快晴の秩父宮ラグビー場。12時に、東海大学と関東学院大学のゲームが、東海大学のキックオフで始まった。 先行は関東学院。9分に東海陣、中央、ゴール前5メートのスクラムから、SH吉田がゴールポスト左にトライ(ゴール不成功)。一方、東海は前半20分にCTB吉田のペナルティ・ゴールで反撃。 前半32分、関東学院は、東海の反則から、速攻、9-10-7と繋いでラックとなり、SH吉田がまたもやトライ(ゴール不成功)。その後、両チームの攻防が繰り広げられ、一進一退ではあったが、前半を、10対3、関東学院リードで終了。後半は、関東学院のキックオフで開始。東海は14分、関東学院陣内でペナルティーの反則を得る。ゴールを狙うが惜しくも不成功。逆に、関東学院は15分、東海のパスミスから、15番、山下が約60メートルを独走し、トライ(10番 藤井のゴール成功)。17対3で関東学院リード。さらに、関東学院は、18分、東海陣22m内から左にオープン攻撃、これをWTB浅海がトライ(ゴール成功)。24対3と点差を広げる。 東海は23分に反撃。関東学院内、22メートル付近で関東学院の反則から速攻。15番、木部が左隅にトライ。12番、吉田がゴールを決めて、24対10と点差を縮める。 しかし、関東学院は学院36分に、東海ゴール前でのスクラムをプッシュし、東海はコラプシングの反則。ここでスクラムを選択し、そこからNO8土佐がトライ(ゴール不成功)。29対10と点差を広げる。 その後、東海は反撃を試みるが、関東学院も必死のディフェンス。両チームとも得点を追加することができずにノーサイドとなった。 東海、関東学院ともにディフェンスがよく、引き締まった試合であった。 木村監督(右)、豊田キャプテン 東海大学 10-29 関東学院大学(12月24日) ◎東海大学 ○木村季由監督 「今日はありがとうございました。関東学院さんという非常に強いチームにすべてをぶつけて、東海のスタンダードを出し尽くすというテーマで臨みました。最後まで自分たちの形をしっかり出しきろうとした選手たちを誇りに思います。ただ、結果が示すとおり、まだまだ力が足りないと思います。豊田キャプテンの下、しっかりやってきたことを来年に繋げてレベルアップするよう精進したいと思います」 ○豊田真人キャプテン 「本日はありがとうございました。点数を見れば、まだまだ、僕らの力が足りないという実感ですが、要所要所に自分たちのラグビーを見せることができたと思います。4年間、東海でやってきましたが、僕がキャプテンをやって、こんなに良いチームをつくれるなんて思ってもいませんでした。スタンドの一般の部員、応援してくれた皆様のおかげだと感謝しています。今日はリーグ戦と違って負ける気はしませんでした」 春口監督(右)、吉田キャプテン ◎関東学院大学 ○春口廣監督 「双方、良いディフェンスで、凡ミスもなく、良い試合だったと思います。ラッキーなトライもあって、あそこで流れが変わったかと思います。1回戦の反省から、基本に忠実に、忠実にとやってきましたが、ラインアウト、スクラムでプレッシャーをかけ続けたFWの勝利だと思います。BKもあれだけディフェンスしてくれれば、100%とは言えませんが、満足できる試合だったのではないでしょうか。ただ、まだ軽いプレーがいくつかあったのがね。東海さんはやっぱりリーグ戦より調子が上がっていたけれど、うちも上がっていましたね。 (決勝について)もちろん目標は決勝戦ですが、その前に一つずつ、リーグ戦のつもりでやっていかねばなりません。その点、今日の東海さんはちょうど良い相手だったと思います」○吉田正明キャプテン 「前半から苦しい戦いになると思い、集中して臨みました。前半はお互いに良いアタック、ディフェンスをして、後半途中で良い攻撃プレーができて、その勢いで『関東、乗って行こう』と意思統一ができました。その後の相手の攻撃でも最後のディフェンスで皆が集中できたのは良かったと思います」