●6月6日(水) オーストラリア・タウンズビル
オーストラリアA戦直前合宿4日目。午前・午後とトレーニングを行いました。
早朝、日本から有賀選手が無事合流。移動直後で肉体的にきつい中でも元気な姿で一日のトレーニングを行いました。本人も調子が上がっているようで、いいパフォーマンスを発揮してくれると思います。
午前中は、ウエイトトレーニングを実施。試合期でありながらも筋肉を落とさず、世界規格の体を目指し、定期的に行われています。今日も、FW/BKに分かれ、それぞれのポジションに課されたメニューをしっかりとこなしました。
午後は、グラウンドに出てトレーニングを実施しました。本日のタウンズビルはあいにくの雨。比較的雨の少ない地域のようですが、我々が訪れてから2度目の雨中の練習となりました。しかし、雨の中、選手たちは、非常に集中したトレーニングを行いました。
ウォーミングアップでディフェンスコミュニケーションや、1対1のタックルスキルを取り入れ、日頃の練習の反復を行いました。
その後、アタックオプションを確認しました。アタックオプションでは、相手のディフェンス陣形と、味方のプレーヤーによってその状況で使うオプションを選択していきます。相手を見て、判断して、アクションをするということを様々な状況の中で確認しました。
そして、ラックテクニックに移行しました。日頃から実施しているこのドリルですが、今日は今まで以上に低く・激しくというキーワードを意識した激しいトレーニングになりました。これから世界の強豪と対戦していく中で、ラックをいかに制するかがポイントになります。マイボールをしっかりと確保し、スピード溢れる攻撃をするために必要なスキルを養いました。
その後は、チームランを実施。時間にして約20分間でしたが、各地域でのアタック・ディフェンスを確認。特にディフェンスに関しては、ギャップを作ることなく、しっかり前に出れていました。相手にゲインラインを割らせず、しっかりと守りディフェンスから好機を見出す日本代表のスタイル構築を目指しました。
チームランの後には、タックルドリルを実施。骨軋む激しい攻防が繰り返されました。より高いレベルを目指す選手たちの意地と意地がぶつかり合う緊張感あるトレーニングとなりました。
練習の最後は、FWがスクラムを実施。スクラムマシーンを相手に5本組みました。いつもと異なるのが、BKがスクラムマシーンの周りを取り囲み、FWに声を掛け、激励していたこと。FWは、それに応え8人が一体となった素晴らしいスクラムを魅せてくれました。FW8人ではなく、チーム一丸となって組んだスクラム練習となりました。
練習後の円陣では、カーワンヘッドコーチが、「今日は非常にいい練習だった。これが代表レベルのトレーニング。我々はもっともっとできる」との言葉で締め括り実質最後の練習を終えました。
明日は、トレーニングを実施せずチームはオフとなります。オーストラリアA戦に向け、休養にあてます。
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繰り返し行われるディフェンスコミュニケーションのトレーニング |
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1対1でしっかり体を当て、踏みこむ |
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相手のディフェンスを見て、判断して、動く |
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マイボールを確保するために相手をスイープする |
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低さを保ちながら力強い姿勢でラックに入る |
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ディフェンスは前に出続ける |
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効果的なアタックも随所に見られた |
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骨軋む激しいタックル練習 |
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チーム一体となって組んだスクラム |
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