5月9日、福岡・レベルファイブスタジアムにて行われた「アジアラグビーチャンピオンシップ2015 リポビタンDジャパンシリーズ」韓国代表戦後に行われた記者会見の様子です。

韓国代表からはキム・ジョンミンキャプテン、チョン・ヒョンソクヘッドコーチが、日本代表からは畠山健介キャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチが登壇しました。


韓国代表 キム・ジョンミンキャプテン、チョン・ヒョンソクヘッドコーチ

■韓国代表

◎チョン・ヒョンソクヘッドコーチ

「やはり日本の方が一つレベルが高かったと思う。我々の攻撃パターンでチャンスを生かせていたら、ここまでの大きな失点はなかった」

───前の試合は前半いいラグビーをしたが、今日そこまでいいゲームができなかった一番の理由は何か?

「今回の試合で負けた理由は、やはり実力不足かなと思っている。私たちは前回の試合もそうだが、今回の試合も最善を尽くしている」

───来週香港との試合があるが、どのような準備をしているか?

「今回の試合はまずおいておいて、香港との前回の試合の結果を元にして準備したい」

───日本代表のアタックは前回対戦と比べてどのように変化があったように感じたか。また第1戦の時は、ディフェンスがいい形でできていたのはどんな理由からか?

「前回の試合もそうだったが、(日本代表は)組織力が凄く優れていると思う。今回もディフェンスと攻撃力が強かったので、結構苦労した試合になった。今日の試合の方がより強かったと思う。
今回改めて、アジアで日本が最強のチームだということが分かった試合になった」

───2019年のラグビーワールドカップは日本大会なので、アジアの国も今まで以上にチャンスがあるのではないかと思うが、韓国では2019年をターゲットとしたバックアップ体制は整ってきているのか?

「まず、そのワールドカップを目指しているのは韓国と香港ではないかと思う。その目指している目標に向けて一段一段準備をしながら最前を尽くした試合をしたい」

───韓国国内でサムスンが撤退したことでオリンピックやワールドカップに向けた強化にどういった影響が出るのか?また今後の対策として何か協会で考えられているようなことがあれば教えてください。

「韓国でサムスンのチームがなくなったことで大きな不安を抱えており、大変な時期を迎えている。しかしながら、新しい執行部は新しいチームを作ろうという対策に取り組んでいる」


◎キム・ジョンミンキャプテン

「やはり日本代表は強い。我々韓国代表は、これから発展を続けていい相手になっていきたいと思う」

■日本代表

◎エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ

「今日少し良かった(日本語)。非常に良い出来だった。コンディション的には90%あたり。前半で良いプレーがあり、良い判断をしていた。良い形で終われたと思う。
アジアラグビーチャンピオンシップは、アウェイでの香港戦がまだある。そこはまたミックスしてセレクションをしていく。今日は若手が良く頑張った。宇佐美は80分プレーしたし、村田も良いプレーがあった。福岡の復帰も嬉しく思う。しかし、福岡と藤田のディフェンスはまだまだ成長しないといけない。キャプテンの畠山もよく頑張ってくれた」

───今日評価したいものは?

「態度を評価したい。いつでも100%で戦えるわけではない。今日のゲームはここ3年間でも1番悪いコンディションだったと思うが、そのような中でもしっかり戦ってくれて、感謝している」

───ハッピーな結果だと言っているが、手の内を見せすぎではないか?

「そうは思わない。南アフリカは、日本対韓国の試合を見ないはずだ。まだ試している段階でありワールドカップに向け整理しているところである」

───復帰戦となった福岡が最後まで出場したが、どの時点で最後まで出すことにしたのか?

「ウイング(WTB)には80分プレーをしてほしい。まだまだ仕事をしてほしい。素晴らしいスピードの持ち主であるがディフェンスが悪い。まだまだこれから。ハードワークを彼がやればワールドカップでスターになるかもしれない」

───戦列を離れている外国人選手が戻ってきたら?

「答えられない。良いパフォーマンスをした者が選ばれる。ワールドカップで戦える準備をしている者が選ばれる」


◎畠山健介キャプテン

「勝利できてよかった。もう1試合アウェイでの香港戦があるのでしっかり準備したい」

───今日のコンディションはどうだったのか?

「ここ3年で1番悪いコンディションだった。タフな状況で試合に臨んだが、良い部分もあり誇りに感じている」


日本代表 畠山健介キャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチ