メンバー・スケジュール

3月29日

日本を3月13日に出発してから17日目。
3勝1敗、U19テストマッチ初勝利という成績を収めて、第41期高校日本代表が日本へ帰ってきました。

空港には午前9時前に到着。
空港には朝早くにも関わらず、日本ラグビー協会の柴田淳理事や高校委員会委員長の石渡利昭委員長、ユース統括スタッフの横田典之氏は自身が監督をつとめる高校が出場する選抜大会の開幕前日にも関わらず、出迎えに来ていただきました。誠にありがとうございました。

柴田理事から「おかえりなさい。お疲れさま。そしてありがとう」とのお言葉をいただき、日本ラグビー協会の岡村会長からのメッセージの代読がありました。
それぞれの方々から挨拶をいただき、樋口監督から今後の活躍を期待するとの話がありました。

最後に全員で記念撮影。
そして全員で輪を作り一人ひとりと握手を交わし、お互いの健闘を称え今後の活躍を誓いあいました。
解散後は、皆名残惜しそうに写真を撮っていました。

今回の高校日本代表活動に際しまして、関係各所・各位には大変なご支援をいただき誠にありがとうございました。
対U19スコットランド代表戦の初勝利は、この数週間の活動だけで達成されたものではなく、各選手が所属する高校における日々の研究・厳しい取り組みがベースになっていることは間違いありません。
日本の高校ラグビー全体のレベルアップが、今回の結果に繋がったものと確信しております。
誠にありがとうございました。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、チーム1の人気者。目の前の敵を跳ね飛ばす、髙北卓弥選手です。

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  • ・出身高校・・・桐蔭学園高校
  • ・得意なプレー・・・突破
  • ・尊敬する人・・・今田コーチ
  • ・選出された時の感想・・・夢のようだった。
  • ・遠征への意気込みは・・・今まで支えてくれた人に感謝の気持ちを込めて全力でプレーします。

《髙北選手 レポート》

「約10時半のフライト終え、久しぶりに日本へ帰ってきました。この遠征では、初めはバラバラだったチームも一つにまとまり、選手・スタッフ全員が日本代表の誇りを持ち、"JAPAN WAY"を貫き、ツアー成績3勝1敗という良い成績で終えることができました。最後に成田空港で選手・スタッフ全員で円陣を組み、全員で大きな掛け声を出して遠征が終了しました。円陣の掛け声は“JAPAN WAY!!”」


 

3月28日

遠征16日目。最終戦の翌日、日本へ帰る朝は5時に起床、5時30分にホテルを出発します。
昨夜のうちに個人やチーム荷物をパッキングしたとはいえ、さすがに5時起きは眠たそうで、選手達は目をこすりながらロビーに集合してきました。

約2週間にわたり美味しく食べやすい食事やミーティングルームの確保など、柔軟に対応していただいたホテルに、眞野キャプテンと杉山バイスキャプテンからお礼の言葉と日本から持参したお土産をお渡ししました。
数多くのスポーツチームを受け入れているホテルで団体の対応には慣れている様子でした。
プールやジム施設も宿泊者には無料で、選手はもちろんスタッフの体調維持にも役に立っていたようです。
何より、毎日3食提供していただいた食事は、選手の体重減少者が少なかった事からわかるように、日本から持参したしょうゆやソースなどの補食類が多く余るほど、美味しくボリュームのあるものでした。

エジンバラ空港に着いた一行はチェックインを済ませ飛行機に乗り込みました。
帰りの便もオランダ・アムステルダムのスキポール空港を経由し、日本へ向かいます。

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リエゾンのアリーさん、ローラさん。そしてエジンバラ大学の荒井さん、牧浦さんともここでお別れです。

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出発を待つ選手達。さすがに眠そうです。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、チーム1の俊足と目の前から消えるステップ。山村知也選手です。

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  • ・出身高校・・・報徳学園高校
  • ・得意なプレー・・・ランプレーとタックル
  • ・尊敬する人・・・ショーン・ジョンソン(ラグビーリーグWarriors)
  • ・選出された時の感想・・・素直に嬉しいという気持ちと同時に、日本の代表だという誇りと責任を感じました。
  • ・遠征への意気込みは・・・U19スコットランド代表に勝つという目標を達成できるよう、自分の強みを出して勝利に貢献したいと思っていました。

《山村選手 レポート》

「今日は早朝から荷物の積込を開始し、その後エディンバラ空港に向かいホテルを出発しました。エディンバラ空港では今回の遠征でお世話になった、アリーさん、ローラさん、荒井さん、牧浦さんにお見送りいただき、8時半に出発、約1時間半のフライトでアムステルダム。スキポール空港に到着しました。スキポール空港到着後は、各自昼食を摂ったり、買い物をしたりして3時間のトランジットを過ごしました。成田空港へは約10時間半のフライトです」


 

3月27日

遠征15日目。最終戦の朝を迎えました。
スコットランド遠征の第4戦、遠征2回目のU19代表戦となります。
エジンバラは深夜からサマータイムに入りました。
朝7時は、昨日でいえば朝の6時。1時間睡眠時間が短くなりました。
気付いていない選手もいたようで、自動的にサマータイムに切り替わる携帯電話の目覚ましに助けられた様子でした。

第2戦同様、朝食の後、エジンバラ大学の日本人会の方が握っていただいたおにぎりと、日本から持参したみそ汁を美味しくいただきました。

そしてジャージー授与式。最終戦のスターティングメンバーが発表されます。
選手26人全員で戦ってきたとはいえ、仲間であると同時にライバルでもあります。
今までの3戦を終え、樋口監督からスターティングメンバーが告げられ、德田団長からジャージーが手渡されました。
今回も選手が一言ずつ決意を述べます。
「体を張り続ける」「チームに貢献する」「お世話になった方々のために」「この身体は自分だけのものじゃない」・・・。
26人それぞれが想いを込めて自分の心情を話しました。会場内が静まり返り、チームが一つになっていきます。

試合会場は時折日が差し込むものの、昨日からの雨でグラウンド状態はスコットランド特有の滑りやすい状態です。
そんな中、ウォームアップが始まります。
今までの3戦とは雰囲気が違います。声を出しながらも熱くなりすぎず、闘志を内に秘めてどこか淡々と進んでいきました。

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今までやってきたことを貫き通すこと。日本のラグビーを体現すること。そして歴史を創ること。

全員で肩を組み国歌を歌います。日本代表にしかできない経験です。みんな、いい顔をしていました。

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今にも降り出しそうな空模様の中、キックオフを迎えました。

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風下の前半、5分過ぎから雨が降り出し、次第に激しくなっていきます。
素早く展開したい日本ですが、思うようにボールが手につかず強い風でキックも戻されます。

