穏やかな天候のもと、東西の歴史あるチーム同士の対決となり3500人を超える観衆が集まった。開始早々、法政は、立命館の持ち込んだラックをターンオーバーし、15-11とつなぎ左隅にトライし、先制点をあげる。5分過ぎには、立命館のキックオフミス、法政ボール中央スクラムより10-14-15とつなぎ右中間にトライ。10-0とリードを広げる。法政の接点で当たりの強いラグビーにとまどいを見せていた立命館が、徐々にペースをつかみ始める。15分立命館は、12番の突進よりチャンスを作ると10番のインゴールへのパントを押さえトライ。28分には、中央ゴール前ラックより9-12とつなぎ左中間にトライし、ゴールも決まり10-14と逆転。しかし、35分法政は、中央付近こぼれ球を15番が好捕好走し右中間にトライし、17-14で前半を終わる。
後半、法政のFW圧力が増し、ゲームを優位に進め、3、11、24、34分と連続トライをあげゲームを決めた。立命館の突進もラインディフェンスの良い法政が止め、単発に終わりスコアに至らず、41-14でノーサイドとなり、法政が2回戦に駒を進めた。(大久保 誠)
法政大学 41-14 立命館大学
法政大学 41-14 立命館大学(12月16日、1回戦 at名古屋市瑞穂公園ラグビー場)

立命館大の吉田監督(左)と、井上主将 立命館大学の吉田監督(左)と、井上主将

◎立命館大学
○吉田監督
「何とか一矢報いたいとチームの特徴である早い動き、広いスペースへのボール運び、低いタックルを指示したが、後半に入り、個々の力、スピードに負けた。来季は、1対1を強くしたい」

○井上主将
「前半は、ランニング&アタッキングを実践できたが、後半は、前に出る、激しいタックルで後手となり、ゲインラインを突破できなかった。流れもつかめず、試合の入りも悪かった。関東勢のフィジカルの高さに負けた」

法政大学 41-14 立命館大学
法政大学の駒井監督(左)と、和田主将 法政大学の駒井監督(左)と、和田主将

◎法政大学
○駒井監督
「立命館と戦うにあたり、リーグ戦を振り返り、ボールを動かすこと、エリアマネージメントをすることを指示した。最初に簡単に2本のトライが取れたことで、安易なミスが増え、リズムが悪くなった。ハーフタイムには気の緩みを無くし、鋭いタックルを指示した。まだまだタックル等1対1で前に出られない。1ヶ月空きゲーム勘が悪く、芝に馴染んでいない」

――早稲田とどう戦うか?
「夏に3-70とこてんぱんにされた。少しでも差を縮めたい。大東戦のDFが戻れば、良いゲームができると思う」

○和田主将
「最初のリードまでは良かった。すべきことを相手にされた。同じ大学生なのに受け身になった」

法政大学 41-14 立命館大学

法政大学 41-14 立命館大学