スケジュール・メンバー

3月28日

我々第44期高校日本代表のGOALは、“Beat WALES”(ウェールズ代表とのテストマッチに勝利する)です。現在フル代表の世界ランキングは、ニュージーランドに次いで2位です。先日はシックスネーションズでグランドスラムを達成した国です。また、U20の同大会でもウェールズはグランドスラムを達成しました。この誰もが達成不可能だと思われるGOALに、薬師寺監督率いる選手26名は挑んできました。そして、その戦いも今日が最後のチャンスです。

ゴール達成のために掲げた“High Speed Rugby”。独自の概念“Second”“Knee Line”“BAKUHATSU”等にこだわり続け、どこよりも厳しい練習、合宿を乗り越えてきたという誇りと自信を胸に戦いました。

ここまで遠征2戦で2敗を喫し、そこで得た手応えと課題を元にゴール達成の具体的なシナリオを作り上げて挑んだ第3戦でした。遠征中はコンディショニング管理も徹底し、選手のピーキングは今日の試合に合わせることができました。

最終戦当日、これまでお世話になったCopthorne Hotelのレストラン・プール・フロントの皆様に感謝の気持ちを伝えました。遠征期間中の食事を全てアスリートのコンディショニングに合わせたメニューに対応していただいたり、一日3回のプールリカバリーを快く受けていただき、また、チームルームの提供等、我々の妥協することのできない要望に対し、最大限のご理解とご協力を賜りました。そんな中、プールのチーフマネージャーの女性から、「今までで一番お行儀が良いお客さんでした。どのように指導をしているの?」というお言葉をいただきました。今朝の散歩の際もホテルの玄関に戻った時に誰の指示もなく、ゴミ箱にゴミを捨てに来る選手がいます。これは正に選手の所属校の指導者はじめ日本ラグビー界を取り巻く環境の質の高さを物語っているのではと実感する瞬間でした。

これまでのプレーヤーズリポートにもある通り、試合を控えた選手からは口々に感謝の気持ちとそれがエネルギーとなり、高まっているのを日に日に感じました。

全てを整えてキックオフを迎えることができました。

 2719:30キックオフ。場所は隣接する『Principality Stadium』ができる前のウェールズラグビーの聖地『Arms Park』。その他の場面でも日本ラグビーへの同国からの敬意を感じる様々な準備。最高の環境でその時を迎えました。試合開始からウェールズ代表のプレーは我々のプレーに対する修正や対応があり、メンバーも含め、我々同様にベストの状態であることは間違いありませんでした。

2本のトライとゴールでリードされた前半12分の日本の攻撃、ハーフウェイライン付近のラインアウトからの連続攻撃、高速プレーでゲインラインを果敢に攻めつつパスとキックを織り交ぜた見事なトライで追い上げます[5-12]。その後1TGで突き放されるも[5-21]27分ウェールズゴール前で得たペナルティでスクラムを選択。同じくゲインラインを今度はサイド攻撃で攻め続け、そこでできた外側のスペースを12番主将李承信がトライ。ゴールも決まって[12-21]。しかし、前半終了間際にトライを奪われ[12-26]でハーフタイムを迎えます。ロッカールームでは、少ないチャンスを確実にトライしたATは勿論、DFでも相手は嫌がっている。これまで拘り、積み重ねてきたDFを貫き通すことを監督と選手で共有、確信しました。

そして後半、先制したのは日本。スクラムからまたも“High Speed Rugby”を披露、左右に果敢にゲインライン上にアタックし続け、外側にできたスペースに10番高本が見事なパス、この日14番に入ったポロメアが相手を弾き飛ばしてトライ。ゴールキックは惜しくもポールに当たり、[17-26]15分には先程とほぼ同じ位置で得たペナルティで前半同様にスクラムを選択、ここはブレイクダウンでターンオーバーされ、得点ならず。一進一退の攻防が続き、25分にトライを奪われ[17-31]。今回のテストマッチは全て35分ハーフで行われている為、残り時間と点差は、勝利のみを目標としてきた我々にとっては厳しい状況となってきました。しかしここから交代出場の選手たちが躍動し、31分には中盤ラインアウトからの攻撃、順目に攻めて一度振り戻したラックから21番友池が瞬時に逆目に切り返し、25番山田に飛ばしパス、山田が駆け抜けて左隅にトライ。ゴール決まらず[22-31]

