スケジュールと参加メンバーはこちら


7月9日

試合前に精神的、肉体的にピークに持っていく9日になりました。この日の練習を終えると、選手達は、本番に向けてリカバリー(体力回復)のサイクルに入ります。

この日は、全体でのミーティングから。

大事なことは、ノートにメモします。

リーチキャプテンから「非常にキツイ要求かもしれないけれど、トップのチームはみんなそれができている。自分たちもそこまでレベルを上げていかないといけない」

エディーHCからは、「ティア1の国に連勝する初めての代表選手になるチャンスがある」と選手達を鼓舞する言葉が贈られました。

グラウンドで練習です。

小さなディティールにもこだわるハードなトレーニングが行われました。

全ての選手が集中した非常に密度の高いトレーニングとなりました。

こうして9日のトレーニングも無事に終了しました。幸いなことに誰も怪我することもなく、練習を終えることができました。

明日は移動日。体を休めながら、決戦の地、神戸へと向かいます。



7月8日

ウェールズ戦の準備において最も大事な1日の一つである8日が始まりました。

なぜ大事かというと、試合前に疲労をとることを考えると、ハードでタフなトレーニングを行えるのは、今日(8日)と明日(9日)の二日間のみに絞られるからです。

まず朝は全体ミーティングから。

この日、追加招集として高本 とむ選手(リコーブラックラムズ東京)が合流しました。大分、菅平合宿にも参加していたので、一部の選手やコーチ陣からは「おかえり」の言葉で歓迎されました。

そしてフォワードとバックスに別れて、それぞれの課題を確認します。こちらはバックスですね。

続いて、ウォームアップ。ボールを使った鬼ごっこのようなゲームです。

とりあえず楽しそうですね。

さあ、グラウンドに移動です。

こちらがグラウンド。ちなみにここは宮崎ではなく、福岡にあるJAPAN BASEです。

この日の練習内容は・・・、いえ、細かいことは言えませんが、写真でなんとなく雰囲気を感じていただければと思います。

プロップ紙森選手によるハーフパス。なかなかレアな写真ではないでしょうか?

一つ言えるのは、ウェールズ戦でもブレイクダウンでの争いが負けられない戦いになります。ここは力を入れて練習している部分の一つです。

中楠 一期選手。

ハラトア・ヴァイレア選手。


植田 和磨選手(左)と高本 とむ選手(右)。

中野 将伍選手。

廣瀬 雄也選手(中央)と竹之下 仁吾 選手(右)。

伊藤 耕太郎選手。

李 承信選手。

原田 衛選手。

藤原 忍選手(中央)。

石田 吉平選手(中央)とパスを放る中楠 一期選手。

李 承信選手。

1時間以上濃密なトレーニングを行いました。

ポジションの違う3人で練習の課題や、成果について話し合います。

ジャック・コーネルセン 選手(中央)

エディーHCから選手に一言。

リーチ選手からは「ボールが滑って落としてしまったりミスが出ている。ミスをするなとは言わないけれど、ミスを防げるように練習していきましょう」と非常に深みのある一言がありました。

木戸 大士郎 選手。

ファカタヴァ アマト選手と木原 三四郎選手。

ワイサケ・ララトゥブア選手(左)。

江良 颯選手。

紙森 陽太選手。

ワーナー・ディアンズ選手。

為房 慶次朗選手(中央)。

佐藤 健次選手。

ヴェティ・トゥポウ選手。

奥井 章仁選手。

中野 将伍選手。

北村 瞬太郎選手。


選手のお名前紹介のようなレポートになってしまっていますが、内容について説明できないので、仕方ないのです。まだ名前と顔が一致していないファンの方も少なくないと思いますので、是非、これを参考に覚えていただければと思います。


ウェールズ戦(第二戦)まであと数日。

選手は試合さながらのハードなトレーニングをもう少し続けて、試合に備えます。

皆様の応援、どうぞよろしくお願いします。


7月7日

世間は七夕ですが、チームは通常運転でトレーニング中です!

・・・といっても、本日はジムトレーニング以外見せられるものがないので、ジムの様子だけ公開させていただきます。(全て見せられるわけではありませんので、ご了承ください!)


江良選手に檄を送る原田選手。日々、同じポジション同士で高め合うとても良い関係です。

対する江良選手は原田選手の上にウェイトを乗せて・・・

腕立て伏せ。なかなかしんどそうです。

フォワードはスクラムの練習もしていました。ちょっとだけその様子を・・・


ちょっぴりオフショットも。


この日は、試合明けてから初めてのオンライン記者会見もありました。

まずは紙森 陽太選手が登壇。

Q:スクラムが素晴らしかったが試合について本人の評価は?
「スクラムは、ファーストスクラムから結構行ける、良い感触はありました。最初はうまくいかない部分もあったのですが、そこはレフリーさんとコミュニケーション取って、あとはフロントローとかフォワード内でコミュニケーション取ってうまくいけた、という感じです。一方で、初めての試合でウェールズさんとやるというのはすごく正直緊張して、笛が鳴った後も心臓がバクバクしてたのですが、暑さとしんどさとともになくなりました」

Q:レフリーとはどのようはコミュニケーションを?英語は得意なのか?

「英語はあまり得意ではなかったのですが、ニュージーランドに(期限付き移籍で)行った時にレフリーとコミュニケーション取りたいなと思っていて。すごい簡単な英語なんですけど、スクラムのところは英語でもある程度簡単な単語でつなげていけるので、スクラムどう感じてますか?と聞いて、試合中にフィードバックをもらってという感じです。」

Q:80分フル出場は大変だったのか?

「試合直後は嬉しくて、疲労感はあまり感じなかったんですけれど、宿舎に戻ってから「 やばい。めっちゃ疲れたなぁ」みたいな感覚になりました。近畿大学でも80分出場していたのでこういうこともあったなというふうに思い出しながら、しっかりアイスバスだったり、お風呂に入ってリカバリーしました」

Q:ヨーロッパの大きな対戦相手にスクラムで勝つ秘訣は?

「スクラムは結構メンタルが大事だと思っています。相手でかいから勝てないなと思っちゃうと、正しい良い姿勢が取れないので、絶対勝ってやるというメンタルがまずは大事です。それと僕自身、日本としても低さが武器になっているので、そこをしっかりすることができれば勝てると思います。」

続いて中楠 一期選手。

Q:トライはかなり練習した形のものなのか?

「スンシン(選手)もキャリーして意図した綺麗な形ではなかったのですが、僕は、ディラン(ライリー選手)がボールを持った時にオプションになれる位置にいようと思って走っていました。それで、たまたま良い位置にいたという感じです。いつボール来てもいいようには準備していました。」

Q:翌日にもう練習したと聞いているが?

「はい。同じ相手と二回試合するのはテストマッチじゃなくても本当に難しいことだと思いますし、さらにはテストマッチで、ウェールズも連敗が続いている状況で必死になってかかってくるというのは、もともと僕らも分かっていたし、コーチからも言われているので、今までの準備と全く違うものになるという話は最初のミーティングで聞いていました。普通のスケジュールではない準備の仕方ですが、そこにアジャストしていくというか、プランを立ててくださっているのは経験のあるコーチたちですし、100パーセント信じているので、そのプランにアジャストして体も頭も準備していこうというマインドです。」

Q:フルバックでプレーしたことについて。今後もフルバックでプレーするのか?

「リザーブとして登録されている以上は、スクランブルの可能性はいくらでもあって、10番、15番をカバーして欲しいと言われていたので、そこに対しての準備は百パーセントしていました。また、マオリ・オールブラックス戦でも同じ形で15番でスクランブル出場の経験があったので、特に慌てたりとかはなかったです。15番としてですけど、僕は10番をメインでプレイできる選手なので、15番で出場する場合は、ゲームドライバーというかプレイメーカーが一人増えるっていうのが利点だと思っています。足がすごく速かったりとか決定力はないですけど、10番と一緒に考えて、ゲームを考えることができたり、10番 がどういうとこにポジショニングして、どういうところに顔を出したら気が利くなと思われるのかが、感覚としてわかるので、みんなのサポートをできるようにということを心がけてプレーしていました。また来週の試合でチャンスがあったら、15番の準備もしっかりしていこうと思っています。」


ウェールズ第二戦に向けた準備も明日から更に強度が上がっていきます。

連勝に向けた準備がどうなるのか、引き続きご期待ください。


7月6日

激しい戦いから一夜が明けました。

この日はリカバリー、選手達はまずは休んで、疲れをしっかり取って・・・・

ん?と思ったら、練習してます!

