リポビタンD ソシエテジェネラル カンタベリー サントリー

●6月8日(金) オーストラリア・タウンズビル

オーストラリアA戦直前合宿6日目。本日は、オーストラリアA戦に臨むキャプテンランを実施しました。

今日の練習時間は、試合時間になるべく近くし、17時30分のスタート(キックオフは18時)。会場は、2003年のワールドカップで日本代表が激戦を演じたスタジアム「Dairy Farmers Stadium」。当時とまったく変わらぬ景観で我々を迎えてくれました。

あの時と変わらない「Dairy Farmer Stadium」 ウォーミングアップから気持ちの入った練習が行われた
あの時と変わらない「Dairy Farmers Stadium」 ウォーミングアップから気持ちの入った練習が行われた

ウォーミングアップから気持ちの入ったトレーニングとなりました。大小のグリッドを使用したパスを行い体を温め、ディフェンスコミュニケーションドリルで組織ディフェンスを確認しました。

そして、佐々木ゲームキャプテンがリードするキャプテンランを実施。短い時間でしたが、様々な地域・状況を確認しながら、攻撃を組み立てていきました。最後は、ペナルティーからSO小野が、PGを決めてキャプテンランを終了。
その後も、FWはラインアウト。BKは、アタックやポジションごとにキックを確認して終わりました。
トンガ戦終了後、チームがより一層一体感を増しました。明日は、ブレイブブロッサムズが再び、タウンズビルで世界を席巻します。

明日は、熱い応援をよろしくお願いします。


◎ジョン・カーワン ヘッドコーチ

「明日は、一体となって戦ってもらいたいと思います。リフレッシュの時間を与えましたので、調子も良くなっています。選手へは、オーストラリアA戦に向けたゲームプランも指示をしています。先週のトンガ戦よりはボールを保持し続けることになるでしょう。キックは少なくなると思います。オーストラリアAは、整理されていて、ディフェンスのエラーを誘って得点に結びつけるというブランビーズに近いスタイルだと思います。スーパー14の選手が多く、高いスキルを持った選手たちが多いので、我々にとっては、大きなチャレンジになると思います。楽しみにしています」


◎佐々木隆道ゲームキャプテン

「今回のメンバーは、ワールドカップのために、自分たちをアピールすることと、JAPANとしてきちんとしたゲームができるかが大切になると思います。今は本当に楽しみにしています。
今日のキャプテンランは、凄く良かったと思います。
この会場は、2003年のワールドカップのとき、早稲田の皆で見に来た場所。そして、日本代表になりたいと思った土地です。まさか自分がここでプレーするとは思っていませんでした。そこでキャプテンとして試合ができるということは、めぐり合わせを感じます。忘れられない場所になりそうです」

激しいディフェンスでAUS Aを封じ込める アタックオプションの精度も増した
激しいディフェンスでAUS Aを封じ込める アタックオプションの精度も増した

ラックには低く・激しく入る 分厚いサポートで攻撃のリズムをつくる
ラックには低く・激しく入る 分厚いサポートで攻撃のリズムをつくる

最後はSO小野のPGでキャプテンランを終えた 佐々木キャプテンを中心に円陣が組まれた
最後はSO小野のPGでキャプテンランを終えた 佐々木キャプテンを中心に円陣が組まれた

ラインアウトのコミュニケーションも万全
ラインアウトのコミュニケーションも万全

●6月7日(木) オーストラリア・タウンズビル

オーストラリアA戦直前合宿5日目は終日オフとなり、オーストラリア戦を前にゆっくりと体を休めました。

中には、午前中にウエイトトレーニングで体を動かしたり、試合に向けて各自で調整している選手もいました。
昨日に続き、あいにく雨模様で肌寒かったせいか、外に出る選手は多くなく、ほとんどの選手が、ホテル周辺を散策したりする程度で、部屋で体を休めたり、DVDを見たりと各々の過ごし方で、オフを過ごしたようです。

