【第1ブロック:中学校の部】
9/13 16:40KO中学校の部1回戦
國學院大學久我山中学校(17) 対 名古屋市立高杉中学校(5)
厚い雲におおわれた曇天の中、初出場高杉中学のキックオフで試合開始。両チームとも攻守のバランスが良いが、ペナルティでリズムに乗れないために10分過ぎまで得点が入らない。11分を過ぎ、久我山中学がキックを有効に使い先制トライ。ゴールも決まり7-0。その後高杉が押し気味に試合を進め、前半終了間際にトライを決め、5点返したところで前半終了。
後半に入り、両チームとも展開していくが、好タックルに阻まれ、攻撃が継続できない。6分過ぎ、久我山がBK、FWと細かいパスをつないで相手陣内に深く攻め込み左サイドからSOのキックパスで右サイドのWTBがトライ。5点を追加して7点リード。その後12分高杉のパスミスを久我山が見逃さずに17-5とリードを広げる。高杉もSHを起点とした多彩な攻撃を仕掛けるが、久我山のDFが追加点を許さず17-5のまま試合終了。全国大会にふさわしい好ゲームだった。
9/13 17:35KO 中学校の部1回戦
三和中学校(10) 対 将軍野中学校(48)
明るく輝く照明灯の下、将軍野中学校のキックオフで始まったゲームは、FWの体格を活かした縦攻撃で着実にトライを重ねた将軍野中学校が優位に試合を進めた。三和中学校も低く鋭いタックルから攻撃に転じ、1トライを返して前半を終了した。
後半に入っても、FWのサイド攻撃からゲインラインを突破し、BKと一体となった攻めで次々とトライを加えた将軍野中学校が三和中学校の反撃を1トライに抑え、48対10で勝利をつかんだ。
9/13 17:55KO 中学校の部1回戦
高鍋町立高鍋西中学校(10) 対 天理中学校(36)
今にも降り出しそうな厚い雲に覆われ、ナイター照明が灯る中、高鍋西中学校のキックオフで試合が開始された。まず先制したのは天理中学校で、前半3分、敵陣ゴール前5mのスクラムから右へ展開、そのまま右中間にトライ。ゴールキックは不成功であったが、幸先の良いスタートを切った。ここ近年、安定した力を継続する天理中学校は、その後も素早い出足とテンポ良いボール回しを続けて、着実に得点を重ね、前半を0-31で折り返した。
後半に入り、やや落ち着いた間がある高鍋西中学校は、5分、中央付近のスクラムから10番がうまく抜け出してスピードに乗った走りを見せ、右中間にトライ、5-31とした。その後は高鍋中学校の早い出足と激しいディフェンスが天理中学校の反則を誘い、一進一退のゲームが続いた。その後、両チームとも1トライずつ得点を重ねたが、終始ボールに素早く働きかけた天理中学校が、10-36で勝利した。
9/13 17:55KO 中学校の部1回戦
茗溪学園中学校(17) 対 京都市立伏見中学校(24)
前半3分、茗溪が敵陣10m付近より右に展開し、BK11番が右隅にトライ。ゴール失敗、5-0。前半6分、伏見がハーフライン付近よりオープンに展開、最後は6番が右隅にトライ。ゴール失敗、5-5。前半19分、茗溪が自軍10m付近でラックから出たボールをBKが左右に展開、よく繋ぎ、最後はFW2番が右隅にトライ。ゴール失敗10-0。ここで前半が終了。
後半2分、伏見が中央付近のスクラムから左オープンに展開、ライン際を駆け抜け、中央にトライ。ゴール成功、10-12。後半5分、茗溪が10m付近からオープンに展開し、最後は11番が右隅にトライ。ゴール成功、17-12。後半11分、伏見が敵陣10m付近より、ライン中央を突破し中央にトライ。ゴール成功、17-19。後半17分、伏見がハーフライン付近より左に展開、10番が左サイドを駆け抜け、左隅にトライ。ゴール不成功、17-24。ここで試合終了。両チームともに堅いディフェンスでミスが少ない好ゲームを展開。わずかに府済のライン突破力が功を奏した試合であった。
9/14 9:20KO 中学校の部敗者戦
名古屋市立高杉中学校(26) 対 長崎市立三和中学校(12)
昨夜に振った小雨も上り、絶好のコンディションの中、2日目第1試合は三和中学校のキックオフで試合が開始された。まず先制したのは三和中学校で前半3分敵陣ゴール前で相手のパスミスを5番がうまくインターセプト、そのまま右中間にトライ。ゴールキックは不成功であったが、幸先の良いスタートを切った。一方高杉中学校も、11分FWが敵陣深くまでボールを持ち込みラックから左へ展開、中央にトライ、7-5と逆転に成功した。逆転された三和中学校は前半終了間際、自陣でキャッチしたボールを細かくつなぎ、最後は1番が中央にトライ、7-12と三和中学校のリードで前半を終えた。両チームとも敵陣深く攻め込むが肝心なところで小さなミスを繰り返し、中々自分達のペースに持ち込むことが出来なかった。