そうなんです。試合翌日ですが、試合に出場した選手も含めて、トレーニングを行いました。

3つのグループに分かれて、ストレッチをしているところです。

体幹を鍛えているところ。

室内では、昨日のおさらいを含めて、ボール回しを確認しました。

昨日の試合映像を見て、修正点を確認しているところです。

さあ、グラウンドに向かって移動です。

トレーニングの初めは円陣から。前の試合に勝ったからとはいえ、だらけた雰囲気は一切ありません。

暑いので水分補給は欠かせません。

スクラム練習。

オーウェン・フランクスコーチとスクラムの内容を確認する選手達。




前の試合に勝利したからとはいえ、チームに油断はありません。

次の試合の勝利に向けて、選手は早くも気持ちを切り替えました。

選手達は、対戦相手だけではなく、出場を賭けてチームメートとの厳しいポジョション争いが待っています。

引き続き皆様の応援、どうぞよろしくお願いします。



7月5日

いよいよ運命の一戦当日がやってきました。

朝、軽くストレッチを済ませた後、選手達は宿泊先のホテルで、戦略を最終確認。

ワーナー選手からは、注意すべき相手選手のことや、戦術の確認について話がありました。

そして、キックオフの90分前頃にスタジアムに到着です。

緊張感漂う試合前のロッカーの様子も少し紹介します。

レフェリーとスクラムを組む前5人とキャプテン、スクラムハーフの選手が事前に話し合い。

ロッカーの隣のスペースで、スクラムの最終確認を行う竹内選手。

ここで、クイズ。伊藤 鐘史コーチがもつこの虫取り網のようなもの、何に使うか知ってますか?

正解はこの通り。

こうやって立てまして。

ラインアウトのスロワー(ボールを投入する選手)が投げるボールをこのように・・・

キャッチする為のものです。写真で見ていただくとわかりますが、ものすごく高いところに投げているんです。

選手達がスタジアムに出てきて、ウォームアップの開始です。

キャプテンを先頭に、陣形を組んでロッカーに戻っていく選手達。いよいよ試合まで待ったなし!

さあ、試合ジャージに着替えて、まもなくキックオフです。選手達は、ここで仲間であるチームメイトとハグ。

絆が伺える感動的なシーンです。

そして円陣。

リーチキャプテンを先頭に、ロッカーから出て行きます。さあ、いよいよ入場です。

グラウンドに出ると、国歌斉唱です。君が代はずっと合宿中も練習してきました。選手達も準備万端です!

非常に暑い中、スタジアムは満員。多くのファンの方が応援に駆けつけてくれました。こうした特別な雰囲気をファンの方が作ってくれたからこそ、選手達も体を張って、戦うことができたのだと思います。

対するウェールズ代表。

北九州とウェールズ代表の縁は2019年のワールドカップから続いています。この日スタジアムには、日本代表のジャージに混ざり、赤いジャージを着た地元のファンの皆様も多く見られました。こうした国境を超えた交流が続いているところもラグビーの素晴らしい一面です。

試合結果については、皆さんもうご存知のことだと思います。

24-19で日本代表が接戦を制しました!

ギャラリーはこちら

非常に厳しい戦いを勝利で飾れたことは日本代表にとって非常に大きなことだったのではないでしょうか。

スタンドオフとしてフル出場李承信選手。ゴールキックも全て成功させました。

ラインアウトの核となったワーナ・ディアンズ選手。

ファンサービスする北村選手。初キャップ獲得です。

スクラムでプレッシャーをかけフル出場と大活躍した紙森陽太選手(中央)。

スクラムハーフとしてチームを牽引した藤原忍選手。

途中出場で、初キャップ、初トライをあげた中楠一期選手。

力強いスクラムで存在感を見せた竹内柊平選手。


インスタグラムでも投稿されていますが、リーチキャプテンは、試合後のロッカールームで、この試合について「人生の中で一番」と興奮気味に語りました。2015年、2019年と2回の歴史的なワールドカップで劇的な勝利をあげたリーチキャプテンのこの発言は、いろんな意味がありそうですが、自己ベストを現在進行形でこれからも更新していくという意思表明のように感じられました。

「これから連勝しよう」と早くも次の試合に焦点を当てているところも注目です!


選手達は、試合後、会場のある北九州から次の合宿地である福岡へと移動しました。

明日からまた、次戦に向けた準備が再開されます!


ところで、本日初キャプを獲得した6人の選手には、夕食後の宿舎にて本当のキャップがプレゼントされました。

こちらは北村瞬太郎選手。プレゼンターを務めたリーチ選手が「リーグワンで戦っていて一番嫌なスクラムハーフだった」と最大限の賛辞を送っていました。

紙森陽太選手。

ハラトア・ヴァイレア選手。SNSでも話題になりましたが、試合中に見せた編み込みのヘアスタイルは自分でやったそうです。決勝のモールからのトライも見事でした。

石田吉平選手。

中楠一期選手。

ワイサケ・ララトゥブア選手。


初キャップを獲得した選手の皆さん、おめでとうございます!

そして、まだまだ次戦に向けて初キャップを目指すフレッシュな選手達も沢山いますので、そうした選手の活躍にもご注目ください。

皆様、引き続きの応援どうぞよろしくお願いします!


7月4日

いよいよ試合前日となりました。チームはこの日、合宿地の宮崎から試合の開催地である北九州(福岡県北九州市)に移動します。こちらは宿泊地から見える早朝の日の出です。

この日は、前日練習(キャプテンズラン)をスタジアムで行いました。

選手の到着の様子です。

ロッカールームの様子も少しだけ。短いミーティングで最終確認です。

さあ、選手達がグラウンドに出てきました。

いよいよ最後の練習です。リカバリーを経て疲れの取れた体を再び動かしながら、メンタル的にも上げていく必要があります。

最後の練習は予定通り終了。「とても集中できて、いいプレーができていた」

選手から手応えを感じられる声が聞こえました。

ところで、会場となるミクニワールドスタジアム北九州は、海に面した立地が特徴の天然芝のスタジアムです。

よく見ると、目の前に海がみえますね。時々、遠くまで飛びすぎたボールが海に落ちる「海ポチャ」という現象もあるのだそうです。その場合はゴムボートで回収するのだとか・・・

この日の会場には、ラグビー日本代表を応援するファンクラブ組織SAKURA CLUBの皆様も会場に招かれ、選手に熱い声援を送っていただきました。ありがとうございます!

ファンの声援を受けるワーナー選手とコーネルセン選手。

ファンの皆様に手を振るリーチキャプテン。

ファンに会釈する原田選手。

さあ、最後の練習を終え、宿泊地に戻ると選手は慌ただしく、ミーティング。

恒例となったあのセレモニーが待っています。

登録メンバーにジャージが手渡されるジャージープレゼンテーションです。

キャップ(公式に代表としてテストマッチに出場した際にもらえる称号)の対象となる今シーズンの日本代表試合としては初めてとなります。

まず永友 洋司チームディレクターから本日のプレゼンターの紹介です。

日本代表のキャップ数51。この後ろ姿でわかる人には分かりますね?


2009年に日本代表に初選出して以来、51キャップを獲得。2012年11月、日本代表ヨーロッパ遠征でのテストマッチ初勝利となった対ルーマニア戦でも活躍した他、2015年のワールドカップにも出場し、伝説となった南アフリカ戦にも出場し、勝利に貢献しました。所属するコベルコ神戸スティーラーズでは、今シーズンも多くの試合に出場し、今でも現役として活躍するレジェンド選手。ヤンブーの愛称でも知られている山下裕史選手です。

山下選手は「まだ現役なので、プレゼンターを自分が務めるのは違うという思いもあったが、やりたくてもやれるものではないので、ここに来ることにしました」と述べた上で、「僕は考えてラグビーをプレイするタイプではないが、負けず嫌いもあって、同じポジションの選手、無理難題を言ってくるコーチに腹立ちながら、必死に日々を過ごしてきて、今思い出してもしんどい体験でした」とユーモアたっぷりに語りました。

「しかし今の僕があるのは、あの頃のしんどい思いや、反骨心が僕を形成してくれたからだと思います。今となってはあの時の時間はいい時間でした。代表ジャージを着て、プライドを持ってピッチに立ち、君が代を歌う。あの雰囲気は本当に最高です。正直、皆さんが羨ましいです」とした上で、「皆さんがここにいるのは偶然じゃない。選ばれている理由がしっかりある。だからこそジャージに袖を通すときに、自分が何をして戦うか、胸にしっかり刻んでほしいと思います」と熱く語りました。

そして、登録メンバー一人一人にジャージが配られていきました。

テストマッチ初選出の選手には、ジャージが配られる前に、家族からの応援メッセージがサプライズでスクリーンに流されました。こちらは家族の激励コメントを聞いて、涙を流すハラトア・ヴァイレア選手の様子。感動的な瞬間でした。

ヴァイレア選手を含む出場した場合に初キャップ獲得となる選手達のコメントはこちらでご覧ください。

最後はキャプテンのリーチ選手です。二人は長い間日本代表のチームメートでもありました。

リーチ選手は選手達に「なんでここにいるのかしっかり考えて。親だったりコーチ、チームメート。(そうした思いを)全て明日ぶつけていきましょう」と呼びかけました。


さあ、5日はいよいよ試合当日です。

試合前にこのレポートをご覧になっている方も多いと思います。是非、当日は会場から、そしてテレビなどを通して選手達にエールを送っていただければと思います。

応援よろしくお願いします!


