リポビタンD ソシエテジェネラル カンタベリー サントリー

「IRBパシフィック・ネーションズカップ TOSHIBAジャパンラウンド 日本代表 vs サモア代表」

●6月15日(金) 宮城県・仙台市

サモア戦直前合宿5日目。サモア戦を翌日に控え、試合会場となるユアテックスタジアム仙台で最後のトレーニングを行いました。

試合を控えた練習でしたが、ウォーミングアップから熱気に満ちた集中力の高いトレーニングとなりました。大小のグリッドを使い、リアクションや細かなステップを意識したドリルを実施。その後、ディフェンスラインを意識したドリルを行い体を温めました。

ストレッチで体を解す しっかりと体を伸ばす
ストレッチで体を解す しっかりと体を伸ばす

徐々にテンポを上げていく 小さなグリッドで一気に上げる
徐々にテンポを上げていく 小さなグリッドで一気に上げる

そして、箕内キャプテン主導のキャプテンランが開始されました。一つ一つのプレーを確認しながら、試合を想定した各地域からのアタックオプションを確認しました。今週、サモア戦に向けて新しく取り入れてきたプレーも自分たちのものとなり、精度も高くなっています。最後は、敵陣22mラインアウトからのアタックで終了。短い時間ながらも、サモア戦への意気込みがひしひしと伝わってくるトレーニングとなりました。

明日は、真っ赤に染まったユアテックスタジアム仙台で、サポーターの皆さんと共に戦い、日本代表の勝利の瞬間を共に味わいたいと思います。応援をよろしくお願いいたします。


◎ジョン・カーワン ヘッドコーチ

「サモアは、トンガのようなイメージのチームだが、より高い素質を持った選手が多く、組織化されている。明日の試合では、今週やってきたゲームプランを実行してほしい。それができれば、相手にとって明日の試合はハードなものになるだろう。試合を重ねるにつれて、自分たちのやりたいことは部分部分でできるようになっている。ただし、それを80分間全うするところまで行っていない。自分たちを信じてやり通すことが重要。
ホームの重要性は認識している。ジャージを着たら、死んでも力を出し切るという気持ちが大切。その気持ちを多くのサポーターの皆さんに伝わるような試合がしたい」


◎箕内拓郎キャプテン

「サモアの印象は、フィジカル的に激しく、イメージとしてはトンガよりも組織化されていて組み立てがしっかりしていると思います。何人かボールを持ったら怖い選手もいますので、注意したい。
日本代表の鋭い出足のディフェンスができれば、相手もミスを起こすだろうし、チャンスも広がります。プレッシャーをかけ続けることが重要になると思います。
久々の東北でのテストマッチということで、こういう機会に試合ができることを光栄に思いますし、もともと釜石など歴史的にラグビーのベースがあると思うので、我々の試合を通じて彼らを呼び起こすような試合をしたいと思います。強い日本代表を見せたいと思います」

出足の早いディフェンスでサモアのアタックを封じ込める 試合会場のユアテックスタジアム仙台。素晴らしいスタジアムです
出足の早いディフェンスでサモアのアタックを封じ込める 試合会場のユアテックスタジアム仙台。素晴らしいスタジアムです

セットプレーも安定している 様々なオプションをチェックしてキャプテンランを終了
セットプレーも安定している 様々なオプションをチェックしてキャプテンランを終了

●6月14日(木) 宮城県・仙台市

サモア戦直前合宿4日目。チームのトレーニングは行わずオフとしました。それでも、午前中からウエイトトレーニングを行ったり、プールでトレーニングを行ったりと、各自で試合に向けた調整をしている選手も多く見られました。

午後には、LO大野、佐藤、トンプソン、HO青木の4名が、仙台市立袋原小学校を訪問。5・6年生の児童244名が盛大に迎えてくれました。
何とこの学校は、タグラグビー宮城県大会第1回大会・第3回大会で優勝という輝かしい記録を持っている学校で、校長室の前にも優勝記念ボールが飾られていました。

(左から)大野、佐藤、トンプソン、青木の4選手が参加 鋭い当たりに選手もたじたじ
(左から)大野、佐藤、トンプソン、青木の4選手が参加 鋭い当たりに選手もたじたじ

