4月23日(土)17:10キックオフ(日本時間:4月24日5:10)、アルゼンチン ブエノスアイレス、ブエノスアイレス クリケット&ラグビークラブ【Buenos Aires Cricket & Rugby Club】で行われた「日本代表南米遠征 日本代表 vs アルゼンチン代表」の試合結果、及びスタッフ・選手のコメントです。 ■日本代表南米遠征 第2戦 試合結果 日本代表 36 23-28 68 アルゼンチン代表 13-40 (前半3T1G1PG1DG、後半1T1G2PG) (前半3T2G3PG、後半6T5G) 【IRBランキング18位】 【IRBランキング8位】 メンバー FW= 1高橋、2塚越、3山村(後半16分→17笠井)、4熊谷、5ワシントン、6マキリ(後半31分→19伊藤)、7大野(後半18分→18浅野)、8箕内(キャプテン) BK= 9村田(後半10分→20後藤)、10森田、11小野澤、12元木、13パーキンソン、14大畑、15立川 リザーブ 16中林、17笠井、18浅野、19伊藤、20後藤、21五郎丸、22ロアマヌ 【スコア】 トライ: 元木1(前半5分)、立川1(前半21分)、小野澤1(前半30分)大畑1(後半20分) コンバージョン: 森田2(前半5分、後半20分) ペナルティーゴール: 森田3(前半36分、後半8分、15分) ドロップゴール: 森田1(前半4分) 【試合経過】 前半 2分 アルゼンチン T G○ 0-7 自陣10m右中間スクラムから8番サイドアタックから連続攻撃6次で6番が中央トライ。10番G成功。 4分 日本 森田DG 3-7 アルゼンチン陣15mラインアウト8番クラッシュから10番中央35mDG成功。 5分 日本 元木T 森田G○ 10-7 アルゼンチン陣15mアルゼンチンのカウンターアタックを好タックルし、ターンオーバー。素早くつないで11番-6番-12番トライ。10番G成功。 8分 アルゼンチン T G× 10-12 日本陣ゴール前5m左中間スクラムから左8-9、2次で出来たポイントからワイドに展開し14番トライ。10番G失敗。 17分 アルゼンチン PG 10-15 日本陣ゴール前10mラックで日本代表がオフサイドの反則。10番PG成功。 20分 アルゼンチン PG 10-18 日本陣10m中央、日本代表ノットロールアウェイの反則。10番PG成功。 21分 日本 立川T 森田G× 15-18 アルゼンチン陣5m左からカウンターアタック、1番が抜け6番がラック、12番-15番トライ。10番G失敗。 25分 アルゼンチン T G○ 15-25 ハーフウェイライン右ラインアウト、ターンオーバーして展開、連続ラックから15番が抜け6番につないでトライ。10番G成功。 30分 日本 小野澤T 森田G× 20-25 アルゼンチン陣ゴール前7m左ラインアウト、FWラッシュから右オープンへ展開、11番がトライ。10番G失敗。 36分 日本 森田PG 23-25 アルゼンチン陣ゴール前中央10mでアルゼンチン代表が反則。10番PG成功。 40分 アルゼンチン PG 23-28 日本陣22m左中間、日本代表オフサイドの反則。10番PG成功。 後半 2分 アルゼンチン T G○ 23-35 日本陣22m付近ラックから6が突破し1番が正面トライ。10番G成功。 8分 日本 森田PG 26-35 アルゼンチンの4回に及ぶペナルティーから得たPGを10番が成功。 10分 アルゼンチン T G○ 26-42 キックオフのこぼれだまを拾って7番がトライ。10番がG成功。 15分 日本 森田PG 29-42 正面35mPGを10番が成功。 17分 アルゼンチン T G○ 29-49 日本陣10m付近でのパスミスを拾い、11番が独走でトライ。10番G成功。 20分 日本 大畑T 森田G○ 36-49 アルゼンチンDGミスを15番が拾い、カウンターアタックを仕掛けハーフウェイライン付近で14番へパス。そのまま独走トライ。