残り時間3分で9点差の状況も決して諦めることなく自陣から攻め続けます。主将を筆頭に極限の状況にも関わらず次々と起き上がり、次のフェーズで機能し続ける選手達の姿にこだわり続けてきた独自の概念“Second

の真髄を見ました。そして、敵陣で得たペナルティーをここまで速攻を全てレフリーに止められていましたが、ここも21番友池が速攻で抜け出し、25番山田が再び左隅にトライ。最後のコンバージョンを中22番中楠がドロップで決めて、自陣に駆け戻るも無念の試合終了の笛が吹かれました。

得点は2931。トライ数は共に5本。しかし、“Beat WALES”を目指しここまでやってきた選手・スタッフにこの結果に満足する者は誰もいませんでした。

グラウンドに立ち尽くす選手・スタッフを集め、第44期高校代表薬師寺監督が最後まで戦い続けた誇り高き桜の戦士たちを讃え、感謝の意を伝えてピッチを後にしました。

そんな状況でもロッカールームでは、現地のアテンドに大活躍してくれたカーディフ大学1年生の酒井彩名さんに笑顔で感謝のジャージを進呈。

ファンクションでは、ウェールズ側からJAPANのパフォーマンスとともにその姿勢に対し、敬意と賛辞が送られました。

ホテルに到着したのは、23時前。遠征の日程は明日の早朝7時の出発。失意の中でも規律は乱れることなく、大量の個人とチームの荷物をまとめ、パッキング。明けて287:30カーディフ空港に到着。トランジットのアムステルダム・スキポール空港でリエゾンのRico静香さんとお別れです。彼女も初めての経験でしたが、ご自身はパリでウェイトリフティングの現役選手ということもあり、アスリートらしく明るくテキパキと対応してくださり、空き時間にはジムでトレーニングをされるほどでした。このチームに欠かせない存在となっていました。お別れの挨拶で彼女は今後ラグビーにもチャレンジすると宣言!異国で別競技に身を置く女性の心を動かしたのもこのチームの魅力の表れかも知れません。

そして約12時間のフライトを経て、29日午前10時過ぎ関西国際空港にて第44期高校日本代表の解団式を行いました。渡辺一郎団長と薬師寺利弥監督から改めて絶好調の伝統国に対してのこの結果に賛辞と感謝が送られ、李承信主将からは「この経験をこのメンバーで今後の日本ラグビーの発展に繋げていこう!」という素晴らしい決意が述べられました。それを全員が共有し、チームは解散それぞれの帰路へとつきました。

最後となりましたが、今年度も高校ユース活動にご尽力を賜りました全ての方々に心より御礼を申し上げますとともに皆様のおかげを持ちまして、現在の日本ラグビーのユース世代は劇的にレベルアップし、世界の強豪国からも認められ、リアルな戦いができるところまできていることをご報告させていただき、レポートを終了します。


3月26日

第44期高校日本代表ウェールズ遠征 最終戦前日。

今回のプレーヤーズレポートは、WTB(ウィング)FB(フルバック)です。(何故かスクラムを組んでいます!)

(右上)CTB・WTB 槇 瑛人(まき えいと)

  1. 出身校・進路先  國學院久我山高校 早稲田大学
  2. 得意なプレー  ラン
  3. 尊敬する人  兄
  4. 遠征(試合)への意気込み  代表の名に恥じないプレーをし、強みを出して“Beat WALES”に貢献する。
  5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)
    皆さまからのサポートのお陰でこの舞台でプレーできていることを忘れず、全力で戦います。
  6. レポート
    午前中はリカバリーにあてられ、午後は試合会場で35分の短いセッションを行いました。時間は短かったですが、試合を想定し、良い雰囲気で練習ができました。6月からのTIDの活動も明日の試合で最後なので、最終戦こそ必ず“Beat WALES”して、笑顔で日本に帰ります。


    (中央上)WTB 石田 吉平(いしだ きっぺい)
    1. 出身校・進路先  常翔学園高校 明治大学
    2. 得意なプレー  ラン
    3. 尊敬する人  合谷 和弥
    4. 遠征(試合)への意気込み  “Beat WALES”!
    5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)
      しっかり結果を残して恩返しする。
    6. レポート
      一番いい練習ができたと思います。明日はこのチームでできる最後の試合。絶対勝って笑って帰国したいと思います。


