■2015年3月24日(火)

遠征13日目。本日はどんよりと曇った天気です。
早朝よりトレーニングルームでFWとBKに分かれて、マシーンを使用してのトレーニングを行いました。
午前中の練習は雨が予想されたので、屋根付き人工芝グラウンドを使用させていただきました。フランス陸軍のラグビーチームが会場を譲ってくださりました。

練習内容は、ウォーミングアップの後、ロケットディフェンスの確認とキャプテンズランを行いました。

最終戦は、コンディションをしっかりと整えて最高の状態で戦ってくれると思います。練習後半から雨が降り出し、気温が下がってきました。

午後からは体を休め、コンディション調整のストレッチとパートナーマッサージを行いました。
夜は、チームミーティングを行い、最終戦に向けてスタッフ一人ひとりから、選手に向けて話をしました。
最後におにぎりを差し入れしてくださった天理教の方々に、全員でお礼をしました。
明日はいよいよフランス代表との最終戦です。

こちらに来ても、朝の握手からスタートします。

 
 
 

午前中は雨の予報のため、屋根付きの人工芝グラウンドで練習。

 
 
 
 
 
 

夕食前のストレッチとペアマッサージ。

 
 

天理教ヨーロッパ出張所の方から、おにぎりの差し入れをいただきました。

 
■2015年3月23日(月)

遠征12日目。最高の天気です。
早朝より前日と同じトレーニングルームでウェイトトレーニングを行いました。遠征での疲労はピークに達していますが、タフな世界で戦うための体作りは欠かしません。
午前中は、「スパーク」をメインに短い時間ですが、強度を高めて、100%で練習をやりきりました。
フランス協会がテストマッチのオープニングセレモニーに備えて、放送設備の点検をしていたため、君が代やフランス国歌がBGMでした。

練習終了後は、プールリカバリーを行いました。

午後はオフで、夕食はCNR(国立ラグビーセンター)内で場所を変えて、チームディナーとしました。
お肉をたくさん用意していただいて美味しくいただきました。

快晴の中、練習がスタート。

 
 
 
 
 

練習後はすぐにプールリカバリー。施設内にプールがあるため、すぐにリカバリーできます。

 
 
 

夕食は場所を変えてチームディナー。追加のお肉もすぐになくなり、食堂の方も驚いた様子でした。

 
 
 
■2015年3月22日(日)

遠征11日目。
本日22日は早朝よりCNR(国立ラグビーセンター)のトレーニングルームでウェイトトレーニングを行いました。
トレーニングルームも各種マシンや器具が豊富に設置されています。本日のウェイトはしっかり負荷をかけて行いました。

午前中の練習前にチームミーティングが行われました。
監督から、ラグビーに対しての強い意識を持っての取り組みについて話がありました。その後、小森田S&Cコーチが第3戦のゲームレビューを行いました。
練習は集中してユニットを中心に行いました。
セルフウォーミングアップを黙々とこなし、しっかりコールも出ていて、意識高く取り組んでいました。

午後からの練習は、強度を上げてコンタクトの練習を中心に行いました。
ロケットディフェンスでのダブルタックルや、リロードする速さ、ブレイクダウンでの精度向上など、繰り返し確認しました。

夜は、個人面談を行いました。最終戦に向けての細かな確認がコーチ陣によって行われました。

充実したトレーニング施設。

 

2階はリハビリ専用施設。

 
 
 
 
 
 
 
 

本日の選手紹介は高速戦隊、WTBです。
次の5つの質問に答えてもらいました。
1 自己紹介をお願いします。
2 高校代表に選ばれた時の気持ち。
3 チームにどのように貢献したいですか?
4 遠征の抱負。
5 5年後どうしていますか?

