6月17日(金)

アイルランド代表との最終戦を2日後に控え、日本代表は辰巳の森海浜公園ラグビー練習場で練習を行いました。練習前に行われたミーティングでは、最終戦のメンバーが発表され、春シーズンの集大成を見せるべく練習に入りました。

ゲームデザイン中心となりましたが第1戦の反省を生かし、サポートの運動量が増えテンポの速い攻撃や鋭いディフェンスが随所に見られ最終戦への準備が整いました。18日、秩父宮ラグビー場でキャプテンズランを行い日曜日の試合に臨みます。

◎箕内キャプテン
「第1戦の反省も踏まえてこの1週間取り組んできた。最終戦は得点を取るために、ゴール前だけでなく中盤からでも仕掛けていく。トライを獲りにいくのはもちろんだが仕掛けていった中でペナルティーが起きれば狙うし、停滞してくればドロップゴールも狙う。次の試合は春から取り組んできたことをすべてぶつける。この試合で我々が取り組んできたことをファンの皆さんにわかってもらえるような試合をしたい。ファンの皆さんと一緒に最終戦を戦いたいと思います。共に戦いましょう」

◎大畑バイスキャプテン
「第1戦がノートライで終わってしまったので、トライを獲れるよう攻撃的に仕掛けていきたいと思う。とにかく春シーズンの集大成となるので、まだ結果を出していない分、結果を出したいと思います。絶対にトライを獲ります」

◎廣瀬選手
「アイルランドは、基本に忠実でさぼらないし崩れない、しっかりとした良いチームだと思います。第1戦は、日本代表から仕掛けていくようなプレーが少なかったので、次はある程度仕掛けていきたいと思います。村田さんとは、日頃からコミュニケーションを取っているので問題はありません。ずっと試合に出たいと思っていたので、次の試合でしっかりとアピールしたいと思います」

主将として今シーズンのテストマッチにフル出場の箕内選手   廣瀬選手がBKラインをリードする
主将として今シーズンのテストマッチにフル出場の箕内選手 廣瀬選手がBKラインをリードする

最年長の村田選手。気力・体力ともに衰えなし!   試合に向け走り込むパーキンソン選手
最年長の村田選手。気力・体力ともに衰えなし! 試合に向け走り込むパーキンソン選手

6月11日(土)

試合を翌日に控え、キャプテンズランを予定していましたが、早朝から降り出した雨の影響と選手のコンディションを考慮し中止となりました。

箕内キャプテンは「昨日までの激しい練習で確認すべきことはすべてやれているので問題ない。今日練習をして体調を崩すより、これまでの疲労を取り除き万全のコンディションで試合に臨むことが大切」と理由を話しました。

さらに「明日の試合は、勝敗はもちろんのこと、ファンの皆さんに"これが我々が春から取り組んできたラグビー"というものを発信していきたいし、日本のラグビーを理解してもらえるような試合をしたい」とメッセージを残してくれました。チームを率いるキャプテンの言葉に象徴されるようにフランスラグビーのエッセンスを取り入れた日本代表が春シーズンの集大成として強豪アイルランドに挑みます。

選手は一日リラックスし、いよいよ12日、アイルランド戦を迎えます。

6月10日(金)

メンバー以外の選手がチームを盛り上げる  
メンバー以外の選手がチームを盛り上げる

2日後にアイルランド戦を控えたこの日は、午前中のみの練習となりました。練習は、ウォーミングアップ→ゲームデザイン→ユニット(FW:スクラム・ラインアウト、BK:アタック)の内容で行われました。

ゲームデザインでは、これまで取り組んできたすべての要素を含み、アイルランド戦を意識したものになりました。キックオフやスクラム、ラインアウトなど起こりうる様々なシチュエーション、地域が想定されました。相手のキックへの対応も大畑・立川・水野のバック3が連携を取り、安定したキック処理、そしてカウンターからの鋭い攻撃を見せていました。FWも安定した球出しと厚みあるサポートでバックスに勢いを与えます。練習中はパスミスやノックオンがおこると厳しい檄が飛ぶなど緊張感がある練習となりました。アイルランド戦に向け準備は整ってきました。

当日の出場予定メンバーが発表されましたが、メンバー以外の選手たちはゲームデザインやセットプレーで積極的に仮想アイルランドとして相手役をかってでました。よりまとまりを増した日本代表が勝利を目指します。