ラインアウトの実演に一同「お~!!」 大野選手から選手全員のサイン入りボールをプレゼント
ラインアウトの実演に一同「お~!!」 大野選手から選手全員のサイン入りボールをプレゼント

ラグビー教室では、コンタクトバッグへの当たり体験、パス・キック体験、そしてラインアウト体験を行いました。子供たちに加え、先生にもラインアウトを体験してもらいました。最初は、見たこともないくらい大きな選手の登場に驚いていた子供たちですが、次第に打ち解け、楽しく遊んでくれました。
最後には、袋原子ども太鼓を披露してくれました。力強い演奏に日本代表も大きなパワーをもらいました。日本代表からは、今回のお礼に、試合の招待券と代表選手全員のサインが入ったボールをプレゼントさせていただきました。
ラグビー教室後には、1年生の教室にお邪魔させていただき、懐かしい机と椅子に座らせていただきました。袋原小学校の皆さんありがとうございました。

この2日間、素晴らしい機会をいただいた仙台市教育委員会、宮城県ラグビーフットボール協会、八乙女小学校、袋原小学校の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

参加してくれた子どもたち全員と握手してお別れ 驚きの高さを体験
参加してくれた子どもたち全員と握手してお別れ 驚きの高さを体験

力強い太鼓演奏を披露してくれました 大きなパワーをもらいました。袋原小学校の皆さんありがとう
力強い太鼓演奏を披露してくれました 大きなパワーをもらいました。袋原小学校の皆さんありがとう

一年生の教室に乱入 あんなに大きかったランドセルが‥‥
一年生の教室に乱入 あんなに大きかったランドセルが‥‥

●6月13日(水) 宮城県・仙台市

サモア戦直前合宿3日目。本日の仙台も好天に恵まれ真夏日。激しい暑さの中でのトレーニングとなりました。

今日のトレーニングは午前中のみ。キャプテンランを前にした実質最後の全体練習となりました。練習前には、カーワンヘッドコーチからの「サモア戦前の練習は、今日が最後。しっかりと集中してやろう」の言葉でトレーニングがスタート。

ウォーミングアップでタッチフットを行い、体を温めました。そして、ディフェンスコミュニケーションを確認。課題であるディフェンスラインの乱れ、ラインスピードを改めて調整しました。選手たちの課題克服への意欲も高く、非常にいい形のディフェンスラインが何度も見られました。

その後、チームランへ移行。サモア戦に向け、様々なオプションをチェックしました。試合直前の緊張感に包まれながらも、自分たちの戦い方を見失うことなく、アタック・ディフェンスを繰り返しました。

練習後も黙々と個人トレーニングを繰り返すもの、ユニットでラインアウトをあわせたりと、試合のため、そして自分のスキル向上に余念がありません。

サモア戦に向けて、いい準備ができました。

ディフェンスシステムをチェック ボールキャリアにしっかりとコミットする
ディフェンスシステムをチェック ボールキャリアにしっかりとコミットする

内側から押さえる サポートの厚さが、好球を生む
内側から押さえる サポートの厚さが、好球を生む

しっかりとノミネートする クリーンボールをBKに供給
しっかりとノミネートする クリーンボールをBKに供給

クリーンアウトは激しく 箕内キャプテンのサイドアタック
クリーンアウトは激しく 箕内キャプテンのサイドアタック

また午後には、選手5名が、仙台市内の八乙女小学校を訪問しました。訪問したのは、渡邉選手、大野選手、吉田選手、青木選手、ロアマヌ選手の5名。八乙女小学校の1年~3年生の約100名とタグ鬼ごっこなどを楽しみました。子供たちも、満面の笑みで迎えてくれ、サモア戦に向けて大きなパワーをもらいました。八乙女小学校の皆さん、ありがとうございました。この様子は、地元TV局でも取り上げていただき、夕方のニュースで紹介されました。