7月3日

試合二日前です。この日は、選手の疲れた体を休ませる為に原則トレーニングは休み。

選手達は、個人練習以外は、体のリカバリー、そしてメンタルの高まりに専念する1日となりました。

こうした中、午前中に記者会見が行われ、ウェールズ戦(第一戦)の登録メンバーが発表されました。

発表されたメンバーはこちらです。

会見では、エディー・ジョーンズHCからリーチ マイケル選手をウェールズ戦2試合のキャプテンに指名したことが発表されました。

「リーチ選手をキャプテンに指名できて嬉しく思います。リーチ選手は最も経験のある選手であり、最も影響力のある選手でもあります。合宿に合流し、私達と一緒に過ごした短い期間の中でも、彼はチームを鼓舞してくれて、そのお陰で試合に向けて良い準備ができたと思います」と語りました。また、選出された8人の選手が試合に出場すれば初キャップとなることについて「多くの選手が出場できなかったこと、そして若い選手たちの素晴らしいパフォーマンスのおかげです。ウェールズ代表も若いチームで再建中という点では私たちと似た状況にありますし、北九州では両チームにとって難しいコンディションになることは分かっています。どちらのチームがその状況を最もうまく乗り越えられるかが勝敗を決めるでしょう。私たちは宮崎での準備を通じて暑さに対応できるようになったと感じており、ウェールズとの対戦を楽しみにしています。」と語りました。

リーチ選手は「キャプテンに指名されて光栄に思っていますし、いつもより責任を感じています。チームとして、そして日本ラグビー界にとってこの試合の重要性を理解していますし、勝つことで勢いをつけられると思うので結果にこだわって準備をしたいと思います。」と語りました。また、初キャップとなる選手が多いことについては、「ものすごくいい準備ができました。残り二日間、しっかりとリカバリーして、同時にメンタリティーを高めて、良い試合をできるようにしたいと思います」と話しました。

また先週の試合について聞かれて「マオリ・オールブラックス戦から学こともたくさんありました。今週自分たちがどうやって前に出るかというミーティングをして、意識もできているし、すごく良いラグビーができると思います」と語った他、ウェールズ戦で勝つための鍵となる部分については、「ディフェンスです。ディフェンスの役割の明確さを高めてきました。ディフェンスにおける日本代表のアイデンティティーを示したいと思います。ディフェンスをしっかりやれば、アタックにもつながります。みにきていただくファンの方にもディフェンスを注目していただきたいと思います」とアピールしました。



7月2日

試合3日前になりました。この日の練習は重要です。この日は、週で最もハードな練習を行い、明日からはリカバリーに入るからです。試合前の最後の本番さながらハードなトレーニングとなります。

この日は試合形式に近いトレーニングが行われました。

細かい内容を見せることはできませんが、とにかく激しく、そして鋭く走ります。

32度を超える温度の中、試合よりもテンポの早い状況で、トレーニングは続きます。

プレーの合間にも、ランニングで呼吸を整えます。

とにかくノンストップで動き続けます。

円陣を組んで、好プレーを讃えあい、そして修正点を指摘し合います。

齋藤 直人選手は、居残りでキックの練習を繰り返していました。

フォワードは最後はスクラム。JAPANを勢いづけるのはやはりこのスクラムです。

「非常に良い練習だった」とエディーHC

一方、この日もジムでのトレーニングも行っています。

フォワードはブレイクダウンのトレーニング。

そしてタックル!

さあ、こうしてウェールズ戦前の最も重要なトレーニングが終了しました。

暑さに負けない非常に充実した練習の様子が写真からも伺えたのではないかと思います。

明日はいよいよメンバー発表です。(この時点で既に発表をご覧になった方も多いかと思います)

皆様の応援を是非ともよろしくお願いします!


7月1日

七月になりました。ウェールズ戦も刻一刻と迫っています。

この日も朝のトレーニングから。クラブハウスにてまずはバックスとフォワードに別れてミーティング。これはバックスのミーティングの冒頭にちょっと面白い映像が流れている様子です。(だから選手もコーチも笑顔)

泣いても笑っても、試合までにできる練習は、あと僅か。一日も無駄にできません。

一方、こちらはフォワードのミーティング。

そして朝恒例の目覚ましプログラム。この日は、じゃんけんで勝った方がピンタ。

ジャンケン・・・

ポン!木村 星南選手(右)の表情に注目。

いい感じで、目が覚めました。

バックスはボールを持ってのトレーニング。(もちろん、それだけではありませんが)

一方フォワードは・・・

やはり今日も今日とて筋力トレーニング

好評?だった誰でしょうクイズその2。この選手は誰だか分かりますか?

(注:首を鍛えるトレーニングです)

答え:木原 三四郎選手。

難しすぎるということであれば、こちらはどうでしょう?

木村 星南選手でした。

ジャック・コーネルセン 選手。

ベン・ガンター 選手。

ここから選手のジャージが変わっていることに注目ください。これは午後のトレーニングの様子です。

(レポートではこの後、全体練習になっていますが、時系列的にはここから全体練習の後です)

午後の練習は、主にボールの奪い合いなどブレイクダウン周りのトレーンング。写真だけでも力の入りようが伝わってくるはず。

一方こちらは・・・

ボールを奪う為の腕力ですね。サイズの大きいウェールズ対策として、フォワードに求められることは、非常に多いのです。

お昼前にはグラウンドで全体練習。今日と明日の二日は、試合前の最後の追い込みとしてよりハードな練習を行います。

とにかく繰り返されたのは、コンタクト。ブレイクダウンを制さないことには、試合の主導権を握れません。


1時間ほどのグラウンドでの全体トレーニングが終わりました。

居残りで、キックとハイボールキャッチの練習。

紙森選手はエディーHCに何やら話しかけられて笑顔。

左から石田選手、ヴァイレア選手、松永選手、中楠選手。練習で激しくやり合っても仲の良い仲間です。

この日、所属クラブでの活動を終え、合宿に合流したばかりの齋藤 直人選手もグラウンドに顔を出しました。

リーチ選手と話し込む斎藤選手。

さて、午後もトレーニングは続きます。これはバックスの様子。

斎藤選手ももちろん参加です。

フォワードはグラウンドでスクラム・ラインアウトなどのセットピースの練習です。(前述のトレーニングはバックスに先駆けて行っています)

フォワードの選手同士で笑顔で話し込むことも。

スクラムやラインアウトの様子を撮影されたばかりの映像で確認する選手達。

バックスでジムで筋力系のトレーニングです。

石田 吉平選手。

李 承信選手。




こうしてこの日の練習も無事に終了しました。斎藤選手も合流し、日本代表選手は全て揃ったことになります。

ウェールズ戦第一試合に向けた準備もあと数日を残すばかりとなりました。



6月30日

ウェールズ戦に向けた準備もいよいよ最終段階です。この日は、ジムでのトレーニングからスタートしました。

こちらは上半身を鍛えるトレーニング。

そして、下半身を鍛えるスクワットも。

ジムの外に出て、トレーニングすることも。



ウェイトトレーニングの後は、タックル練習。

フォワードは、ジムのトレーニングを終えると、オーウェン・フランクススクラムコーチの指導の元、スクラム練習を行いました。

動画を見ながら、細かいところまで確認していきます。

オーウェンコーチからもアドバイス。

お昼休憩を挟み、午後はグラウンドで全体練習を行いました。


ダブルタックル!

なお、この日から、追加招集として廣瀬 雄也(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)選手が合流しました。この日の午後から早速練習にも参加しました。


レポートからは、何をしているかわかりづらいと思いますが、選手たちは、試合前の一日一日のトレーニングを

ハードに、そして丁寧に消化していることは間違いありません。

勝利に向けて、ハードワークを続ける選手たちの一日は、こうして過ぎ去っていきました。


6月29日

試合から一夜明けました。

JAPAN XVはまずチームで昨日の試合を振り返りました。

良いところ、悪いところなどを選手同士で話し合っています。

ミーティングの最後にハットリーHC代行から「この試合の振り返りはこれで終わりだ。この瞬間から、次のウェールズ戦に向けて前を向いて準備を進めなければならない」という話がありました。

チームは、この後すぐに空港に移動し、合宿地である宮崎へど戻って行きました。

宮崎に戻ると、宮崎で合宿を続けていたメンバーと再合流して、今度は次戦のウェールズ戦に向けたミーティングです。

ここでも選手同士、話し合います。

最後に、エディーHCから今週の練習プランについての話がありました。ウェールズ戦まで、残すところ1週間を切り、準備もいよいよ最終段階です。

こうした中、非常に嬉しいサプライズが選手達を待っていました!

先日、贈呈式で県から送られた宮崎牛が、この日の夕食で提供されたのです。

その場で焼かれた宮崎牛ステーキを手に取る小林選手。

江良選手も。

チャーリー選手も。

佐藤選手。

北村選手。

早速、食べてみる宮崎県出身の竹内選手。

「これは美味い!」という感想でした。

「グッド!」とステーキの感想を表現するマキシ選手。

試合や連日のトレーニングで疲労気味だった選手たちには本当にありがたい差し入れとなりました。

宮崎県の皆様、本当にありがとうございます!


