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RWC2007
オーストラリア代表との戦いは、受け入れがたい結果となってしまいましたが、第2戦は果たしてどうか。日本代表は、再びトゥールーズへ移動。12日の水曜日(18時キックオフ、日本時間25時)には、いよいよフィジー代表と戦います。
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●9月12日(木)Toulouse, FRANCE

12日に行われた日本代表 vs フィジー代表戦については、こちらをご覧ください

 


●9月11日(火)Toulouse, FRANCE
フィジー戦に向けたキャプテンズラン   キャプテンズランでの箕内キャプテン   フィジー戦、LOを務める大野選手   記者会見に臨む箕内キャプテン
フィジー戦に向けたキャプテンズラン   キャプテンズランでの箕内キャプテン   フィジー戦、LOを務める大野選手   記者会見に臨む箕内キャプテン

フィジー戦の前日となった11日、日本代表チームは、試合会場である「Stadium de Toulouse」でキャプテンランを行いました。

明日の試合に臨む選手たちは、8月6日のメンバー発表を終えてから一ヶ月間、この日のために準備を重ねてきました。イタリア代表とのテストマッチやポルトガル代表とのトレーニングマッチもすべてこの試合のためでした。
明日の試合の重要性や大切さは、チームの全員が感じています。今大会、最高の成績を残すためにも、ひいては日本ラグビーの未来のためにも何としてでも勝たなければならない試合です。そして、何よりも日本の勝利を信じて応援し続けてくれているサポーターのためにも勝利を届けたいと思います。

  スタジアムの壁のカウントダウンモニュメントも「残り1日」を表示
   
  スタジアムの壁のカウントダウンモニュメントも「残り1日」を表示

今日のキャプテンランの前にグラウンドでは、箕内キャプテンが皆を集め円陣を組み気合を入れて練習に入りました。そして行われたトレーニングでは、ウォーミングアップで大小のグリッドを使ったパススキルや、タックルドリルで体を温めました。
そして、フィジーのアタックに対するディフェンスシステムの確認を行ってキャプテンランに入りました。

カーワンヘッドコーチから、箕内キャプテンにタクトが託されました。箕内キャプテンは試合を想定し、起こりうるすべての地域からのアタックオプションを確認していきました。攻めるところはトライまで取りきり、危険を回避する地域ではしっかりとしたオプション選択を行うなど、選手たちの意思統一も十分でした。
時間的には、30分程度でしたが、試合前日の練習に相応しい緊張感を持ったトレーニングとなりました。

キャプテンランを終えても、FWはラインアウト、キックオフディフェンスを確認し、試合に向けた準備に余念がありません。今回キッカーを任されたCTB大西選手も練習の最後の最後までキック練習を続けるなど、やり残すことなくすべてをやり尽くしてキャプテンランを終えました。

いよいよ明日は、フィジー戦です。2003年ワールドカップでの屈辱から4年。やっとリベンジを果たすときが来ました。春のPNCでも敗れましたが、あの時よりも数段チーム力は上がっています。日本が持つスピードあるディフェンス・アタックを武器にフィジー代表に挑みたいと思います。
明日12日18時(日本時間13日午前1時)キックオフ。日本代表が新たな歴史を開く足がかりになる試合をしたいと思います。日本代表への熱い応援をよろしくお願いします。


◎カーワンヘッドコーチ

「試合前に神経質になりすぎてはいけない。フィジー戦で起こりうるであろういくつかの点については、詳細に選手と話し合ってきた。ゲームマネジメントを理解し、気をつけなくてはならない時間、フィジーチームの試合傾向については選手に話している。フィジーはどんなチームに対しても必ずトライをとるチームである。我々は、80分間を通して持っているものをすべて出し切り、ベストを尽くさなくてはならない」