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開始6分、U20スコットランド代表にも選出されている大型ロックにサイドを突破され先制トライを許します。
日本も直後のキックオフから連続攻撃を仕掛け、10分にペナルティゴールを決めて4点差に追い上げます。
キックを多用し相手陣へ攻め込むスコットランドに対し、日本も激しく前に出て2人3人と刺さっては立ち上がり、低さと運動量で対抗します。

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前半終了間際、日本の反則からスコットランドが比較的安易な位置からペナルティゴールを狙いますが、ゴールポストに当たり外側にはねハーフタイムの笛が鳴りました。

風上に立った後半は次第に主導権を握り、終始相手陣で試合を進めますが、なかなかゴールラインを割ることができません。
そんな中、相手スタンドオフに一瞬の隙を突かれて大きくラインブレイクされ、独走を許し一気にゴール前まで攻め込まれます。
しかし日本も全員が必死に返り、このピンチで粘りに粘って危機を脱出します。

すると終了間際、スタンドオフの霜鳥選手の好タッチキックからゴール前のラインアウトのチャンスが来ます。
練習してきたラインアウトモールで一気になだれ込みましたが、グランディングが確認できず、オフサイドのアドバンテージから再び5mラインアウトのチャンスを得ます。
今度はしっかりと全員が固まり、最後はバックスの選手も入っての12人モール。
スタンドから大きな歓声や悲鳴が聞こえる中、最後はキャプテンの眞野が押さえて逆転トライを奪いました。
日本ベンチは歓喜に包まれ、ゴールキックも決まり10-7とします。

17 19 18

ラスト2分での相手キックオフは、日本のミスを狙って地面を転がるようなボールでしたが、松岡選手が身を挺してセービング、仲間の寄りも早くマイボールを確保します。
ショートラックを刻み反則に気を付けながら時間を刻み、ボールがこぼれノックオンの笛が鳴りますが、ここでノーサイド。

ベンチからリザーブ選手が駆け出します。
ベンチではスタッフ陣が抱き合って喜び、一緒にグラウンドへ駆け出しました。
泥だらけの選手と抱き合い、握手をし、全員で涙しました。最高の瞬間でした。

試合後、樋口監督から「歴史を創った、ありがとう」と言葉にならない言葉がかけられました。

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アフターマッチファンクションでは、お互いの健闘を称え合います。
前回のテストマッチではやや遠慮がちでしたが、今回は積極的に交流する姿が見られ、ジャージーやバッヂの交換、同じポジション同士での記念撮影などがいたるところで見られました。
最後は、日本代表がチームソングを披露。「楕円桜」と共に今年のチームソングとして「栄光の架橋」を全員で歌いました。

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帰りのバス内でも「栄光の架橋」・「楕円桜」を全員で熱唱し、バス内は大騒ぎ。
選手たちにとって忘れられない時間となったことでしょう。

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夜のミーティングでは、リエゾンのアリーさんとローラさんに記念品とお礼の品をプレゼントし、全員で記念撮影。
その後、選手・スタッフ全員から一言ずつ挨拶を行いました。
それぞれが感謝の言葉を述べるとともに、今後の活躍を誓い合っていました。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、しなやかな走りでラインを切り裂く、モリキ・リード選手です。

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  • ・出身高校・・・札幌山の手高校
  • ・得意なプレー・・・アンストラクチャーアタックとカウンターアタック
  • ・尊敬する人・・・クリスチャン・カレン
  • ・選出された時の感想・・・チームのために頑張ろうと思った。
  • ・遠征への意気込みは・・・無事に日本へ帰る。

《リード選手 レポート》

「今日からイギリスではサマータイムになりました。朝のS&Cでは、テストマッチ当日にも関わらず、みんな落ち着いた雰囲気でした。プレマッチミールでは、久々のおにぎりとみそ汁を食べて良い準備ができました。試合にも勝てて良かったです。アフターマッチファンクションでは、スコットランドの選手とグッズを交換できました。
明日は日本に帰ります。Bye Scotland. See you soon Japan」

◆Game Report

最終戦のゲームレポートは、もちろんこの人。チームの大黒柱、眞野泰地キャプテンです。

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  • ・出身高校・・・東海大仰星高校
  • ・得意なプレー・・・仕事量
  • ・尊敬する人・・・湯浅大智監督
  • ・選出された時の感想・・・喜びと責任感を感じました。

《眞野キャプテン レポート》

「試合の入りから自分達のラグビーを徹底できましたが、一つのミスから相手にボールを運ばれ先制点を取られてしまいました。その後、ペナルティーゴールを返し、3-7 で前半を終えました。後半は一進一退の攻防が続き、苦しい場面もいくつもありましたが、全員がJAPAN WAYをやり抜き得点を許しませんでした。試合終了間際のラインアウトからモールでトライし、ゴールキックも決まり10-7 と逆転に成功しました。ラスト2分間はボールを保持し続けノーサイドの瞬間を迎えました。
最終戦までの1週間は遠征の中でも特に濃い日々を過ごすことができました。第41期のメンバーとスタッフは本当に勝利に値するチームだったと思っています。だからこそ勝って歴史を創り、結果で証明できたことを嬉しく思います。ノーサイドの笛が鳴った瞬間の光景は一生忘れることはありません。涙と笑顔を共に分かち合えた仲間たちは、一生の宝物です」


 

3月26日

遠征14日目。1日の始まりは朝のコンディションチェックシートの記入から始まります。
体重を計り、その日の状態をいくつかの項目ごとに7段階で自己評価。情報はスタッフ間で共有します。
今回の遠征では体重の増減者は少なく、良い状態を維持できていることがわかります。

①
②

朝食後、チームとして最後の練習を行いました。練習会場は明日の決戦の場となる、Meggetland Sports Complex 。心配された雨は降っていないものの、スコットランド特有の強風がグラウンドを吹き抜けます。ウォーミングアップを前に自然と始まったタッチフット。コーチ陣が勝手に始めだして選手達も強制(?)参加、和やかな雰囲気でセルフアップが完了しました。

③

4
明らかなミスマッチを果敢に抜きに行く今田コーチ。

⑤

チームアップは元気に行われました。最後の練習も里コーチのドリルからスタート。
テストマッチの命運を握るシャローディフェンス。その為に必要なSATポジション。
細かな部分にこだわり、少しでも前に出ることを心がけます。

⑥ ⑦ ⑧

その後はユニット。FWはセットプレーの確認にすべての時間を掛けました。

⑨
⑩

最後はキャプテンズラン。
眞野キャプテンを中心に場所を設定し、自分達でゲームをイメージしながらチームアタックを確認します。

⑪
⑫

終了間際の逆転トライをイメージ(?)

