10月6日(月)から宮崎県宮崎市、大分県別府市で実施する日本代表トレーニングスコッド及びJAPAN XV合宿の様子をレポートします。

参加メンバーはこちらです。


今回の合宿は、10月25日(土)に国立競技場にて行われる、リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表戦、そして、その後に実施されるヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」に向けた準備を行う大変重要な合宿となります。今シーズンの集大成となる秋シーズンに日本代表が、どれだけ進化していくのか。選手達の連日にわたるハードなトレーニングの様子をほぼ毎日更新でレポートしていきます。是非ご注目ください!



10月28日

南アフリカの準備に向けてこの日も朝7時からトレーニング開始です。

ディフェンスのマエストロ、ギャリーゴールドコーチがこの日も熱血指導。

ここの部分は、昨日とほぼ同じ内容なので、詳細は割愛します。(この日はその後の内容も多彩ですし)

午後は、昨日と同じように、府中市のグラウンドに移ってトレーニングです。

この日はご覧の通り、一般公開日で、多くのファンの方に集まっていただきました。ファンの皆様、平日にもかかわらず熱い応援を送っていただきありがとうございます!

ファンの目線を受けて、選手達も気が引き締まったことと思います。

この日は、日本を出る前の最後のトレーニングとあって、コンタクト強度は高め。序盤から飛ばしています。

ゴール前のディフェンス練習も。

ブレイクダウンのトレーニング。

練習の合間にはダッシュ。

そしてアタック&ディフェンス練習。

ディフェンスについての注意事項を選手に伝える下川選手。

最後の方は、超速のプレーについていけずに写真がブレてしまいました。

今日も良いトレーニングができました。締めはワーナー・ディアンズ選手です。

この後、SNSでは先行して報告させていただいていますが、ファンサービスも行われました。

平日にも関わらず約600名のファンの方に来ていただきました。本当にありがとうございます。

これで、今シーズン(2025年)の日本代表の国内の練習は最後となり、明日からは今年の集大成となるヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」に向けて出発します。

大事な試合が続きます。皆様、最後まで応援どうぞよろしくお願いします!

(なお、合宿編のレポートはこちらが最終回。次回からはヨーロッパ遠征のレポートをご覧ください!)


10月27日

さあ、本日から本格的に次なる対戦相手南アフリカ戦に向けた準備が始まります。

朝7時30分からトレーニング開始。ウェイトトレーニングの様子です。

隣の部屋にはマットが敷き詰められています。

まずはストレッチ。

そして、やはり欠かせないトレーニングといえば・・・

タックル、そしてブレイクダウンのコンタクト練習です。

一方、午後はグラウンドに移動。(フォワードはこの前にスクラムをグラウンドで練習していますが、写真はありません。楽しみにしていた方、すいません!)

10月も末になって、すっかり気候も秋模様。日没も早くなった印象です。

本日のトレーニングは、南アフリカ戦に向けた戦術面の確認、そしてより良くしていきたいブレイクダウンの強化などいくつかの課題を意識して行われました。

JAPAN XVとしてホンコン・チャイナ戦で素晴らしい動きを見せた森 勇登選手などJAPAN XVの選手もチームに合流しています。

ここからディフェンスの様子を少しご覧ください。二人で止める、ということをチームとして意識しているのがわかると思います。

チームに「この1週間いい準備をしてチームはもっとよくなる。いい準備をしよう」と檄をとばすディラン・ライリー選手。

チームは、明日も都内で練習を続け、南アフリカ戦に向けた調整を続けます。

明日は一般公開も予定していますので、近隣の方で、ご都合が合う方はぜひ、お越しください!


10月26日

激闘から一夜明けて、本日は原則リカバリーの1日となります。

そういうことで、昨晩の試合後に行われた選手主導の表彰式についてレポートさせていただきます。

プレゼンターはディラン・ライリー選手。こちらはチームでも初めてのことで、ラグビー革命を起こそうとしている日本代表の各選手の努力をしっかり評価していこう、ということで、今回から新たに導入された表彰式です。初めてということで、チームにもどういう表彰があるのか、説明が行われました。

右にあるのが、表彰のアイテムたち。ディラン選手から全ての賞は日本の伝統に関係したもので作られた、と説明がありました。

まずこの兜。よく見てください。日本代表の桜のロゴがあしらってあります。

これは、頭を守る兜、ということで、最もディフェンスに貢献した選手が受け取ります。

そして、こちらは金槌。インパクトを与えるということで、途中出場の選手(代表ではフィニッシャーと呼びます)の中で、最もインパクトを与えた選手に与えられます。

こちらはちょっとわかりづらいかもしれませんが、研ぎ石。

ジャパンファースト(日本代表を優先)と書かれた研ぎ石。剣を研ぐ、という意味で、出場していないノンメンバー(登録外メンバー)も含めて、チームに貢献した全選手、スタッフが対象です。

そして、こちらは説明の必要はないでしょう。日本刀です。こちらは選手の話し合いによって決められるMVP。選手が最も名誉に感じられる選手が選ぶベストな選手が受け取ります。

今回の選手MVPについては、ハリー・ホッキングス選手から江良選手と発表されました。(江良選手は、治療の為、会場にはいなかったので、後ほど、渡されました)

ディフェンス賞ともいうべき、兜のプレゼンターは、ディフェンスコーチのギャリー・ゴールドコーチ。「タックル20回以上の選手がいっぱいいて迷った」と嬉しい悲鳴をあげましたが・・


ジャック・コーネルセン選手が授賞しました。

喜びのスピーチをするジャック選手。

インパクト賞となる金槌のプレゼンターは、ハットリーコーチングコーディネーター。こちらは、チャーリー・ローレンス選手が授賞しました。「最初にイエローをもらった時は、ヘッドコーチから金槌で殴られるかと思った」とジョークを飛ばしましたが、その後の素晴らしいパフォーマンスで見事に挽回しました。

JAPAN FIRST賞のプレゼンターはエディーHC。

誰にしようか、迷ったが、という上で、試合だけではなく、普段の練習や、練習以外の規律などについてもリーダーシップをとっていた、という理由で下川選手を選出しました。

喜びのスピーチをする下川選手。

そして、最後にこの日ファーストキャップを獲得したタイラー・ポール選手には、キャップが贈られました。プレゼンターは、奥様のカイラさん。タイラー選手の今後の活躍にも期待しましょう!






10月25日

さあ、いよいよ試合当日です!