島田悠平(國學院大學久我山高校)
1 島田悠平です。2年生です。クリスマス生まれです。
2 素直に嬉しいです。精神的・技術的に勉強できると思いました。
3 プレーはもちろん、グラウンドの外や、それ以外の生活で率先して働きたいです。
4 体を当てて強さを学び、将来、日本代表になるために必要な事を学びたい。
5 日本代表に入り、東京オリンピックでのセブンズ日本代表も視野に入れる。

安田卓平(同志社高校)
1 安田卓平です。
2 素直に嬉しく思いました。周りの期待に応えないといけないので、少し不安です。
3 WTBとしてトライをとりたいです。サイズが無いので、運動量を増やしたいです。
4 チームの目標達成と、大きい相手に対し、どういうプレーをしていけばいいかを学びたいです。
5 日本代表として出場しています。

高野 蓮(東福岡高校)
1 高野蓮です。
2 素直に嬉しいです。代表の責任と誇りを持って精一杯頑張ります。
3 積極的にボールをもらい、トライを取り、チームを勝利に導きたいです。
4 日本代表としての誇り、責任、プライドをかけて堂々とプレーしたいです。
5 トップリーグに入って山田章仁選手とプレーしたいです。

岩佐賢人(東福岡高校)
1 岩佐賢人です。
2 「やった」という気持ちです。
3 ディフェンスもオフェンスも体を張って、積極的にボールを要求したいです。ハンドオフでラインブレイクしてチームの勝利に貢献したいです。
4 日本代表としての誇りプライドを持って堂々とプレーしたいです。
5 トップリーグに入り、日本代表を目指します。

■2015年3月21日(土)

遠征10日目。
18日に試合(第2戦)を行い、19日にスコットランドからフランスへ移動し、20日に試合(第3戦)とタフな日程をこなし、U22スタッド・フランセを相手に勝利をあげた高校日本代表の本日は休養日です。

午前中は、朝食後に選手ミーティングを行いました。
昨日のゲーム映像を確認し、秋山キャプテンを中心にレビューをしました。最終戦に向けて、チーム力の向上を目指します。

その後は、チームメイトとの交流を深めたり、洗濯をしたりと、各自ゆっくりと過ごしました。
宿舎はフランス代表の使用している部屋を使わせていただいていますが、広々としていて、とても快適です。

CNR(国立ラグビーセンター)は高い塀で囲まれていて、セキュリティーは万全です。
広大な敷地には、宿舎を中心に、研修棟、グランドが6面(屋根付きが1面)あります。
スタッフは、最終戦に向けて、ゲームレビューと練習計画を立てました。

CNRの正面入り口。

 

ウェイトトレーニング施設。

研修棟。

 

6面あるグランド。どれも見事な芝生です。

 
 

本日の選手紹介はSO・CTB・FBです。
次の5つの質問に答えてもらいました。
1 自己紹介をお願いします。
2 高校代表に選ばれた時の気持ち。
3 チームにどのように貢献したいですか?
4 遠征の抱負。
5 5年後どうしていますか?

矢澤 蒼(御所実業高校)
 1 矢澤蒼です。
 2 素直に嬉しかったです。日本代表の責任を強く感じました。
 3 自分の強みを生かして、体を張ってプレーします。
 4 他国の文化を吸収して、人間的に成長したいです。グランド外でも良い影響を与える選手になりたいです。海外の同世代のトップ選手と試合をするのが楽しみです。
5 世界に挑める準備をしていたいです。

古田 京(慶應義塾高校)
1 古田京です。麻生RSでラグビーを始めました。
2 日本に沢山いるSOの中から自分が選ばれたことは嬉しかったですが、責任を強く感じました。
3 自分の武器であるパス、キック、ゲームメイクを生かして、チームを勝利に導いていきたいです。
4 遠征での体験を楽しみたいです。
5 ラグビーを継続しながら、医師になる為の勉強をしています。

永冨晨太郎(東福岡高校)
1 永冨晨太郎です。晨太郎の「晨」は「日が昇る」・「曙」の意味があります。4歳から鞘ケ谷ラグビスクールでラグビーを続けています。
2 小さな頃から夢だったので、選ばれてとても光栄です。
3 プレー毎に集中して、相手の先を読みながら、スペースを突いて最後まで走り切りたいです。
4 格上のチームの選手から良いところを学んで、自分のプレースタイルに活かしていきたいです。
5 日本代表になり、新国立競技場のピッチに立っている素晴らしいプレーヤーとラグビーをして、日々成長していると思います。