⑬
⑭
練習後、選手・スタッフ全員で一つの輪を作り、チームソングを歌いました。
最後の練習を終え、残り少ない時間を惜しむと同時に、チームの一体感が感じられる最高の瞬間でした。
明日も必ず勝って、このチームソングを全員で歌いたいと思います。
第41期高校日本代表スコットランド遠征最終戦、U19スコットランド代表戦は、27日13時(日本時間21時)キックオフです。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、圧倒的なパワーと破壊力、シオサイア・フィフィタ選手です。

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  • ・出身高校・・・日本航空高校石川
  • ・得意なプレー・・・ラインブレイク
  • ・尊敬する人・・・ソニー・ビル・ウィリアムズ
  • ・選出された時の感想・・・本当にうれしかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・自分の全力を出してU19スコットランド代表に勝つ。

《フィフィタ選手 レポート》

「今日はスコットランドでの最後の練習でした。明日の試合に向けて、いい練習ができたと思います。明日の試合では自分達のやってきた事を全て出しきって、今まで自分達を支えてくださった人たちの思いも背負い、必ず勝って日本で待ってくれている人たちに、良い報告ができるよう頑張りたいと思います」


 

3月25日

今朝も快晴の朝を迎えました。
ホテル裏のエディンバラ動物園の駐車場で坂道を利用してのウォーキングからはじめます。
息を止めて坂道を競歩で駆け上がり、息が続くまで歩き続けます。
筋力に負荷をかけることなく心肺機能を上げる効果があります。

①

午前中はジムセッション。
前回同様、エディンバラ大学のトレーニング場をお借りして行いました。

上半身を中心に限界の一歩手前で止め、筋肉痛にならないよう注意しながら進めました。

② ③

昼食後、ミーティングを行いました。
第3戦のゲームレビューと、最終戦へ向けてのポイントを説明し、その後の練習で取り組む内容をプレビューします。
頭で理解してからグランドへ移動し、すぐに実践できるように意識を集中して練習に取り組みました。

エディンバラ大学Peffemill Playing Field での練習は今回が最後。
練習はきれいな人工芝グランドを利用して行いました。

④

ウォーミングアップの後はユニットからスタート。
フォワード・バックス共に良く声を出し、意識高く取り組んでいました。
練習の合間にコーチやリーダーが細かく指示を出し、動きを確認します。

⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑤

最後はゲーム形式のトレーニング。
キックの攻防やターンオーバーなど、アンストラクチャーを中心に行いました。
コミュニケーションを取り、様々な状況に対応します。

⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮

練習後、グラウンドにてレビューを行うコーチ陣。

⑯

練習後、チームを代表してキャプテンの眞野泰地とバイスキャプテンの杉山優平がグランド事務所を訪問、お礼を述べ遠征団の名前を書いた色紙と代表のジャージーをプレゼントしました。
素晴らしい環境とチームの要望にも柔軟に対応していただきました。

ありがとうございました。

⑰

夜のミーティングでは、最終戦先発予定メンバーが樋口監督から発表されました。
最終戦に出場することを目標に努力を惜しまず取り組んできた選手達。
各選手、思うところはあるかと思います。しかしチームの目標はただ一つ。チームも一つとなって戦います。

その後はトレーナーの大石のストレッチセッション。
その後は数名の選手と個人面談を行いました。

⑱ ⑲

◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、高い身体能力の持ち主、独特のステップが持ち味の、粥塚 諒選手です。

⑳

  • ・出身高校・・・流通経済大学付属柏高校
  • ・得意なプレー・・・アタック
  • ・尊敬する人・・・相 亮太 監督(流経大柏)
  • ・選出された時の感想・・・素直に嬉しかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・U19スコットランド代表にチーム全員で戦い勝つことです。

《粥塚選手レポート》

「最終戦2日前練習。1・2・3戦の課題が見つかり、最後の修正練習を行いました。『U19スコットランド代表に勝つ』それだけを目標に掲げてきました。もう少しで手の届くところまで来ています。明後日がそのラストチャンスです。今日はみんな気合が入っていて、とても良い練習内容でした。最終戦はスタッフも含めたチーム全員で戦い、絶対にチャンスをものにして日本に帰国したいと思います」


 

3月24日

スコットランド遠征第12日目。
昨晩に3戦目を終えた高校代表。試合の翌日はホテル内にあるプールでリカバリーを行いました。
2班に分かれて20分程度リカバリーを行います。選手のお気に入りはプール横にあるジャグジー。時間を決めないといつまでも入っています。

午後はゆっくりと体を休めました。
自らホテルのジムへ行く者、チームルームで試合の映像を見る者など、時間の使い方は様々です。
また今晩の夕食は、チーム全員でホテル近くのレストランにチームディナーに出掛けました。
少し早くホテルを出て1時間ほど市内を散策、世界遺産の街を写真に収めていました。

チームディナーは日本食のレストラン。イギリスで最近人気が出てきているお店のようで、店内は満員の上、店の外にも長い行列ができていました。

② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ①

久しぶりの日本食をお腹いっぱい食べ、リラックスした選手とスタッフ。
明日からは最終戦へ向けた最終調整練習となります。
このチームで活動をするのも残り少なくなってきました。自分達のゴールを必ず達成するために、その日その時を大切にし、日々の練習やトレーニングを全力でやり切りたいと思います。

◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、独特のアタック感覚が持ち味。2年連続のスコットランド遠征、島田悠平選手です。

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  • ・出身高校・・・國學院大学久我山高校
  • ・得意なプレー・・・ランプレー・キック
  • ・尊敬する人・・・イズラエル・フォラウ
  • ・選出された時の感想・・・まずはホッとしました。そして、自分ができるプレーを全力でやり、勝利に貢献しようと思いました。
  • ・遠征への意気込みは・・・目標であるU19スコットランド代表に勝つために、できる事をやり切ります。

《島田選手 レポート》

「今日もいつもと変わらず朝7時にS&Cで身体を起こし1日がスタートしました。午前中はプールでリラックスしながらリカバリーをした後、昨日のゲームのレビューミーティングを選手達で行いました。ユニットに分かれて行い、それぞれの課題が明確になり最終戦に向けた良いスタートができたと思います。夕方からは市街地へ行き、日本料理のレストランで夕食を食べました。みんな久しぶりの日本食という事もあり、喜んで食べていました。明日以降への活力になりました。最終戦へ向け、良いリカバリー、良いスタートが切れました」


 

3月23日

スコットランド遠征第3戦の朝を迎えました。
初戦同様、朝の散歩、昼前からのウォークスルー、15時からのプレマッチミール、出発前のジャージー授与式、そしてグラウンドへと向かいます。