試合に入る前に昨日のジャージープレゼンター大野均選手のスピーチ全文を掲載します。

大野さん「僕の現役の話をさせていただきます。私が初めて代表に選ばれたの2004年でした。その年のヨーロッパ遠征でウェールズと対戦し、日本代表は1点も取れず、98対0で負けました。その9年後、エディーさんがヘッドコーチ就任2年目、秩父宮でウェールズに勝ちました。今年の夏のウェールズの2戦を現地で観戦させていただき、初戦の素晴らしい勝利、2戦目も2連勝できそうな試合を見せてもらい嬉しかったです。明日対戦するオーストラリアは、2007年のワールドカップフランス大会で対戦し、3−91で負けました。しかし、今の日本代表は世界中のラグビーファンがオーストラリアに勝ってくれる力があると信じています。ここに集まっているみんなも明日やるべきプレー、遂行するだけのフィットネスとフィジカルをすでに持っています。」

来週からタフなヨーロッパツアーが待っています。今までの日本代表が誰も体験したことがないタフなツアーです。しかし、そんなタフなツアーに行けることを幸せに感じて欲しいと思っています。まずは明日、国立競技場に集まる日本代表のファンが最後、笑顔になってスタジアムを後にできるように、そんな時間を作ってほしいと思います。明日の勝利を期待しています。」

さあ、そしてこれからスタジアムに到着した選手たちの姿です。

ロッカールームで準備をする選手たち。

一方、キャプテンのワーナー選手はコイントス。

スクラムを組む選手は、レフリーから注意するべき点について説明を受けます。

スクラムハーフの二人にも。

そして、ウォームアップ。小雨で、少し肌寒い気候でした。

ウォームアップ終了です。

ワーナーキャプテンを先頭に、みんなでロッカーへと戻ります。

ロッカーに戻りジャージに袖を通すと、最後に選手全員でハグ。試合前の大事な結束の時間です。

さあ、準備はできました。

いよいよ試合です!


結果はみなさま、ご存知のことかと思いますが、惜しくも敗れてしまいました

ただ、日本代表が準備してきたハードなトレーニングの成果がしっかりと出て、チームとしてさらに成長できた試合となったのではないかと思います。

残念ではありますが、まだまだ秋のテストマッチ、重要な試合が続きます。

明日から次の準備に向けて、選手・スタッフ全員で前を向いていきます。

みなさまの応援、どうぞよろしくお願いします。


10月24日

試合まであと1日です! 

昨日お伝えした通り、メンバーも発表されました。

本日は、最後の練習、いわゆる「キャプテンズラン」が行われる日です!

選手の到着を待つロッカールーム。

午後2時半頃、選手たちを乗せたバスが決戦の地国立競技場に到着しました。

ロッカーで桜のジャージーに袖を通して、いよいよキャプテンズランが行われます。

選手がグラウンドに出てきました。

円陣を組んでトレーニング開始です。

明日のゲームキャプテンもワーナー・ディアンズ選手。頼りになる選手ですが、本人はまだまだと謙遜するスピーチも

すっかり板についてきました。

スピーチの中身は紹介できませんが、この表情を見るだけでも伝わるものがあるように思います。

こうしてあっという間に予定していた1時間のトレーニングは終了しました。外は雨でしたが、特に大きな影響はなさそうです。

準備は万端です。明日は、選手のベストなプレーを期待しましょう!

さて、夕方には前日恒例のジャージープレゼンテーションが行われました。

まずは永友洋司チームディレクターからゲストプレゼンターの紹介です。

キャップ数98という歴代最多の記録をもつレジェンド選手といえば・・・ご存知の方も多いはず。

ラグビー元日本代表、大野均さんです。

選手一人一人にジャージを渡していきます。

そして、出場すれば初キャップとなるタイラー・ポール選手の時には、ジャージを受け取る前に、家族からの祝福ビデオコメントが流されました。

タイラー・ポール選手のコメントです。

「日本代表としてプレーできる機会と、その責任をとても光栄に思います。この3週間、ハードなトレーニングを積み、しっかりと準備をしてきました。明日は日本ラグビーらしさを存分に発揮し、観ているすべての人にとってエキサイティングな試合にしたいと思います。」

最後はキャプテンのワーナー・ディアンズ選手にジャージが手渡されました。

最後はワーナー選手のスピーチ。

大野さん、元チームメートのリーチ選手とワーナー選手と三人で記念撮影。

そしてこの日は、ベン・ガンター選手の誕生日。ガンター選手の明日の試合にかける思いや、これまでの経緯、そしてプレーだけではなく、チームの潤滑油として積極的にコミュニケーションする様子も含めて公式YouTubeチャンネルにて特集されていますので、是非ご覧ください!


さあ、明日はオーストラリア戦。是非、会場で、そしてテレビやスマートフォンなどを通じて、応援してください!

よろしくお願いします。


10月23日

試合まであと2日です。

まずは前日の様子です。この日、チームは前述のレポートの通り午前中に最後の練習を行い、宮崎での合宿を終了しました。

宿泊先のホテルを出る際には、スタッフの皆様や宮崎県の関係者、ラグビー協会の皆様が送迎していただきました。

本当にありがとうございました!

練習から数時間後ですが、慌ただしく荷物を整理して、選手はバスに乗って移動です。ホンコン・チャイナと香港で戦うJAPAN XVのメンバーも練習直後に、バスで空港へと出発しました。

改めて、今シーズンも暖かくチームを迎えていただいた宮崎県の皆様、ありがとうございました!お陰様でとても充実したトレーニングができました。日本代表の他国にはない強みの一つは、こうしたサポートが得られていることであることは間違いありません。

さて、決戦の地東京へど移動したチームは、ホテルに移動する前に、東京丸の内で行われた「みんなで超えていこう。ラグビー日本代表ファンミーティング」に参加しました。

イベントでは、ゲストとして参加した元日本代表の田中史朗さんから「日本のスクラムハーフは世界一早いのではないか」という問いに対して「アタックの速さは負けていないと思う。勝ちます」と力強く答えました。

同じくスクラム・ハーフの福田選手も、「自分の強みを出して積極的にブラインドサイドを攻めていく。そして石田選手のニンニンステップに繋げられるように」と発言。

福田選手に石田選手にパスを繋ぐ、と話を振られた(無茶振りされた?)石田吉平選手も、「ニンニンステップでオーストラリアを翻弄したい」と応じました。

ファンからどういう応援が嬉しいか、についてボールを持った時に「矢崎がんばれ」と言ってほしい、と語る矢崎選手。

「第二のリーチコール(ボールを持つと自然発生的に「リーチ」と会場で合唱)を狙っているので」と笑顔で茶目っ気たっぷりに話しました。

どういう応援をファンから受けたら嬉しいか、というファンからの質問に対して「スクラムの時にTK(ティーケー)と応援してほしいです。そうすればスクラムがんばれる」と答える竹内選手。スタジアムでも是非、声援を送ってあげてください!