休養は万全。いよいよ明日、遠征最後の練習を行いオーストラリアA戦に臨みます。本日メンバーが発表されました。ゲームキャプテンは佐々木隆道選手。高校・大学とキャプテンを務め、チームを優勝に導いてきた選手です。カーワンヘッドコーチも佐々木選手のリーダーとしての素質を高く評価し期待しています。
佐々木選手を中心にチーム一丸となって、オーストラリアA戦を戦います。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

また、今日は、通訳としてチームに携わっている中澤ジュリアさんの誕生日。日本代表チームでは恒例、夕食時にチーム全員でバースデーケーキを贈りました。ジュリアさん、おめでとうございます。

この日、誕生日を迎えたジュリアさん。いつも通訳としてコーチ陣と選手の橋渡し役となっていただいています
この日、誕生日を迎えたジュリアさん。いつも通訳としてコーチ陣と選手の橋渡し役となっていただいています

●6月6日(水) オーストラリア・タウンズビル

オーストラリアA戦直前合宿4日目。午前・午後とトレーニングを行いました。

早朝、日本から有賀選手が無事合流。移動直後で肉体的にきつい中でも元気な姿で一日のトレーニングを行いました。本人も調子が上がっているようで、いいパフォーマンスを発揮してくれると思います。

午前中は、ウエイトトレーニングを実施。試合期でありながらも筋肉を落とさず、世界規格の体を目指し、定期的に行われています。今日も、FW/BKに分かれ、それぞれのポジションに課されたメニューをしっかりとこなしました。

午後は、グラウンドに出てトレーニングを実施しました。本日のタウンズビルはあいにくの雨。比較的雨の少ない地域のようですが、我々が訪れてから2度目の雨中の練習となりました。しかし、雨の中、選手たちは、非常に集中したトレーニングを行いました。

ウォーミングアップでディフェンスコミュニケーションや、1対1のタックルスキルを取り入れ、日頃の練習の反復を行いました。

その後、アタックオプションを確認しました。アタックオプションでは、相手のディフェンス陣形と、味方のプレーヤーによってその状況で使うオプションを選択していきます。相手を見て、判断して、アクションをするということを様々な状況の中で確認しました。

そして、ラックテクニックに移行しました。日頃から実施しているこのドリルですが、今日は今まで以上に低く・激しくというキーワードを意識した激しいトレーニングになりました。これから世界の強豪と対戦していく中で、ラックをいかに制するかがポイントになります。マイボールをしっかりと確保し、スピード溢れる攻撃をするために必要なスキルを養いました。

その後は、チームランを実施。時間にして約20分間でしたが、各地域でのアタック・ディフェンスを確認。特にディフェンスに関しては、ギャップを作ることなく、しっかり前に出れていました。相手にゲインラインを割らせず、しっかりと守りディフェンスから好機を見出す日本代表のスタイル構築を目指しました。

チームランの後には、タックルドリルを実施。骨軋む激しい攻防が繰り返されました。より高いレベルを目指す選手たちの意地と意地がぶつかり合う緊張感あるトレーニングとなりました。

練習の最後は、FWがスクラムを実施。スクラムマシーンを相手に5本組みました。いつもと異なるのが、BKがスクラムマシーンの周りを取り囲み、FWに声を掛け、激励していたこと。FWは、それに応え8人が一体となった素晴らしいスクラムを魅せてくれました。FW8人ではなく、チーム一丸となって組んだスクラム練習となりました。

練習後の円陣では、カーワンヘッドコーチが、「今日は非常にいい練習だった。これが代表レベルのトレーニング。我々はもっともっとできる」との言葉で締め括り実質最後の練習を終えました。

明日は、トレーニングを実施せずチームはオフとなります。オーストラリアA戦に向け、休養にあてます。

繰り返し行われるディフェンスコミュニケーションのトレーニング 1対1でしっかり体を当て、踏みこむ
繰り返し行われるディフェンスコミュニケーションのトレーニング 1対1でしっかり体を当て、踏みこむ