モリキ リード(札幌山の手高校)
1 モリキ リードです。
2 嬉しかったです。誇りに思います。
3 しっかり皆とコミュニケーションをとり、ゲームを作りたいです。
4 スコットランドとフランスのラグビーをしっかり学び、日本の足りないところに活かしたいです。
5 大学でチームの中心として頑張っています。

■2015年3月20日(金)

遠征9日目。
本日は早朝よりCNR(国立ラグビーセンター)のグラウンドでウォーキングゲームとストレッチを行いました。ロッカールームの確認も行いました。
昨日も紹介しましたが、ここCNRは素晴らしい施設です。トレーニングルームも各種マシンや器具が豊富に設置されており、水はもちろん、オレンジジュースやヨーグルトもいつでもとれるように常備されています。洗濯もやってくださるので、大変助かります。
昨日移動してきてすぐに第3戦なので、コンディション作りをしっかりと行いました。

午前中は休養し夕方の試合に備えました。
試合前には、ジャージープレゼンテーションを行い、モチベーションビデオを見て士気を高めました。

本日の対戦相手は、U22スタッド・フランセです。ナショナルチームではないので、国歌斉唱などがありませんが、高校日本代表はテストマッチの意識で対戦しました。
試合開始早々から、低く激しいロケットディフェンスが決まり、相手のミスを誘います。スパークも意識高く自陣から一気に敵陣深く攻め込みました。
終始高い意識で攻め続けた日本代表が見事に43-19で勝利しました。
試合終了後はプールリカバリーを行い、コンディションを整えました。

フランスラグビー1部リーグ所属“STADE・FRANCAIS・PARIS”(スタッド・フランセ・パリ)。
1883年にカルチエ・ラタンの学生たちによってスタジアム競技の総合スポーツクラブとして創設された老舗クラブだそうです。
1995年5月、パリにある二つのスポーツ総合クラブ、スタッド・フランセとCASGが併合されて現在のクラブが結成されたそうです。1998年、ペルピニャンと決勝を制してフランス1部リーグで優勝。現在はハイネケンカップにも参戦する正統派チームだそうです。

早朝のストレッチとウォークスルー。

 
 
 
 
 
 
 
 

試合前に集合写真とペナントを交換しました。

CNR内にあるプールですぐにリカバリー。

 
■2015年3月19日(木)

遠征8日目。
本日19日は移動日で、早朝から移動を始めました。
長らく我々と行動を共にして下さったリエゾンの荒井さんともここでお別れです。選手たちは年齢が近いこともあって大変仲良くなっていました。
快適な生活を提供して下さったホテルの方々ともお別れです。

今日も快晴、バスの車窓から美しい街並みが広がっていますがこの景色ともさよならです。エディンバラから約10時間でパリに到着しました。

パリはどんよりと曇り、少し肌寒く、ちょうど今頃の日本と同じような気候かと思います。
ここパリでは、今度は小栗和秀さんという方にお世話になります。予定されたホテルが急遽変更になり、セキュリティーが万全なCNR(国立ラグビーセンター)になりました。
元々、練習と試合会場として予定されていた所です。バスでの移動も要らず、グランドやプール、トレーニング施設も総て隣接しています。
フランス代表が宿泊する施設をそのまま使わせていただくことになりました。ホテルランクでは四つ星だそうです。

フランスラグビー協会 ナショナルラグビーセンター
(Federation Francaise de Rugby Centre National de Rugby)
・・・パリ郊外南部のマルクシー市にあります。フランス代表チームの合宿施設兼、育成アカデミーの拠点だそうです。
フランス代表専用のレジデンスの他、育成アカデミーの宿舎も備え、屋根付きの雨天練習場を含む複数のグラウンドとトレーニングルーム・プールを完備しています。
アカデミー部門では、フランス各県から選抜されたU19世代のフランス代表候補選手が寄宿生活をしており、近郊の高校や大学へ通いながら強化を行っているそうです。