どうやったら足が速くなる?との質問に「公園で走り回っていたら、自然とコツが掴める」とアドバイスするライリー選手。

李 承信選手は試合におけるキーワードをフリップに書いて披露しました。「Fast Start」。「とにかくキックオフから勢い絶やさずアタックして、最初の20分で相手を圧倒する」とその意図を説明しました。

そして、来場した子どもたちにエディー・ジョーンズHCおよび選手からサイン入りジャージーがプレゼントされました。

最後にみんなで記念撮影。「超えていけ!」

退場時には、ファンとハイタッチ。

一方、23日は原則、選手たちは移動の疲れをとるリカバリーの1日となりました。

こうした中、試合に出場する登録メンバーが発表され、午後には記者会見も行われました。

ワーナー・ディアンズゲームキャプテンと、エディー・ジョーンズHC。

ワーナーゲームキャプテン「レベルが高いチームとプレーできるのはキャプテンとしてでなくても、非常に楽しみにしています。フィジー戦では悔しい負けをしてしまいましたが、後半では自分たちのやりたい超速ラグビーができていたので、そうしたラグビーをやっていきたいと思います。(試合に向けて気をつけるべきポイントについて)一番はディフェンスです。相手はテンポをあげて、オフロードパスなど使ってアタックしてくるので、それを自分たちがどうやって止められるか」

(こういうプレーをしたら、オーストラリアに勝てるというプレーは?と聞かれて)

「シンプルに自分たちはジャパンのラグビーのスタイル、日本のラグビーをすれば勝てると思います。試合の為に特別な何かのプレーをして、というよりは、自分たちは今まで練習してきたことを出せば勝てるチャンスがあると思っています。」

エディーHC「非常に良い準備をしてきました。今月6日から宮崎(注:フォワードは別府)で準備を重ね、オーストラリアという世界のラグビー強豪国の一つとして成長を遂げているチームにもしっかりと挑む準備ができています。かなり大きなタスクだということは認識していますが、それにしっかりと挑む覚悟は十分にできています。ジャパンのラグビー。日本らしいラグビーをしっかりと展開したいというふうに思っています。非常に良い試合、ラグビーの試合が国立競技場で行われると思います。」

(母国であるオーストラリアと戦うということについて)

「オーストラリアを倒すことは凄く楽しいです。この前にイングランドを率いてた時も十回中九回勝ちましたが、その時もすごく喜んだ覚えがあります。母国と戦うということは色々な感情が生じますが、その中でも競争心というか、勝ちたいという気持ちが更に湧き上がるということは確かにあります。今回もそういう感情で、挑みたいというふうに思っています。」



10月22日

試合まであと3日。まずは昨日の午後に行われたジムの様子を紹介します。

続いてこちらはフォワード選手の部。

スクラムの要の3番を担当する為房選手と竹内選手は、ウェイトでも常に一番重い重量のバーベルを競って上げています。

フォワードコーチのオーウェン・フランクスコーチも負けじとチャレンジ。現役を退いても、流石のパワーです。

そして、ここからが本番。宮崎での最後の練習を行いました。まだ、前日練習もありますが、実質的にはここでのトレーニングが試合前の最後の本格的なトレーニングとなります。

この日は、雨でしたが、お陰で気温も下がり、トレーニングの環境としては恵みの雨だったかもしれません。

まずは二人一組で体をぶつけ合います。

そして相撲のように押し合い。

ダッシュ!

タックル!

ダブルタックル!

雨の中、激しくボール争奪戦が行われました。

バックスはダブルタックルの練習。

こうした光景をオーストラリア戦でも何度も見られることを期待しましょう!

フォワードは、ゴール前のディフェンスのトレーニング。

解説は必要ないと思います!

そしてグラウンド全面を使ったトレーニング。

超速ラグビーはとにかくブレイクダウンで勝って、素早くボールを出して、左右にボールを散らしていきます。

効果的なキックも進化した超速ラグビーのキーとなります。こちらは矢崎選手。

トレーニングの合間にはまたダッシュ。こうしたトレーニングで後半に強いJAPANが出来上がっているのです。

スクラムも最後の仕上げ。

実力伯仲。とても良いスクラムが組めました。


とても全てを紹介はできませんが、次戦に向けて充実したトレーニングができました。6月から断続的に続いていた宮崎での合宿もこの日をもって2025年度は終了となります。

チームは決戦の地である東京へと移動して、その後はヨーロッパツアーへと旅立ちます!






10月21日

まるで真夏のような暑さだった宮崎に突然、秋が来たのでしょうか。この日の宮崎市は、最高気温21.8度、最低気温17.5度。ほんの数日前まで平均で30度以上あった気温が一気に肌寒くなってきました。

