■2014年3月12日(水)
遠征3日目。
本日はいよいよイタリアU19と試合です。
本日も早朝からジムでトレーニングです。ジムにはFW・BKと別れて行くのですが、後発隊のBKが到着したころにはトレーニングルームの窓は熱気でくもっていました。アルプスの山々は今日は朝日に映え、とてもきれいに見えました。本当に清々しい朝でした。
午前中はホテルでビッグストレッチを行いました。
宿舎出発前にジャージプレゼンテーションを行い、最後には佐々木テクニカルが作成をしてくださったモチベーションビデオを見て士気を高め、チーム一つとなっていよいよ出発です!
本日の試合会場があるAstiの街までは我々が滞在をしているビエッラから2時間弱かかります。日本からも応援に来て下さったご家族の方がいらっしゃいました。本当に有難いです。
ただ、残念ながら初戦は22-34で敗退してしまいました。
本日の選手紹介は鹿尾選手と笠原選手です。
1 自己紹介をお願いします
2 高校代表に選ばれた時の気持ち
3 チームにどのように貢献したいですか?
4 遠征の抱負
5 5年後どうしていますか?
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笠原選手(左)・鹿尾選手(右) |
鹿尾貫太選手(東福岡)
1 僕の特技は誰とでもすぐに仲良くなれることです。この特技を活かして、この遠征で敵・味方関係無く多くの友人を作りたいと思います。
2 「やったぞ」という気持ち
3 とにかくタックルで体を張り続ける。ピンチをチャンスに変え勝利を掴み取る。
4 3戦全勝し、1つ1つのプレーのクオリティを上げ、今後世界を相手に戦う為に必要なものを見つけてきます。
5 トップリーグで活躍したいです。
笠原開盛選手(桐蔭学園)
1 桐蔭学園 笠原開盛です。高崎ラグビークラブでラグビーを始めました。
2 小さい頃からの夢だったのでとても嬉しかったです。選ばれなかった選手の分まで頑張ろうと思いました。
3 海外のチームに勝つためにタックルで体を張りチームに貢献したいです。
4 自分のプレーが海外に通用するのか、自分の持ち味のプレーを沢山見せられるように頑張ります。
5 ワールドカップに日本代表として出場する。
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朝食 |
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朝食のパン |
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朝食 |
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トレーニングルームの窓も熱気でくもってます |
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朝日に映えるアルプスをバックに -FW編- |
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朝日に映えるアルプスをバックに -BK編- |
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ジャージ授与式 |
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ジャージ授与式 団長より |
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ジャージ授与式 監督より |
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ジャージ授与式 キャプテン決意表明 |
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モチベーションビデオ |
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ゲーム前のアップ |
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試合 |
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アフターマッチファンクション |
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第1戦 U19イタリア代表戦 戦評
試合は日本のキックオフでスタート。日本同様に順目順目へとアタックを仕掛けるイタリアであったが、日本も準備してきたシャローディフェンスで対応。しかしイタリアは、そのシャローディフェンスの裏を狙ってキック。アンストラクチャーでのディフェンスは避けたかった日本だったが、イタリアのカウンターアタックに対応できずノーホイッスルトライを取られる。その後も1vs1で劣勢になりながらも、低く突き刺さるタックルで応戦。しかし前半13分、ラインアウトモールを押し込まれた後、右へ大きく展開されトライ。ゴールも決まって0-14。その後のキックオフで相手22mライン付近でのラインアウトからモールを押し込みゴール前へ。最後はFWが相手DFを引きつけて左へ展開し、左ウイング坂本(御所実)が左隅へ飛び込みトライ。ゴール失敗で5-14。前半27分、イタリアも小さいパスを繰り返しながら前進を繰り返し左隅へトライ。ゴール失敗で5-19。前半34分、日本は再度逆襲、イタリア陣ゴール前の連続ラックから右へ大きく展開し、右ウイングのキャプテン東川(東福岡)がトライ。ゴールも成功し、12-19で前半を終了。
ハーフタイムでは、ボールキャリアのレッグドライブの徹底と素早いサポートプレーの徹底をチーム全体の修正点に掲げ、ブレイクダウンの修正ポイントを明確にして後半戦へ。
後半はイタリアのキックオフ。イタリアFWは後半最初からモールでゲームを作りにきた。後半3分、6分とラインアウトモールからペナルティー、そして展開と同じような展開で2トライを献上してスコアは12-29。しかし日本はあきらめなかった。その後も個人のフィジカルで勝るイタリアは再三、日本のゴール前まで攻め入るが、バイスキャプテンの占部らの懸命なタックルでゴールを死守した。そして後半25分、ついに日本にチャンスが訪れた。イタリア陣ゴール前のラインアウトモールからFWが執拗に密集サイドを攻撃。ディフェンスを引き付けたところで最後はBKリーダーのFB井関(天理)がトライを決めて17-29。この後も足が止まりかけていたイタリアに対し、日本は攻撃の手を緩めなかった。後半30分、イタリア陣22m右端のスクラムから、途中出場のCTB前田(海星)がゲインラインを突破、素早いボールリサイクルからアタアタが井関へ、井関から東川を飛ばしたパスは途中出場のWTB藤井(報徳)へ繋げ、藤井がそのままゴール左隅へトライ。ゴールは決まらず、22-29の7点差でロスタイムへ突入。再三ゲインラインを突破するも、イタリアも必死のディフェンス。最後はやはりラインアウトモールからサイドを突破されトライを奪われる。22-34でノーサイド。
試合には敗れたものの、セレクション合宿から築き上げてきたS&Cトレーニングの効果は試合の後半に現れてきた。逆に課題も明確になり第2戦に向けて大きな希望を持たせてくれるゲームであった。
(高橋FWコーチ)
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”日本チームがイタリアを驚かせる為にやってきた”
”フィジカルで劣る日本チームだったが、組織、スキルの面でイタリアチームから学ぶものは何もなかった。”
(試合翌日地元紙より)
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