早朝、7時にホテルを出発します。

 
 
 
 

CNRに到着。

 
 
■2015年3月18日(水)

遠征7日目。
スコットランドに来て約一週間が経ち、エディンバラの街並みにも随分と慣れてきました。
毎朝見るエディンバラの街並みの美しさは日々感動です。天候は毎日曇り空で、時々雨が降って来ます。
しかし、本日は快晴です。珍しいと地元の人が言っていました。

早朝のトレーニングは、しっかり行いました。午前中は休養し、午後からウォーキングゲームとストレッチでコンディションを整えました。
宿舎出発前には、ジャージープレゼンテーションを行い、モチベーションビデオを見て士気を高め、再びチーム一つとなっていよいよ出発です!

本日はU19スコットランド代表と2度目の対戦です。
本日のスタジアムはメゲットランド・スポーツコンプレックスラグビー場です。第1戦目とは違い、現代的なスタンドのあるスタジアムで大勢の方々が観戦に来て下さいました。
残念ながら試合は12-50で敗戦しました。試合終了後はアフターマッチファンクションが行われました。
試合終了後は和やかな雰囲気で交流をはかっていました。

試合の日でも朝のS&Cは欠かさず行います。

 

ホテルのテニスコートでボールゲームとウォークスルー。

 

罰ゲームは腕立て伏せ。

 

スコットランド最終戦はナイターゲームです。

 
 
 
 
 
 
 
 

アフターマッチファンクションの様子。

 
 
U19スコットランド代表戦 マッチレポート

第40期高校日本代表、スコットランド・フランス遠征第2戦目は日本ボールでキックオフ。
ノータッチのボールをカウンターしようとするがノックオン、そのスクラムから連続攻撃をされ、前半2分に先制トライを奪われる。
その直後のキックオフで相手ボールを奪い、そのカウンターのボールを展開しようとするが、相手のNO8にインターセプトされ、そのまま連続トライを許す。
ここから一進一退の攻防を続けるが、ジャパンの連続ペナルティーからゴール前に釘付けにされてしまい前半27分ゴール前ラックサイドを抜け出しトライを許し、0-19で前半を折り返す。
ハーフタイム、修正点として、FWはピック&ゴー、BKは裏のスペースの使い方、全体ではテンポアップ、ロータックルを確認し後半に入る。
後半はスコットランドボールでキックオフ。
ハーフタイムで確認した点を修正し、ジャパンの早いテンポにスコットランドのペナルティーが増える。再三ラインブレイクをしていたNO8マキシがラックのボールをピック&ゴーし、後半3分待望のトライ、7-19とする。
勢いに乗りたいジャパンだが、スコットランドも初戦よりアグレッシブなランニングで前に仕掛けてくる。後半6分スコットランドの連続攻撃でトライを奪われ7-24。
しかしジャパンもテンポの速いラグビーで左中間へ連続攻撃を続け、相手が完全に崩れたところをBKがワイドにボールを運び右中間にFBモリキがトライ、後半9分12―24とする。
しかし、その後はジャパンも相手ゴールまで迫るもののトライを奪えず、少しずつ足が止まり始め、結果は12-50でノーサイド。
この日の試合は初戦の反省を生かし、セットプレー、ハンドリングミス、ラインディフェンスの修正はできていた。ただ、タックルが高くいってしまった時や一歩目のリアクションが遅れてしまうなどの、小さなところから得点を重ねられてしまった。
後半のテンポアップやシャイプでの攻撃、ハーフタイムでの修正能力など選手達の成長を感じられる試合だった。
明日フランスへ移動後の次の日試合というタイトなスケジュールだが、しっかりと切り替えて次戦U22スタッド・フランセ戦では必ず勝利したい。

(BKコーチ 伊藤宏明)