◎箕内キャプテン

「明日のフィジー戦に関しては、しっかり準備も分析もできました。最高の準備ができたといえます。やり残したことはありません。自信と勇気を持って戦いたいと思います。
前回大会(2003年)では、きつい状態で迎えたフィジー戦でしたが、今回はフレッシュな状態で臨めます。これまでのカリをきっちり返したいと思っています」

日本代表の練習時には、連日多くの報道陣が取材に訪れている   試合会場でウォーミングアップを開始   ストレッチでしっかりと体をほぐす   ディフェンスコミュニケーションをはかるためのドリル
           
日本代表の練習時には、連日多くの報道陣が取材に訪れている   試合会場でウォーミングアップを開始   ストレッチでしっかりと体をほぐす   ディフェンスコミュニケーションをはかるためのドリル

 

フィジー対策も万全。やり残したことは何もない   キックオフは確実にキャッチ   今村選手の左足のキックも大きな武器   ラインアウトの確認を行うFW陣
           
フィジー対策も万全。やり残したことは何もない   キックオフは確実にキャッチ   今村選手の左足のキックも大きな武器   ラインアウトの確認を行うFW陣

 

 


●9月10日(月)Toulouse, FRANCE

フィジー戦2日前。午前中はオフ、午後はコロミエスタジアムで全体トレーニングを行いました。午前中のオフは、オーストラリア戦から中3日という日程ということで、できる限り万全の状態で試合に臨むためのものでした。
ゆっくりと休養をとった選手たちは、午後の練習に備えました。
そして行われた午後のトレーニングは、フィジー戦に向けた最後の実践練習となりました。

トレーニングの前には、太田治団長、カーワンHCからフィジー戦に向けたメンバー発表がありました。カーワンHCは、「次のフィジー戦は言うまでもなく、重要な一戦となる。これまで準備してきたものをしっかりと試合で出してほしい。そうすれば、勝利は見えてくる」と報道陣に語り練習に入りました。

ウォーミングアップでは、ラダーやストレッチなどで筋肉を、激しいトレーニングを行える状態にしていきます。昨日のトレーニングもそうですが、ここにきてウォーミングアップには今まで以上に時間が掛けられています。

W-Up後はユニットに分かれ、FWはキックオフ/ラインアウト、BKはラインアタックを確認。FW/BK共に、ここまで作り上げてきた多くのオプションをチェックしました。
そして、行われたチームランでは、オーストラリア戦のメンバーが仮想フィジーとなり、アタック・ディフェンスを実施。フィジーがしてくるであろうアタック・ディフェンスを実践してくれました。フィジー戦メンバーは、これに対し、従来から取り組んでいる世界一上がりの早いディフェンスラインとテンポあるアタックを見せ、仕上がりの良さを伺わせます。

特にディフェンスに関しては、トライラインを背負ったピンチの状況でも、乱れることなくシステムとして機能しています。一人ひとりが自分の役割を全うし、厚みのあるディフェンスを見せてくれました。
アタックに関しても、SOロビンス選手とのコミュニケーションも取れ、多彩なアタックを見せています。
今日の練習で感じたのは、試合に向けた集中力の高さと、ゲームマネジメント。地域や状況をしっかりと分析し、その場に応じたアクションを皆が共有することができています。
このチームが必ずフィジー代表を撃破してくれると思います。

いよいよ明日は、スタジアムでのキャプテンラン。ここトゥールーズでは、この試合がワールドカップの開幕戦となり、街の関心も非常に高まっています。我々の試合にも多くのファンが来場することが予想されます。満員のスタジアムで、必ず日本の勝利を実現したいと思います。ぜひ、ご期待ください。

練習前にはフィジー戦のメンバー発表が行われた   キックオフから仕掛ける   SH吉田のパスをアングルをつけて走り込むFLマキリが受ける   様々な地域・状況を確認してオプションを選択する
           
練習前にはフィジー戦のメンバー発表が行われた   キックオフから仕掛ける   SH吉田のパスをアングルをつけて走り込むFLマキリが受ける   様々な地域・状況を確認してオプションを選択する

 

