間あるなかで、少し失点が多かったディフェンス面をしっかり見直し、攻撃面では、ブレイクダウン周りの反則やミスも多かったので、精度を上げて、ボールをしっかり動かして、スコアまで持っていくラグビーを磨き上げて、勝てるように良い準備をしたいと思います。

 

 佐光宥音ゲームキャプテン

Q 今日の試合を振り返り、ひとことお願いします。

A 前半、ペナルティーとか、自分たちのミスで点数につなげられたのですが、後半は、しっかり修正でき、0点に抑えられたことは、良かったことと思います。

Q 大学選手権の初勝利に向け、チーム全員で話し合ったりしたことはありましたか。

A 西本陽主将がけがで出場できない状況のなか、主将の声掛けであったり、日々のチームの団結力が、一丸で戦い抜くことにつながり、今日の勝利となったと思います。

Q 2回戦に向けて、ひとことお願いします。

A 一昨年出場した大学選手権は2回戦で敗退なので、まずは歴史を変える意味でも2回戦しっかり勝って、さらに、次の3回戦へつなげられるように、11月30日まで時間あるので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。


小村淳監督