第1戦を戦った Meggetland Sports Complex は、このところの晴天続きでグランド状態は良好。
曇ってはいますが風もなく絶好のコンディションです。

① ② ③ ④

遠征の3戦目。全力を出し切ったテストマッチから中2日という事もあり、コンディショニングが心配されましたが、最終戦出場へのアピールの場として選手のモチベーションは非常に高いものがありました。

1、2戦、試合の入りをもたついた反省から、今日は開始早々からエンジン全開で攻め込みました。
開始2分で山村選手が先制トライ。更にペナルティーゴールを加え、11分には得意のラインアウトモールを押し込んで追加点を奪います。
相手に1トライを返されましたが、23分に再び山村選手の快走から中央にトライ、ゴールも決まって22-5で前半を折り返しました。

⑤ ⑥ ⑦ ⑧

後半も開始2分に理想的な展開から最後はインゴールにキックパス。
ややコントロールが乱れて相手にキャッチされそうになりますが、キャッチと同時に中野選手がハードタックル。こぼれ球を新井選手が押さえて流れに乗ります。続く4分にも山村選手がトライを決め試合を決定づけました。

最後はやや疲れが見られたものの、気迫を前面に出した戦いぶりで遠征2勝目をあげました。

⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭

試合後のアフターマッチファンクション。食事を摂りながら選手同士で交流をします。
バッヂの交換や同じポジションでの写真撮影。最後はチームごとにキャプテンが謝辞を述べ、チームとレフリーに記念品を渡しました。

お互いのチームが選ぶマン・オブ・ザ・マッチ には、今日3トライの山村知也選手が選ばれ、相手チームからポロシャツが送られました。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、スクラムを支える大黒柱。抜群の運動量でもチームを支える安 昌豪選手です。

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  • ・出身高校・・・大阪朝鮮高級学校
  • ・得意なプレー・・・スクラム・ブレイクダウン
  • ・尊敬する人・・・李承記選手(法政大学)
  • ・選出された時の感想・・・しっかり準備して、いい状態で挑もうと思った。
  • ・遠征への意気込みは・・・必ずスコットランドに勝つ!

《安選手 レポート》

「遠征の3試合目を控えた朝。緊張した雰囲気はなく、みんなリラックスしていました。朝にS&Cセッション、昼にウォークスルーをするなどして試合へのコンディションを整えました。試合前のロッカールームでは、今日の戦い方を確認したり音楽を聴いてリラックスしたりして、良い状態で試合に臨むことができました。試合後の帰りのバスではチームソングの『楕円桜』と『栄光の架橋』を全員で歌いながら元気に楽しく帰りました。最終戦に向けいい準備ができそうです」

◆Game Report

遠征3戦目のゲームレポートは抜群のオールラウンダー、走って良し、パスして良し、スクラムも組める服部綾選手です。

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  • ・出身高校・・・東福岡高校
  • ・得意なプレー・・・コンタクトプレー
  • ・尊敬する人・・・今田圭太コーチ
  • ・選出された時の感想・・・昨年の悔しい気持ち、昨年の経験を活かしチームに貢献する。
  • ・遠征への意気込みは・・・U19スコットランドに勝つという目標に向かって頑張りたい。

《服部選手 レポート》

「今日はスコットランド地域選抜との試合でした。U19スコットランド代表との試合で出た課題を克服し試合に臨んだのですが、前半、相手のプレッシャーもあり、ペナルティーや簡単なミスが続き、スコアできる場面でトライを取りきれなかったです。しかし、ハーフタイムでどこが悪いかを自分達で修正し、後半ではミスも減りスコアチャンスで得点できたので、とても良い試合ができたと思います。今日出た課題をまた修正し、最終戦をチーム一丸となって戦います」


 

3月22日

スコットランド遠征も10日目の朝を迎えました。
スコットランド地方には珍しく爽やかな晴天が続いています。

今日も朝日が差し込む中、ホテル裏の駐車場で体に刺激を入れます。
耳や顔を痛いぐらいにつまみます。あまりの痛さに髙北選手も顔が歪みます。

① ② ③ ④

午前中は第3戦へ向けての最後の練習、初めはやや元気がなかった選手たちも、練習が進むにつれて声が出てきました。
第2戦の反省を踏まえ、第3戦に向けた対策も行いましたが、最終戦も見据えた練習内容でした。

⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬

⑭

夜のミーティングは樋口監督から高校代表の生命線である低いディフェンスについて、良い点と悪い点に分けて説明がありました。

その後はユニットミーティング、そして今田コーチとバックスリーダーの本郷選手から話がありました。

最後に大石トレーナーのパートナーストレッチです。体の仕組みも説明しながら汗をかく程度に行われました。

⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲

◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、驚異の背筋力、チーム1のハードタックラー吉永純也選手です。

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  • ・出身高校・・・東福岡高校
  • ・得意なプレー・・・タックル
  • ・尊敬する人・・・古川聖人選手(立命館大学)
  • ・選出された時の感想・・・選出されたからには、どんなに大きな相手でも自分の得意なタックルで日本代表の誇りを持ってチームに貢献しようと思いました。
  • ・遠征への意気込みは・・・高校日本代表の目標はU19スコットランド代表を倒すことなので、とにかく勝ちにこだわって頑張りたいです。

《吉永選手 レポート》

「今日は前の試合のU19スコットランド代表戦で出た反省点を改善するための練習を行いました。反省するところは沢山あったのですが、その中でもキックチェイスを重視して行いました。その後はユニットに分かれ練習を終えました。午後は洗濯をしたり、試合の映像を見たりして、明日の試合に向けてゆっくり身体を休めました。明日の第3戦は今日の練習で学んだことを活かして全力で勝ちにいきたいと思います」


 

3月21日

遠征9日目。前日の悔しい敗戦から一夜が明けました。選手たちは朝、元気に集合し、初日に行ったエディンバラ病院へ散歩に出掛けました。

朝食を摂った後にホテルのプールにてプールリカバリーを行いました。また前日の試合に出場していない選手は、エキストラトレーニングを行いました。ホテルのジムでランニングやローイングなどの有酸素系トレーニングから始まり、設置されている器具やバーベルを使ったトレーニングまで約1時間かけてハードに行いました。

午後は全員でバスに乗り、在エディンバラ日本国総領事館の公邸へ表敬訪問に行きました。前日もお忙しい中、スコットランド戦に激励に駆けつけていただいた北岡総領事から歓迎のご挨拶をいただき、最終戦の勝利を願って全員で乾杯をしました。