早く・高く・正確なラインアウト   低い姿勢でモールを押し込むFW陣   オーストラリア戦出場メンバーが仮想フィジーになってAT・DFを実施。チーム一丸となってフィジー撃破を目指す   大西選手を中心にBKのDFラインも厚い
           
早く・高く・正確なラインアウト   低い姿勢でモールを押し込むFW陣   オーストラリア戦出場メンバーが仮想フィジーになってAT・DFを実施。チーム一丸となってフィジー撃破を目指す   大西選手を中心にBKのDFラインも厚い

 

 


●9月9日(日)Toulouse, FRANCE

オーストラリア戦を終えた日本代表チームは昨夜のうちに、リヨンからトゥールーズに戻りました。
昨日のオーストラリア戦は、本当に受け入れがたい結果になってしまいました。我々の戦い方ができた前半は、前に出るタックルが功を奏し、相手の攻撃を食い止め23対3で折り返しましたが、オーストラリア代表が戦術を変えてきた後半はスタートから一気に10トライを連続で奪われ一気に突き放されてしまいました。
収穫は、自分たちの戦い方ができた時間帯は、DFでは相手のミスを誘い、ATでは早いラインアウトやクイックボールなどでゲインラインを何度も超えることができたこと。課題は、練習でやってきたことを80分間出し切ることです。
この部分を次戦に向けてしっかりと修正していきたいと思います。

一夜明けた今日は、深夜の移動ということもあり、午前中をオフとし、休養に当てました。それでも、昼食前にはプールリカバリーを行い午後のトレーニングに向け、ゆっくりと体を解しました。

午後のトレーニング前には、全体ミーティングが行われ、昨日の試合を振り返り、カーワンHCは「改めて試合を見直したが、91点という失点は本当に受け入れがたい。練習でやっていることができていれば、もっと競った試合ができたはず、実際に早いテンポでゲームを進めていたときにはゲインラインも切れていたし、相手もミスを犯していた。一人でもギブアップしたら絶対に勝てない。絶対に諦めてはいけない。自分たちを信じることができれば、絶対に勝てる。勇気・やる気を80分間続けること。残り3試合、この大会をいいものにしよう。日本を代表するチームとして80分間自分たちの試合をしよう。いまこの瞬間からチームAUSでもチームFIJIでもない一つのチームとして戦おう」と選手たちに伝えました。

そして、行われたトレーニングは、一時間という短い時間があっという間に過ぎた集中した質の高いものになりました。
ウォーミングアップからスキルローテーションまで流れるようにテンポ良く行われ、チームとしての基本スキルの高さ、正確性が感じられました。
その後は、ユニットに分かれ、FWはスクラム、BKはラインアタックを行いました。FWのスクラムでは、昨日のオーストラリアメンバーが見守る中、スクラムマシーンを相手にしっかりとしたスクラムを組み込みました。BKは、SOブライス、CTB大西を中心に様々なオプションをチェックしました。
そして、行われたチームランでは、まるで試合前日かのような緊張感に包まれ、日本代表が目指すゲームプランを体現し、トレーニングを終えました。
フィジー戦までは、あと3日。チームはフィジー戦に向け動き出しました。何としてもフィジーに勝って、決勝トーナメント進出への足がかりとしたいと思います。
引き続き、熱い声援をよろしくお願いいたします。

巧みにBKラインを操るSOロビンス選手   青い目の侍たちが構える   フィジー戦に向け激しい練習がスタートした   スクラムで圧倒する
           
巧みにBKラインを操るSOロビンス選手   青い目の侍たちが構える   フィジー戦に向け激しい練習がスタートした   スクラムで圧倒する

 

様々なオプションを使い分けるラインアウト   一丸となってトライラインに迫るFW   箕内キャプテンを中心にチーム一丸となって挑む
       
様々なオプションを使い分けるラインアウト   一丸となってトライラインに迫るFW   箕内キャプテンを中心にチーム一丸となって挑む