●4月12日(木) 千葉県・日本エアロビクスセンター
残すところ2日となった2007年度日本代表合宿。5日目となった今日は午前・午後とトレーニングを実施しました。
午前中は、ウォーミングアップの後、この合宿2度目のラックテクニックを実施。日本代表にとって、ラックは生命線。並み居る強豪の激しいブレイクダウンからスピード感溢れる攻撃を展開するために必要不可欠なスキルです。低く・激しくをキーワードに4つのステーションで正確なボール提供を生むべく取り組みました。
その後、FW・BKが分かれ、FWがキックオフ、BKがアタックオプションの確認を実施し、午前の練習を終えました。FWは、キックオフのポジショニングからリフティング、キャッチングまでを細かなユニットに分けて実施。落下地点を素早く予測し、ジャンパーとリフターのタイミングを合わせることで、安定したオプションを選択できるようになります。
BKのアタックオプションの確認では、アタックがディフェンスラインをコントロールし、スペースを活用するべく様々なオプションを確認しました。カーワンヘッドコーチも時折、プレーを止め細かな指示を与えるなど戦術浸透に余念がありません。
午後のウォーミングアップはバラエティに富んだメニューとなりました。コミュニケーションの要素が含まれた長縄跳びや、ボールハンドリングでのFW対BKの競争など、非常に面白く且つ、体を温めつつ、一つのチームになるために必要な要素を取り入れたものとなりました。そして、オージーボール。これはバーン氏の提案によるもの。選手たちにとっては、馴染みのないルールでしたが、パススキルやキックスキルの正確性が求められるスポーツなだけに有効なトレーニングとなりました。
そして午前に続き、FW・BKに分かれてのセッション。FWはラインアウトのリフティングを重点的に実施。ラダーやタックルバックを使ってパワーポジションから爆発的なリフトを生む感覚を養ったり、実際にスローワーを入れて実践的なトレーニングまでを行いました。永田FWコーチからは「パワーポジションを意識してしっかりとリフトしよう」などと指示が与えられ、選手はそれに応えるべく練習に取り組みました。
BKは午前に引き続き、状況に応じたアタックオプションを確認しました。ミスが起こってもカーワンヘッドコーチは「判断は間違っていなかった。今は慣れる時期。ミスはしょうがない。そのスペースを気付いたことが素晴らしい」と語り、チームの戦術理解度を高めることを重視していました。しかし、時にトライを取れるのにしなかったり、ゴールライン手前でプレーをやめてしまったときには、「笑顔はいらない。しっかり集中しよう」と選手の集中を促す場面もありました。
練習後には、SH3人(大東、吉田、矢富)がバーンコーチのもと、ポジションスキルトレーニングを実施。バーン氏の的確且つ実践的な指導に熱心に取り組みました。また、SOジェームズ・アレジ選手が志願のプレースキックトレーニングを実施。バーンコーチのドリルをこなしました。
選手たちの取り組みや練習に臨む姿勢などにカーワンヘッドコーチは満足の様子。練習後の会見では、「非常に厳しいスケジュールで取り組んできたが、選手たちもそれに応えてくれた。合宿の内容には満足している」と語りました。
明日は、午前中の練習のみで合宿を打ち上げ、一旦チームは解散します。
 |
|
|
 |
|
ラックテクニックの指導にあたるカーワンヘッドコーチ |
|
ボールキャリアーにしっかりとコミットする |
 |
|
|
 |
|
4つのステーションで行ったラックスキル |
|
BKはアタックオプションの確認 |
 |
|
|
 |
|
ボール回しはFWの勝利! |
|
コミュニケーションが重要になる長縄跳び |
 |
|
|
 |
|
オージーボールも行った |
|
キックも有効な攻撃オプション |