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「女子ラグビーワールドカップ(WRWC)2014」(来年8月1-17日、フランス)に向けた第2回女子15人制ラグビー強化合宿が8月9-12日、埼玉県熊谷市の立正大学熊谷キャンパスで行われました。

今回の合宿に参加したのは、今年9月4、7日にカザフスタン・アルマティで開かれるWRWC2014アジア地区予選に出場する女子日本代表(サクラフィフティーン)の25選手です。
サクラフィフティーンの萩本光威ヘッドコーチが掲げた今合宿のテーマは、プレー中の移動スピードを上げ、ラックの支配率を高めること。計6回あったグラウンドでのセッションでは、コンタクトの基本からブレイクダウンを連続する中でのポジショニングやコミュニケーション、鋭角的に強い姿勢で走り込むランニングなど、ボール保持に必要な技術やスキルの練習を中心に行いました。

また、カザフスタン代表には身体が大きく、スピードがある選手が多いことから、10、11日は埼玉県立熊谷工業高校、12日は同県立松山高校のラグビー部の部員に「仮想カザフ」として練習台を務めていただきました。男子高校生を相手に、FWはスクラムやラインアウト、バックスは抜き合いなどの練習を行いました。さらに、15対15の試合形式の攻防では、国内の女子同士では体感できない当たりやスピードの選手相手にタックルを繰り返しました。鈴木実沙紀キャプテンは「自分たちより大きく速い相手に練習することで、自分たちの課題やカザフに勝つためのポイントを知ることができた」と話しました。

萩本ヘッドコーチは選手たちに「全員が覚悟を決めなければ、(一つしかないアジアの出場枠を決勝で争うことが予想される)カザフスタンには勝てない。日本代表の選手として、一つひとつのプレーに責任を持て」と求めました。6月にモスクワで開かれたワールドカップ・セブンズ2013には女子7人制日本代表(サクラセブンズ)のキャプテンとして出場している中村知春バイスキャプテンは「意識するだけでプレーが変わってくる。常にみんなで意識してプレーしよう」と呼びかけました。

今回の合宿では、立正大学をはじめ、熊谷工業高校、松山高校両ラグビー部の皆様に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

第3回女子15人制ラグビー強化合宿は今月21日から長野県上田市の菅平高原を中心に行われます。