●6月15日(木)
ニュージーランドに入って2日目。試合会場であるYarrow Stadiumのサブグラウンドで午前・午後と練習を行いました。
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NZは初冬のためウォーミングアップでしっかりと体を温める |
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上空には虹が |
出発前にはチームミーティングが行われ、イタリア戦のレビューとこのシリーズに向けた意思統一を図りました。エリサルドヘッドコーチが繰り返し口にすることは、"プレッシャー"。「すべての局面におけるプレッシャーは、アジア予選とグルジア戦以降の試合では、大きく異なり、さらに、これがワールドカップになるとより一層厳しいプレッシャーになる。一人一人がこのプレッシャーに打ち勝ち、その中でどれだけ精度の高いプレーができるかが重要。中でも日本の選手は一対一の場面で非常にネガティブであるので、一対一の場面でも自信を持って取り組んでほしい。そのための実力は備えている」
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前に出て仕留める |
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ボールキャリアーにはしっかりサポート |
練習でのフォーカスも"プレッシャー"。午前の練習では、ユニット別の8対6から14対12のゲームデザインを実施。ユニット別に分かれた8対6では、FWは密集周辺のディフェンスを中心に、はじめの一歩で前に出ることに注力して行われました。ポイントができた時点でしっかりとディフェンスの準備を整え、自分のゾーンの相手選手をノミネートし、ライン全体を押し上げるトレーニングが行われました。回数を重ねるごとに激しさを増し、アタック・ディフェンス共にプレッシャーをかけ続けた非常に良い練習となりました。
BKは、コードプレーやキックパスを使いながらディフェンスを崩そうとするアタックを、FWによって押し上げられたディフェンスラインをさらに前に出してスペースを消していくディフェンスを繰り返し実施しました。
午前の練習は、すべて局面での1対1を想定したトレーニングを行いました。
昼食後もFW・BKそれぞれコーチを中心にミーティングが行われるなど少ない時間を最大限に使い、課題を克服するために集中して取り組んでいます。
午後は、14対13のゲームデザインからFW・BKユニットに分かれました。
人数が増えてもグラウンドが広くなってもすることは同じ。アタックは、ラインを深く取り、SO中心に仕掛けていくこと。ディフェンスは、前に出ること。一対一の局面でもしっかりとファイトすることが指示されました。
この練習終了後、土曜日のサモア戦のメンバーが選手たちに伝えられました。
その後、ユニットに分かれ、FWはスクラム。BKはコードプレー・キックドリルを実施しました。スクラムは、今まで取り組んできた以上に、コンパクトにセットし、低く当たることを意識して行われました。HOを中心に少しでもJAPANが優位に組むことができるようしっかりと組み込みました。ライブスクラムからマシーンに移りフッキングの確認とラインアウトを合わせて終了しました。
BKは、これまでのコードプレーを一通り確認。ラインの深さ、ポジショニング、コース取りを再確認しました。この遠征から参加している三宅選手も積極的にラインに顔を出したり、最後尾から声を出してチームを盛り上げるなど、コミュニケーションに不安はありません。
16日、Yarrow Stadiumにて最後の練習を行い、試合に備えます。17日のサモア代表戦、この選ばれた22名の選手たちが低く突き刺さるタックルで相手の攻撃リズムを狂わし、決定力あるモールやBK3のランで勝機を見出したいと思います。
日本から遠いNZでの試合となりますが、皆様の応援よろしくお願いいたします。
◎大野均キャプテン
「ここに来たくても来れなかった大畑選手や浅野選手たちのためにも、ニュージーランドでいい結果を残して帰りたいと思います」
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PR山本選手も力強いプレーでチームを盛り上げています |
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BKラインは深い位置から走り込む |
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フッキングのチャンネルを確認するFW |
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回を重ねるごとに精度が増したスクラム |