まずはJAPAN XVのミーティングから。日本代表よりも一日早く試合を行うJAPANXVは、この日、登録メンバーの発表が行われました。

前日、追加招集されたばかりの青木 恵斗選手(左から二人目)の姿も。

ヘッドコーチ代行として、ホンコン・チャイナ戦の指揮を取る麻田一平コーチ。

エディー・ジョーンズHCの姿もありました。

香港で戦う選手たちが何をするべきか、選手たちに伝えるエディーHC。

新たに編成されたチームで改めてチーム戦術の確認を行いました。

一方、日本代表トレーニングスコッドも入れ替わりでミーティング。

グラウンドでは、一部JAPAN XVのメンバーと合同練習も行いました。

いずれのチームも試合までトレーニングできる時間は後わずかです。グラウンド全体を使って、チーム戦術を確認しながら、ブレイクダウンでは、激しく体をぶつけ合います。

そして練習の合間にはリカバリーラン。短い距離をダッシュしながらも体を回復させる、ということが求められます。

円陣を組んで、選手たち同士で言葉をかけ合います。

そして、まだまだトレーニングは続きます。

ここからはスクラムの合同練習。

竹内選手のルーティン。

エディーHCも低さをチェック。良いスクラムです。



10月20日

今週から怒涛の5週連続での試合、しかもどの試合も強豪相手、という今シーズンで最も重要な期間に突入します。

6月から断続的に続いていた宮崎での合宿も、今週で終え、チームは試合の会場へと旅立つことになります。

早朝からラインアウトの自主練習をしているJAPANXVのフッカー選手達(左から平生選手、佐川選手)。

まずは全員が合流してのミーティングから。

今週の練習で何をフォーカスして取り組むべきか、選手に改めて確認するエディー・ジョーンズHC。

そして、午前中はジムワークを中心に汗を流しました。

重りはいつもより軽めですが、瞬発力を使って、いつもより素早く体を動かすことを意識したトレーニングです。

一方、こちらはJAPAN XVの選手達。

課題の残ったディフェンスなどのコンビネーションを修正する作業を行っています。

フォワードはウェイトの後、スクラム。

いいフォームで組めています。

以上が午前中のトレーニングです。

そしてここからが午後の練習。グラウンド全体を使った、コンタクト多めのハードなトレーニングとなりました。

写真を見ていただくだけで、説明の必要はない、ように思います。選手達は、週末のオーストラリア戦での勝利の為、必要な準備を着々と行なっています。

本日も非常に密度の高い、充実した練習となったようです。

明日、明後日も強度を上げた練習を行い、オーストラリア戦に向けた準備はいよいよ最終段階を迎えます。

皆様、応援よろしくお願いします!



10月19日

試合から一夜明け、JAPAN XVの選手達はホテルでミーティングを行いました。

選手同士で、何が改善点なのか、どういう点に問題があったのかについて話し合いました。

この後、負傷などでコンディションに問題を抱える選手を除いて、チームはすぐに空港へと移動し、合宿地である宮崎へと戻りました。

午後はリカバリーに専念し、夕方には、チーム全体でミーティングを行い、JAPAN XVとして控えるホンコン・チャイナ戦、そして日本代表はオーストラリア代表戦に向けて最後の1週間をいかに有効に過ごすかについて話し合われました。


10月18日

「アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025 JAPAN XV vsオーストラリアA代表」試合当日となりました。

既に試合結果については、ニュースでご覧になった方も多いかと思います。

悔しい結果となりましたが、チームとしても、個々の選手として、今回の試合で見つけた課題を次の試合に向けて

前を向いて、改善していくしかありません。

それでは、本日のチームの様子をご紹介します。

スタジアムに到着した選手たち。

ロッカールームでの様子です。

レフリーとの確認ミーティング。

フロントローとスクラムハーフの選手がレフリーの説明に耳を傾けます。

ここからはウォームアップの様子です。

ウォームアップが終了しました。

本日の試合には、1万人以上の方が観に来ていただき、最後まで暖かい声援を送っていただきました。良い結果を見せられなかったのは大変残念ですが、選手たちはこの日の経験を必ずや、活かしてくれることと思います。

熱い声援をいただき、どうもありがとうございました。

チームは明日宮崎に戻り、レポートも来週の「リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表」に向けて準備を続ける日本代表トレーニングスコッド中心に戻ります。



10月17日

「アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025 JAPAN XV vsオーストラリアA代表」まで後1日です。

本日は試合会場であるヨドコウ桜スタジアム(大阪)にて、前日練習(キャプテンズラン)が行われます。

この日は天候にも恵まれ、試合当日も晴れが見込まれているようです。

ウォームアップを終え、いよいよ本格的な最後の練習です。

明日も重要になってくるブレイクダウンでのフォワードの素早い寄り。練習の成果をそのまま出せるか注目です。

短い間でしたが、コンビネーションもまずまず。順調な仕上がりと言っていいでしょう。

奥井キャプテン。短い間にうまくチームをまとめ上げました。

低く組むJAPANのスクラムでサイズの大きなオーストラリアのFWに対抗できるか、こちらも注目です。

練習後にリラックスする選手たち。

そして、夕方には試合前恒例のジャージープレゼンテーションが行われました。

この日ジャージを手渡していただくゲストがいることを冒頭に選手に話す永友洋司チームディレクター。

さて、そのゲストとは・・・

日本代表キャップ62、ワールドカップには1999年、2003年と2大会連続で出場し、神戸製鋼の7連覇にも貢献したレジェンド選手、伊藤剛臣さんです。

伊藤さん「今から30年前、1995年僕は神戸製鋼のプレーヤーとして日本一になりました。ラグビー日本代表になれると自分で思っていました。その年の5月末から南アフリカでラグビーワールドカップが行われました。僕は寮で応援していましたが、予選最終戦で日本はニュージーランドに歴史的な大敗をしてしまいました。145-17です。試合を見て、ショックすぎて、寮の洗面所で嘔吐しました。その次の年から私は日本代表に選ばれました。まさにその年から、協会を中心に日本の誇りを取り戻す戦いが始まりました。私は99年、2003年に出場させていただきましたが、残念なことに一回も勝てなかった。ただ、2003年、当時は予選でも一回勝てないという下馬票の中で、中2日、3日のコンディションで戦いましたが、スコットランド、フランスに対して、後半20分過ぎまでどちらが勝つかわからない戦いをしました。日本のラグビーを取り戻すために頭からタックルで突き刺さりました。僕はスコットランド戦で、25回タックルしました。その戦いを見たホスト国オーストラリアの記者が我々を初めて「ブレーブブロッサムズ」「勇敢な桜たち」と呼びました。その時に少しは日本代表のプライドを取り戻せたと思いました。その後、2015年大会南アフリカに勝利し、2019年に初めて決勝トーナメントに進出したのは皆さんもご存知の通りです。私も本当に嬉しくて号泣しました。今、皆さん選手たちは日本代表を目指してワールドカップで戦うという意思があると思いますが、ぜひ、自分よりも大きなもののために戦ってほしい。それは日本でラグビーしている子供達のため、みんなの素晴らしいプレーで夢を与えてくれ。そして応援している人たちの為、日本ラグビーの未来の為に戦って欲しいです。2003年大会でも海外選手もプレーしましたが、彼らは本気で戦ってくれました。今でも感謝しています。ぜひ、皆さんも大きなものの為に戦ってください。その気持ちがあれば、試合で大きなエナジーが湧き上がります。ぜひ日本のために素晴らしいパフォーマンス、熱いプレーを見せてください。応援しています。」

そして、選手一人一人にジャージを手渡していきました。

最後は奥井キャプテンに。自ら頭から突っ込んでタックルをした、というエピソードを踏まえ、伊藤さんからは「頭からタックルしてください」とエールを送りました。


さあ、いよいよ試合まで待ったなしです。大阪近隣にお住まいの方はぜひ、会場まで応援に来ていただければと思います。

応援よろしくお願いします。


10月16日

本日(から週末まで)は、週末に試合を控えるJAPAN XVのレポートに特化させていただきます。日本代表トレーニングスコッドも宮崎でトレーニングを続けていますが、その様子はまた改めて週明け以降にレポートさせていただきます。ご了承ください。

