真剣に講習にのぞむ受講者
 
真剣に講習にのぞむ受講者

ラグビーは球技、格闘技と競走技の複合競技であり、体と体のぶつかり合いを伴う競技であるため、選手が競技規則を遵守し安全にプレーできるよう「安全なラグビーの普及・徹底」を目指す安全対策を、日本協会の最重要ミッションのひとつとして掲げ、昨年10月から従来の縦割りの組織を超えた協会内の組織横断的な対策本部を立上げ、取り組みを開始しています。

その第一弾として、2月17日(日)午後、東京都内にて、全国の都道府県の安全対策委員長、コーチトレーナーなど約100名のラグビー指導者を対象とした『安全推進講習会』を開催しました。

  挨拶する真下対策本部長
 
挨拶する真下対策本部長
説明する高森対策副本部長
説明する高森対策副本部長
説明する山田対策本部委員
説明する山田対策本部委員

開会にあたり冒頭の挨拶で、真下昇 対策本部長(日本ラグビーフットボール協会副会長・専務理事)は、「ラグビーを人気の高いスポーツとしてさらに発展させていくために、この安全対策を、協会はもとよりラグビーにかかわる者が総力を挙げて取り組んでいかなければなりません。しっかりとした指導、ルールのもとで、ラグビーの事故を撲滅していきたい。そのためには、指導者の理解とスキルアップが不可欠です。全国のラグビー関係者がひとつとなり、しっかり連携を取っていきたい。選手に対して自身の子供に接するように愛情をもった対応で、選手それぞれの体力・技量に応じたプレーの指導をしていただきたい。」と述べました。

この後、対策副本部長の高森秀蔵安全対策委員長から、各都道府県協会レベルでの『安全推進講習会』の具体的な進め方についての説明が、さらに同本部委員の山田睦男安全対策委員は専門医の立場からの事故分析や、DVD(安全対策講習マニュアル)映写による各地で開催される講習会の内容を説明されました。
この取り組みの徹底を図るためには、この講習内容の現場レベル(グラウンドレベル)への周知徹底が必須であり、チームの責任者が自ら安全対策への認識を持ち、牽引していく必要があります。そのため各都道府県において、今後それぞれの管下におけるチームの指導者やコーチ、チーム責任者に対し同様の『安全推進講習会』を開催していただきます。
また、さらなる周知徹底を図るため、平成20年度以降のチーム登録の資格要件にこの『安全推進講習会の受講』を加えることとし、登録期限である5月末までに、会議や講習などの機会を活用して全チームがこの講習を受講するよう促していきます。

日本協会では、この安全対策を早急に指導現場レベルに落とし込むとともに、安全対策をよく理解した指導者の継続的育成と、重症事故の撲滅・啓発活動を積極的に行ってまいります。今年度は、安全に対する意識付けを最重点課題として、現場レベルまでの意識の浸透を図っていきます。そして、次年度以降からは、エイジグレードやラグビーの技術力(スキル)に応じたカリキュラムを作成、講習会を引き続き実施していきます。

講習使用教材「ラグビーのための準備」についてはこちらを参照ください。