アイルランド代表。左からマイルズ団長、オドノバン監督、ストリンガー バイスキャプテン ◎アイルランド代表 ○ニール・オドノバン監督 「ジャパンチームは予測していた以上にまとまりのある良いチームだった。いくつかのセットプレーからの展開はアイルランドより良かった場面もあった。アイルランドはディフェンスについては問題なかったが、むしろノッコン、ミスキックでカウンターを仕掛けられたことに不満を持っている」 ○ジョー・マイルズ団長 「ほとんど監督と同じ感想だ。日本の戦力は研究していたとおりよくまとまっていた。こちらはいくつかのポイントを修正し次のテストマッチに臨みたい」 ○ピーター・ストリンガー バイスキャプテン 「日本は非常にまとまった良いチームで当たりも強く、ターンオーバーしてからの攻撃が非常に早い。シックスネーションズでは経験したことがない。我々はディフェンスについていくのが大変だった。その点で満足のいくゲームではなかった。印象としては、FW第3列がボールによく絡んでくること、またバックスリーはスピードがありボールを持たすと危険なプレーヤーだ」 ――今日のコンディション、またキャプテンのデービッド負傷退場について。 ○ストリンガー バイスキャプテン 「この1週間ずっと日本で練習してきたし、良い天気で暑い日もあった。今日は幸いにもくもりがちであまり暑さは感じなかった。しかし一部のプレーヤーは終盤へばっていた。 デービッドの早い時間での負傷は、滑り出しで若干いやなムードにはなったが、我々は原則として基本プレーをきっちりとすることで徹底しているので問題はなかった。しかし途中で入ったジェレミーは精神的にしんどかったと思う」 日本代表の萩本光威監督(右)、箕内拓郎キャプテン ◎日本代表 ○萩本監督 「非常に残念。地味なノートライのゲームになってしまった。我々は2007年のワールドカップにつなげていく選手を育てていくというビジョンもあるので、点差の開いた中でトライを狙わずにPG選択も間違ってはいない。次回、次々回のワールドカップでベスト8を目指すならこういうゲーム経験も大切だ。 第2テストマッチはミスを減らし、サポートの厚みを増し2~3トライをねらうゲームにもっていきたい。次のゲームを集大成として選手、スタッフ全員が納得のいくゲームをする」 ○箕内キャプテン 「スコアがすべてを物語っている。セットプレーであれだけのプレッシャーを受け、思った以上にボールが出なかった。その中で4トライ奪われたがもっと工夫をしていけばよかった」 ――トライを取ろうとして取れなかった。『扉をあける』ためのプレーのチョイス、対策はあれでよかったのか? ○萩本監督 「SH、SOからFWがインサイドフォローし厚みをつくって、ミドルを攻めるときの前後のライン形成でその位置に立つことまではできる。しかし前後の動きまではできていない、アイルランド相手に1回の攻撃でゲインは切れない、1mでも前へ出た時のコミット、強さが出なければいけない」 ――スクラムでプレッシャーを受けたが、スクラム強化は昨年の欧州遠征からの課題であったはず。またこれまでラインアウトは安定していたのに今日崩れたのは? ○萩本監督 「東芝、ヤマハのコンビネーションなど試行錯誤してみたが、8人で合わせようという点が改善されない。8人のかたまり、フッキングが次回の課題になると思うが、私の力不足だ」 ○箕内キャプテン 「ラインアウトはいろんなオプションを持っているが、今日はスローイングミス等で精度が低かった。もっとレベルアップしていかなければならない」