充実した表情を見せるバックス   低く安定したスクラムを組むフォワード
充実した表情を見せるバックス 低く安定したスクラムを組むフォワード

最年長キャップ記録を更新する村田選手   箕内キャプテンを中心に念入りにミーティングを行うFW陣
最年長キャップ記録を更新する村田選手 箕内キャプテンを中心に念入りにミーティングを行うFW陣

6月9日(木)

冨岡選手の闘志むき出しのタックル  
冨岡選手の闘志むき出しのタックル

つかの間のオフをそれぞれの形で過ごした日本代表が、アイルランド戦に向け、練習を再開しました。8日のミーティングを受け、アイルランド対策をふまえた練習となり、時間的には1時間弱の練習でしたが、密度の濃いものとなりました。

午前中は、ウォーミングアップ→ジェネラルプレー→キック対応で行われ、ジェネラルプレーでは、これまで日本代表が取り組んできた集大成として、ボール争奪・2ラインアタック等取り組むべきポイントを明確にした上で臨みました。続くキック対応においては、日本が誇るバック3が次々に防御ライン切り開き、好機を作り出していました。

午後は、ウォーミングアップ→タックル→ユニット(FW:ラインアウト、BK:アタック)。タックルは、日本代表の生命線。低く刺さるタックルをし続け、勝利を手繰り寄せます。練習では、相手を見続けて入りジャッカルまで一連の動作を繰り返しました。ユニットのラインアウトでは、相手を付けた形で行い。一方のチームはアイルランドのサインで動くなど対策を講じました。

選手の疲労はピークに達していますが、闘志は衰えません。第1戦まで2回の練習を残すのみとなりましたが、チーム一丸となってアイルランドに挑み続けます。

攻撃の起点となるラインアウト   ロングキックと長いパスが持ち味の森田選手
攻撃の起点となるラインアウト ロングキックと長いパスが持ち味の森田選手

激しいプレッシャーを与えるパーキンソン選手   自ら仕掛けていくタックル
激しいプレッシャーを与えるパーキンソン選手 自ら仕掛けていくタックル

6月8日(水)

アイルランド代表来日シリーズ直前合宿4日目は、終日オフとなり、各自連日の激しい練習の疲れを癒しました。しかし、中にはホテル内のプールやジムを使い精力的に身体を動かす選手もいて、日本代表選手たちの意識の高さがうかがえました。

夕食前には、アイルランドの分析結果を落としこむ全体ミーティングが行われ、翌日からの練習に備えました。9日から再び、ワールド ファイティングブルグラウンドでの練習となります。

6月7日(火)

しなやかなプレーが持ち味のハレ・マキリ選手  
しなやかなプレーが持ち味のハレ・マキリ選手

連日の猛暑のなか、合宿3日目の練習が行われました。オフ前ということもあり、練習は非常に厳しいものとなりました。

午前の練習は、ウォーミングアップ→争奪スキル→コンタクトフィットネスで行われ、前日に引き続き攻撃の厚みを増しミッドフィールドを効果的に攻める2ラインアタックの精度を上げる練習となりました。最後に行われたコンタクトフィットネスでは、JAPANの残り20分を戦い抜くために、精神的にも肉体的にも一番きつい状態でいかに集中できるかが問われましたが、選手から口々に『ここで耐えよう!』『アイルランドを意識しよう!!』と発せされチームとしてアイルランド戦に挑戦していく意識の高さが見られました。また、午前の練習には、BKの人数不足のため神戸製鋼コベルコスティーラーズの竹下敬介選手・今村友基選手が急遽、練習に参加してくれました。

午後の練習前には、ミーティングで再度2ラインアタックのポジショニング等を確認、そして、ジャンピエールFWテクニカルアドバイザーより午後に予定されているワールド ファイティングブルとのスクラムセッションについての説明がありました。

ミーティングを経て臨んだ午後の練習は、ウォーミングアップ→ジェネラルプレー→ユニット(FW:スクラム、BK:アタックディフェンス)となり、最後のユニットでは、ワールド ファイティングブルの協力を得て、FW/BKとも相手をつけた形でのより実践的なトレーニングとなりました。ジェネラルプレーでは、実際に体を当てての激しい練習となり、ボール付近のポジショニング、攻め方等を実戦に近い形で確認しました。

FWのスクラムにおいては、4つのポイントを移動しながら地域戦略を想定して行われました。フッキングしたボールをどの位置に通すのか、No.8がサイドアタックをするのかSHと共に近場を攻めるのかという局面に応じたスクラムを組み込みました。

BKはアタック時のサポート体系や、ディフェンスの確認を行いました。日本代表チームは、明日一日フリーとし疲れた身体を休めます。ご協力いただいた神戸製鋼コベルコスティーラーズ、ワールド ファイティングブルの皆様、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