さあ、明日からは全選手で再び、今年初のテストマッチとなるウェールズ戦の準備を行います。

負けられない戦いに勝利するためにも、一日一日の準備が重要となってきます。

皆様の応援、どうぞよろしくお願いします。


6月28日

マオリ・オールブラックス戦当日となりました。

既に試合をご覧になった方も多いかと思いますが、選手達の1日をあらためて振り返ります。

試合の約2時間前にホテルの会議室に集まって、ストレッチをする選手達。

ボールをパスしたり、選手同士で話し合ったり、まずは各々自分のペースで準備を始めます。

集合して、いよいよ本格的なウォームアップ。

2人でペアになって、落としたテニスボールをキャッチするゲーム。反射神経を刺激します。

さすがは代表選手。見事にキャッチしています。

ウォームアップが終わると、歩きながらゲームプランを確認します。

ウォームアップが終了すると試合会場の秩父宮ラグビー場へ移動します。

たくさんのファンの方にスタジアムに集まっていただきました。

ロッカールームでの様子です。今回のウォームアップジャージは紫。

レフリーがロッカールームに来ました。

フォワードが説明を受けています。

バックスで、副キャプテンの福田選手は、レフリーと笑顔でコミュニケーション。

そして、グラウンドに出て、最後の調整です。

夕方の開催ですが、東京はこの日も真夏日(最高気温が30度以上)。なかなかの暑さですが、日本としてはむしろこの暑さを武器にして、相手に走り勝つ必要があります。

体格に勝る相手を圧倒する低いスクラムを磨き上げてきました。

後はこの低いスクラムを相手に合わせずに、実現できるか、です。

この日の指揮を取るニール・ハットリーコーチ(この日はヘッドコーチ代行)。

会場を埋め尽くすファンの皆様。多くの方にきていただき本当にありがとうございました!

さあ、準備は整いました。あとはキックオフを待つばかり。

ここからは試合直前のロッカールームの様子を少しだけお見せします。

選手全員が、握手とハグで、気持ちを高め合います。

さあ、いよいよ試合です!

試合の展開については、多くの記事や、実際の映像でご確認いただけますので、ここでは、選手の躍動する写真を紹介させていただくだけに留めたいと思います。

竹之下 仁吾 選手。

福田 健太選手。

青木 恵斗選手。

サム・グリーン選手。

この日、鋭いランニングで2トライを決めた植田 和磨選手。

サム・グリーン選手

後半に出場したハラトア・ヴァイレア選手。

竹之下 仁吾 選手。

佐藤 健次選手

中楠 一期選手。

木戸 大士郎選手。

メイン 平 選手。

エピネリ・ウルイヴァイティ選手。

シオサイア・フィフィタ選手。

小林 賢太選手。

TKこと竹内 柊平選手。

試合には、残念ながら負けてしまいましたが、試合後の記者会見でハットリーコーチが発言したように「ポジティブな収穫もたくさんあった」内容でした。高い精度が求められる国際試合での経験を若い選手達ができたことは間違いなく、今後に生きることと思います。

前日のジャージープレゼンテーションでレジェンドである松田努選手が話していただいたように、「悔しい」経験を糧にしてその後のプレーに活かせるかどうかが、今回の選手達にも求められているのかもしれません。


なお、昨年から一年間ロジなど日本代表や、JTS、U23日本代表などのチーム全般の裏方として活躍した松永 武仁さんは、日本代表の裏方スタッフとしてはこの日が最後の勤務となりました。チームが分刻みで変わる複雑なスケジュールをスムーズにこなすことができるのは、松永さんのような裏方のスタッフのお陰です。松永さん、お疲れ様でした!


6月27日

いよいよマオリ・オールブラックス戦まで後1日と迫りました。

選手達が向かう先はといえば・・・

決戦の地となる秩父宮ラグビー場です。

会場では、公式ファンクラブSakura Clubの皆様が迎えていただきました。暑い中、ご来場いただきありがとうございます!

ロッカールームでは、練習前にニール・ハットリーコーチからこの日の確認事項について説明がありました。

さあ、グラウンドに出て来ました。キャプテンズラン(前日の最後の練習のことをラグビーではこういいます)の始まりです。

下川 甲嗣ゲームキャプテン。

ラインアウトの細かい修正事項についてアドバイスする元南アフリカ代表のレジェンドヴィクター・マットフィールドテクニカルアドバイサー。

キャプテンズランには、ファンクラブSakuraClubの会員の方も招待されました。

ファンの声援に応える江良 颯選手(左)と佐藤 健次選手(右)。


さあ、キャプテンズランも終わり、この日の夕方には前日のミーティング。

いよいよ選手達に明日の試合ジャージが手渡されます。

まずは永友 洋司チームディレクターからこの日のプレゼンターについての紹介がありました。

ビジョンに映し出されたのは、この映像。昔からのファンの方なら、この後ろ姿だけでもわかりますね?

代表キャップ数43。W杯3回出場、そしてトップリーグでの最年長トライの記録など数々の記録と記憶をファンに提供したレジェンド選手

松田努さんです。最近では、ラグビー女子日本代表の松田凛日選手の父親としても知られています。

松田さんは「明日の試合は、タフになると思いますが、選手の皆さんは、これからの活躍が期待されているので、明日の試合が飛躍の足がかりになっていただければ」と冒頭で選手にエールを送りしました。

そして、12年間にわたる日本代表の活躍を振り返り、「最初に選ばれたのは大学生の時で、自信がなく不安ばかりだった。試合に出られず、必死に次回大会に向けて取り組んだことを覚えている」と語りました。

また、「ワールドカップでのオールブラックス戦は情けなかった。苦い思い出で、今でも悪夢でうなされることがある」とした上で、「でも、そういう悔しい思いを糧にしたからこそ、頑張れたと思う」とも語り、「日本代表はいつの時代でも憧れの存在であってほしい。選手の皆さんもラグビー日本代表に憧れたことがあるはず。今の子供もファンもそのようにあなた達を見ていると思う。たくさんの人に応援してもらえることは、素晴らしいこと、これからも頑張ってください」と選手を激励いただきました。


そして、選手一人一人にジャージを手渡していきました。

最後に下川ゲームキャプテンから「とても良い準備ができた。みんなもやることはクリアになっていると思うので、明日の試合は80分通して全員がチームとしてディフェンスして、相手に立ち向かっていきましょう。自分を含めて、一人一人、この試合に賭ける思いはあると思う。与えられた役割の中で、自分の思いをしっかりとぶつけて、最後絶対に勝ちましょう」とチームに語りかけました。


さあ、明日はいよいよ試合です。会場にお越しいただける皆様はもちろん、テレビ、スマホなどを通してご覧になる皆様、後で結果を確認する皆様も含め、チームには皆様の応援が必要です。

皆様の熱い応援をどうぞよろしくお願いします!


6月26日

本日は、28日に対戦するマオリ・オールブラックス戦のJAPAN XV登録メンバーが発表されました。

発表に伴い、宿泊先のホテルからオンラインで会見が行われました。メディア報道でもご覧になった方も多いかもしれませんが、ここでは少しその様子をご紹介します。

会見の冒頭は、エディー・ジョーンズHCにかわり、ゲームの指揮を取ることが決まっているニール・ハットリーヘッドコーチ代行(日本代表コーチングコーディネーター)から多数のメディアの参加があったことに「多くの人に取り上げてもらって、日本代表というチームを知ってもらえる、そういう機会を与えていただきありがとうございます」と挨拶がありました。

Q:今回のセレクションはエディーHCが決めたのか?

「エディーHCから大枠のプランはもらっていましたが、決めたのは私です。リーグワンのトップ4チームの合流が遅くなったこともあり、そうした選手は今後の日本代表戦に向けてベストなコンディションを整える必要がありますが、それ以外でベストな選手を選んだという形になります。

Q:試合で目標にしていることは?

「勝つことはもちろんですが、昨シーズンからトレーニングして来たことからしっかりと積み上がっているかどうかを見たいと思います。アタックは昨年も機能している部分がありましたが、さらに向上していることがあります。ディフェンスについてはこだわって取り組んできていますので、新たに取り組んだことが体現できるかどうかを見ていきたいと思っています」

Q:先発でSOを務めるサム・グリーン選手についての評価は?

「彼は非常に良い練習を重ねてくれていると思います。彼のポジションというのは我々としても層を厚くしたいポジションでもありましたので、非常にいいと思います。代表チームによく適応してくれています。彼は静岡ブルーレヴズでも非常にいいシーズンを過ごしたと思うので、リーグワンで積み上げてきた彼のパフォーマンスをジャパンでも引き続きやっていただきたいと思います。出だし好調だと思います。」

Q:JAPAN XVとして宮崎合宿に追加招集されて唯一先発出場する青木選手について

「彼に限らず、全てのJAPAN XVのメンバーにもチャンスはあると思っています。ポテンシャルのある若い選手を育成して、代表の層を厚くしたいという意図で、エディーHC、私と、麻田一平コーチは、4月には、U23日本代表のオーストラリア遠征を行いました。青木に関しては、JAPAN XVとして大分でNZU、香港チャイナ戦で、とても良いプレーをしていました。そして、今回また新たな機会があるということです。若手の選手たちには非常に私自身もワクワクしています。彼はしっかりと今回の試合でベストなパフォーマンスをして、今後ジャパンで活躍するチャンスを掴んでほしいです。」

Q:次の試合はウェールズ戦のセレクションの意味合いもある?