相手のディフェンスを見て、判断して、動く マイボールを確保するために相手をスイープする
相手のディフェンスを見て、判断して、動く マイボールを確保するために相手をスイープする

低さを保ちながら力強い姿勢でラックに入る ディフェンスは前に出続ける
低さを保ちながら力強い姿勢でラックに入る ディフェンスは前に出続ける

効果的なアタックも随所に見られた 骨軋む激しいタックル練習
効果的なアタックも随所に見られた 骨軋む激しいタックル練習

チーム一体となって組んだスクラム
チーム一体となって組んだスクラム

●6月5日(火) オーストラリア・タウンズビル

オーストラリアA戦直前合宿3日目、本日は午前中のみの練習となりました。

練習前には、オーストラリアA戦に向けたミーティングを実施し、対戦相手の特徴や、アタック・ディフェンスにおけるポイント等を確認しました。

その後、グラウンドに場所を移し、トレーニングを開始しました。

ウォーミングアップでは、ディシジョンメーキングやラックなどポイントに入る際の低さを意識付けるトレーニングを行い体に覚えこませます。

腰を落とし低い姿勢をつくる 強い姿勢を保つ
腰を落とし低い姿勢をつくる 強い姿勢を保つ

ラックには低く・激しく入る スクラム前のウォーミングアップ
ラックには低く・激しく入る スクラム前のウォーミングアップ

ウォーミングアップの後には、FW・BKに分かれ、FWはスクラム、BKはラインアタック・ディフェンスを確認しました。

FWのスクラムでは、8人で組む意識を強め、タイミングや固まりを確認。1対1から3対3、8対8へと移行し、しっかりと組み込みました。8対8では、互いの意地と意地がぶつかり合い激しいスクラムとなりました。そして、スクラムマシーンでタイミングを確認し、さらなるスクラムの安定を目指しました。

BKは、ラインアタックとラインディフェンスを確認。コーチが指摘する様々なシチュエーションからのアタック、ディフェンスをチェックしました。どちらも、今まで以上に安定したものになり、アタックでは長短のパスを使い分け、スピードあるライン攻撃となり、ディフェンスでは、ラインが乱れることなく出足の早い攻撃的なディフェンスとなっています。

そして、練習の最後にチームランを実施。チームを2チームにわけ、グラウンド全体を使ってゲームマネジメントを確認しました。

FWは、FL佐々木選手が、よく声を出し、チームをリードしていました。FW・BK共にスピードある日本代表の目指すラグビーを展開し、非常にいいムードで練習を終えました。

明日は、午前中はウエイトトレーニング、午後はグラウンドでのトレーニングとなります。

本日、6月5日は、PR相馬選手と古田テクニカルの誕生日。恒例となった夕食時でのケーキ贈呈を行いました。誕生日おめでとうございます。

ディシジョンメーキング 激しく組み合ったスクラム
ディシジョンメーキング 激しく組み合ったスクラム

スクラムマシーンでヒットのタイミングを確認 アタックにも厚みが増してきた
スクラムマシーンでヒットのタイミングを確認 アタックにも厚みが増してきた

DFラインもきれいな一直線を描く この日、誕生日を迎えた相馬選手と古田テクニカル。おめでとうございます
DFラインもきれいな一直線を描く この日、誕生日を迎えた相馬選手と古田テクニカル。おめでとうございます

●6月4日(月) オーストラリア・タウンズビル

オーストラリアA戦直前合宿2日目、本日より日本代表は、タウンズビルでのトレーニングを開始しました。

午前中は、FW・BKに分かれてウエイトトレーニングを行いました。その合間に、それぞれ、トンガ戦のレビューを行い、修正点と今後継続していかなければならない点を洗い出しました。トンガ戦の勝利に決して満足することなく、さらなる成長を目指しています。

