大学選手権セカンドステージ、プールDの東海大学 vs 同志社大学は底冷えする京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場にて4,310人の熱いラグビーファンを集めて関東リーグ戦第2位の東海大学と関西リーグ第3位の同志社大学の試合が行われた。12時、風上の同大のキックオフで前半の戦いが始まった。キックオフのボールを東海大CTB林大成がキャッチし、そのまま大きくゲインする。東海大としては非常にいい入りであったがラインアウトのミスと反則により同大に押し返される。同大はSH大越元気のボール捌きで積極的にボールを動かし東海大陣に攻め込む。7分、東海大ゴール前10m付近で東海大が反則。同大はPGを選択しSO渡邉夏燦が決め0-3と先制する。序盤は両チーム共に一進一退の展開が続く。24分、東海大LOテトゥヒ・ロバーツがターンオーバーしてLOダラス・タタナにボールを繋ぎ、大きくゲイン。FWが短いパスを繋ぎFL橋本皓が左中間にトライ。SO野口大輔のゴールも決まり7-3と逆転する。同大は東海大の厚いディフェンスに攻めあぐむ展開が続く。その後、両チームとも1本ずつ、PGを狙うが成功せず7-3と東海大のリードで前半を終える。
後半は風上に立つ東海大のキックオフで再開。同大は積極的にボールを動かして主導権を握りたいが東海大のディフェンスに阻まれる。一方、東海大はハンドリングエラーが多くリズムに乗れない。7分、東海大が同大ゴール前、ラインアウトモールを押込みLOタタナがトライ、ゴールも決まり12-3。15分、同じ展開で東海大がラインアウトモールを押込み、モールサイドをタイミング良く走り込んできたWTB石井魁にボールが渡りトライ、ゴールも成功し19-3とリードを広げる。同大はWTB松井千士にボールは渡るがスピードに乗れない。18分にCTB垣内悠輔、20分にSH岩村昂太を投入しHB団を入替、アタックのリズムを変えて突破口を見出そうとするが東海大ディフェンスを崩すには至らない。31分同大陣右ゴール前からのスクラムから左側への展開で東海大CTB林がトライ、ゴールも成功28-3と勝利を手中にする。その後も35分にPR渡邉隆之、40分、WTB石井がトライを挙げ40-3でノーサイド。
東海大がセットプレーの優位性を生かして終始ゲームの主導権を握り、危なげなく第1戦を勝利し勝点6(アドバンテージポイント含む)を挙げ選手権で好スタートを切った。同志社大は強みであるスクラムを前面に出し次戦からの巻き返しに期待したい。