午前練習の最後に行われたコンタクトフィットネス   アイルランド戦で重要なポイントとされるセットプレー
午前練習の最後に行われたコンタクトフィットネス アイルランド戦で重要なポイントとされるセットプレー

激しい攻防となったジェネラルプレーの練習   カウンターアタックを仕掛ける大畑選手と立川選手
激しい攻防となったジェネラルプレーの練習 カウンターアタックを仕掛ける大畑選手と立川選手

2ラインアタックはFWのポジショニングが大切になる   攻撃の確認を行うBK
2ラインアタックはFWのポジショニングが大切になる 攻撃の確認を行うBK

6月6日(月)

攻撃の厚みを増す2ラインアタック   アタック・ディフェンスとも厳しく、激しく!
攻撃の厚みを増す2ラインアタック アタック・ディフェンスとも厳しく、激しく!

アイルランド代表来日シリーズ直前合宿2日目。グラウンドでの本格的な練習が開始されました。

午前中の練習前にはミーティングが行われ、萩本監督より「カナダ戦では負けてしまったが、我々が意図していることはできていた。これを悲観することなくアイルランド戦に繋げていこう。アイルランドとの2戦は、本当に重要な試合になる。おごることなく、チャレンジャーとして立ち向かっていってほしい。アイルランド戦は、間違いなくこれまでよりハードな試合になる。この合宿の最初の2日間は、しんどい試合を体に覚えこませるためにハードに取り組んでいく。自信を持ってしっかりやってほしい」と選手たちに伝えられました。

午前の練習は、ウォーミングアップ→争奪スキル→ユニットの順で行われました。争奪スキルのトレーニングでは、アイルランド戦で考えられる厳しい局面を想定したものとなりました。

午後の練習前には、カナダ戦のフィードバックが行われ、アイルランド戦に向け修正ポイントが示されました。練習は、ウォーミングアップ→2ラインアタック→ジェネラルプレー(15対13)→モール・ラックゲームで行われました。

2ラインアタックでは、BKからはもちろん、FWもサインを出しプレーに顔を出していくなど攻撃に厚みを増すために積極的に取り組んでいます。その後のジェネラルプレーでは、流れの中で攻撃の方向を変えたり、ディフェンスの布陣を見て攻撃パターンを変えていったりと、フランス合宿からカナダ戦まで取り組んできたラグビーにさらに磨きをかけるべく、FW/BK一体となって攻撃をしかけます。

明日も午前・午後で練習が行われます。午後はワールド ファイティングブルとスクラムセッションを行う予定です。

今週のキーワードは、『Challenge & Confidence~自信を持ち、挑戦し続ける~』です。アイルランド緒戦まで、あと5日。春の日本代表の集大成として強豪アイルランドにチャレンジし続けます。引き続き、応援よろしくお願いします。

ジャン・ピエール・エリサルド アドバイザーの指示を聞くFW陣   ボールキャリアには常にサポートを
ジャン・ピエール・エリサルド アドバイザーの指示を聞くFW陣 ボールキャリアには常にサポートを

ボール争奪が重要なポイントになる   激しい応酬となったモール・ラックゲーム
ボール争奪が重要なポイントになる 激しい応酬となったモール・ラックゲーム

住宅街にあるワールド ファイティングブルのグラウンド   この日は、ジェミー選手の誕生日。みんなからバースデーケーキが贈られた
住宅街にあるワールド ファイティングブルのグラウンド この日は、ジェミー選手の誕生日。みんなからバースデーケーキが贈られた

6月5日(日)

TOSHIBAスーパーカップの激戦を終えた日本代表が、春のターゲットであるアイルランド代表戦に向けた直前合宿に入るため、東京シリーズから参加となる小野澤選手を除く29名が神戸に集合しました。集合日の今日は、近くの公園でのストレッチやホテル内のプールを利用してのリカバリートレーニングとなりました。束の間の休息を経た選手たちの視線は次を見据えています。

6日から、グラウンドでの練習が始まります。引き続き、皆様の日本代表の応援よろしくお願いいたします。

この日、古田テクニカルが誕生日を迎え、夕食時にチームからバースデーケーキが贈られ、全員で祝福しました。古田テクニカルからは「プレゼントはいりません。そのかわり、アイルランド戦で低く刺さるタックル、体を張ったプレーを見せてください。それだけで充分です」といった挨拶があり、選手全員から、それに応えるべく大きな歓声があがりました。