本日は、決戦の地、大阪への移動日ですが、その前にトレーニング場に集まる選手たちの姿が。(朝8時頃)

わずか1週間の調整期間ではありますが、選手たちは昨日、一昨日の日本代表とのトレーニングに手応えを感じて自信を深めてきました。

この日は、軽くチーム戦術の確認です。

選手同士でのコミュニケーションも。

リーダーシップを発揮する奥井キャプテンと、それを見つめるエディー・ジョーンズHC。

普段は静かに見ていることも多いヴィクター・マットフィールドコーチも対オーストラリアA戦に向けて大事なポイントを改めて選手たちに熱弁しました。

いいトレーニングができました。さあ、後はリカバリーをしっかりして、大阪へ移動です!


10月15日

この日は、今週末、10月18日(土)に行われる「アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025 JAPAN XV vsオーストラリアA代表」に出場するJAPAN XVの選手にとっては最も重要なトレーニングが行われる1日となります。この日、日本代表トレーニングスコッドと本気の戦いをすることで、仮想オーストラリアAとの対戦を経験するだけではなく、下剋上を成し遂げるための絶好のアピールの場にもなっているというわけです。

朝は、ジムでブレイクダウンのコンタクトから。

こちらはバックス。

ここからが本番のグラウンドでのトレーニングの様子です。

まずは合同でウォームアップ。

そして低いタックルの練習。

そして、いよいよ体をぶつけ合うコンタクトトレーニング。

日本代表とJAPAN XVが本気でぶつかり合います。

バックスはタックル練習。

サイズでは強豪国に敵わない日本代表の武器になるのがこのダブルタックル。ディフェンスの強化には欠かせません。

そして、いよいよグラウンド全面を使ったJAPAN XV VS 日本代表トレーニングスコッドの戦いが行われました。

まさに実力伯仲と言っていい非常にタイトな戦いとなりました。JAPAN XVにとっては自信をつけられる結果となったと思います。

そしてスクラム練習。

八人のコンビネーションも必要なスクラムに関して言えば、やはり連携の取れている日本代表が優勢でした。

戦術にも関わるので、あまり多くの写真は見せられませんが、非常に充実したトレーニングとなったことは間違いありません。

明日からJAPAN XVは決戦の地である大阪に移動。一方で、日本代表トレーニングスコッドは宮崎に残り来週の10月25月(土)に国立競技場で開催する「リポビタンDチャレンジカップ2025」に向けた準備を進めていきます。

見逃せない戦いが続いていきます。

ファンの皆様は、是非、ご期待ください!


10月14日

新しい朝が今日もやってまいりました。こちらは朝6時の日の出。宮崎の朝は、今日も美しいです。

朝からJAPAN XVのメンバーが集まって試合に備えたミーティングです。

一方で、日本代表トレーニングスコッドの方は、別の部屋でストレッチ。

ここからは朝のフォワードのトレーニング。JAPAN XVと合同です。JAPAN XVの選手にしてみれば下剋上のチャンスが常にある競争の場となります。


ラインアウトで競り合います。

選手全員でのランニング。代表恒例のダッシュを繰り返すトレーニングです。

続いて休む間もなく、コンタクトありのアタック練習。

ブレイクダウンへの素早い寄りと強い当たりがチームとして重要視しているポイントです。

JAPAN XVと日本代表に分かれて円陣を組んで作戦会議。

タックル練習。

とにかく休む間もなく、次から次へとトレーニングを行います。こうしたトレーニングで最後の20分に力を発揮できるだけのスタミナを作っていきます。

昨年の日本代表以降、久々にJAPAN XVの一員として戻ってきた矢崎 由高選手。軽快な動きを見せていました。

おやおや、なんだこれは?と言いますと・・

フォワードがモール状態で押している重りですね。

JAPAN XVは室内トレーニング場でもコンタクト練習を行い、ハイタッチ。

フォワードは円を作ってスクラムの姿勢を全員で取ります。

少しずつ前に出ていること、わかりますでしょうか?

選手間の距離が縮まっています。

日本代表VSJAPAN XVでスクラム。

スクラム後には、江良選手からJAPAN XVのスクラムの課題など気づいた点がフィードバックされました。

こうした中、バックスはキックの練習。

そして、JAPAN XVのバックスはジム内に移って、コンタクト練習。

こうして盛りだくさんのトレーニングが終了しました。


10月13日

昨晩からJAPAN XVの選手も加わり、合宿参加選手は一気に50名近くにまで増加。「アサヒスーパードライ CHALLENGE MATCH 2025」オーストラリアA戦、「リポビタンDチャレンジカップ」2025オーストラリア戦に向けた準備はこの日から本格化していきます。

スクラムを組むフォワード。

こちらはラインアウト。

こちらはJAPAN XVの選手が中心となったトレーニングの様子です。

ほぼ同時進行で、クラブハウス内では、バックス選手がコンタクト練習を行っています。全員がグラウンドで練習をするには

スペースが足りないので、クラブハウスや、隣の人工芝グラウンド、室内グラウンドなどを駆使しながら、同時進行で様々な練習が進んでいきました。

フォワードのジムでのトレーニングの様子です。

ここからバックスのウェイト練習。

フォワードのブレイクダウン練習。写真で見ても目まぐるしく内容が変わっている様子が伝わりますでしょうか?