「ウェールズ戦のメンバー構成についてはこの試合後に改めて検証していきたいと思います。我々が目指しているのは、常にフィールド内で競い合って、ポジション争いをすることです。試合だけでなく、トレーニングでもそうです。試合に関して言えば、今回は自分の力をアピールする非常に良い機会だと思います。そこでしっかりといいプレーをしてアピールをして、ウェールズ戦に日本代表として戦うに値する選手だということをしっかりと見せて欲しいと思います。繰り返しますけれども、練習や試合で切磋琢磨してチームの層を底上げしたいと思っています。」

続いて登壇したゲームキャプテンに指名された下川 甲嗣選手。

Q:ゲームキャプテンとしてどういうチームにしたいか?

「かなりフレッシュなメンバーというか若いメンバーですし、今週から合流した選手もメンバーの中に入っている状態です。限られた時間の中ですが、しっかりとジャパンがウェールズ戦やその先以降も目指すラグビーをやっていきたいです。今シーズン日本代表は「超速ラグビー」を掲げてるいるので、テンポだったり、テンポのスタートとなるブレイクダウン。マオリ・オールブラックスはフィジカルも強いですが、まずこちらから仕掛けて、そこから自分たちのテンポを作っていけば、得点するチャンスをつかめると思います。まずスタートの15人から良いテンポを作っていけたらいいなと思います」

Q:今回の試合の位置付けは?

「自分を含めメンバー全員が、今回の試合がアピールの場でもありますし、日本代表の試合に出たいという思いは、個々であると思います。その部分をしっかり出していかないといけませんが、一方で、日本代表というチームはチームとして団結してトップ10のチームと戦うチームです。もちろん個々のアピールの場ではありますが、まずは、チームとしてしっかり勝つという結果を残していきたいです。」

Q:ゲームキャプテンとして意識していることは?

「ゲームキャプテンとして責任を感じています。僕個人としてはフィールドの中で、ジャパンファーストというところを一番に体現するという意味で、その部分でリードしていくことが一番大切だというふうに思っています。」

Q:ディフェンス面でどういう対策をしているのか?

「細かいシステムとかは話せませんが、もう一度、ジャパンとしてのシステムを整理しています。マオリ・オールブラックスはターンオーバーからだったり、キックカウンターだったり、アンストラクチャーのアタックが強みだと思うので、その部分で自分たちがしっかりとつながりを持って前に出れるチャンスがあるところではしっかりプレッシャーかけていきたいと思います。」


一方、この日もミーティング後に誕生日祝い。誰かといえば・・・

麻田 一平コーチでした。

麻田コーチ、おめでとうございます!


なお、チームは登録メンバーはこの日、東京に向けて出発しました。登録外のメンバーは宮崎に残って、トレーニングを続けます。


6月25日

25日のレポートに入る前に、昨日(24日)の午後のフォワードのブレイクダウン練習の写真を入れ忘れていたので、ここで少しだけ紹介します。

テーマは低く、激しく。

バックスもウェイトトレーニングを午後にも行なっておりました。早朝、昼、午後と少なくとも毎日三部の練習を

こなしています。

さて、ここからが本当の25日のレポートです。この日も6時過ぎにフォワードのトレーニングから。

各選手手に何やらリレーのバトンのようなものを持っていますね。

といってもリレーをしたわけではなく、これはストレッチ用の棒です。

各選手ストレッチから。

ジムに戻って、この日は昨日のスピード強化ではなく、フィジカル強化系のトレーニングです。

この緑色の抱き枕のようなものは、実はすごーく重いんです。

この日はこんな練習も。

障害物を飛び上がって、超えて・・・

そのまま力強くタックル。

朝、恒例のビンタ合戦も。

パチーンと音が聞こえて来そうな写真。

今日も元気にトレーニングです。

そして、これもレポートを毎回ご覧になっている人にはお馴染みの・・・

ボクシングトレーニング。

奥井選手も楽しそうです。

ファカタヴァ選手は何をしているのかといえば・・・

和太鼓叩いています!

音を聞かせられないのが残念ですが、なかなかの腕前。

これも朝ならではの「目覚め」の太鼓です。

もちろんウェイトトレーニングもちゃんとやってます。

バーベルを持ち上げるリーチ選手。

これは相当の重さです。

背中のストレッチ。

今回の合宿では、あまり雨が降っていませんが、本来6月は梅雨の季節。この日は一時的ながら激しい雨が降りました。

激しい雨で、一部の芝が水溜りに。

幸い、雨の間は、ジムでのトレーニング時間だったので、選手たちには影響はありませんでした。

松永選手が手をかざしている手前でピタッと止まるトレーニング。トライしているのは同じポジションの竹之下 仁吾 選手。唯一の大学生です。

松永選手もトライ。見事に止めて見せました。

さあ、この日もお昼はグラウンドで練習です。

明日にはJAPAN XVとして戦うマオリ・オールブラックス戦のメンバーが発表されるとあって、この日のトレーニングは

そうした選考の前の最後の練習、つまりは選手がアピールするには最も大事な練習の一つと言っていいでしょう。

この日は、近藤雅喜レフリーもトレーニングに参加し、笛を吹きました。

エディーHCが求めるのは、素早い集散と力強いブレークダウン。

ダブルタックル。

合宿前半のハイライトとなるであろう本日の練習は、こうして終わりました。明日には、マオリ・オールブラックスの

出場メンバーが発表されます。

ウェールズ戦も、10日後には迫って来ました。

選手たちのこうしたトレーニングの成果を図る機会は、間も無くやって来ます。


6月24日

24日も始まりました。この日も朝はジムからスタートですが、気分転換の為、一旦外に出ました。


竹内 柊平選手が、テンションを高める呼吸法を見せているところです。(写真だとわかりづらいですが)

そしてジムに戻っていきます。

今日は強化する筋肉が昨日とは違っています。この日はスピードを強化するトレーニングとなります。

ブリッジ。

山本 秀選手は、大分、菅平合宿と連続で参加していますが、髪を切ってさっぱりしました。

コーネルセン選手とワーナー選手。

津村 大志選手。

木戸 大士郎選手。

シオサイア・フィフィタ選手。

サム・グリーン選手。

植田 和磨選手。

ツイタマ選手、竹之内選手、藤原選手。(左から)

ヴァイレア選手、李選手、松永選手(左から)

なお、これはバックスのジムトレーニング開始の前に、目を覚ます為に選手同士でビンタをする、という余興があった時の一コマです。北村選手がビンタをする前に手を合わせています。人柄が出ますね。

軽めのビンタ。

植田選手も。

必死の形相で、ビンタを待つ藤原選手。

この後、バチンと来ました。

バックスのジムの間に、フォワードは室内トレーニング室で、ディフェンスの練習をしていました。

こちらも詳しくは書けませんが、筋肉トレーニングだけをしているわけではもちろんありません。

バックスのジムに戻ります。こちらはストライドのトレーニング。

最後は、皆で集まって、午後の練習内容について確認します。皆、真剣な表情です。

ここからが午後の練習です。この日もとても日差しが強い一日でした。

試合も迫ってきて、コンタクトの強度も上がっています。

ブレイクダウンでは、味方同士ですが、激しく当たり合います。

ダブルタックル。

選手からは「非常にきつい」という声も聞こえてくるトレーニングですが、写真を見てもそんな雰囲気が伝わってくるでしょうか?

マオリ・オールブラックスとは今週末、そしてその後には今年初のテストマッチとなるウェールズ戦が待っています。

選手達は、こうした試合への選考をかけた戦いを日々、続けています。

この厳しい戦いを経て、誰がメンバーに選ばれるのか、ファンの皆様には是非ともご注目いただきたいと思います!


6月23日

オフも終わり、マオリ・オールブラックス戦、そしてウェールズ戦に向けた本格的な準備がこの週から始まります。

今週も朝からジムでのトレーニングです。

やや、これは?

顔が見えない!

何をしているかわかりますか?

これはちょっとわかりやすいですかね。首を鍛えているのです。

では、こちらは誰だかわかりますか?

正解はワーナー・ディアンズ選手でした。これは比較的わかりやすい問題だったと思います。

こちらは中級編?誰だかわかりますか?

ライリー選手でした。

ではこちらはわかりますか?上級編。

正解は小林 賢太選手でした。

と、余興はさておき、選手達は、スクワットなどで下半身を鍛えました。

なかなかの重量です!