      (右下)WTB 二村 莞司(ふたむら かんじ)
    1. 出身校・進路先  京都成章高校  帝京大学
    2. 得意なプレー  ラン
    3. 尊敬する人  湯浅泰正先生
    4. 遠征(試合)への意気込み 自分の力を出して試合を楽しみたいです。“Beat WALES”に貢献します。
    5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)
      いつも支えて下さり、ありがとうございます。勝って恩返しします。
    6. レポート
      最後の試合前の練習でした。みんな“Beat WALES”を目指して気持ちが高まって良い練習ができました。歴代高校代表で一番良いスタジアムでできるのはすごく嬉しいです。


      (左下)WTB 山田 響(やまだ ひびき)
      1. 出身校・進路先  報徳学園高校(2年)
      2. 得意なプレー  ラン・スピード
      3. 尊敬する人  雲山弘貴
      4. 遠征(試合)への意気込み 自分の持ち味を発揮してチームに貢献します。
      5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)
        サポートして下さった方へ感謝し、結果で恩返しします。
      6. レポート
        今日は明日の最終戦に向けての最後のグランドでのセッションでした。“Beat WALES”を達成するために全員が同じ気持ちで一体感があってとても良かったです。あとは自分達26人がやるべきことをやってWALESに勝って笑顔で日本へ帰ります。


        (左上)FB メイン 平(メイン たいら)
      1. 出身校・進路先  御所実業高校  ニュージーランド
      2. 得意なプレー  ラグビー
      3. 尊敬する人  竹田寛之先生
      4. 遠征(試合)の意気込み  Challenge
      5. 家族や応援してくれている方へのメッセージ
        怪我なし勝利で恩返し!!
      6. レポート
        午前中は、Team MTGとプールリカバリーをしました。午後は試合前最後の練習をし、“Beat WALES”に向けて最高の準備をしました。夜のミーティングを終え、みんな最後の一戦に向けて気持ちが高まってます!


        ついに第44期高校日本代表の最終戦、U19ウェールズ代表とのテストマッチ第2戦を明日に迎えました。選手は、最高の準備をし、全てを出し切る“B.A.O.[Bakuhatsu All Out]”。スタッフは選手の最高の準備の為の“準備”を最後の瞬間まで徹底します。


        今回の遠征に事前からももちろん、期間中も迅速且つ的確にサポートしてくれているリエゾンの二人RICO&AYANA。ここARMS PARKでの練習が実現したのも二人のお陰なのです。彼女達も選手とともに明日のテストマッチを戦います。



        前夜MTGでは、高橋FWコーチより、過去の高校代表が合宿中に東日本大震災が起こり、合宿と遠征をどうすべきかの葛藤があったことや、その後の被災地を訪れ、ボランティア活動を行い、被災者の方は今も高校代表を応援して下さっているというお話をされました。リーダーを代表して、今野勇久選手が、共に戦う決意を述べました。

        また、中竹コーチングディレクターからユース世代がこれまでWALESと対戦してきた歴史の上に我々の“Beat WALES”があり、そして、勝者のMIND SETをいただきました。その後も選手主体のMTGは続きました。


3月25日

第44期高校日本代表ウェールズ遠征 プレーヤーズレポート

今回は、李主将率いるCTB(センター)です。

CTB フィナウ・ポロメア(Polomea Kata Finau)

  1. 出身校・進路先  東海大福岡高校(2年)
  2. 得意なプレー  Run
  3. 尊敬する人  MALAKAI FEKITOA、  TUIVOSA
  4. 遠征(試合)への意気込み  DFがんばります!  スクラムがんばります!
  5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  勝って恩返しできるようにがんばります!
  6. レポート
    今日の練習はいいSPEEDがあり、声も良かったと思います。この調子であと二日がんばります!