10番G成功。 31分 アルゼンチン T G○ 36-56 日本陣ラインアウトロングボールからのモールから8番が抜け9番がトライ。10番G成功。 37分 アルゼンチン T G× 36-61 日本陣ゴール前5m右中間スクラムから8番-9番-14番とつないでトライ。10番G失敗。 38分 アルゼンチン T G○ 36-68 日本陣ゴール前5m左中間スクラムからコラプシング、ペナルティートライ。10番G成功。 ウォームアップの様子 アルゼンチン代表 日本代表 ◎日比野会長代行 「日本代表は健闘したが、残念ながら結果を出すことができなかった。68対36という大量点のゲームになったが、日本代表は非常に可能性を感じさせる試合をしてくれた。アルゼンチンのファンからも日本のトライなどに大きな歓声が上がった。日本のラグビーを充分示せたと思う。 試合を左右する場面で正確なプレーができなかった所がこの試合のポイントになったのではないかと思う。具体的には、5点差で折り返した後半最初に日本が先に得点を取るチャンスがあった。SO森田の45mのPGが惜しくも届かず、アルゼンチンに切り返された。これを止め切れず逆に得点を与えてしまった。このせめぎ合いの部分でとられてしまったのが残念であった。5点差で折り返した後半最初の得点は是が非でも取りたかった。その他にもラインアウトのミスなど、イージーなミスで得点を与えてしまったことが悔やまれる。 評価できる点は、テストマッチで4トライを取れたこと。攻撃面に関してはある程度、やれるという感じを持った。やはり強豪国との試合で大切になるのはディフェンス。この敗戦を元に、もう一歩ディフェンスの精度を上げて欲しい。今後に期待ができるゲームであった」 ◎勝田強化委員長 「この遠征を通じて、チームは新しいことを理解し、実践しようと懸命に努力してくれた。今やろうとしていることを続けていれば、必ず殻を破れると思う。この試合では、トライの取り合いとなった。バックスで4トライを取れたことは、今後の可能性が見えたと思う。 点差だけをみれば残念だが、新しいステップアップのためには、結果を恐れずにさらに挑戦していきたい。チームは手応えを感じている。日本でのゲームで結果を出してくれると信じている」 ◎萩本監督 「フランスの合宿以来、意思統一をし練習してきた成果も出てきた。前半は日本として仕掛けて、やろうとしているラグビーを随所に発揮できた。しかしながら、プレッシャーを受けたところで、どういうプレーで対応するかが問われている。充分認識し、手を打ってきたつもりであったが残念ながら後半は、そのプレッシャーをまともに受け、単純なミスから一気に持っていかれる場面が何度かあった。大事なところでプレッシャーに耐えきれず力の差が出た。 今日の結果は残念だが、ひるまずに挑戦していきたい」 ◎箕内キャプテン 「次につながる試合だと思う。試合を通じて相手と互角に渡り合えたという感覚があるだけに、凄く残念だ。手応えのあった試合で、今後に勝てるチャンスがあると感じた。敗戦の原因は、スクラムなど日本の弱いところを突かれたためだ。ちょっとしたミスが負けにつながる。ただ、明日につながる試合であり、5月からの国内マッチでは良い結果を出せるよう頑張りたい」 ◎元木由記雄 「攻守に渡り、一気にたたみかけてくるプレッシャーをかなり感じた。何度も経験してきたが、あらためて、これが世界のトップクラスのレベルかと感じさせられた。日本も後半の10分までは、充分互角にやれたという手応えはある。80分間フルに力を出し切れるよう、これからももっと挑戦していきたい」 ◎大畑大介 「残念な結果で終わったが、自分のトライの後、もう一つ取れれば大きく流れを変えられたはずだ。ジャパンは、この遠征終盤で本当にいいチームになってきていると思う。これからの日本国内での大切な試合に、この状態で臨めば必ず次につながると感じている。今やっていることを続けていくことで将来、さらに上のレベルに昇ることができる」