日本代表のエリサルド ヘッドコーチと大畑キャプテン 日本代表 82-9 アラビアンガルフ代表 ◎日本代表○ジャン・ピエール・エリサルド ヘッドコーチ 「今日の試合は私のヘッドコーチとしての試合のなかで一番楽な試合でした。しかし、前半は日本ラグビーの歴史のなかで最悪の試合だったと思います。まず、選手の気持ちが受けてしまっていました。リズム感もなかったし、本当に映画でいえば2流、3流の映画でした。こんなことは二度と繰り返したくありません。昨年のスペイン戦と比べても気持ちが入っていませんでした。 とはいえ韓国戦に向けてあと1週間あります。しっかり練習して良い試合をしたいと思います。後半はチームとして持ち直したので、期待が持てると思います。私は日本ラグビーの可能性を信じているので、韓国戦はやってくれるでしょう。前半はあまりにもゆっくり入りすぎた気がします。フランス合宿のチュニジア戦では良いラグビーができていました。 (エリサルドの40ページ超にわたる代表用のテキストでいえば) 1ページについて1行くらいのことはできたかもしれません(笑)。いずれにしてもラグビーではセオリーは気持ちの後に来るものです。今日はもっと気持ちを出してほしかったですね。選手と私のコミュニケーションは良くなってきていますし、だんだん一体化していくと思います。これからもリーダーの大畑、浅野と話し合っていきます。 (今村・安藤両選手について) まあ、選手個人の評価は話しませんが、少なくとも彼らはすごく伸びると思っています。初キャップは良い思い出になるでしょう」 ○大畑大介キャプテン 「前半はヘッドコーチのいうとおり、情けない試合でした。ハーフタイムに気持ちを込めるよう指示されて、ようやく後半はああいうゲームになったと思います。口すっぱくいっていたのですが、若い選手や初キャップの選手もいて、なかなかうまくいきませんでした。 (トライ世界記録について) まあ、確かに記録は追い求めていますが、それよりキャプテンとしてジャパンで初めて勝てて嬉しいです。とにかく、前半はグラウンドで気持ちが入りきらず、下のボールに体が反応せず、簡単にパスしたり、簡単なミスでボールを失って、後一歩、体を張ることが甘かったので、できることなら自分で行きたかったくらいでした(笑)。自分としては、どうしても無理すればとれるトライもあったかと思いますが、こういうゲームだからこそ、例えばフォローのコースのチェックなどできることがあるし、自分の勝手でボールを失いたくなかったので自重した部分もあります。 (エリサルド ヘッドコーチについて) 今までの監督は自分の色を出すことが多かったと思いますが、彼は僕らの可能性を引き出してくれています。僕らのプレーを見てチームを作っていく感じがしています」 アラビアンガルフ代表のバターフィールド ヘッドコーチ(右)、クラーク キャプテン ◎アラビアンガルフ代表○マーク・バターフィールド ヘッドコーチ「今日の試合については良くやったと思います。特にFWのプレーはディフェンスが多かったのですが、良くできていました。2ndフェイズ以降で抜かれることが多かったのですが、日本のほうが高いスキルを持っていたということでしょう。ラインアウト、セットプレーでは満足できるプレーが多かったと思います。 ワールドカップについては、まだ可能性があります。コリア、スリランカに勝てばフランスに行くチャンスがありますし、優秀なプレーヤーも後4、5人集まりますので、野心は持っています」 ○デイヴィット・クラーク キャプテン「まず最初に、日本の皆さんに様々な準備をしていただき、感謝していることをお伝えします。スコアはこうなりましたが、我々としては100%良くやったと思います。最初は日本のスタートはスローリィと感じましたが、後半はよくボールを動かしたと思います。確かにタックルミスからたくさんトライをとられましたが、まだ、コリア戦前の練習がありますから、もっと向上したいと思います」