①

②

③

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その後は見事に整えられた庭に出て、全員で記念撮影を行いました。
スコットランドと日本は古くから深い繋がりがあるとの事で、長崎のグラバー園で有名な「トーマス・ブレーク・グラバー」はスコットランド出身。邸内にあるグラバーの生家を描いた絵画には、玄関前に座っている幼い頃のグラバーが描かれています。また日本の近代化の過程で西欧の先進技術や知識を学ぶために雇用された、いわゆる「お雇い外国人」の約1/4はスコットランド人だそうで、他にも興味深いお話をいくつも聞かせていただきました。

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夜のミーティングは、前日のゲームレビューを行いました。
監督からの総括の後、ユニットに分かれて気になる部分をピックアップし、映像で流します。第3戦、そしてその先にある最終戦を見据え、内容の濃いレビューとなりました。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、フラットアタックの申し子。ラインを自在に操る林田拓郎選手です。

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  • ・出身高校・・・天理高校
  • ・得意なプレー・・・パス・キック
  • ・尊敬する人・・・バーナード・フォーリー(リコー)
  • ・選出された時の感想・・・責任と背負うものの重みを感じ、やりがいを感じた。
  • ・遠征への意気込みは・・・チームの勝利に貢献できるよう全力を尽くします。

《林田選手 レポート》

今日は朝からS&Cで体を起こし1日の良いスタートが切れた。午前は身体を回復させるためにプールリカバリーを行いました。一人ひとり、楽しみつつも集中して行いました。午後はエディンバラ総領事館に訪問させていただき、総領事からスコットランドと日本に関係、昨日の試合の感想や最終戦へ向けての激励の話しをしていただきました。今日はリフレッシュして、もう一度スイッチを入れるための良い1日となりました。


3月20日

遠征8日目。いよいよ決戦の日を迎えました。

朝の散歩・朝食の後、10時からプレマッチミールとして、リエゾンの荒井僚太さんが通うエディンバラ大学の日本人会の方々から、おにぎりの差し入れをいただきました。
久しぶりの日本食、選手たちは2個3個と次々に食べていました。

その後、ジャージ授与式を行いました。
国歌斉唱の後、樋口監督からメンバーが読み上げられ、德田団長より真新しいジャージが手渡されます。
選手は一言ずつ決意の言葉を述べ、最後に今までの練習や試合の映像をまとめたモチベーションビデオを全員で鑑賞しました。
心と技と体、全ての準備が整い、いよいよ決戦の会場へと出発しました。

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会場に到着後、在エディンバラ日本国総領事館の北岡総領事が激励に来て下さいました。

試合に勝利することも重要だが、日本の親善大使としてフェアプレーに徹し、スコットランドと日本の橋渡しに寄与してほしいとのお言葉をいただきました。

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ウォーミングアップも大きな声を出しミスもほとんどなく、集中力の高い練習が行われました。

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試合前には、スコットランドの伝統衣装に身を包んだバグパイプの演奏があり、会場は大いに盛り上がりました。

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試合前の国歌斉唱。選手のみならず、スタッフも一体となり大きな声で国歌を歌います。

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キックオフ直後からスコットランドに自陣深く攻め込まれゴール前にくぎ付けになります。
ゴール正面のペナルティゴールで先制されますが、アタック・ディフェンスともに前へ出る Take space が機能し、一進一退の攻防が続きました。

22分、相手プロップの見事なパスからミスマッチを突かれ、ウィングにトライを奪われました。
ゴールも決まって0-10で前半を折り返しました。

風上となった後半は、キックオフ早々深く相手陣に攻め込み、トライチャンスを迎えましたが、一瞬ボールがこぼれたところを相手に奪われ、逆に90m近く独走を許し追加点を奪われます。
嫌なムードとなりましたが、高校代表は諦めることなく攻め続け、徐々にリズムをつかんでいきます。
7分に素早いアタックからゴール前に攻め込み、相手ディフェンスが寄ったところを、霜鳥選手が左隅に見事なキックパス。山村選手がキャッチし中央まで回り込んで待望の初トライを奪いました。
続く10分、同じく素早い展開からゴール前まで攻め込んだ高校代表は、練習してきたラインアウトモールを押し込みトライ、ゴールも決まって14-15と追い上げます。
その後、両チームともに激しいディフェンスの応酬となり、一進一退を繰り返します。
ペナルティゴールやドロップゴールが勝敗を左右しそうな時間帯となった後半29分。中央のラックから相手スタンドオフに中央を突破され、何とか戻ったもののウィングに繋がれ非常に痛いダメ押しトライを取られました。
高校代表も最後まであきらめることなく、ボールを継続し攻め続けましたが、最後はボールが手につかず悔しい敗戦となりました。

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試合後は両チームの選手が健闘を称え合いました。

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そしてこの日は、イングランドのニューカッスル・ファルコンズに所属する畠山健介選手が、エディンバラまで観戦に来てくれました。
ラグビーワールドカップ2015を戦った畠山選手から、試合後にコメントもいただきました。

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試合後のアフターマッチファンクション。
スコットランドの選手と席を共にし、積極的に交流を図りました。

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最後は、高校日本代表のチームソング「楕円桜」を全員で歌いました。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、大分が生んだ快速ウィング。矢野湧大選手です。

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  • ・出身高校・・・大分舞鶴高校
  • ・得意なプレー・・・ランプレー
  • ・尊敬する人・・・シェーン・ウィリアムス
  • ・選出された時の感想・・・嬉しかった反面、不安もありました。
  • ・遠征への意気込み・・・今までやってきたことを全て発揮して、必ずスコットランドを倒します。

《矢野選手 レポート》

「今日は初めてのU19スコットランド代表との試合でしたが、朝から固くなることもなく落ち着いた雰囲気でした。またミーティング前のプレマッチミールでは、久々の日本食である、おにぎりとみそ汁を食べることができ、全員試合に向けていい準備ができていました。試合後のアフターマッチファンクションでは、慣れない英語を一生懸命使い、相手チームと楽しく交流できました。今回の試合で出た反省点をしっかり修正して、次のテストマッチでは必ずスコットランドを倒し、ラグビーワールドカップ2015での借りを返したいと思います」

◆Game Report

遠征第2戦、U19スコットランド代表戦のゲームレポートは、毎日元気な突貫小僧。杉山優平選手です。

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  • ・出身高校・・・大阪桐蔭高校
  • ・得意なプレー・・・パス・タックル
  • ・尊敬する人・・・両親
  • ・選出された時の感想・・・素直に嬉しかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・選ばれたからには日本の代表としてプライドを持って戦う。

《杉山選手 レポート》

「今日はU19スコットランド代表とのテストマッチでした。この試合は必ず勝利することがこのチームの最終目標だったので、とても良い雰囲気の中、ウォーミングアップができました。試合内容は、前半、簡単なミスが続き、自分たちのアタックができませんでした。しかし後半からは修正して、トライを取りきるところまでアタックすることができました。ディフェンスに関しては、70分間、日本の強みである運動量と低さを出し続けることができ、手応えを感じました。
1週間後に、またU19スコットランド代表との試合があります。次こそU19スコットランド代表を倒したいと思います」


