『静かなるホイッスル』
ろう者や難聴者によるラグビー、デフラグビーの活動が、このたび一冊の本になりました。タイトルは『静かなるホイッスル』。
著者はチームの一員で、ライターの柴谷晋。
新潮社より、10月25日に発売されます(定価1575円)。

以下、本の内容から。

  • 2005年冬、倉津圭太という重度の難聴のラグビー少年が東海大翔洋高校のスクラムハーフとして全国大会に出場。花園の観衆を驚かせた。彼の背景には、「デフラグビー」の存在があった。
  • 一人の写真家が雑誌に寄せたのをきっかけに、1994年、日本全国から聾者.難聴者が集った。だが、試合が出来ず、運営に行き詰まり、活動は崩壊の危機に。そこで、ある男が頑張り、世界大会への参加が決定。ふたたび「聞こえないラガーマン」たちが結集した。そして───
  • 疎外感に苛まれていた聾者.難聴者たちの生きる姿勢を、ラグビーが根底から変えていく物語。聞こえないラガーマンたちの不思議な交錯の軌跡を、自身も難聴ラガーマンとなった著者が追う。