――差をつけられましたが。
◎JAPAN XV
○ジョン・カーワン ヘッドコーチ
「前半の出来にはとても満足しています。選手は一生懸命、テストマッチのような感じで試合に臨めていました。後半の最初の10分に自分たちのペースを落としてしまったかな。残り25分についてはペースが作れていました。その中でしっかりCABにプレッシャーをかけて、イライラさせることができていました。ラインアウトとフィフティーフィフティーパスが残念でした。W杯前にやっておかねばならない良い経験ができたと思います」
――ペースを崩したのは。
○箕内拓郎キャプテン
「メンバーチェンジの際に本当は止めてもらうべきだったのですが、まあ、そこで続けた僕たちも悪いのですが、そこでスコアされてしまい、ちょっとした不運も重なってリズムを崩したと思います。しかし、中盤のラインアウトは水曜日より良かったし、ゴール前のターンオーバーもあって良かったと思います。CABは前回と同じで、ギャップを突いてくるプレーをしてきますし、さすがに、ジャパンがやろうとしたプレーを読んでいました。今後、リズムの作り方の精度を上げていかねばならないと思います」
――オフロードパスをつながれましたが。
○カーワン ヘッドコーチ
「ディフェンスについてはすごく良かったと思います。後半、CABはかなりプレッシャーをかけてから、オフロードをやって来ました。小さなことをJAPANはしっかりやっていかねばならないと感じました」
――JKの考えるゴールから、今のJAPANはどの位のレベルなのか。
○カーワン ヘッドコーチ
「100%のうち70%くらいでしょうか。選手はテストマッチとはどのようなものなのか、ゲームマネジメントを学んでいるところです。このレベルでミスするとチャンスはなくなることを学んでくれたと思います。やはりこのトップレベルのプレッシャーの中でやらないと。今日はキックで切り返すことが多かったが、今後強くなってパシフィック・ネーションズカップ(PNC)でもきっと良い結果が出ると信じています。今日の前半みたいにトップレベルの選手たちにかけたプレッシャーを後半も続けることができればと思います。今、やっていることを80分、PNCでやっていくことが大事ですが、気持ちの部分はコーチできないところです。今日は観客の皆様がビリーブしてくださったので、選手たちに勇気を与えてくれました。信じること、チームとしてやっていかなくてはいけません」
――PNCではこの中から30名を選ぶのか。
○カーワン ヘッドコーチ
「セレクションミーティングをします。40名からPNCの30名を選び、良いチーム作りをしますが、残念ながら選に漏れた選手はチャンスがなくなるわけではなく、PNCの後でさらにW杯に向けセレクションをします」
――ノートライは解消されるのか。
○カーワン ヘッドコーチ
「今日は自信の部分の問題でとれなかったのだと思います。プレッシャーの中でどれだけ自信をもってプレーできるかが試されています。今日はちょっとキックが多かったですが、リスクは大きいがボールを継続していくことを目指しています。そこは成長していかねばならない部分です。ボールキープ、アタックがきっちりできるようにしてFIJI戦(5月26日、フィジー)に臨みたいと思います」
――満足できるプレーは。
○カーワン ヘッドコーチ
「直していかねばならないのはラインアウト、プレッシャーの中での攻撃の二つです。結果として負けたのは残念ですが、他の部分では非常に満足しています」
――フィフティーフィフティーパスについて。
○箕内拓郎キャプテン
「選手の判断だったと思います。フィフティーフィフティーパスの練習などしていませんし、選手が実際思ったシチュエーションにまわりが反応できなかったのだと思います」
――改善できた点は。
○箕内拓郎キャプテン
「低く、強くいくタックルです。渡辺さんなんかガツガツ行ってました。後は、40分しっかり戦えたことです。全員、その気持ちが持ててきました」
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