12月19日から開幕する大学選手権。その出場16チームの監督(コーチ)、そしてジャージー着用の学生たちがラグビー協会2階に集合し、記者会見が行われました。

真下専務理事

まず、真下昇・日本ラグビーフットボール協会専務理事より、挨拶がありました。
「いよいよ、全国大学選手権が、今週末より始まります。昨年はワールドカップ方式を採り入れ、リーグ戦とトーナメントを組み合わせて行いましたが、チーム側から、大学生なので日程的に困難な面があるなどのご意見を頂戴しまして、今年度は従来の16チームによるトーナメントというかたちに戻しました。
選手諸君は、日本の大学ラグビーのトップのレベルにいます。チャンピオンシップを目指し、日頃鍛えた力を十分に発揮し、白熱した試合を展開してくれるものと信じております」

そして参加16チームの監督(コーチ)から、決意表明が述べられました。順序はトーナメント表の左から、1回戦の対戦チームごとです。(画像をクリックすると、その対戦チームのコメントに飛びます)

 

1回戦、組合わせ

 

クボタスピアーズの荻窪監督(左)、山口キャプテン クボタスピアーズの荻窪監督(左)、山口キャプテン
参加16チームの代表者、及び協会首脳ら 各チームのジャージーを着た学生たち

◎法政大学/山本監督

「今年はリーグ戦で、7戦全勝で1位になることができました。リーグ戦の代表として、残された時間、精進し、勝利に向かってまい進していきたい。今年は法政にとって、創部80周年という節目の年でもあります。久しぶりの優勝に浮かれずに、選手権に向けて頑張っていきます」

◎近畿大学/小池コーチ

「6年連続7回目の出場を決めることができ、たいへんうれしく思っております。1回戦の相手がチャンピオンの法政さんということで、うちは型にはまらないラグビーなのですが、それをいかに発揮できるか、関西の代表として恥ずかしくない試合をしようと、最後の調整をしております。なんとか1回戦を突破できるようにしたい」

◎大阪体育大学/坂田監督

「今年、関西リーグのシステムが少し変わりました。リーグ戦では同志社に敗れて6勝1敗、トーナメント戦で立命館に敗れて、最終順位は3位という結果でした。いままでならシーズンは7試合だったのが、今年は9試合に増え、経験を積むことができました。休みなく9試合でしたので、7週目くらいから選手には疲れがみえましたが、大学選手権まで3週間の時間がありますので立て直せると思います。うちのチームには突出した選手は少ないのですが、15人がこぢんまりとまとまっています。相撲でいうと、ある程度四つに組めるだろう。ただ相手が大きければ、一発で投げられそうな、そんなチームです。リーグ戦7試合での平均失点が19点で、ディフェンス力はある程度安定していますが、その分、得点力が計算できない。しっかり守って隙あらば、というチームです。初戦の相手、明治大学さんは、とてもいい相手。楽しみにしています」

◎明治大学/藤田コーチ

「境監督の代理で参りました。明治大学は対抗戦3位ということで、一戦一戦、戦いながら、明治のモットーである「前へ」というものが、少しずつでき上がってきたかなと思っております。大学選手権では、一戦一戦、自分たちのラグビーとは、というテーマをもちながら頑張っていきたい」

◎立命館大学/岩井コーチ

「本来ならばヘッドコーチであるブラッドリー・ジョンストンがこの場にいなければならないのですが、都合がつかず、代わりに参りました。昨シーズンは関西で6位で、大学選手権には出られませんでした。今シーズンはチャレンジャーとして、一戦一戦、大事に戦っていった結果、2位という結果に結びつきました。1回戦、帝京大学さんということで、手強い相手ですが、チャレンジャーとして胸を借りるつもりで頑張っていきたいと思います。関西の代表として活躍できるよう頑張ります」

◎帝京大学/大木コーチ

「今年のチームは3月からスタートして、厳しい練習を重ねてきました。対抗戦のなかでも、厳しいゲームを一戦一戦、続けることで、チームとしてかなり成長していると思います。その成果を十分に発揮できるよう頑張っていきたいと思います。目標としては日本一を狙います」

