リーチ主将、畠山主将代行に代わり、ゲームキャプテンを務める五郎丸は「プレッシャーはない」と万全で臨むことを強調 photo by RJP Kenji Demura
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代表初先発のPR垣永はセットの安定と運動量でインパクトのあるパフォーマンスを見せられるか photo by RJP Kenji Demura
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「アジアでの連勝記録を伸ばしたいのはもちろん、ラグビーワールドカップへ向けての選手選考が最重要課題になってくる」
エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチはそんな風に香港でのアウェー戦のポイントを語る。
この香港戦の後、日本代表の試合は7月18日からのパシフィック・ネーションズカップまで約2ヶ月空くことになり、選手たちにとっては貴重なアピールの場となる。
実際、ジョーンズHCは「今まで一生懸命練習してきたものの、あまり長い出場時間に恵まれなかった選手たちにチャンスを与えたい」とも述べ、PR垣永真之介、HO有田隆平、SH矢富勇毅が今季初となる先発起用される。
3週間前の東京での試合同様、RWCで対戦する南アフリカを想定した戦いという面もある香港戦で、FW第1列の先発メンバーとして重責を担うことになる2人はそれぞれ以下のように抱負を述べる。
「今回の香港代表戦では先発で出られることを光栄に思う。まず、プロップとしてスクラム、ラインアウトの安定に全力を注ぎたい。先発という責任を持って、高い運動量を目指してがんばって走りたい」(垣永)
「先発でチャンスをもらえてうれしい。RWCの選手選考に向けて、大事な一戦になるので、自分の持てる力をしっかり100%出せるようにしたい。ポジション争いがより激しくなってくるので、1プレー1プレーを精度の高いプレーを心がけて、チームの勝利に貢献したい」(有田)
一方、09年以来の日本代表での先発となる矢富は「コンディションを上げることにフォーカスして取り組んできた。ジャパンのラグビー自体は去年もやっているのでわかっているつもりだし、韓国戦で20分出られたのも良かった。代表ジャージーの9番を着てプレーできるのは誇りでもあるし、強い思いがある」と、膝の状態を確かめ、ケガから復帰してきた過程ながらも、再び代表の9番をつけてピッチに立てるようになった事実を噛み締めながらのチャレンジとなる。
3年ぶりにテストマッチで先発出場を果たすHO有田。課題であるセットプレー、フィジカル面での成長をアピールしたい photo by RJP Kenji Demura
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2週間前の韓国戦で途中出場して手応えをつかんだSH矢富は代表ジャージの9番に特別な思いを抱いてのプレーとなる photo by RJP Kenji Demura
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セブンズ帰りのWTB藤田も連続メンバーに
最多キャップLO大野は今季初リザーブ入り
BKは矢富を除けば、先週末は男子セブンズ日本代表の一員としてロンドンセブンズでプレーしたWTB藤田慶和も含めて、2週間前の韓国戦から不動のメンバーで臨む。
短期間で日本→英国→日本→香港という移動をした上で、7人制から15人制へ再びモードチェンジする藤田は「7人制、15人制両方で代表としてプレーできるのは幸せなこと。ディフェンスではコミュニケーションの部分をしっかりすること。アタックではボールタッチを多くしてチャンスをつくり、トライも取り切りたい」と、疲れもあるとはいいながらも持ち味のスケールの大きな走りを見せてくれそうだ。
前述どおり、再び南ア戦も想定した戦いとなる香港との再戦。
「意識するのはセットからの早い球出し。8割くらいは早い球出しからのアタック。残り2割がモールなどでじっくり攻めるイメージ」
FWとしてテーマを説明するのはLO伊藤鐘史バイスキャプテン。
RWCでの厳しい日程も考え、「今週もハードな練習を行ってきた」(ジョーンズHC)という日本代表が高温、高湿の香港でどんなパフォーマンスを見せるのか。タフさが試される試合ともなる。
そんな厳しいアウェー戦でとびきり頼りになる男も代表復帰を果たしそうだ。
日本代表として最多となる87キャップを誇るベテランLO大野均も今季初めてリザーブ入り。
「香港代表戦は気温、湿度ともに高く、タフなコンディションの中での試合になるが、グラウンドに出たら、チームに勢いを与えるプレーができるように準備していきたい」
当然、日本代表としてのしっかりとした始動を印象づけるプレーで120日後に控えるRWCに向けて、しっかり照準を合わせていることをアピールしたいところだろう。
今季初メンバー(リザーブ)入りしたLO大野の復活ぶりもファンにとっては気になるところ photo by RJP Kenji Demura
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気候、グラウンドなど厳しい状況下でのタフさを求めるジョーンズHC。WTB藤田(右から2人目)も強行先発する photo by RJP Kenji Demura
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