5月15日、韓国・江原道寧越郡綜合運動場で行われた「ラグビーワールドカップ2007アジア地区予選 日本代表 vs 韓国代表(15時キックオフ)」の試合結果、及びスタッフ・選手のコメントです。なお試合結果、コメントは国際電話によるものです。

■試合結果

日本代表
50
24-17
31
韓国代表
26-14
(前半3T3G1PG、後半4T3G)
(前半2T2G1PG、後半2T2G)
【IRBランキング18位】
【IRBランキング22位】
メンバー FW= 1高橋寛、2塚越賢(後半31分→16)、3山村亮(後半31分→17)、4熊谷皇紀(後半0分→18)、5ジェミー・ワシントン、6ハレ・マキリ、7浅野良太(後半12分→19)、8箕内拓郎(キャプテン)
BK= 9村田亙(後半38分→20)10森田恭平、11小野澤宏時、12元木由記雄、13カトニ・オツコロ、14大畑大介、15立川剛士(後半26分→22)
リザーブ 16中林正一、17笠井建志、18大野均、19フィリップ・オライリー、20後藤翔太、21ルーベン・パーキンソン、22水野弘貴

【スコア】

トライ: マキリ1(前半16分)、立川1(前半36分)、大畑2(前半41分、後半42分)、オツコロ1(後半22分)、オライリー2(後半30分、40分)
コンバージョン: 森田6(前半16分、36分、41分、後半22分、30分、40分)
ペナルティーゴール: 森田1(前半22分)

【得点経過】

前半
8分 韓国
10PG○
0-3
11分 韓国
15T
10G○
0-10
16分 日本
6マキリT
10森田G○
7-10
22分 日本
10森田PG○
10-10
29分 韓国
11T
10G○
10-17
36分 日本
15立川
10森田G○
17-17
41分 日本
14大畑T
10森田G○
24-17

後半
5分 韓国
13T
10G○
24-24
19分 韓国
9T
10G○
24-31
22分 日本
13オツコロT
10森田G○
31-31
30分 日本
19オライリーT
10森田G○
38-31
40分 日本
19オライリーT
10森田G○
45-31
42分 日本
14大畑T
10森田G×
50-31

◎勝田強化委員長
「ラグビーの原点は、激しく厳しいプレーであるが、それを相手にさせてしまった感がある。ジャパンは相手の攻めに終始受けに回ってしまい、点数の取られ方もよくなかった。7トライを挙げているが、我々のやろうとしている攻めのラグビーがまだできていない。道半ばであるが、原点を忘れずにもっと突き詰めていく必要がある。今のジャパンの使命は、いいゲームをしていい結果をファンの皆様に報告することであり、日本での次の試合でいい結果を見せたいと思う」

◎萩本光威監督
「韓国の前に出るディフェンスと個々の力強さを真っ向から受けてしまい、悪いパターンにはまってしまった。韓国は前回から引き続き素晴らしい精神力を持ったチームを作っている。
今日の試合は、立ち上がり10分が非常に悪かった。開始10分をしっかりすることをチームのターゲットとしておいていたが、まったく思い通りにならなかった。これをしないと後で取り返しのつかないことになる。大きな反省材料です。また、全体的にディフェンスもよくなかった。今後、TOSHIBAスーパーカップ、リポビタンDチャレンジのアイルランド戦と、格上のチームと対戦することになるので、修正して臨みたい。収穫は最後の10分で突き放せたこと。今後もう一度しっかりとチームを作っていきたい」

◎箕内拓郎キャプテン
「我々がやろうとしていたラグビーを相手にされてしまった。低いタックルを繰り返され、継続ラグビーを絶たれてしまった。チームとしてもう少し早くラックゲームに対応していれば、相手のディフェンスを下げることができたと思う。ファーストコンタクトで相手を受けてしまい、そこから韓国ペースになってしまった。
収穫は勝って反省ができたこと。とにかくワールドカップの最終予選に進めてよかった。この試合を無駄にしないためにもTOSHIBAスーパーカップに向けてもう一度仕上げていきたい」

◎大畑大介バイスキャプテン
「とにかく勝ててほっとしています。本当に厳しい試合でした。我々がやろうとしているラグビーを思い出させてくれました。ディフェンスをしっかりすることが、我々のラグビーの原点です。ここを修正していかないと格上の相手には通用しない」

◎村田亙選手
「勝つことの難しさを改めて思い知らされた。韓国とは毎回厳しい試合になってしまう。特に気を遣っていることもなく、いつも通り試合に臨んでいるはずであるが、気が付くと韓国のペースにはまっている。ただ、アウェイの中で勝てたことは非常によかった。フォワードも接点で激しいプレーをし、何度も相手ボールを獲得した。もう少しチームでコミュニケーションをとっていけば、我々のやろうとしているラグビーをすることができるだろう」