 

3月19日

遠征7日目。今朝はホテル周りを散歩しました。早歩きで20分歩いた後、ストレッチを行いました。

①

②

練習前、大石トレーナーによるテーピング。見事な手さばきで、足首捻挫予防のテーピングであればひとり1分もかかりません。

③

午前中は、明日の試合会場となる Stewart’s Melville FP R.F.C で練習を行いました。
大変歴史のあるグラウンドで、1899年から1925年まではスコットランド代表のホームグラウンドとしてテストマッチが行われていました。
またニュージーランド代表 対 スコットランド代表の初めてのテストマッチは、このグランドで行われたそうです。

会場到着後、選手たちはロッカールームなどの動線を確認し、すぐにグラウンドへ出ました。
里コーチのウォーミングアップドリルは、スコットランドに来てからも引き続き行っています。

④

⑤

⑥

テストマッチの前日練習は、いつもと変わらずアタックシェイプとブレイクダウンから始まります。
その後はユニットトレーニング。
明日のゲームへ向け、緊張感のある中にもリラックスした雰囲気で練習が進んでいきます。

⑦

⑧

BKは薬師寺コーチがアタックに入り、ラインディフェンスの確認を行いました。

⑨⑩

最後のキャプテンズランに向け、樋口監督と眞野キャプテンが内容を確認します。

⑪ ⑫ ⑬

快晴の中、最後は選手で円陣を作り、心を一つにして練習を終えました。

⑭

練習後、リラックスする選手達。

⑮

夜のミーティングは、明日の戦い方について樋口監督から話がありました。

6月、岩手でのTIDキャンプから始まった今年の高校日本代表活動。その時に掲げられた目標「スコットランドに勝つこと」。
その目標に向かって、チャレンジする日がやっと来ました。
これまで取り組んできた日本の強みを確認し、倒れても倒れても素早く立ち上がり、冷静に判断を重ね、規律を保って、「戦う」こと。

U19スコットランド代表との第1戦は、20日 13:00(日本時間 22:00)キックオフです。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、オールラウンドなムードメーカー。ウォーカー・アレックス選手です。

 

 

 

⑳

  • ・出身高校・・・東福岡高校
  • ・得意なプレー・・・ボディコントロール・ブレイクダウン
  • ・尊敬する人・・・両親
  • ・選出された時の感想・・・選出された時はとても嬉しかった反面、日本の代表になるんだという緊張感もあった。
  • ・遠征への意気込みは・・・練習中や試合中にしっかりと声を出しながら、みんなを引っ張っていきたい。

《ウォーカー選手 レポート》

「今日は午前中に最後のトレーニングをして、午後はシックスネーションズを見たり洗濯をしたり、思い思いの時間を過ごしました。練習では、全員で"Early Call"と"Low Position"を意識して取り組み、良い雰囲気でした。明日は大事な一戦です。メンバー全員、とても良い緊張感に包まれています。高校ジャパンの新たな歴史を作るチャンスです。全力で頑張ります」


 

3月18日

遠征6日目の朝を迎えました。今日の午前中はS&Cセッション、午後はグラウンドでの練習です。

午前中はエディンバラ大学の施設をお借りしジムセッション。前回お借りしたジムとはまた違う施設です。
腹筋のウォーミングアップの後、上半身を中心にトレーニングします。
選手たちは日頃から継続して取り組んでいるためか、S&Cトレーニングが好きな選手が多いようです。
全員が意欲的に取り組み自身を追い込み、声を掛け合いながら厳しく取り組む事ができています。

①
② ③ ④ ⑤

午後はグラウンドでの練習。継続して取り組んでいるアタックシェイプとブレイクダウンからスタート。
チームアタックとターンオーバードリル、ダブルタックル、テイクスペース、ガチなど、勝利のためのキーワードを盛り込んだドリルが続きます。
選手たちの意識は高く、良く声が出ていましたが、コーチ陣からはスコットランド代表戦を見据えた檄が飛びます。
"Early Call" "Low Position"。現状に満足することなく、スコットランド代表に勝つことだけを考え練習が進められていきます。

⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯

今回、3人の方にリエゾンをしていただいています。
左からスコットランド協会のローラさん、アリーさん。
右が昨年もお世話になったエディンバラ大学の2回生、荒井僚太さんです。

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夜はストレッチセッション。
2人1組でペアストレッチを行います。

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◆Players Report

今日のプレーヤーズレポートは、規格外の身体と破壊力。中野将伍選手です。

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  • ・出身高校・・・東筑高校
  • ・得意なプレー・・・突破力・オフロードパス
  • ・尊敬する人・・・ソニー・ビル・ウィリアムズ
  • ・選出された時の感想・・・嬉しかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・外国人選手を相手に、自分の強みをしっかりと出し、勝利に貢献する。

《中野選手レポート》

「今日は午前中にジムセッションを行い、筋力維持を目的としたウェイトトレーニングを行いました。チームの雰囲気も良く、正しいフォームで出来ていました。
午後は、グラウンドで前回の試合の反省をもとにしてトレーニングを行いました。練習の後半になるにつれて、声を掛け合い練習のポイントが理解できていたので、次からは練習の最初から、それができればもっといい練習ができると思います」


 

3月17日

初戦から一夜明け、今朝もエディンバラ市内は霧がかかっています。
試合翌日も朝のストレッチセッションからスタート。
耳をつまみ、身体を強くたたいて刺激を入れ、筋肉も気持ちもほぐしてからストレッチを行います。

①

今日はリカバリーがメインターゲット。午前中はホテルにあるプールとジャグジーを使いリカバリートレーニング。
各自で与えられたメニューをこなしていき、ゆっくりとジャグジーに入り、選手は一様にリラックスしていました。

午後はスコットランドラグビー協会のご厚意により、スコットランドラグビーの聖地、マレーフィールドスタジアムの見学に行きました。
ホテルから近いこともあり、選手・スタッフは徒歩で移動。20分ほどでスタジアムに到着しました。

② ③ ④

スタジアム関係者から説明を受けてからスタジアムを見学。
VIPルームやスコットランド専用のロッカールーム、トンネルと呼ばれる選手入場口からピッチサイドまで入れていただき、選手たちは何度も感嘆の声を上げていました。
特にロッカールームでは、見学の直前までスコットランド代表チームがアイルランドとの最終戦に向け練習を行っていたとの事で、有名選手のネームプレートが付いたロッカーに、土のついたスパイクや練習で身に付けていたと思われるジャージなどが置いてあり、選手たちは終始興奮した様子で、仲間と共に写真を撮り合っていました。