続いて上半身。こちらは為房選手。

小林 賢太選手。

江良 颯選手。

佐藤選手。

紙森選手(左)、木村選手(右)

原田選手(左)、江良選手。

ウェイトの後には、タックルと、ブレークダウンの練習も。

写真から音が聞こえてきそうなタックルです。

円陣を組む選手達。「朝からいい準備ができている!」

奥井選手。

この日の練習からJAPAN XVとして追加招集された木戸 大士郎選手、青木 恵斗選手、小村 真也選手(左から、2人目はトゥポウ選手)。

右から2番目の伊藤耕太郎選手も追加招集で今日から合流です。

チャーリー・ローレンス選手。

笑顔のフィフィタ選手。

サム・グリーン選手。

ディラン・ライリー選手。

ジャック・コーネルセン選手。

マキシ選手(鏡に写っています)

伊藤 耕太郎選手。

青木選手。


木戸選手。

植田選手。

中楠選手。

ヴァイレア選手。

藤原選手。

同じジムでのトレーニングでもポジションによって、鍛える筋肉や、トレーニング内容も違っています。

もちろん、タックルは全選手共通に必要なスキルなので、全員が行いました。

バックスは最後に全員で・・・

ボール回し。

鬼ごっこのような感じで、思わず選手にも笑みがこぼれます。

バックスのトレーニングも終了しました。

ジムでのトレーニングが終わると、室内トレーニング場に全員で移って、ミーティングです。細かい内容は書けませんが、チームの戦略について全体で確認を行いました。

ノートに学んだことをメモしています。

以前メモしたことを確認するためにノートを見ます。

3人で集まって、学んだことを互いに確認し合います。

午後はいつものようにグラウンドでトレーニング。

この日も午後は2時間近く続きました。

トレーニング後に、山本秀選手、青木恵斗選手にスティール(ジャッカル)のやり方についてレクチャーするベン・ガンター選手。

一方、この日追加招集で加わったプロップの津村 大志選手は、居残りでオーウェン・フランクスコーチから、スクラムの組み方についてレクチャーを受けていました。

23日は、このようにあっという間に過ぎていきました。選手達も暑さの中、タフなトレーニングを続けています。

皆様の応援どうぞよろしくお願いします!


6月22日

本日は練習はお休みです。

練習のレポートの代わりに昨晩に行われたバーベキューの様子をお伝えします。

屋外で行われたバーベキュー。ラグビー日本代表は、特別なディナーは、何かとバーベキューになりがちです。

チャーリー・ローレンス選手とベン・ガンター 選手。

黙々と肉を焼くリーチ選手。隣に立つのは、岩田 駿亮アシスタント ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

下川 甲嗣選手と江良 颯選手。

日本代表のバーベキューでは、ただ食べるだけではありません。必ず余興がついてきます。菅平の時は、レポートをお読みになった方は、わかると思いますが、かつての所属チームのジャージを着て、どれが一番カッコいいかをハットリーコーチに選んでもらうコンテストが行われたりしました。今回はといえば・・・

木村 星南選手が回すルーレットで当たったチームに所属する選手1名がホワイトボードに書かれたお題について話さないといけない、というものでした。ちなみについ先日、所属チームを退団し、無所属となっている竹内選手だけ、チーム名ではなく、TKと書かれている枠になっています。

お題はこちらの通り。親交が目的なのでラグビーとは・・・あんまり関係ありませんね(笑)

ルーレットを回す福田 健太選手。流石はスクラムハーフだけあって、宴会でもチームの司令塔です。

「人生の恥ずかしいエピソード」を話す佐藤 健次選手。

ファーストキスについて話すエピネリ・ウルイヴァイティ選手。


ファーストキスについて話すエピネリ選手(右)とチャーリー・ローレンス選手(左)。三菱重工相模原ダイナボアーズからは1人に絞るのが難しいという理由で、2人が選ばれました。

場内は大盛り上がり。

リーチ マイケル選手は、「自分の変なこだわり」について。本人は「滑った」と言っていましたが、それなりに湧いてました。

竹内 柊平選手は、「誰と入れ替わりたい?」について。ちなみに答えは、メイン 平 選手。理由は、同じ宮崎出身ということで、合宿中にメディア出演で並ばされることが多く、「横から見ると、顔の大きさが違うし、イケメンだし・・・」ということでした。

コベルコ神戸スティーラーズを代表して指名された李 承信選手は、「自チームの面白エピソード」を振られましたが、思いつかないので、自分の変なこだわりとして、「試合前にはトイレに行きたくても行かない。前に行ったらパフォーマンスが悪かったから」という話が披露されました。

なお、最後には、司会役の福田 健太選手、木村 星南選手からも自主的に(?)人生の恥ずかしいエピソードが披露されました。というわけで、大盛り上がりのバーベキューディナーのレポートでした。

23日からは、マオリ・オールブラックス、そしてウェールズ戦に向けてより本格的なトレーニングが始まります。


6月21日

今日は本当に・・・長いです!

16日から始まった合宿もいよいよ最初の週が終わろうとしています。

選手は、この日も早朝のジムトレーニングで1日をスタートさせています。

こちらは原田 衛選手。

小林 賢太選手。

ワーナー・ディアンズ選手。

紙森 陽太選手。

木原 三四郎選手。


リーチ マイケル選手。

つい先日、日本国籍を取得したことがアナウンスされたマキシ ファウルア選手。

新田 博昭コーチに、本日のメニューについて説明を受ける選手達。


下川 甲嗣選手。

為房 慶次朗選手。

ワイサケ・ララトゥブア選手。

続いて、手を取り合って・・・

タックルの練習。

首に圧力をかけられながら全身するトレーニング。ラグビーならではのトレーニングですね。


ジムの外では、ウェイトを持ち上げながら、バイクを漕ぐ選手達が・・・

結構辛そうです。

フォワードのジムの時間が終わると、今度は室内練習場に移動して、バックスと合流。

おやおや、何が起こっているのかと思うと・・・

この日からトレーニングに合流した藤原 忍選手がハイタッチで歓迎されています。

笑顔でハイタッチ!

さて、選手達が何やらみているのは・・・・

戦術に関係するので、見せられませんが、こうやって映像を見てチーム内でこれから練習するべきポイントを確認しています。

選手達が笑っています。ちょっと面白い映像があったようですね。

芝生に座り込んで、コーチの説明を真剣に聞く選手達。

みんな真剣です。


練習内容について3-4人に別れてディスカッション。こうやってただ説明を聞くだけではなく、実際に選手達が話し合うことで、理解を深めていくという大事なプロセスです。

これはエディー・ジョーンズHCが学校などでラグビー指導を行う時にも行なっていることで、どんなレベルにでも応用できる非常に大事なプロセスと言えるでしょう。

全体のミーティングが終わると、バックスもジムでトレーニング。同じジムでのトレーニングでもバックスとフォワードで行うトレーニングの内容が少し違っているのも興味深いところですね。 

まずは2グループに分かれて、相手にタッチされる前に、ボールをパスするゲームからスタート。

ごちゃごちゃしているので何をしているのかは分かりづらいとは思いますが、楽しそうな雰囲気だけ伝わればと思います。

メニューが違うと言っても、根本の体をほぐして、怪我の防止を目指すトレーニング内容であることは変わりありません。

マロ・ツイタマ選手。

竹之下 仁吾 選手。

李 承信選手。

藤原 忍選手。

サム・グリーン選手(左)とシオサイア・フィフィタ選手(右)

宮崎県出身のメイン 平 選手。

石田 吉平選手(左)と植田 和磨選手(右)。

ハラトア・ヴァイレア選手(左)とディラン・ライリー選手(右)

福田 健太選手。

藤原 忍選手。ボールを持つと自然と笑顔が溢れます。

これはフォワードでも行なった首を抑えられた状態で、前に出るトレーニングですね。

中野 将伍選手。

北村 瞬太郎選手(右)と首を押し合う福田 健太選手(中央)。

ボールを抱える松永 拓朗選手。右はヴァイレア選手。

中楠 一期選手。

李 承信選手。パスを放つ瞬間です。バックスなので、室内練習場でも当たるより、ボールを使った練習が多いですね。

サム・グリーン選手(中央)。後ろにいるのは石田選手。

石田 吉平選手。

さて、ここまでが早朝練習です。選手達はこの後、朝食を取り、少し休憩をとってから、午前10時過ぎに再びグラウンドへと戻っていきました。

グラウンドに戻ってみると・・・過去のレポートをご覧になった方は、何か違いがあることにお気づきでしょうか?

ヒント:普段あるはずのものがありません。

そうなんです。普段は黒いシートを覆っていて、グラウンドの様子が外から見られないようになっているのですが、この日はそのシートがありません。

それもそのはず、この日はトレーニングの一般公開日です。

県内外のラグビーファン1000人以上(県公式発表では1060人)が炎天下の中、公開練習に来ていただきました!

ご来場のファンの皆様、本当にありがとうございました!!

個人都合で、チームへの合流が遅れていたリーチ マイケル選手(左)と、ワーナー・ディアンズ選手(右)は、コンディションを取り戻すため、別メニューで調整です。

リーチ マイケル選手。過去の日本代表はもちろん、今シーズンのリーグワンでの活躍も目覚ましいものでした。

ワーナー・ディアンズ選手は、リーグワン決勝後の公開プロポーズでも話題になりました。

二人でタックル練習。

円陣を組む選手達。

この日も非常に日差しの強い一日でした。

水分摂取は欠かせません。


まずは走ります。

さて、これからが本番です。この日は激しいコンタクトを含めた試合形式に近いアタック&ディフェンスが行われました。

ラックからボールを持って抜け出すヴァイレア選手。

タックルを受けても・・・

そのまま、ボールを持って突進

・・・などなどこの日は、全員が縦横無尽にグラウンドを走り回って、激しいだけではなく、素早いラグビーを披露しました。まだまだ完成ではありませんが、見学したファンの皆様には2025年の日本代表が目指す方向性は見えたのではないでしょうか?

(こちらの公開練習についてはメディアの方々のレポートもご参照ください!)