チームは、明日1日オフとし、体を休めます。一部の選手は、本日と同様学校訪問を行います。

それぞれの選手があいさつをしてスタート タグ鬼ごっこは選手が標的に
それぞれの選手があいさつをしてスタート タグ鬼ごっこは選手が標的に

選手は大人気でした 全員のカードをもらったよ
選手は大人気でした 全員のカードをもらったよ

八乙女小学校の皆さん、ありがとうございました
八乙女小学校の皆さん、ありがとうございました

●6月12日(火) 宮城県・仙台市

サモア戦直前合宿2日目。日本代表は、午前・午後と二度の練習を行いました。

今日の仙台は、天気もよく一時フィジーに戻ってきたかのような暑さでした。

今回の練習グラウンドは、地元仙台をホームタウンとするベガルタ仙台の練習グラウンドとしても使用されている泉総合運動公園泉サッカー場。青々とした芝生の素晴らしいグラウンドです。

この日も、隣のグラウンドでは、ベガルタ仙台の選手たちがトレーニングを行っていました。

日本代表は、午前中にウエイトトレーニングとグラウンドでのトレーニングの両方を実施。FW・BKとユニットに分かれて練習を行いましたが、FWはスクラム、BKはセットピースのアタック・ディフェンスシステムの確認を実施しました。

FWのスクラムでは、クリスFWコーチを中心に、新たな組み方にチャレンジ。クリスコーチからは、「サモアのFWは、体は大きいが、我々は必ず組み勝てる。8人一体となってしっかりと組もう」と選手を集めて話して練習がスタート。ポジションごとにウォーミングアップを行った後、スクラムマシーンを相手に8人で、しっかりと組み込みました。集中力も高く、何度も鋭いスクラムを披露してくれました。

パスドリルで体を温めるBK アングルに走り込む
パスドリルで体を温めるBK アングルに走り込む

力強いスクラム クリスコーチを中心にスクラムを確認
力強いスクラム クリスコーチを中心にスクラムを確認

BKは、セットピースからのアタック・ディフェンスシステムを確認。オーストラリアA代表戦で課題となった部分の修正を図りました。選手同士も今まで以上にコミュニケーションを取りながらシステムの確認に努めました。

午後からは、チーム全体でトレーニングを実施。ディシジョンメーキング、パススキル等のウォーミングアップで体を温めた後は、ユニットに分かれ、FWはラインアウトの確認。BKは新しいムーブをチェックしました。どちらも、サモア戦に向けた新しい試みでしたが、回数を重ねるうちに徐々にチームにフィット。サモア戦では大きな武器となることでしょう。

練習の最後はチームランを実施し、試合を想定したアタック・ディフェンスの確認をしました。合間には、全員が集まり、それまでのプレーをチェック。より確かなものにするべく、トレーニングに取り組みました。

今日の練習会場には、多くの地元のファンの方々が、足を運んでくださいました。暑い中、ありがとうございました。

明日は、午前中にトレーニングを行い、午後は、市内の八乙女児童館を訪問し、子供たちとの交流を行います。

ディシジョンメーキングで視野を広げる 新しいオプションもチェックした
ディシジョンメーキングで視野を広げる 新しいオプションもチェックした

合間には、ビデオでプレーをチェック 攻撃にも厚みが増した
合間には、ビデオでプレーをチェック 攻撃にも厚みが増した

8人1体で押し込む 練習後選手を称えるカーワンHC
8人1体で押し込む 練習後選手を称えるカーワンHC

●6月11日(月) 宮城県・仙台市

昨日、3週間に渡るフィジー・オーストラリア遠征から帰国した日本代表は、本日、サモア戦の試合が行われる仙台へ移動しました。
早朝、成田を出発した日本代表は、成田エキスプレス・新幹線と乗り継ぎ、昼過ぎに仙台に入りました。

ホテル到着後、早速ストレッチで体を動かし、移動の疲れを取り除きました。その後、夕食前にFW/BKに分かれてのオーストラリアA戦のレビューを実施し、そして、チーム全体でミーティングを行いました。
カーワンHCからは、「ここにいる30人のプレーヤーは、日本のベストの選手たち。自分たちを信じ続けよう」と語り、ミーティングを締め括りました。

オーストラリアA戦後は、大きなケガ人もなく、全員元気に仙台に入りました。各々、疲れはあると思いますが、貪欲に勝利を目指しています。明日から、サモア戦に向けグラウンドでのトレーニングが開始されます。引き続き、ご声援をお願いいたします。