⑤
⑥ ⑪ ⑩ ⑨ ⑧ ⑦

遠征団全員での集合写真。
⑫ ⑬

夕焼けに染まるエディンバラ市内を、再び歩いて宿舎に戻ります。

⑭ ⑮

夕食後は、第1戦の映像を見ながらレビューミーティング。
これまでに練習の成果が表れている好プレーから、まだ改善が必要なプレーまで映像を見ながら細かく説明し、高校代表が目指すべきラグビーを共有していきます。
リラックスしたリカバリーから一転、選手・スタッフはターゲットであるU19スコットランド代表に向け、気持ちを切り替えていました。

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◆Players Report

遠征5日日。リラックスした1日のプレーヤーズレポートは、正確なスローイングの寡黙な仕事人。新井望友選手です。

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  • ・出身高校・・・深谷高校
  • ・得意なプレー・・・低さを活かしたアタックとディフェンス
  • ・尊敬する人・・・原一郎コーチ(深谷高校)
  • ・選出された時の感想・・・素直にうれしかった。
  • ・遠征への意気込みは・・・しっかり自分のプレーをしてスコットランドに全力で戦う。

《新井選手 レポート》

「今日は身体を回復させるためにプールリカバリーを行いました。一人ひとりが楽しみつつ集中して行いました。
午後はエディンバラ市内を歩いて移動し、マレーフィールドスタジアムを見学に行きました。エディンバラ市内はとてもきれいな街並みでした。そしてスコットランドでも、歴史がありテストマッチも行われているマレーフィールドに着きました。いろいろグラウンドについての説明を聞き、スコットランド代表が実際に使っているロッカールームやグラウンドにも出て、選手と同じ目線で立つことができました。今日はしっかりをリフレッシュができ、次の試合に向けて活力を身に付けることができました」


 

3月16日

スコットランド遠征初戦の朝を迎えました。
今朝も宿舎裏の駐車場にてストレッチを行いました。午前中はゆっくり身体を休め試合に備えます。
昼食前にユニットミーティングとウォークスルー、出発前にプレマッチミールを摂り試合会場に向かいました。

試合会場は Megetland Sports Complex 。試合会場のほかに、隣にホッケー場と人工芝のサッカーグランド、天然芝のラグビー場がもう一面あるスポーツ施設です。

② ①

コーチ陣によるウォーミングアップ開始。
大きな声を出しながら意識高く行われていきました。

③ ④

いよいよ遠征の初戦がキックオフ。
立ち上がりは初戦の硬さからかボールが手につかない場面も見られましたが、開始4分に相手反則からペナルティゴールを決めると、直後のキックオフから中野選手が相手を跳ね飛ばし独走トライを決ます。
続く9分にも、練習してきたラインアウトモールを押し込み、前に出ながら用意していたサインプレーで山村選手がゴール下にトライ。ゴールも決まって 17-0 とリードします。

⑤ ⑥

その後は、判断ミスからチャンスをものにすることができず、相手に攻め込まれる場面もありました。
拮抗した我慢の状態が続きましたが、前半の終了間際、ラインの裏に蹴られたボールが相手ウィングに渡り初トライを許し、前半を 17-5 で折り返しました。

⑦ ⑧

サイドの変わった後半は、動きも良くなり、また代わりに入った選手の活躍もあって合計6トライを奪い 51-12 で遠征初戦を勝利で飾ることができました。
試合後はお互いの健闘を称え合いました。

⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮

アフターマッチファンクションでは、お互いの記念品を交換しキャプテンがスピーチをした後、日本チームからサプライズプレゼント。
德田団長が本日誕生日という事で、選手スタッフ全員と相手チームも一緒になってハッピーバースデーの大合唱の後、ケーキが用意されました。
德田団長から、「勝利をプレゼントしていただいた上に更にこのサプライズプレゼント。忘れられない誕生日です」とのスピーチがあり両チームから大きな拍手が送られていました。

⑯ ⑰

◆Players Report

遠征4日日。今日のプレーヤーズレポートは、破壊力満点のボールキャリアー。箸本龍雅選手です。

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  • ・出身高校…………東福岡高校
  • ・得意なプレー……ラインブレイク
  • ・尊敬する人………藤田雄一郎監督
  • ・選出された時の感想……嬉しい気持ちでした。
  • ・遠征への意気込みは……体を張るプレーをしてチームに貢献できるように頑張ります。

《箸本選手 レポート》

「今日は遠征の第一試合。朝からみんなガチガチ、といったような緊張感はなく、とても良い雰囲気だったと思います。試合後にはアフターマッチファンクションがありました。相手チームとの交流ができてとても良かったです。次戦の相手はU19スコットランド代表なので、今日の試合で悪かったことを修正して、ベストの状態で勝負したいと思います。帰りのバス内では皆でチームソングの『栄光の架橋』を歌いながら楽しく帰りました」

◆Game Report

遠征初戦のゲームレポートは、チームのムードメーカー、ハードタックルが持ち味のBKリーダー、本郷泰司選手です。

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  • ・出身高校・・・京都成章高校
  • ・得意なプレー・・・タックル
  • ・尊敬する人・・・マア・ノヌー
  • ・選出された時の感想・・・素直にうれしかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・自分の強みを出して、スコットランド代表に勝てるよう頑張ります。

《本郷選手 レポート》

「今日は遠征の第1戦目、スコットランド地域選抜と試合をしました。ディフェンスは早くセットして" Take Space" 、ダブルタックルができていて良かったのですが、アタックに課題が残る試合となりました。ハンドリングエラーやペナルティーが多く、自分達のミスで苦しむ展開でした。その原因としてはアタックシェイプが準備できていないのに急いでボールを出してしまうなど、トライを取り急いでしまったからです。しかし後半は修正することができました。今日の試合は、課題は出たが次に繋がる良い試合だったと思います。4日後にスコットランド代表と試合があるので、しっかりと準備して勝ちたいと思います」


3月15日

今朝は宿舎裏の駐車場でストレッチと体ほぐしからスタートしました。
ゲーム性を取り入れたトレーニングで、頭も体もリフレッシュさせます。

選手たちは朝から大きな声を出し、意欲的に取り組んでいました。

①
② ③

今回お世話になっている宿泊施設です。
大きなホテルで、隣には動物園もあり、動物の鳴き声で目を覚ました選手もいるようです。
U20シックスネーションズを戦っているスコットランド代表チームも宿泊しており、昨年高校日本代表と対戦した時のキャプテンやスタンドオフの選手も代表に選出されていました。