JAPANのやり方にまだ馴染んでいない合流したばかりの選手もいるので、改めて全体ミーティングでチームが重視している約束事などを確認するミーティングも行われました。これだけの数が揃うことはなかなかないので、新鮮です。


・・・なかなか、まとまりのないレポートとなってしまいましたが、それもそのはず、目の前で起きていることを写真で撮っていたら自然とそうなってしまいました。

JAPAN XVの選手も加わったことで、JAPANの層が厚くなることと、選手間での競争が激化していくことが予想されます。

まさに競争の火蓋が切られたこれからの合宿にも注目していきましょう。


10月12日

12日は、トレーニングはお休みです。その代わりに、バスで1時間かけてあるところへと出かけて行きました。

目的地はこちら。宮崎県日向市にある大御神社です。

大海原を見渡す柱状岩に建ち、天照大御神をご祭神とする古社で、「日向のお伊勢さま」として地元では知られています。また、今から10年前の2015年に、歴史的勝利と言われるW杯での南アフリカ戦や、ベスト8に進出した2019年のワールドカップの前に参拝したことでも全国的に有名になりました。

まずは秋シーズン5連戦の勝利を祈願して、参拝です。

昨日は台風の影響で、雨模様でしたが、本日はご覧の通りの快晴です。

チームを代表してワーナー・ディアンズ選手が玉串を奉納しました。

そしてチーム全員で参拝。

勝利を祈願しました。

参拝を終えると神主さんに案内されて移動して・・・

ご案内してもらったのは・・・

国歌「君が代」に歌われる「さざれ石」です。さざれ石とは、小さな石が大きな年月をかけて、粘土などと混じり合い大きな岩(巌)となったもので、こちらのさざれ石は国内で最大規模とされています。

さざれ石について、そして国家「君が代」の意味について説明する神主さん。この後、全員で「君が代」を斉唱しました。

さざれ石の側から眺める海。非常に美しく、神々しい景観でした。

海を間近で眺める選手達。

海を前に佇むエディー・ジョーンズHCとリーチマイケル選手。2015年にも一緒に訪れた二人はこの再訪に何を思ったのでしょうか?

参拝後は、近くの公園でバーベキュー。日向市の西村 賢市長が激励に訪れていただきました。

歓迎していただけることに感謝し、次戦での健闘を誓うワーナー選手。

差し入れとして市の特産品をいただいたお礼にサイン入り代表ジャージーをプレゼント。

ここから先はバーベキューの様子です。

江良選手、平生選手が中心となっての余興も行われました。

ハードな練習を束の間忘れて、いいリフレッシュになったことと思います。

明日からは、JAPAN XVの選手も加わり、再びハードなトレーニングを再開します。


10月11日

11日(土曜日)は、今回の合宿が始まってから最も大事なトレーニングが行われる1日です。明日からJAPAN XVの選手も合流し、オーストラリアA戦の準備が始まる、という前に、今回新たに集まった選手も含んだ新しいチームで、これまで確認してきたチームとして大事にするべき約束事をしっかり遂行できるかどうか、まさに練習の中で試されることになります。



こちらは午後に行われたチームミーティング。

コーチから改めて午後のトレーニングで遂行すべき内容について確認を行いました。

午後5時頃からトレーニングの開始。宮崎に台風が迫っていましたが、幸いなことに直撃は免れました。ただ、大小の雨が時折降るなど天候の不安定な1日となりました。

こちらはウォームアップの様子です。

フォワードはすぐにコンタクト練習を開始。

なお、この日は、一般公開日となっており、悪天候にも関わらず多くの人に集まっていただきました。

ディフェンスの要点について熱弁するギャリー・ゴールドコーチ。

今シーズンの課題の一つであるモールディフェンス。今回の合宿でも重視されており、毎日トレーニングを行なっています。

のっけからハードなトレーニングとなっています。

続けて、フォワードとバックスが入り混じっての合同練習に。

激しいコンタクトを含むアタック&ディフェンスの練習です。チームの連携だけでなく、ポジション争いをする選手同士でお互いのプライドをかけた戦いでもあります。

合間には、ダッシュ。休む時間はありません。

ランニングが終われば、すぐにアタック&ディフェンスが再開。

ここからはトレーニング後の選手達の表情です。

選手達のパフォーマンスにエディー・ジョーンズHCも「非常によいトレーニングだった。」と選手達に声をかけました。

全体練習の後、フォワードはスクラム練習を行いました。

なお、この日は、平生 翔大選手の誕生日。

今回は、フルーツでもなく、ローストビーフでもなく、ギョーザのケーキ(?)でした(笑)。


10月10日

本日は、原則リカバリーの日なので、全員でのトレーニングはお休みです。

ということで、これまでにあったいくつかのオフショットをご紹介します。

まずはこちら。合宿初日10月6日に29歳の誕生日を迎えた祝原 涼介にケーキ(?)がプレゼントされました。

「29歳になりました。成長できる一年にしたいと思います。ハードなツアーですけれども頑張りましょう!」とスピーチしました。

ケーキ(?)を前にポーズする祝原選手。これまで日本代表の誕生日ケーキといえば、フルーツ盛り合わせでしたが、今合宿から新たなバリエーションが誕生しました。フォワード合宿では、ご覧の通り、ローストビーフで作った特製ケーキ(ケーキというよりはケーキ状の食品?)です。

その翌日、10月7日は、リーチマイケル選手の誕生日。当然ながら同じように特製”ケーキ”がプレゼントされました。

リーチ選手は「37歳になりました。頑張りましょう」と短くスピーチしました。

祝原選手と同じように、”ケーキ”はローストビーフでした。

一方こちらは、10日にフォワード選手も合流した後のミーティングの様子です。

何をしているかというと、国歌斉唱の際に歌う「君が代」の意味について新しく入った選手にレクチャーしています。

担当は奥井選手。


SNSでも投稿していますが、試合前のジャージープレゼンテーションの際には、国歌斉唱を行い、全員が試合前の国歌斉唱の際に歌えるように練習しています。こうしたルーティンについても説明され、試合前の心構えについて今から準備してもらう、ということが求められました。

最後に8日に行われたバックス2選手のオンライン会見の様子も少しご紹介します。最初はフィジー戦で初キャップを得た池田 悠希選手。

Q:最後の試合は追加招集されて、米国到着後、わずか数日で試合に出ることになったが?

「チーム練習自体は一回しかできなかったのですが、怪我人の状態次第ではゲームに出るっていうことは伝えてもらってはいたので、試合に出れる準備をしっかりしていました。」

Q:試合のパフォーマンスは良かったように見えたが自己評価は?

「途中出場でしたので、相手のディフェンスなどを見ながら、フラットなアタックが効果的だと感じてもいましたし、そういうコミュニケーションがハーフタイムに選手同士でも取れていました。自分の強みは、ボールキャリーなので、試合に出たら、そこをしっかり発揮してチームに貢献しようと考えていたので、いい形で何回かボールキャリーができてよかったと思います。」


Q:初キャップの感想は?

「すごく嬉しかったです。このキャップを取るまでに、本当にいろいろな人にサポートしてもらっていたので、感謝の気持ちでいっぱいです。インターナショナルレベルの試合を経験して、そこで試合できたからこそ感じることができた自分が通用した強みの部分もそうですし、改善しなきゃいけない部分もまあ見つかったので、自分が選手として成長していく上で、すごく大きな試合だったかなと思います。」

Q:今後の目標は?