後半に入り、高杉中学校は味方へボールを繋ごうとする意識が強まり、後半4分、16分、18分と立て続けにトライし、26-12で勝利した。両チームの実力は得点差ほど大きな開きは無く、両チームとも中学生らしいキビキビした動きを見せていたのが、印象的であった。
9/14 9:20KO 中学校の部敗者戦
高鍋町立高鍋西中学校(7) 対 茗溪学園中学校(54)
さわやかな秋晴れのもと、高鍋西ボールのキックオフで試合開始。開始5分で茗溪が外側のスペースを有効に使いSOがトライして5点先制。その後も茗溪が素早い展開で10分、11分と続けてトライを取り、0-19とリードする。高鍋西も良いテンポで攻撃するがトライするまでに至らない。茗溪は更に2トライを追加し、0-31とリードを広げて前半終了。
後半に入っても茗溪のペースで試合が進み、11分までに3トライを追加し、0-54。茗溪はメンバーを入れ替えてから攻撃のペースがダウン。15分には高鍋西が待望のトライをあげ、7-54とするが追加点を奪うことができず試合終了。茗溪SOのランニングスキルの高さが印象的な試合だった。
9/14 10:15KO 中学校の部準決勝
國學院大學久我山中学校(27) 対 秋田市立将軍野中学校(14)
久我山のキックオフで試合開始。前半3分、久我山がハーフライン中央付近からBKが左に展開、左隅にトライ。ゴール不成功、5-0。前半7分、久我山がハーフライン中央付近のスクラムから、6番SHが持ち出し、BKラインを交わし中央にトライ。ゴール成功、12-0。前半14分、久我山がハーフライン付近より中央突破、右オープンに展開し、右隅にトライ。ゴール不成功、17-0。前半20分、久我山が自陣25m付近よりオープンに展開、BKが5人で繋ぎ右隅にトライ。ゴール不成功、22-0。ここで前半終了。
後半9分、将軍野がゴール前左のPKより、19番がトライ。ゴール成功22-7。後半15分、将軍野がゴール前中央スクラムからラックを抜け出し、中央トライ。ゴール成功22-14。後半18分、久我山がゴール前中央スクラムから、6番SHが持ち出しそのまま左隅にトライ。ゴール不成功、27-14。ここで試合終了。
久我山BKのスピード・ライン突破力が光っていた、特に6番SHの状況判断・パスワーク・スピード共に優れている。将軍野も反撃したが一歩及ばなかった。
9/14 10:15KO 中学校の部準決勝
天理中学校(12) 対 京都市立伏見中学校(17)
関西同士の対決となった準決勝は、好天に恵まれた中、天理のキックオフで開始された。大会3連覇を狙う天理は、ブレイクダウンで優勢に立つ伏見に対し、一人ひとりが低く堅実なタックルで迎えうった。前半8分、伏見が天理陣ゴール前10m付近のラックから右に展開、8番が抜け出してトライ、ゴールも決め7点を先取した。続いて15分、天理のアタックでノットリリースザボールの反則、伏見はタッチからラインアウトモールを押し込み、6番がサイドを突いてトライ。ゴールは決まらず5点を追加、0-12と天理を突き離す。前半18分、天理が中央付近のスクラムから左へ展開、12番が抜け出し、FBのディフェンスもかわして左中間にトライ。ゴールは不成功だったが、5点を返し5-12とする。前半、伏見はブレイクダウンで天理に圧力をかけており、天理の反則から、タックル、ラインアウト、モールからの押し込みと、有利に試合を進めた。
後半も早々の2分、伏見キックオフのボールを伏見が好タックル取り返し攻撃、天理のオフサイドから、伏見がタッチ、ラインアウトモールで押し込み6番がトライ。ゴールは不成功で5-17と天理を引き離した。しかし、後半3分、キックオフからの伏見のこぼれ球を天理の2番が反応して抜け出し、5番に繋ぎトライ。7番がゴールも決め、12-17と追い上げ、天理の反撃を予感させる。天理はその後、伏見のラインアウトモールに対応し、悲願の3連覇を狙うが、一進一退が続き、そのままノーサイドとなった。
9/15 10:00KO 中学校の部5位決定戦
名古屋市立高杉中学校(17) 対 茗溪学園中学校(17)
※同点の為、大会規定により両チーム5位
茗溪のキックオフで試合開始。前半4分、茗溪が敵陣10m付近のスクラムより、BKが右に展開、右隅にトライ。ゴール不成功、0-5。前半12分、茗溪が敵陣中央25m付近のスクラムよりBKが右ブラインドサイドに展開、右隅にトライ。ゴール不成功、0-10。前半16分、高杉が右ゴール前5mのスクラムからラックを押し込み、右隅にトライ。ゴール不成功、5-10。ここで前半終了。
高杉のキックオフで後半開始。後半9分高杉が、敵陣10m付近のスクラムより、BKに展開し、右隅にトライ。ゴール不成功、10-10。後半12分、茗溪FWがゴール前5m中央付近のスクラムより押し込み中央にトライ。ゴール成功、10-17。後半15分、高杉が敵陣25m付近のPKをBKに展開、ディフェンスラインを突破し中央にトライ。ゴール成功、17点。試合終了。前半、固さから高杉のノックオン等のミスが目立ったが、後半に立て直していた。試合展開は前半、茗溪が支配しているかに見えたが、高杉の後半の立て直しにより、ほぼイーブンの試合展開となった。なお、茗溪BKの果敢なライン攻撃が光っていた。