④

ホテルからはエディンバラ市内が一望できます。
⑤

午前中の練習は、昨日と同じくエディンバラ大学のPeffemillグラウンドで行いました。
代表チームは、スコットランド特有の柔らかいグランドにも対応できるよう、環境の良い人工芝グラウンドもありますが、あえて天然芝グラウンドで練習を行っています。

フォワードはスクラムマシーンを使い、スクラムルーティンの確認を行いました。
8人で固まって押すことを意識しながら取り組んでいました。バックスは流通経済大学戦での課題であったキックカウンターとキックチェイスを入念に確認していました。
アタックシェイプとブレイクダウンのあと、最後にディフェンスセットアップのトレーニングを行い、90分程度で午前の練習を終了しました。

⑥ ⑭ ⑬ ⑫ ⑪ ⑩ ⑨ ⑧ ⑦

午後はチームランを中心に行いました。アタックの後にディフェンスを行い、最後は眞野キャプテンに任せて練習を終えました。

明日はいよいよ遠征の初戦。スコットランド高校選抜戦です。

⑮ ⑯

◆Players Report

遠征3日日。
今日のプレーヤーズレポートは、アタック・ディフェンスのバランスが取れたセンタープレーヤー。野中亮志選手です。
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  • ・出身高校・・・東海大仰星高校
  • ・得意なプレー・・・アングル・チェンジ
  • ・尊敬する人・・・薬師寺利弥コーチ
  • ・選出された時の感想・・・素直に嬉しかったです。
  • ・遠征への意気込みは・・・日本代表の自覚を持ち、頑張りたいと思います。

《野中選手 レポート》

「今日は試合前の練習でしたが固くなることもなく、いつも通り明るく良い雰囲気で出来ていた。雨が少し降っていたので、ボールが滑りやすく、ハンドリングミスが多かった。だから常にコミュニケーションを取りプレーしなければいけないと思いました。ディフェンスの面に関しては、里コーチに指導していただいたことなどをはじめ、今まで学んできたことが身に付いてきていると感じています。明日は、スコットランド代表に勝つために弾みをつける大事な試合なので、しっかりと準備したいと思います。明日の試合では、少しでもチームに貢献できるように、全力で頑張りたいと思います」


3月14日

昨晩遅くにホテルへ到着した高校日本代表チーム。
今朝はゆっくりと起床し、近くの病院へ散歩に行きストレッチを行いました。

①

② ③

午前中の練習は、エディンバラ大学のPeffemillグランドで行いました。
広大な土地にラグビーやサッカー場、人工芝グランドにホッケー場など、世界的に有名なエディンバラ大学で学ぶ学生たちが日々トレーニングに使っているグランドです。
ボールゲームで積極的に体を動かし、「体の中の空気を入れ替える」ことを目標に。ややきつめのトレーニングとなりました。
アタックシェイプとブレイクダウンの確認の後、ディフェンスセットアップに重点を置いた練習を行いました。
④ ⑤ ⑥ ⑦

積極的に選手同士で話し合い、意識高く取り組みます。
⑧

練習後、薬師寺コーチとインディビジュアルスキルに取り組む野中選手。

⑨

エディンバラでは珍しい快晴のもと、充実した練習を終え宿舎へ戻ります。

⑩ ⑪

午後はジムセッション。これもエディンバラ大学の素晴らしい施設をお借りして行いました。
日本代表やニュージーランド代表も使ったジムだそうで、きれいな室内に充実した機器が整っています。

⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲

◆Players Report

遠征2日日。
プレーヤーズレポートは、小さな体に大きな闘志。大男も一発でなぎ倒す、スクラムハーフの多賀慈綺選手です。

⑳

  • ・出身高校・・・関商工高校
  • ・得意なプレー・・・パス・タックル
  • ・尊敬する人・・・田中史朗選手(日本代表SH)
  • ・選出された時の感想・・・目標でもあったので、とても嬉しかった。
  • ・遠征への意気込みは・・・代表の中で最も体の小さい自分が、ガツガツとタックルに行き相手を倒す。そして応援して下さる方々へ恩返しをする。

《多賀選手 レポート》

「到着してからの練習初日。全体的に疲れがあったせいか練習開始からすぐは動きが悪かったり声が出ていなかったりしていた。何より移動がキビキビとしていなかった。途中、樋口監督からの一声で全体の空気が変わり、とても動きが良くなっていった。しかし、自分たちは日本の代表としてスコットランドへ来ているので、言われてからやるのではなく言われる前からやることが大切だと強く感じた。午後からのウェイトトレーニングでも、途中で場所が変わるという事もあったが、それぞれが自分を追い込み、良い空気を作り出し素晴らしいトレーニングができた」


3月13日

いよいよスコットランド・エディンバラに向け出発する日がきました。
前日の夜に荷物の計量、自彊館の大掃除を済ませた選手達。今朝は6時に起床してすぐに荷物の積込を済ませました。
選手全員で協力し合い、スムーズに積み込むことができました。
朝食をとり7時に流通経済大学を出発、成田空港へ向かいます。
1時間ほどで成田空港へ到着し、各種手続きを済ませて飛行機に乗り込みました。

①

オランダ・スキポール空港を経由して、決戦の地、スコットランド・エディンバラを目指します。
機内でそれぞれの時間を過ごした選手達。約11時間のフライトを終え、スキポール空港へ到着しました。

すぐにストレッチを行い、長時間のフライトで固まった身体をほぐします。

②

③ ④

再び飛行機に乗り込み、エディンバラ空港に到着したのは、現地時間の夜10時。
スコットランド代表も使用するバスに乗り込みホテルへ向かいました。
ホテルへ到着したのは夜の11時過ぎ。選手はすぐに部屋に入り、身体を休めました。

⑤ ⑥ ⑦

◆Players Report

遠征初日のプレーヤーズレポートは、抜群の突破力を誇るフランカーの石井洋介選手です。

⑧

  • ・出身高校・・・桐蔭学園高校
  • ・得意なプレー・・・コンタクトプレー
  • ・尊敬する人・・・古川 満さん
  • ・選出された時の感想・・・本当に自分なのか、何度も確認しました。
  • ・遠征への意気込みは・・・選ばれなかった人の分の思いを背負い頑張ります。

《石井選手 レポート》

「成田空港を11時半に出発して約11時間のフライトを経て、アムステルダムに到着しました。空港内で5時間の待ち時間があり、食事や簡単な買い物をして時間を過ごしました。その後、出発して1時間半のフライトの後、エディンバラに到着。すぐにホテルへ向かい遠征初日は終了しました。
今日の移動で感じたことは、ワールドカップでの日本の活躍もあり日本人だけでなく他の国々の方からもいろいろと話しかけられ、いろいろな所から応援されていることを感じました。そして、日本代表として遠征していることを改めて実感することができました」