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帝京大学の岩出監督と流キャプテン |
帝京大学
○岩出雅之監督
「よろしくお願いします。1チームとしてやろうとしてきたことをやろうと、チーム状態も良くなってきました。試合の中身も成長があったが、監督として勝利できてホッとしています。まず、1年やってきた我々の強みを出そうと臨みましたが、何より選手の努力に敬意を表したいと思います。出られる選手、出られない部員のいろんな思いをエネルギーに変えて、とにかく1プレー1プレー、相手の時間と挑戦する気持ちを摘み取ろうと臨みました。ゲーム自体は、もう少し休まず攻めた方がよかったとは思いますが、筑波さんのきちっとしたディフェンスも良いので、難しい部分もあったかと思います。筑波さんの特徴としては、過去のゲームから、21点取られたら勝てないと分析していました。大外に持って行かれないように、強みであるコンタクトで相手のエネルギーを奪おうと、セットプレーとブレイクダウンに焦点を当てていましたが、選手は粘り強くディフェンスしてくれました。8割方、良かったのではないかと思いますが、あと2割は、ちょっと中盤に休んでしまったところです。ますます動けるチームに改善したいと思います。筑波さんの粘り強いディフェンスに敬意を表します。ブレイクダウンも頑張っていましたので、やりがいのあるチームだったと思います」
──改めて6連覇を振り返って?
「僕自身、とても嬉しいです。使命感として達成できたことを一番嬉しく思います。学生、スタッフの喜んでいる姿を見るのも嬉しいです。多くの方のサポートもあったので、そういう思いに応えることができました。出場する選手の人事権を持っている者として、そういう思いにどう応えるか、最終的には勝利して応えるしかありません。出られない選手の番号24番は全員同じ、全員で戦おうとよく話をします。終わったあとのTシャツには背番号はない。皆同じです。18歳から22歳の若者です。いろんな思いがある。反発も葛藤も迷いもある。その中で、自己コントロールして努力をラグビーに向ける学生がいます。積み上げたこと、4年間の喜びが後々まで続くよう、達成感を持たしてやりたい。人間的成長もしっかりできるのがこのクラブの良さです。学生と関係性を持って、できるだけのことをしてやりたい。結果的に6連覇は嬉しいが、メンバーを外した学生の顔がよぎります」
──今年のチームは、6連覇の中でどのくらいの手ごたえがあるチームなのか?
「理想はトップリーグに勝つチームです。ただ、結果を求めるのは一度では無理で、消化不良やマイナスをもたらします。今年はV1ともV2ともレベルは違うと思います。1年、1年では感じないが、学生がしっかりモチベーションをもち、ゲームでプランニングし、日々の生活の高さを維持するコントロールする力を身に付けています。キャプテン、学生コーチ、4年生が中心となり、帝京の良さをつくってくれて、勝てたのは、一番は学生の成長に尽きると思います」
──今日のこだわり、パフォーマンスについて?
「80分をどう使うか、攻撃の時間も大切だが、相手のボール受けてディフェンスから攻撃に転じ、相手の心のエネルギーと体力を奪っていくことでした。チャンスは相手からいただくものだと」
──対トップリーグに向けて?
「まだ、分かりません。今日は大学選手権を取れたことを心から喜んでいます。今日は学生にとってのすべての時間でした。スタッフも選手も。マインドセットできていません。もちろん、挑戦ですので、一つ一つ、我々のチャレンジとして良い準備をして臨みたいと思います」
○流大キャプテン
「よろしくお願いします。1年間、帝京の目標としてきた大学日本一を達成でき、嬉しく思います。多くの人の支えがあってのことですし、今日の素晴らしいピッチにも感謝します。142人の部員全員の気持ちと、今までやってきたことを信じて、今日は狙いどおり良いトライも獲れて、激しい筑波さんに対して、要所要所に力を出すことができたと思います。1年間とおして、自分たちのやってきたことを出せましたが、優勝して出られなかったメンバーを笑顔にすることができて嬉しく思います。帝京は、この後も、まだ進化する余地があるので、上を目指していきたいと思います」
──先制トライした場面は?
「僕は、もう、FWがスクラムを押すと、FWの顔を見て確信していました。たまたま僕が押さえただけで、あれはFWのトライです。本当にFWは80分ファイトしてくれて、持続することが大切だと思いました」
──勝利Tシャツの意味は?
「あまり見ていないので、よく分かりません(笑)」
──21対0になって勝ちを確信したか?
「自分たちの意識としては、まだ勝利は決まっていないという意識でした。点数を取るより、しっかり一つ一つディフェンスし、1個1個のプレーを積み上げていこうと。ほとんど点数を意識せず全力で戦っていました」
──対トップリーグに向けて?
「まずは、今日の優勝をしっかり喜びたいと思います。一年間、やってきたことを大切に、今日の課題を修正して、日本一に向けてマインドチェンジしたいと思います」 |