4月7日 東京農大二高戦
試合前のロッカールーム、佐野高校戦では接戦をものにしたのものの、バックス展開でのハンドリングミス、モールを支配されたことなどからの反省も多く、昨夜のミーティングからの緊張感がそのまま試合開始まで続く。
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先発選手に試合用ジャージを手渡す |
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試合前のテーピング |
試合開始直後から、東京農大二高にボールを支配され、5分過ぎには自陣ゴール前からのモールを押し込まれ先制ゴールを許す。その後も、東京農大二高の早い出足とモールに自陣での防戦が続いたが、サーシャ選手のキックで地域を押し戻し、徐々にペースを取り戻した。
そして、ラック、モールの接点を素晴らしい気迫と集中力で制し、早い球出しからバックス展開。佐野高校戦で見られたクロスパスなどを使わず、順目順目で回して縦へ突進、そしてラックからまたバックスラインへと繰り返し、ついには、縦に抜けて先制トライ。
その後、ペナルティゴール、トライを1本ずつ追加し、前半を17-5で折返す。
後半も勝利への集中力はとぎれず、ボールへの執着心、体格で勝る香港が試合を支配し、前半同様の戦術で更に2トライを追加、31-5で試合終了。香港快勝で遠征最終戦も制した。
農大二高との技術の差は感じられなかったが、この1戦にかける香港の意気込みが点差になって現れた試合結果となった。
試合後、アフターマッチファンクションが、真下副会長、座間高崎市福市長はじめ、関係各位臨席のもと、競技場会議室で行われ、真下副会長から、香港チーム日本遠征のお礼と今日の試合を讃えるとともに、東京農大二高には、更に身体を鍛えて、花園を目指すようにと激をとばされた。
香港U18 ポール団長からは、試合や練習、選抜大会の見学を通して日本の高校ラグビーを体験でき、また同年代の選手たちと交流を深めることができたこと、ラグビー以外でも、日本の文化、生活を経験できたことはとても良かった、今回のチームのうち約20名は16、17歳と来年もU18メンバーになるのでぜひ、日本を再訪したい。今回の日本遠征に際して、ご尽力、ご協力いただき、みなさんに大変感謝したい、と総括された。
選手同士の交歓も和やかに進み、しまいには、ジャージばかりかトレーニングスーツまでも交換する選手が続出、格好だけを見たら、誰が香港の選手なのかわからない状況で、サイモンコーチも、「レッツゴー、トーキョーノーダイニコー。バイバイ ホンコン」と声をかけて、東京農大二高の格好をした選手たちと会場を後にしました。
■ スクラムについて
今回は、8人、4段階のスクラムで組んで試合を行った。試合前のレフリーを交えたデモンストレーションでは、タッチ:ポーズの時に農大二高の選手がポーズで自立するのがきつそうだったが、ポーズの手の位置を下げずに少し引いて止めることでできそうだと判断。試合中も大きな混乱、問題にはならなかった。
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試合前の両チーム記念撮影 |
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ファンクション後、交歓する香港、農大二高の選手達 |
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ジャージー、トレーニングウェアを交換し見た目は農大二高の香港選手 |
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4月6日
熊谷ラグビー場で、東京農大二高と合同練習。香港代表でもあるサイモンコーチ、ジャスチンコーチの指導で、FW、BKに分かれウォーミングアップ、パススキル、1対1、1対2、2対3のアジリティの練習を約1時間実施。
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両チーム混ざってのパスドリル |
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東京農大二高選手との練習前の交流 |
香港チームの選手は日本にもなれてきて、ポジションはどこ、幾つなど積極的に二高の選手に話しかけ、戸惑っていた二高の選手も次第に会話を返せるようになり和気藹々と練習が進みました。
二高の清水先生と両チームのコーチとFWで、実際にスクラムを組んで明日の試合前の確認。二高のほうで対応できそうとのことで、8人、4段階(タッチで触れ、ポーズで離し停止)で合意。ただし、何かあれば試合途中でも香港側も変更するとサイモンコーチから申し入れ。
その後、選抜大会の準決勝2試合を見学。特に2試合目はロスタイムに認定トライで逆転という展開に大きな歓声をあげ(多分、今日のスタンドで一番大きな声援を送っていたのは香港チームだった)、多いに日本の高校ラグビーを堪能したようです。
決勝はサイモンコーチの予想通り、伏見工業と桐蔭学園。伏見工業が有利ではないかとのことでした。決勝戦当日は香港への機中で観戦できないのが至極残念そうです。
宿舎にもどり、夕食後、先日の佐野高校戦のビデオをみながら、明日の第2戦に向けてのミーティング。日本遠征2連勝を目指し、準備万端です。
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試合前のスクラム確認 |
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佐野高戦のビデオを見ながらのミーティング |
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東京農大二高戦でのラインアウト戦術確認 |
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4月5日
関係者に見送られ佐野を出発。熊谷ラグビー場に到着、選抜大会準々決勝開始前にグラウンドからスタンドの観客に挨拶後、メインスタンドから第1試合を観戦。好プレーには歓声をあげ拍手を送っていました。
ハーフタイムでは、熊谷ラグビー場名物?のうどんが気に入ったようで、一時、うどん屋の前は香港選手だらけになりました。
その後、観戦にきていた埼玉県大井高校ラグビー部と合同練習。同じメニューを一緒にこなし、片言の英語と日本語で会話しながら日本の高校生との交流を深めました。
宿舎では、初めての日本式温泉に挑戦。風呂に入る前の作法、服はすべて脱ぐ、入る前に身体をよく洗うことなど説明、一人の選手が不安げな顔で本当に何も着ていてはいけないのかと聞くので、そうだと答える。さらに困惑した顔で、下着を少しさげる真似をするので、漸く彼らの不安が判明。
温泉棟は別棟にあり、裸のままエレベータにのってフロントの前を通っていかなければいけないと誤解したようで、慌てて、向こうにチェンジングルームがあるからと言うと漸くほっとした顔に。よもやのストリーキング?未遂でした。
温泉では、このお湯は富士山からきているのか、塩辛いけどこれは天然かなどとても興味を引かれたようで、団長以下ほとんどの選手が温泉を体験し、他の日本の入浴客とも一緒の裸の付き合いを楽しみました。
*水着着用ゾーンに間違って入ってしまうハプニングもありましたが、、、
入浴後、宿舎前で個人練習をしていた仙台育英の選手とパス練習したり、ここでも日本の高校生との交流を楽しんでいたようです。
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選抜大会、準々決勝開始前のスタンドへの紹介 |
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観戦、大人気の熊谷ラグビー場名物?うどん |
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大井高校との合同練習 |
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