さて、この日は練習後に全選手が参加してファンサービスも行われました。たくさんのファンの方がサインや、写真撮影を求めて列を作りました。炎天下の中のファンサービスですが、全選手が汗を流しながらも、最後まで丁寧に対応していました。

サインをするハラトア・ヴァイレア選手(中央)

写真撮影に応じる小林 賢太選手

笑顔でファンに話しかける福田 健太選手

写真撮影に応じる北村 瞬太郎選手。

サインをするマロ・ツイタマ選手。

サインするディラン・ライリー選手と中楠 一期選手。

植田 和磨選手(左)とファカタヴァ アマト選手(中央)

子供にサインをする竹内 柊平選手。

写真撮影に応じるエピネリ・ウルイヴァイティ選手(左)、ワイサケ・ララトゥブア選手(中央)、サム・グリーン選手(右)

写真撮影に応じる中野 将伍選手と竹内 柊平選手

エピネリ・ウルイヴァイティ選手

サインする紙森 陽太選手。

笑顔でファンサービスする木原 三四郎選手と原田 衛選手。

記念写真に応じる木村 星南選手。

写真撮影に応じる原田 衛選手

サインする佐藤 健次選手。

佐藤 健次選手。

サインするリーチ マイケル選手。

サインする藤原 忍選手。

サインする藤原 忍選手その2。

サインする下川 甲嗣選手

サインする下川 甲嗣選手その2

サインするベン・ガンター選手。炎天下の中、激しいトレーニングをした直後なのに、笑顔でファン対応を続ける全選手が素晴らしかったのですが、その中でも最も時間をかけてファン対応を行なっていたのがガンター選手でした。

赤ちゃんと握手?

記念写真も。

子供を抱っこするワーナー・ディアンズ選手。子供も懐いていますね。

こうして無事にファンサービスも終了しました。

特になかなか接する機会のない代表選手達をまじかに見られた子供達には、きっと忘れられない思い出になったのではないでしょうか?選手達にとっても、ファンの皆様の応援を直に感じられて、日本代表として戦うことの重要さを改めて考えられる機会となったのではないかと思います。ご来場の皆様、本当にありがとうございました!


さて、ここで終わってもよさそうなものですが、本日はまだまだ終わりません。


まずはこちら。宮崎県による歓迎セレモニーがグラウンドで行われ、宮崎県河野俊嗣知事から宮崎牛30kgがチームに贈られました。

贈呈品を受けるエディージョーンズHC。

宮崎市の清山知憲市長からは、宮崎の農産物として太陽のタマゴ、野菜などが贈られました。

受け取りは、宮崎市出身の竹内選手。

宮崎県ラグビーフットボール協会の石田喜克会長からは、県産のフルーツが贈呈されました。

受け取りはこちらも宮崎市の出身メイン 平 選手。

石田会長は平選手が小さい頃から「よく知っている」と感慨深そうに話していました。

全員で記念写真。

河野知事からは「日本代表を宮崎でお迎えできるのは誇りであり、世界の頂点を目指したハードなトレーニングを行うチームには、ぜひ宮崎の美味しい食事で英気を養ってほしい」と語られました。また、宮崎県が「育てることには定評がある」として、現在のラグビー日本代表が若手を多数抜擢していることを指摘しつつ、「選手層を増やすには絶好の場所であり、全面的に応援します」とエールを送っていただきました。

これに対してエディー・ジョーンズHCは、「ありがとうございます。宮崎の食べ物は大いに楽しんでいます。宮崎には本当に良くしていただき、最高の環境でトレーニングができています。誇りに思いますし、ベストなチームにしたいと思います。皆様の支援に感謝します」と返礼しました。

こうした中、クラブハウス内では、ガヤガヤと選手達が何やら話し合いをしています。

新しい戦術についてでも話しているのか、と思うと、そうではなく・・・

これから行う小中学生向けのラグビークリニックの内容を自分たちで考えているのでした。

藤原選手が思わず、大笑い。どんな提案があったのでしょうか?

さあ、クリニックで子供達とラグビーするぞ!(注:選手達は既に二部練習を終了済)

この日、集まったのは、宮崎県内のラグビースクール9つ(小学校7つ、中学校2つ)に所属する約200名の子ども達。炎天下ですが、みんな元気いっぱいです!

江良 颯選手は低学年の担当。

竹之下 仁吾 選手も低学年担当。

こっちに向けて走るんだよ、と指導しています。

一方、3、4年生のクラスは・・・

伊藤 鐘史コーチと・・・

植田 和磨選手、そして・・・

木原 三四郎選手。

笑顔でパス。

植田選手も、2013年に第一期エディーJAPANがウェールズに勝利した際には生徒達と同じように小学生でした。当時からラグビースクールには通っていましたが、「ウェールズ戦勝利のことはあんまり意識していなかった」そうです。

竹内選手は中学生クラスを担当。

「115キロある俺をタックルできたら、タックルできない中学生はいない」と言って中学生達のタックルを受けました。

「ナイスタックル!」

「ナイスタックル!」

ナイスタックル連発でハイタッチで祝福。

中楠 一期選手は、中学生にパスを教える担当。

小学校高学年担当の佐藤 健次選手はタックルを教えます。

「ナイスタックル!」宮崎県のラグビースクールの指導者の皆さんのレベルが高く「教えることがあまりない」と話していました。

一方こちらでタックルバックを持つのはオーウェン・フランクスコーチ。

ニュージーランドでW杯優勝も経験しているレジェンドですが、この貴重を子ども達が気づくのはもっと後のことかもしれませんね。

小学校高学年にキックを教える北村 瞬太郎選手と


宮崎県出身のメイン 平 選手。

地元のスターには、子ども達も積極的に話しかけます。


藤原 忍選手もキックのやり方を丁寧に教えます。

子供達と一緒に大笑い。


ボールを持つ江良選手から逃げる子ども達。

植田選手と木原選手にタックルする練習。

「さあ来い!」

「うっ」

ナイスタックル!

「いいねー」

「次もどうぞ!」

「ナイスタックル!」

ナイスタックル!


松永 拓朗選手は、同じ中学生のパススキルを教える担当。

指導にも熱が入ります。

こうして1時間のクリニックはあっという間に過ぎていきました。みんなで拍手。

「楽しかった」と語る佐藤選手。

一方、江良選手には子供から質問があるようです。

最後に記念写真。


こうしてアクションパックな一日は過ぎていきました。

明日は練習は休み。選手達はリカバリーをして、月曜日からまた厳しいトレーニングが再開されます。




6月20日

20日には、今回の宮崎合宿、つまりは今シーズンの日本代表としての活動で、初めてのメディア公開練習がありました。公開練習や、その際にインタビューに応じた選手のコメントなどは、是非、メディアの記事をご参照いただければと思います。

ここでは、公開されなかった練習を中心にレポートさせていただきます。

この日も朝(6時)からトレーニング開始です。

一つ一つの説明はできませんが、体のいろいろな筋肉を刺激し、関節をほぐすためにいろいろな器具を使って、トレーニングを行っています。こうした活動で、怪我の予防だけでなく、体のキレを増すことに繋がっていくんですね。

おっと、これは・・・

シャドーボクシング?

もちろん選手同士で殴り合っているわけではなく、反射神経を刺激する為に、パンチをよけるトレーニングを応用しているんですね。そういうわけでこの笑顔。

さて、一連のアクティビティが終わった後は、ミーティング。この合宿で深めるべき戦術などの説明がコーチ陣から選手に共有されます。

この前の菅平合宿から参加している木原 三四郎選手(左)、小林 賢太選手(中央)にとっては復習となる内容も多く、

少しアドバンテージがあるようです。

選手間でディスカッション。

ジョン・プライヤーハイパフォーマンスコーディネーターから、バックスの選手にレクチャー。ここまでが朝のトレーニングです。この後選手は朝食を取りました。

そして、朝食後に、選手は室内トレーニング場に移動。

この日、メディア公開となったグラウンドでのトレーニング前に、フォワードとバックスがどのように連携をとるかについて確認を行いました。超速ラグビーというととにかく走るイメージですが、チーム全体で考えを共有し、素早く判断して、連携をとることも同じように重要なのです。

さあ、お昼前にはメディアにも公開されたトレーニングがグラウンドで行われました。

この日も快晴。なかなかに強い日差しの中ではありますが、トレーニングには絶好のコンディションと言えるでしょう。

期待のフッカートリオ。原田 衛選手(左)、江良 颯選手(中央)、佐藤 健次選手(右)

お互いにライバルでもあり、切磋琢磨し合う良き仲間でもあります。

昨年の代表で、継続して試合に出場し続けた竹内 柊平選手(左)と下川 甲嗣選手(右)。

ラインアウトでボールをキャッチするジャック・コーネルセン選手。23年のワールドカップでは主力として活躍し、所属チーム(埼玉パナソニックワイルドナイツ)でも全試合で先発フル出場している凄い選手です。

前列左から木原 三四郎選手、木村 星南選手、佐藤 健次選手。

ボールを蹴っているのは、松永 拓朗選手。昨年の代表で初キャップを獲得して以降、フルバックとしてリーグワンでも活躍して、代表に帰ってきました。

ボールを持って走っているのは、ハラトア・ヴァイレア選手。今回代表初招集の選手です。

実際は、2時間近く続いたトレーニングですが、写真はここまで。非常に充実したトレーニングとなりました。

メディア公開はここまでで、選手はこの後、お昼ご飯を食べました。

さて、3時ごろから午後の練習です。フォワードはジムでトレーニングしてから、再びグラウンドに出てきました。

伊藤 鐘史アシスタントコーチが選手たちにコンタクト系のトレーニング内容を伝えます。

紅白のチームに分かれて真剣勝負です。

ベン・ガンター 選手のボールキャッチ。

これは何でしょう?

