公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長:土田 雅人、東京都港区)は、ラグビーの普及とラグビーを通じた社会課題への取り組みにおけるアジアのユースリーダー育成プログラムを実施いたします。

つきましては2025年11月28日(金)~12月15日(月)で参加者を募集しますので、プログラムの詳細と参加者募集について、下記の通りお知らせいたします。


弊協会では、ラグビーワールドカップ2019日本大会の理念である「アジアのためのワールドカップ」の実現に向けて国際協力事業を立ち上げ、2011年より10年以上にわたり「アジアン・スクラム・プロジェクト」を展開してきました。アジアン・スクラム・プロジェクトでは、ラグビーの普及だけでなく、ラグビーを通じたジェンダー平等、障がい者の社会参画へのエンパワメントなど、ラグビーを通じた社会課題の解決のためのプログラムをアジアを中心とした多くの国で行ってきました。今般、弊協会がこれまで構築してきた海外のラグビーユニオンとのネットワークと、国際協力の知見を生かし、ユースのリーダーシップ育成×社会課題学習のプログラムを提供することを目的として、昨年度、マハラシュトラ州ラグビー協会(インド)とユースリーダーシッププログラムを実施し、インドで環境に配慮したラグビー大会(Green 7’s Cup)を実施しました。


また、2025年5月にはラグビーを通じた国際協力と共生社会の実現に向けた三者連携協定を一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン、独立行政法人国際協力機構と締結し、海外でのラグビーの普及と国内の多文化共生の推進により一層取り組んでいくことを宣言しました。

※参考資料: https://www.rugby-japan.jp/news/53332


そして今年度は、フィリピン、インドと日本で多文化共生をテーマにプログラムを実施します。本プログラムでは、ラグビーやスポーツを社会課題解決のプラットフォームとして活用し、国際的な社会課題を学びながら、各国の文脈に合わせてアクションを起こすことができる人材を増やし、スポーツを通じて社会課題に取り組む組織のネットワークとエコシステムを作り出すことを目指します。


<アジアユースリーダー育成プログラム 概要>

本事業には、日本から4名、インドとフィリピンからそれぞれ2名のユースリーダーが参加します。参加者は、講義や、愛知県豊田市で「アジアラグビーナイト」の運営を通じて、ラグビーを通じた多文化共生への取り組みや国際的なリーダーシップ、各国・地域で実践的に行動するためのマネジメントスキルを習得します。

帰国後には、半年にわたってフォローアップのミーティングを実施し、各国において、参加者が学んだことを生かし、自分の地域やコミュニティにおいて活動をすることで、今後、ラグビーだけでなくスポーツによる社会課題への取り組みが増えていくことを目指します。

事前プログラム

オンラインで事前研修を複数回実施。

① 2026年1月22日(木) 19:00 ~ 21:00 「導入・リーダーシップとマネジメントについて」

② 2026年1月30日(金) 19:00 ~ 21:00 「各国のラグビーユニオンの体制と普及について」

③ 2026年2月5日(木)19:00 ~ 21:00 「社会課題とラグビー」

対面セッション

愛知県豊田市での対面セッションの実施

テーマ: ラグビーを通じた多文化共生の推進

<2月17日(火) ~ 2月21日(土)@愛知県豊田市>
  1. 豊田市における多文化共生
  2. アジアラグビーナイトの企画と運営
  3. ライフスキルセッション (リーダーシップスタイル、多文化コミュニケーションなど)
  4. ジャパンラグビー リーグワン試合視察
  5. 文化交流・体験
<2月21日(土) ~ 2月23日(月)@東京都・埼玉県熊谷>
  1. SMBCカップイベント運営への参加
  2. ジャパンラグビー リーグワンチーム訪問

フォローアップ

セッション

① 2026年3月 ~ 9月

  1. 個人でのラグビーの普及、ラグビーを通じた社会課題への取り組みのプロジェクトの企画・実施 (1回/1か月)
  2. フォローアップミーティング (2回/1か月)