「初キャップは取りましたけど、まだまだスタートラインだと思ってるんで、これからキャップを積み重ねていくために、まずは目の前の試合目の前の練習をしっかりフォーカスして、一日一日、自分がプレイヤーとして成長できるようにしていきたいと思います。」

続いて福田健太選手。

Q:まず、パシフィックネーションカップを振り返って、タフな決勝を戦い抜いて成長した?

「大会では、怪我人が多く出て、バックアップメンバーだったメンバーが急遽試合当日に入るというイレギュラーな形になりました。バックスも本当に一人しかメンバーが残っていないという凄くタフな状況でしたけど、そういう中でもみんなが自分の役割を遂行して、フィジー戦を戦い抜いたということはチームとしても、勝ちはできなかったですけど、ステップアップできた試合だったとは思います。エディーヘッドコーチも誰にいつチャンスが来るかわからないところで、このツアーを重ねるにつれて、ツアーの最後になるにつれてこのチーム力が試されるということはずっとミーティングで言っていましたので。」


Q:これからもタフな試合が続くが?

「フィジー戦では、日本人選手が中心になって戦った試合になったと思いますが、勝てなかった悔しさはもちろんあります。ただ、細かい一個、二個のミスを物にできていれば勝てるところまで行けたという自信もあると思うので、次からの試合は全部格上の相手になりますが、チームとしてパシフィックネーションズカップで学んだことを活かしていくのが大事かなと思います。」


Q:今後の課題は?

「超速ラグビーはスクラムハーフがすごい大事ですが、フィージー戦では僕としても学びになることがありました。対戦相手が(イエローカードなどで)13人になった時に、僕は試合に出ていたのですけれど、あの時にトライを取り切れなかったところで、プレー以外でも、プレーが止まっている時も含めたコミュニケーションの差があの点差に繋がってしまったのかなと思います。ボールが動いてる時のコミュニケーションは、大会を通じてチームとしても成長できたと思いますが、あの残り十分のところで、例えばセットプレーの前にフォワードに対して「ここのブレイクダウンしっかり入れよ」だったりとか、相手が何をやってくるか予測をして、それをフォワードだったりに一言を伝えるだけで、フォワードもスクラム終わった後の動きだしが、コンマ何秒でも早くなる可能性があった。そのコンマ何秒の差で取り切れたりするということもあったと思います。そういう形でゲームをもっと予測して、自分だけではなく、味方に何をしてほしいかを伝えるのは、今後のスクラムハーフとしての課題だと決勝を通して感じました。」





10月9日

合宿4日目です。本日はフォワードとバックスに別れて行っているユニット合宿の最終日です。今回もバックスの合宿の様子を紹介させていただきます。

まずは朝7時前のストレッチの様子から。

続いて練習前のミーティング。バックスの合宿最終日なので、これまでの合宿で確認したことのおさらいになります。

コーチからの説明だけではなく、それぞれのポジションから選手自身がポジションの役割、この合宿でのテーマについて発表していきました。こちらはフルバックとして気をつけるべき点について話す松永選手。

続いてウイングの役割について話す木田選手。

続いてセンターの中野選手。

ディフェンス面をリードするギャリー・ゴールドコーチ。

スタンドオフについて話す李 承信選手。

スクラムハーフについて話す福田健太選手。

ミーティングの後は、トレーニング。バックスはパス回しから。当たり前ですが、バックスはフォワードと違ってボールを使った練習が多いです。

オフロードパスも練習。

すぐ次のプレーに移れるように、ボールを前で取る、という基礎的なスキルも重視されています。

続いてジムトレーニング。

続いて、グラウンドに出てのトレーニング。

タックル練習。

水分補給。10月ですが、まだまだ暑いです。

ブレイクダウンや素早し球だしを意識したトレーニングも。

トレーニング終了しました。いつも通り、激しいコンタクトの後はハイタッチ。

選手の表情からも充実の練習だった様子が伺えます。

こちらは、練習後の様子。フォワードと同じようにフルーツを摂取して、リカバリーしている様子です。

こうして4日間のユニット合宿は無事に終了しました。夕方には、午前の練習を終え、別府から移動してきたフォワード選手も合流し、明日からは、いよいよ全体での合宿がスタートします!


10月8日

合宿3日目。今日もフォワードは・・・とレポートをしたいところですが、そろそろ気になっている方もいるでしょう、ということで、本日はフォワードに先立って宮崎で合宿で行うバックスの様子をご紹介させていただきます。

宮崎合宿恒例のジムで体を動かすバックスの選手達。

水分補給をする植田選手。ちなみに、代表では、各自が水筒を持参して、こまめに水分摂取を行うとともに、プラスチックボトル使用の削減に努めています。

この重い重量をスクワットする選手は・・・

後ろ姿でわかりづらいかもしれませんが、フォワード選手で唯一バックス合宿に参加しているティエナン・コストリー選手です。

大声で気合を入れながら懸垂するフィフィタ選手の様子に思わず笑顔の選手達。

追加招集で代表に加わることになったハラトア・ヴァイレア選手。ウェールズ戦での印象的なトライでご存じの方も多いかと思います。

ウェールズ戦で負傷して離脱していた松永選手も戻ってきました。

ウェイトトレーニングが終わると、続いてはコンタクトフィットネスです。フォワードでも重視されているテーマであるブレイクダウン、ディフェンスに関わる重要なトレーニングです。

中央は、日本代表として初めて参加する小村 真也選手。活躍が期待される若手選手の一人です。

良いプレー、見本となるプレーは映像でみんなで確認します。

フォワードと同じようにコンタクト練習が終わると、全員でハイタッチ。チームの絆はこうやって築かれていきます。

練習後、グラウンドに出て個人練習を行う選手達。リラックスした表情をご覧ください。

明日もバックスのトレーニングの様子をレポートします!


