11月2日、秩父宮ラグビー場において、故 町井徹郎・日本ラグビーフットボール協会会長を偲ぶ「お別れの会」が、穏やかに晴れわたった秋空のもと、行われました。「お別れの会」には、協会関係者および会長の出身校である東京大学ラグビー部の関係者を中心に、多くの方が参列されました。

全員での黙祷から会は始まり、次に献奏(マーラー、交響曲第3番)が行われ、故人へのお別れの言葉が語られました。抜粋してご紹介させていただきます。

日比野会長代行は、東大ラグビー部時代から、レフリーを経て協会の会長に就任するまでの会長の略歴を紹介しつつ「ワールドカップ招致の実現を前に逝ってしまわれた、あなたの無念はいかばかりか」と述べ、その意思を継いでいく決意を語りました。

続いて、龍野和久・関東ラグビーフットボール協会会長は「日本のラグビーが大きく変わろうとしているとき、あなたを失ったことは、残念で、残念でなりません」と遺影に語りかけました。東大ラグビー部同期代表として弔辞を述べた桑原達朗氏は、連敗が続いていた東大が、町井主将の指導力で3勝をあげたエピソードなどを披露し、「町井君、君はいつでも明るくほがらかで、誰にでもやさしく心を配り、そして誰からも好かれていました。志半ばとはいえ、君の人生は爽やかで素晴らしいものであった」と言葉を贈りました。

森喜朗・前内閣総理大臣(2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会会長)は、2011年ワールドカップ日本開催などに向け、意思を継いで頑張りますからと語りかけ「今日はお別れの会ではなく、秩父宮ラグビー場における、町井さんと共に(ワールドカップ招致に向けて)これから戦うキックオフの宣言としたいと思います」と言葉を結びました。

そして東大ラグビー部の選手・OBが歌を捧げた後、喪主である町井香織氏のご挨拶がありました。ご主人にいかに愛されていたかについてエピソードを語ったくだりが、多くの人の涙を誘っていました。

お別れの言葉を語る日比野弘・日本協会会長代行
お別れの言葉を語る日比野弘・日本協会会長代行

森喜朗・前内閣総理大臣(2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会会長)
森喜朗・前内閣総理大臣(2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会会長)

喪主の町井香織氏
喪主の町井香織氏

最後に献花をしてお別れをしました
最後に献花をしてお別れをしました