わかりますか?

柔道の抑え込みのような状態から、素早く起き上がるトレーニングです。

起き上がったらすぐにダッシュ。

これはキツイ!

ヘッドキャップがよく似合うジャック・コーネルセン 選手。

ヴェティ・トゥポウ選手。炎天下の中、複数にわたる練習に流石に疲れが見えてきました。

そしてスクラム練習。

フロントローで改善点について議論し合います。

ボールをキャッチしているのはワイサケ・ララトゥブア選手。

・・・と、フォワードは、とにかく激しいコンタクトを午後も繰り返しました。流石にタフな練習です。

こうした中、バックスはといえば、ジムでトレーニングです。

唯一の大学生竹之下 仁吾選手(明治大学)。

7人制の日本代表としてオリンピックにも出場した石田 吉平選手(左)と植田 和磨選手(中央)。

石田 吉平選手(中央)


昨年の日本代表でも活躍した藤原 忍選手。

さて、全てのトレーニングが終わった夕食時に、ハッピバースデーの歌が聞こえてきました。麻田 一平アシスタントコーチがケーキ(ではなく実際はフルーツ盛り合わせですが・・・)を運んできて・・・

「私に?」と驚くピアーズ・フランシスアシスタントコーチ。

ピアーズコーチ、誕生日おめでとうございます!



6月19日

本日は、練習はお休み。

ということで午前、午後に分けて、2つの講座を受けました。

午前にはJRFU(日本ラグビー協会)のアンチドーピング委員会による「アンチ・ドーピング」についての講座が行われました。

アンチ・ドーピングとは、ドーピングのないスポーツというだけではなく、スポーツの根幹にある価値と、スポーツの社会的な意義を守ることを意味しています。

講座では、選手たちがグループに分かれ、「ラグビーの意義」「他のスポーツにないラグビーの魅力」「ラグビーにおけるクリーンスポーツとは?」といったことについてディスカッションしました。


そして、壇上でグループが「未来のアスリートに向けたメッセージ」を発表しました。



続けて午後のセッションは「インテグリティ」についての講座を受けました。インテグリティ(Integrity)とは、個々人の尊厳・価値観・倫理観のことで、代表選手としてふさわしい振る舞いをして「ラグビーの価値を守り、高める」ことを目的としたものです。

講師を務めた上田大介コンプライアンス委員会アドバイザー。

この日は、普段とは違い食堂ではなく、クラブハウスで夕食をとりました。

クラブハウスなので、奥にラグビー場が見えますね。


ラグビー場にゴルフクラブ?

オフのアクティビティとして、この日はゴルフ(ボールはプラスチック)も行いました。

ヴァイレア選手のショット。

ナイスショットを決めました!

一方では、クリケットも。

ディラン・ライリー選手がボールを投げて・・・

エディー・ジョーンズヘッドコーチが打つという珍しいショットです。



今度はライリー選手がバッター。

投手はサム・グリーン選手。

ジャック・コーネルセン選手も。

ラグビー場なのに、種目が違うとなかなか新鮮です。


こうしてオフの1日はあっという間に過ぎていきました。(この他にも公式用の撮影などもありましたので)

明日からまた、トレーニング再開です。


6月18日


合宿3日目となりました。この写真から始める理由は、と言いますと・・・

(正解は次の写真の後に)

(上記の正解)左上の時計に注目してください。これは午後ではありません。朝のプログラムがこの時間帯から始まっているということがわかりますね。

さて、朝のトレーニングは、ご覧の通り、腰を下ろして・・・

ちょっとしたレスリングのようなゲームから。

こちらは相撲のように押し合うゲーム。

ゲーム性のあるウォームアップで選手もリラックスムード。

続いてストレッチ。

ワイサケ・ララトゥブア選手。

紙森 陽太選手。

佐藤 健次選手。

下川 甲嗣選手。

ヴェティ・トゥポウ選手。

バックスも同じメニューをこなします。

おっとこちらは、ボクシンググローブを取り出して・・・

ミット打ち!

追加招集で合流した北村 瞬太郎選手。

マロ・ツイタマ選手。

興味津々の目です。

植田 和磨選手もちょっと変わったトレーニングに笑顔。


こちらも追加招集となった土永 旭選手。フォームが決まっています。


エディー・ジョーンズHCも朝から選手達に積極的に声をかけています。

ボールを使ったトレーニングも。

朝のトレーニングはここまで。

続いて、朝食を済ませた後、全体でのミーティングが行われました。

コーチの説明のメモをとる選手達。

「超速ラグビー」を実行するために必要な練習メニューが共有されました。さあ、この後はグラウンドでの練習です!


この日も快晴です!

うまく写真に撮れませんでしたが、トンボがたくさん飛んでいました。トンボというと秋のイメージですが、宮崎では6月にトンボが見られるのは、普通のことのようです。

それはそうと、トレーニング内容は細かくは伝えられませんが、3日目にしてコンタクトレベルも少しづつ上がってきて、激しいトレーニングとなりました。

暑さの中、ノンストップで走り続けるトレーニングはなかなかハードです。

コンタクトの間には、ランニング。

水分補給も大事になってきます。

写真からだけでも練習の充実度が伝わってくるかと思います。

合宿の前半はこうしたトレーニングの他にも、講習や撮影などの雑務も合間に入っていて、選手にはタイトなスケジュールが続きます。

21日には公開練習もありますので、ご近所の皆様は是非お越しください。

皆様の応援どうぞよろしくお願いします。



6月17日

さあ、2日目も始まりました。17日も初日に続いて、好天に恵まれました。前日に続いて猛暑日となり、夏のような暑さです。

なお、この前には昨日同様、早朝のトレーニングもありました。こちらは第二部となるグラウンドでの全体練習の様子です。来る試合に向けて、二日目ですが、スピードは100%に近い状態まで上げることが求められます。

まずはチームでジョギングから。

そして、ボールを使ったコンタクトトレーニング。


ブレークダウン。超速ラグビー成功の鍵を握るのは、こうしたボール争奪戦、ということで、合宿でも重点項目となっています。

猛暑の中、ノンストップでトレーニングが続きます。

石田 吉平選手の鋭いランニング。

ベン・ガンター 選手の力強い走り。

原田 衛選手のスローイング。

これはどういう状態だかわかりますか?赤いチームがディフェンスで、ボールがヴァイレア選手の背後を通過しています。

紅白チームに別れての円陣。

奥井 章仁選手のアタック。

中楠 一期選手のパス。後ろで見ているのは、ヴィクター・マットフィールドテクニカルアドバイザー。かつて世界最高のロックと言われた元南アフリカ代表のレジェンド選手です。

パスを受ける原田 衛選手。

サイズでは、強豪チームに敵わない日本代表のディフェンスの切り札は、二人で止める”ダブルタックル”です。

同じようにアタックでも、後ろからのサポートが大事になってきます。


代表ではスタンドオフのポジションでのプレーが期待されている李 承信選手。

ボールを受ける木村 星南選手。

李選手とともにスタンドオフとしてプレーすることを期待されているサム・グリーン選手。


中楠 一期選手もスタンドオフでの出場が期待される選手の一人です。


この日は、この後ジムでのトレーニング、フォワード、バックス分かれてのトレーニングなどもありました。

ところで、この日は、太田 千尋ヘッドストレングス&コンディショニング(S&C)コーチの・・・

誕生日でした!

「今年の超速ラグビーはとてもワクワクするラグビーで、選手の皆さんのサポートをする自分としてもやりがいが非常にある」とスピーチした太田コーチ。


まだ合宿始まって二日目ですが、宮崎の恵まれた環境の中、非常に充実したトレーニングができています。

明日からは、コンタクトの強度も上がってきて、より密度の高いトレーニングになっていきます。



6月16日

いよいよラグビー男子日本代表のシーズンが今年も始まります。

宮崎合宿のスタートです!


選手達が宮崎空港に到着すると、チームを歓迎する横断幕とともに、多くの市民の方が迎えていただきました。宮崎の皆様、本当にありがとうございます!


さて、早速ジャージに着替えて初日からトレーニングです。

初日は、ジムでストレッチなど可動域を広げるトレーニングから。

バイクを使ったトレーニングも。

選手一人一人に声をかけるエディー・ジョーンズHC。

タックル練習。

まずは有酸素系の運動で体を休まずに動かし続けます。

最後はグラウンドに出て、軽くボールを触って、初日のトレーニングは終了です。16日の宮崎は今年初の猛暑日を記録する暑さでした。

笑顔。

合宿初日なので、初めてや、久しぶりに会う選手も多かったようで、いろいろなところで、選手同士がにこやかに話し込む姿が見られました。

こうして初日のトレーニングは終了しました。これからウェールズ戦に向けた約1ヶ月にわたる宮崎合宿が行われます。

この間に、選手達、そしてチームがどれだけ成長できるか、明日からのトレーニングにもご注目ください。