午後は、グラウンドでのトレーニングを実施しました。今回のグラウンドは、「Townsville Sports Reserve」というグラウンド。かつて2003年のワールドカップで日本代表の練習グラウンドになった会場です。タウンズビルが一望できるキャッスルヒルの麓にあるグラウンドで、W杯に参加していた箕内キャプテン、渡邉、山本(正)、小野澤、木曽、山村の各選手も感慨深げでした。

小雨振る中での練習となった初日は、ウォーミングアップの後、FW・BKのユニットに分かれました。

FWはラインアウト、BKはラインディフェンスとタックルドリルを実施しました。

FWは試合を重ねるにつれ、徐々に獲得率が高くなってきたラインアウトをさらに向上させると共に、相手ボール時の新たなオプションを試しました。

BKのラインディフェンスでは、トンガ戦で課題となったディフェンスラインを乱すことなくしっかりと前に出て、様々なアタックオプションに対応できるよう意識して行われました。タックルドリルでは、一対一のタックルの強化に努めました。体を当て相手に力負けしないように、しっかりと踏み込んでのタックルを目指し、激しいタックルを繰り返しました。

時間にして約1時間半の練習でしたが、オーストラリアA戦に向けたトレーニングがスタートしました。明日は、午前中トレーニングを行います。

また、本日、トンガ戦で左ひざを負傷したFB立川選手が帰国しました。日本代表の最後の砦として何度もピンチを救い、アタックでも何度も好プレーを見せてくれていただけに残念でなりません。一日も早くケガを治して、戻ってきてほしいと願っています。

立川選手の帰国に伴い、サントリーサンゴリアスの有賀選手の追加招集が決定しました。有賀選手は、5日に日本を出発、6日水曜日にチームに合流する予定です。

AUS A戦のポスター。日本代表は小野澤選手が登場 街のシンボル「キャッスルヒル」の麓のグラウンド
AUS A戦のポスター。日本代表は小野澤選手が登場 街のシンボル「キャッスルヒル」の麓のグラウンド

ラインアウトはさらなる向上を目指す しっかりノミネートする
ラインアウトはさらなる向上を目指す しっかりノミネートする

相手のアタックに反応する 踏み込んで力強いタックルを
相手のアタックに反応する 踏み込んで力強いタックルを

相手のアタックに反応する
ラインアウトのディフェンスも確認した

●6月3日(日) オーストラリア・タウンズビル

2日のトンガ戦を勝利で終えた日本代表チームは、本日、次戦の開催地であるタウンズビルへ移動しました。

昨日のトンガ戦では、多くの皆様の応援ありがとうございました。皆様の応援に力をもらい、最後の10分間を凌ぐことができました。この一週間さらなるレベルアップをしてオーストラリアA戦に臨みたいと思います。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

本日、夕刻、タウンズビルに入った選手たちは、さっそくホテルの屋上にあるプールでリカバリーを行い、昨日の激戦と移動の疲れを癒しました。

明日から、タウンズビルでトレーニングを開始します。

また、ニュージーランドへ一時帰国していたFLマーシュ選手も再合流。元気な姿を見せてくれました。

再び、チーム一丸となって戦います。

以下、写真は、6月2日の対トンガ戦のものです。

澄み渡った青空の下で試合が行われた 優位に立ったラインアウト
澄み渡った青空の下で試合が行われた 優位に立ったラインアウト

SO安藤のPGで突き放す 低くタックルし続けたBKライン
SO安藤のPGで突き放す 低くタックルし続けたBKライン

トンガのパワープレーも抑えた 試合の日に誕生日を迎えたFL渡邉選手。スピーチでは「最高のプレゼントになりました」
トンガのパワープレーも抑えた 試合の日に誕生日を迎えたFL渡邉選手。スピーチでは「最高のプレゼントになりました」