10月7日

合宿2日目。この日もフォワードの別府合宿のご報告をさせていただきます。

なお、昨日のレポートに記載できませんでしたが、練習後の会見でリーチマイケル選手が語った今のチームと、ウェールズ戦を戦った6月、7月の当時のチームの違いについて大変興味深いので、ここでご紹介させていただきます。

「(パシフィックネーションカップでの戦いを経て)現在のチームは、みんなよく喋るようになりました。リーダーシップを取る選手が増えました。」

確かに、ミーティングや、トレーニング中、そして日常の合宿生活に至るまで、積極的に発言する選手が増えてきた印象をレポートを書いている立場でも感じております。


さて、この日は早めに朝食を済ませ、朝7時にスタート。ご覧のようにラインアウトの約束事を確認しています。

そして、午前中のトレーニング。午後もそうですが、まずはジムでのトレーニング。

続いて、すぐそばにあるグラウンドに移動し、トレーニング。

フォワードの練習は、(特にこの日はなのかもしれませんが)とにかくボールをあまり使いません。こちらはボールの取り合いをしているところ。みんながボールを触ったのはこれくらいかもしれないです。

そして、トレーニングの中心になるのは・・・

このブレークダウンのコンタクトですね。

激しいコンタクトを終えると、みんなでハイタッチ。

ブレイクダウンに並んでフォワード合宿の大事なトレーニングといえば、こちらのラインアウト。

ラインアウトの鍵を握るのは、スロワーを務めるこちらのフッカーの3選手。左から佐藤 健次 選手、平生 翔大 選手、江良 颯選手。

この日は、こちらのグループと、

こちらのグループに分かれて、ラインアウトのキャッチを競う、というゲーム形式の練習もありました。

ラインアウトについて指導する伊藤 鐘史コーチ。

同じく、ラインアウトについてレクチャーするヴィクター・マットフィールドテクニカルアドバイサー。南アフリカのレジェンド選手です。

ラインアウトをリードするワーナー選手も、選手に声をかけていきます。

一方、こちらは練習終了後にフルーツを食べている選手達。

大変美味しいようです。

さあ、午前の練習はここで終了です。

続いてこちらは午後の回のジムのトレーニング。場所は同じですが、トレーニング内容は違います。

午後のメニューについて説明を受けている選手達。

以上、多種多様、ジムの様子でした。

そして、グラウンドへ。本日最後のトレーニングです。

今回のトレーニングも・・ボールはあまり使いません。

こちらはラインアウトというよりは、その後のモールのディフェンスのトレーニングです。ここでも激しいコンタクトが一番求められます。

続いてこちらは・・・

スクラムを組む時の低いポジションの確認です。JAPANの強みとなっているスクラムの強化もこの合宿の大きなテーマとなることと思われます。

選手達に、低さへのこだわりについて伝えるニール・ハットリーコーチ(コーチングコーディネーター)

ところで、この日はご覧の通り、一般公開練習でした。

平日にも関わらず非常に多くの方々にみにきていただきました。(別府市によれば延べで400名近くいらっしゃったとのことでした)ありがとうございます!

スクラムを組む選手達。

スクラムをジャッジする近藤雅喜レフリー。

円陣の中で発言する江良 颯選手。

最後に別府市の皆様と記念写真。

練習後には、ファンサービスも行われました。

こうして合宿2日目も終了しました。

まだまだ合宿は始まったばかりです。これから最初の試合であるリポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表戦まで、どれだけいい準備ができるか、これからの活動にもご注目ください!

宮崎でも11日に一般公開があります。


10月6日

惜しくも準優勝で終わった「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025」から2週間。

2025年の代表シーズンの最後を飾る合宿が始まりました。

既に発表済みのことですが、6日から9日まで4日間は、フォワードとバックスがそれぞれ別の場所(フォワード:大分、バックス:宮崎)で合宿を行い、9日に合流、10日から全体での合宿となります。

(更には翌週からJAPAN XVのメンバーも合流)

前回までの合宿に参加した選手たちに加えて、今シーズンから新たにフレッシュな選手達も加わり、改めて10月25日(土)に国立競技場にて行われる、リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表戦、そして、その後に実施されるヨーロッパ遠征「リポビタンDツアー2025」に向けて、チーム戦術をより洗練させていく場となることでしょう。

また、選手達にとっては、試合への出場、ヨーロッパツアーへの参加権をかけて、激しい競争の場ともなります。

初日の合宿は、前述の通り2つに分かれている関係で、本日はフォワードの合宿を紹介します。

合宿会場付近には、上記の通り、大分県、別府市、別府市のラグビーフットボール協会、別府市スポーツ協会の皆様で、素晴らしい歓迎のバナーを飾っていただきました。「ようこそ地獄へ」の文字が素敵です。ありがとうございます。

こちらは午後、各地(関東、中部、関西)から集合した選手達が集まり最初のミーティングを行なっている様子です。

ミーティングでは、合宿で強化すべき内容について確認を行ないました。

そして、新たに参加する選手から自己紹介も行われました。こちらは、デーヴィッド ・ヴァンジーランド選手。

ニックネームはヴァンジーです。

続いてハリー・ホッキングス選手。2メートル8センチという代表でも最も背が高い選手。ニックネームはホック。

続いて古畑 翔選手。ニックネームはビック・ショー。

最後にタイラー・ポール選手。ニックネームは募集中だそうです。(タイラーと呼ばれることが多いようですが)

ミーティングを終えると早速ジムに移動。

本日から、テーマをもってトレーニングを行なっていきます。

この後、ウェイトを使ったトレーニングも行いましたが、こちらは割愛させていただきます。

ウェイトトレーニングを終えると、午後5時ごろからグラウンドでのトレーニングを行いました。

改めて新規加入の4選手をご紹介します。タイラー・ポール選手。

デーヴィッド ・ヴァンジーランド選手。

ハリー・ホッキングス選手。

古畑 翔選手。

この日の最初の練習は、今シーズン恒例のブレイクダウン強化の為のタックル、コンタクト。

素早くコンタクトを行うだけではなく、その直後にも素早く立ち上がり、次のプレーを行う、という点にも重点が置かれています。

常に体を動かします。

左は、バックスで唯一参加の北村選手。

ウェールズ戦から、再び代表に戻ってきたリーチ選手の姿も。

トレーニング後は、選手同士で

ハイタッチ。

練習を通して、選手同士の絆を深め、連携を深めていくことも合宿の大事な目的です。

ラインアウト練習も。

ラインアウト後のモールのトレーニング。

動画で内容を確認します。

過去の試合映像を実際に見ながら、修正点の確認も行います。

練習後に、地元メディアの質問に答えるリーチマイケル選手。

同じく竹内選手。

こうして初日の練習は無事に終了しました。まだまだ初日ですが、目指すべき方向に向かって、良いスタートが切れたのではないでしょうか。

明日の夕方には、一般公開練習が行われます。近隣の皆様は、日本代表のフォワードによる迫力あるトレーニングの様子を近距離で見られるチャンスですので、お時間が許せばぜひお越しください。

公開練習についてはこちらをご覧ください。