●8月9日(木)

アジア・バーバリアンズは、翌日の試合に備え、午前中は日本人選手を中心としたミーティングが行われました。地域ごとのゲーム戦略をもう一度見つめなおし、午後のチームランにつなげるよう戦法を考察しました。

そして午後には、秩父宮ラグビー場にて前日練習を行いました。初日より苦戦している「コミュニケーション」を高めるため、田沼選手、伊藤選手、坂田選手によりラインアウトの再確認が行われ、BKは村田選手、広瀬選手が中心となりミーティングがおこなわれました。初日の練習は、言葉の壁があり、一つのプレーに対し、何度も集合し、各国の通訳を通して確認作業が多かったのですが、徐々にその壁もなくなり、コミュニケーションが取れるようになっていました。

ジャージお披露目 集合写真
ジャージお披露目 集合写真

チームラン以外にもディフェンスの修正、および、アタックのサポートプレーを中心に練習メニューが組まれ、試合前日とは思えない激しい練習が行われました。とにかく限られた時間で、プレーの精度をあげなくてはいけません。薫田コーチ、Walterコーチの指導にも熱が入り、2時間の練習を行いましたが、選手たちはやり遂げ、翌日の試合への充実感がみなぎっていたようです。本番さながらの熱い言葉で日本人選手が盛り上げ、各国の選手の個々の能力が高く、練習を重ねるにつれ、全体のレベルも上がり、徐々にレベルも上がり、一つの「チーム」となりました。10日はいよいよ日本代表と戦います。

10日の試合、ジャパンの早いテンポに惑わされずに、しっかりとした試合を心がけたいと思います。クラシックジャパンおよびアジアの原石にご注目ください。4年前に熱い試合を魅せてくれた日本人選手たち、そして、ベテランの村田選手。クラシック・ジャパンとして日本代表に胸を貸し、ワールドカップへ送り出してもらいます。そして、本試合のために集まって頂いた、アジア各国の選手たち。日本代表と本気で勝負します!

明日はぜひ、34年ぶりの秩父宮ナイターにて、選手へご声援をお願いいたします。

ギャラガー ヘッドコーチ

◎ジェラード・ギャラガー ヘッドコーチ
「本試合の目標は、まず、日本代表に勝つことです。9人のベテラン日本人選手もチーム全体も勝ちにいきます。また、二つ目は、アジア全体のレベルアップです。そして、ワールドカップに出場する日本代表へのお祝いの意味を込めて戦いたいと思います」

◎薫田真広コーチ
「準備期間が短く、また言葉の壁もありコミュニケーションを取ることが非常に難しいです。しかし今回、ワイカトでコーチの経験のあるジョンコーチを始め、様々な国の選手が入り混じり、同じ環境でプレーすることができ、非常に良い経験となっています。
ゲームは、廣瀬選手、元木選手などキャリアのある選手を中心にコントロールしてもらいたいです。日本代表がこの試合を通じてワールドカップに向けて何かを得ることができるようなプレーができたらと思います」

ミョングン チームキャプテン

◎イ・ミョングン チームキャプテン
「コミュニケーションの問題があるが、"やる"という気持ちを強く持ち、一生懸命試合をしたいです」

前日練習   田沼選手合流!
前日練習 田沼選手合流!

試合前日練習   試合前日練習   試合前日練習

●8月8日(水)

前日の深夜に到着した、中国、香港選手を含め、全体ミーティングから1日がスタートしました。

IRBアジア担当Jarradのもと、このチーム構想から2ヶ月半、今まさにアジアバーバリアンズが、現実のものとなりました。

アジア各国から集合してきた選手の合同チームですがマレーシア合宿で直面した言葉の壁、ラグビー文化の違いなどがあるため、とにかくベクトルを統一しなければなりません。コミュニケーションをまず第1に、多くの通訳を取り入れながらの合宿となりました。

とにかく、チームとしての活動時間が少ないためゲームプラン、サインプレーの確認をしたあと、実戦練習になりました。ポテンシャルがある選手たちなので、あとは、練習を通じていかに決め事を守ってチームを作っていくかが焦点となりました。

午前の練習終了後に、真下副会長/専務理事から激励の言葉をいただき、今回のアジアバーバリアンズ結成の意義、今後のアジアラグビーの普及に関しても、今回のアジアバーバリアンズの試合には全面協力するという力強い言葉をいただきました。今回参加している日本人選手にも、アジア混合チームを引っ張っていく意味で期待されているようです。午後は、東芝ブレイブルーパスと合同練習が行われました。カザフスタン選手も無事合流し、密度の濃い練習が行われました。

FW、BKに分かれての練習、および東芝を仮想ジャパンに見立ててのアタックディフェンス練習が行われました。とにかく、今必要なことは、チームの決め事を共有すること。それは、技術的なこと以上にラグビーに対する、ジャパンの壮行試合に対する気持ちの持ち方なのかもしれません。そのためには、われわれスタッフ、通訳も努力を惜しみません。チーム一丸となって、壮行試合に臨みたいと思います。(総務:内田)

全体ミーティング 通訳を介しての戦術確認
全体ミーティング 通訳を介しての戦術確認

薫田コーチ 東芝ブレイブルーパスとの合同練習
薫田コーチ 東芝ブレイブルーパスとの合同練習

●8月7日(火)

10日の壮行試合に向けてアジア・バーバリアンズのメンバーが各国から、東京に集結しました。マレーシアでは日本人選手は坂田選手、伊藤選手、村田選手の3名しか参加できませんでしたが、今回はその3選手に加えてFWでは山賀選手、豊山選手、田沼選手、BKでは廣瀬選手、元木選手、松田選手と、縦のラインを日本人選手でそろえ、明日からの練習に備えることになりました。

本日は日本人選手を中心とした約2時間のミーティングを行い、チーム戦略、戦法を確認し合いました。

カザフスタンの航空機の到着が遅れており、全体がそろうのは明日になりますが、チーム一丸となって日本代表との壮行試合に臨みたいと思います。(総務:内田)