9/15 10:00KO 中学校の部7位決定戦
長崎市立三和中学校(43) 対 高鍋町立高鍋西中学校(19)
暑かった前日と変わって、しのぎやすい天候のもと、三和中ボールのキックオフで試合開始、3分、高鍋西中が7点を先制するが、直後に三和が同点とし、7-7。その後は一進一退の攻防が続くが、13分、三和が自陣ゴール前のペナルティから仕掛け、パスをつないで90mゲインしてのトライを挙げ、12-7とする。16分にも追加トライをあげた三和は19-7とリードを広げる。20分、三和が自陣ゴール前からキック。キャッチした高鍋西の選手から三和の選手がボールを奪い取り、7番が80m独走トライ。24-7で前半終了。
後半1分にも三和がトライして29-7となるが、4分には高鍋西が粘り強くフェーズを重ね、1番がトライ。7点返して29-14。13分、高鍋西がゴール前まで迫るが、ハンドリングエラーで得点できず。そこで得たスクラムから三和が外に展開。裏にパントを上げたボールを8番がキャッチしてトライ。36-14また突き離す。19分にも高鍋西の攻撃ミスを三和が拾って繋いでトライを挙げ、43-14。しかし、試合終了直前に高鍋西が5点を返して43-19となったところで試合終了。三和のランニング、タックルなどのスキルの高さが印象的な試合だった。
9/15 10:20KO 中学校の部3位決定戦
秋田市立将軍野中学校(14) 対 天理中学校(19)
曇っていたが暑すぎず、選手たちにとっては良いコンディションの中、将軍野のK.O.で試合が開始された。前半3分、将軍野陣ゴール前、右中間ラックから、天理が右へと展開、サポートした1番がトライ。7番のゴールも成功し、0-7と先制する。 対する将軍野も、6分、スクラムサイドをついてできたラックから、さらにサイドへ抜け出し、右へ展開、7番がトライ、9番がゴールも決めて、7-7と追いつく。その後のK.O.で天理がノット10m、将軍野のセンタースクラムであったが、天理がそのボールをとって左へ展開、11番がトライをとり、7番がゴール成功、7-14と再び引き離す。しかし、将軍野も前半19分、6番が中央にトライを返し、9番もゴールを決め14-14と同点にして前半を終えた。
後半になっても、両チーム前半同様全員で走り回るプレーを続けたが、8分、自陣で守り抜いた天理が反撃を見せた。スクラムからプレーを継続、12番が抜け出しトライ、ゴールならず14-19と再び天理がリードを奪う。
その後も両チーム全員でサポートし続けるプレーを最後まで続けノーサイドとなる。天理のこぼれ球に対するすばやい反応や、ラックサイドの突き刺さるディフェンスに対し、将軍野もバックスを使い、天理のディフェンスをたびたび突破するプレーをみせてくれた。
どちらのチームもペナルティーからエリアを取るタッチキックはほとんど使うことなく、ひたすら全員でボールを動かし、全員でサポートする。それを前半の最初から後半の最後まで、途切れることなく続けた両チームにエールを送りたい。
9/15 11:45KO 中学校の部決勝戦
國學院大學久我山中学校(7) 対 京都市立伏見中学校(26)
伏見のキックオフで試合開始。前半4分、久我山のラインアウトでのコラプシングの反則から、伏見がPK。右ゴール前5mのラインアウトから伏見FWがモールで押し込みトライ。ゴール成功0-7。前半9分、久我山中のノットロールアウェイの反則から、伏見がPK。右ゴール前5mのラインアウトから伏見のFWがモールから飛び出し、右隅にトライ。ゴール不成功、0-12。前半17分、伏見中が左ゴール前5mのPKからFWが持ち込み、トライ。ゴール成功0-19。ここで前半終了。
後半は久我山のキックオフで開始。後半11分、伏見中が敵陣10m付近のラックより、BKに展開、ディフェンスラインをかわし、左より回り込み中央にトライ。ゴール成功、0-26。後半20分、久我山がゴール前中央付近のスクラムから、FWが抜け出し、中央にトライ。ゴール成功、7-26。ここで試合終了。伏見FWが常に優勢にボールを獲得し、押し込んでいた。特に前半は久我山陣でゲームを展開、危なげない試合を行った。また、伏見FWのモール・ラックでのボール獲得・キープ率は久我山に勝っていた。一方で、伏見BKのパス回し・展開スピードには光るものがあった。これまでの久我山BKのスピード・ライン突破力が、伏見BKのタックルで完全に封印される展開だったように感じられた。
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