② 2026年 9月 or 10月

  1. アジアラグビーの会議におけるプレゼンテーション (※選考あり / 一部参加者のみ)

※日程については多少の変更がある場合があります。

※全てのセッションは英語で実施されます。

 

<安井 直史 (公財)日本ラグビーフットボール協会 CDO 普及育成担当 からのコメント>

「昨年度に引き続き、今年度もアジアの各国と一緒に本事業を実施できることを嬉しく思います。昨年度のユースリーダー達に続き、今年度も、参加者の皆さんと本プログラムやラグビーを通して、リーダーシップや社会課題について、一緒に学べることを、大変楽しみにしています。また、今年は、来年度のアジア大会が開催される愛知県を拠点にプログラムを行います。アジア大会が開催されるこのタイミングでプログラムを開催できることは、参加者の皆さんによりスポーツと社会課題との関連について学んで頂けると思っています。」

昨年の活動の様子


■参加者募集について                                                               

以下の通り、本プログラムの参加者を募集します。

1. 求める人材像

① ラグビーを使って社会課題の解決に取り組むことができる、取り組むことに意欲がある

② 未来のグローバルリーダーとして以下のようなことを身につける意欲がある人材

・ 多様な価値観や文化・社会を学び、柔軟に取り入れる

・ 世界と日本の社会課題に目を向け、周りを巻き込みながら解決に向けた行動を起こすことができる 


2. 応募要件

次の(1)~(5)に掲げる要件を全て満たす者を参加者の対象とします。応募時には、以下の要件を満たしているかどうかを確認したうえで応募してください。

① 応募時点で18歳以上30歳未満であること。

② オンライン(Zoom)のセッションに参加できる環境があること。

③ 予定されている、下記日程のプログラムに全て参加できること

④ 英語での日常的なコミュニケーションや、研修内でのディスカッションができる、自分の考えや意見を表現することが可能であること。英語に不安がある場合でも、本事業を通じて積極的にコミュニケーションやディスカッションへチャレンジする意欲があること。

⑤ 本事業を通じて企画・計画したプロジェクトを、自分の地域やコミュニティで実施する意欲があること。


3. 実施スケジュール

※上記「アジアユースリーダー育成プログラム 概要」内を参照


4. 費用について

JRFU負担分

  1. 宿泊費・食費 (朝・昼・夕食付)
  2. 国内交通費の一部 (往路:豊田市駅 または新豊田駅(愛知県)まで、復路:青山一丁目駅(東京都)からの交通費で2万円を超える金額を負担)

参加者 負担分

  1. 国内移動交通費 (往路:最寄り駅から愛知県豊田市、復路:埼玉県熊谷市への移動分/ 2万円を超えた分はJRFUが負担)
  2. 通信費
  3. その他、上記JRFU負担分を除く費用


5. 応募方法

応募フォーム

https://business.form-mailer.jp/fms/b1f5cf44320359

提出内容

① 志望動機・本人情報応募フォームから質問に回答すること。

② 自己PRビデオ英語で2分以内のビデオを作成し、YouTube(限定公開)にアップロードしたリンクを提出。ビデオには以下の内容を含むこと。

・ 自己紹介

・ 本事業に応募した動機とリーダーシップを発揮するうえでの自分の強み

募集期間

2025年11月 28日(金) ~ 2025年12月15日(月) 12:00 (日本時間正午、〆切厳守)


6. 結果通知

2025年12月22日(月)までにショートリストの候補者に連絡。その後、面接を実施。

2025年12月26日(金)までに選考の結果を通知する。

 

■お問い合わせ

(公財)日本ラグビーフットボール協会 普及育成部門

Email: asp@rugby-japan.or.jp ※定休日: 火曜・日曜・祝日

 

■参考資料:本プログラム概要資料

 

以上