◎福岡大学/高井コーチ

「この2週間ほど選手には、1%の可能性でもあれば、頑張ってみようと話しています。関東さん相手にどれだけやれるか、分かりませんが、思いきり胸を借りるつもりで頑張りたいと思います」

◎関東学院大学・駒井コーチ

「大学選手権から、新しいジャージーとしてフィットのジャージーを使います。新しい関東学院として頑張っていきます」

◎同志社大学/山神コーチ

「監督の中尾が来る予定でしたが、私が代理でお話しをさせていただきます。関西リーグが9試合になりまして、ケガ人が前半はおりましたけれども、トーナメントあたりから戦力が戻ってきまして、チームの状態としては上がってきています。夏の関東遠征の頃からディフェンスを中心にチームをつくってきました。いままでの同志社にはない、ひたむきさが出てきたといわれてますので、そういう戦いをしていきたい。関東の強豪と戦っていくなかで、チーム力を充実させ、恥ずかしくない戦いをしたい。1回戦、筑波大学というディフェンスのかたい素晴らしいチームと戦えるということで、そのなかでパワーアップして、ひとつでも上に進みたい」

◎筑波大学/中川監督

「昨日、ようやく出場権を得まして、大学選手権の準備はまだこれからなんですが、西の雄、同志社大学さんと戦えるということで、選手一同すごく喜んでいます。ぜひ、期間は短いですが、意思を統一して、しっかりとした試合ができるようにしたい」

◎日本大学/重田監督

「4月から担当になりまして、10カ月ほどたちました。いまのチームはトーエツというトンガから来た選手がまとめてここまできました。まだハートが弱いところがありますが、これは通過点ですから、周りのファンの方、両親、兄弟、いろんな方が感動するゲームをすれば、おのずと結果はついてくる。今回、慶應さんとは、いい戦い方をしてチャレンジしたいと思います」

◎慶應義塾大学/三宅監督

「対抗戦2位という結果でしたが、今年は2月11日からシーズン始まりまして、一試合一試合、慶應義塾として納得する試合をしようと。勝ち負けということではなく。そういう試合をすることによって、ラグビー人気ですとか、観客の方にも喜んでいただければいいと考えてきました。春先に、気迫あるチャレンジラグビーに徹しようと、スタートし、対抗戦が終わり、早稲田さんに大敗しましたが、それからたくさんの時間をいただいていますので、部員一同、方向性をそろえて、いま一度原点に帰ろうと、慶應らしい激しいディフェンス、1年生も出ていますので、若い伸び伸びとした試合をやろうということを目標にしています。まずはいい試合をして、1試合でも先に進んでいきたい」

◎大東文化大学/シナリ・ラトウ監督

「今年は春から、チームのイメージを変えようということで、ジャージーも新しくし、大学選手権に出ることを目標にやってきました。大学選手権に出るのは3年ぶりで、学生たちもとても喜んでいます。これから選手権に向けて、頑張っていきたい」

◎京都産業大学/野崎コーチ

「春先からケガ人が多く、メンバーが日替わりの状態で、とうとう固定することなく選手権を迎えることになりました。結果的にこうなるかなというメンバーは、サイズが小さく、高校生レベルかなという身長・体重で、こうなると大東大さんには、全員で火の玉のようにぶつかって、早くボールを動かして、なんとかひっかき回して、ということを考えております」

◎流通経済大学/内山コーチ

「リーグ戦5位ということで早稲田大学さんとの対戦が決まり、そのときの選手たちのリアクションは、絶句するしかなかった。しかし先日、メンバーと早明戦を観に行ったところ、印象が少し変わりまして、19日の試合に向けて非常に気持ちが昂ぶってきて、わくわくしています。我々はチャレンジャーとして、瞬間瞬間の勝負にこだわったラグビーを80分間、最後まで続けたいと思っています」

◎早稲田大学/清宮監督

「この大学選手権、圧倒的な下馬評をいただいております。が、先ほど内山コーチから、前の試合を観たところ元気が出た、という話がありました。ひとつひとつ驕らず、いきたい。いま学生には『お前たちが、この顔触れの仲間で試合ができるのも、大学生相手に4つしかない。ひとつひとつを無駄にせずに、十分に力を発揮するように頑張れ』と話しています。これからベストゲームを4つ重ねて、大学チャンピオンになろうということで、部員一丸となっております」