CTB 松山 千大(まつやま ちひろ)

  1. 出身校・進路先  大阪桐蔭高校 帝京大学
  2. 得意なプレー  タックル
  3. 尊敬する人  林 良隆先生
  4. 遠征(試合)への意気込み  必ず“Beat WALES”を達成する!
  5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  WALESを倒して、無事に日本に帰ります。応援よろしくお願いします。
  6. レポート
    練習や試合を重ねるごとにだんだんと自分達のRUGBYが形になってきた。今までやってきたことがWALESに通用することがわかり、自信になっている。これまでの2戦とも負けているので3戦目のテストマッチで必ず“Beat WALES”を達成したい。そして、胸をはって日本に帰りたい。

CTB 李 承信(り すんしん)

  1. 出身校・進路先  大阪朝鮮高級学校  帝京大学
  2. 得意なプレー  キック・パス
  3. 尊敬する人  呉 英吉
  4. 遠征(試合)への意気込み 必ず成長させてくれる場所だと思うのでチャレンジしたい。
  5. メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  日頃の感謝の気持ちをプレーで示したいと思います。
  6. レポート
    今日は午前午後と2部練習をしました。この遠征で2部練習できるのも今日が最後となりました。午前はDF、午後はATにフォーカスして練習しました。最後のテストマッチに向けてチーム全員の“Beat WALES”に対する気持ちが爆発したすごく良い練習になりました。チーム全員で過ごす残りの時間は一生に一度の思い出だと思うので、有意義に楽しく過ごし、“Beat WALES”まで最高の準備をしたいと思います。


3月24日

44期高校日本代表ウェールズ遠征 プレーヤーズレポート

今回は、“High Speed Rugby”をコントロールするハーフ団SH(スクラムハーフ)とSO(スタンドオフ)です。

SH 小西 泰聖(こにし たいせい)

①    出身校・進路先  桐蔭学園高校  早稲田大学
②    得意なプレー  パス・ラン
③    尊敬する人  アーロン・スミス、藤原 秀之先生
④    遠征(試合)への意気込み  WALESに勝つためにトレーニングをしてきた。その成果を発揮して“Beat WALES”を達成したい。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  この舞台に立てることに感謝し、今できる全力を出し切りたい。
⑥    レポート
午前中に第1テストマッチのレビューをしてからは、プール、ストレッチ、マッサージ等次戦に勝つための準備がスタートした。良いリカバリーをして明日からのグランドでの良い準備につなげていきたいと思います。午後はカーディフ市内を観光し、夕食は渡辺団長主祭のチームディナーをいただきました。心身ともにリフレッシュして最終戦まで残り二日間、できる準備を全力でやろうと思います。

 

SH 友池 瞭汰(ともいけ りょうた)

①    出身校・進路先  東福岡高校 専修大学
②    得意なプレー  テンポアップ
③    尊敬する人  イチロー
④    遠征(試合)への意気込み  “Beat WALES”を達成する!
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  感謝の気持ちを忘れず、WALESを倒します。応援よろしくお願いします。
⑥    レポート
WALESの街並みなどがたくさん見れて、お土産も少し買えました。夜は渡辺団長主催のチームディナーを頂きました。本当に美味しかったです!ごちそうさまでした!お陰でさらにリカバリー

ができました。

 

SO  中楠 一期(なかくす いちご)

①    出身校・進路先  國學院久我山高校  慶應義塾大学
②    得意なプレー  パス・キック
③    尊敬する人  川合 レオさん
④    遠征(試合)への意気込み  やってきたことを発揮し、“Beat WALES”を達成します。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  日頃サポートいただいていることへの感謝を忘れず、全力でプレーします。
⑥    レポート
今日は主にリカバリーの一日となりました。Off the FieldThemeである“Recovery & Discipline”を意識して過ごしました。チームディナーを開いてくださり、セッションがなくてもチームの一体感が強まった良い一日となりました。

 

SO高本 幹也(たかもと みきや)

①    出身校・進路先  大阪桐蔭高校  帝京大学
②    得意なプレー  状況判断
③    尊敬する人  ダン・カーター
④    遠征(試合)への意気込み  WALESを倒します!
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします!⑥    レポート
国内合宿の時と比べて皆すごく成長していてATDFともにいい形になっている。今回の試合は負けてしまいましたが、ラストの試合で“Beat WALES”を達成できるように頑張ります。覚悟を持って最後まで戦い抜きます!

 

渡辺団長主催のチームディナーを、今回ボランティアでご協力いただいています酒井彩名さんがセッティングしていただいた中華料理店で頂きました。本当に美味しかったです。

カーディフ市内で桜を発見しました。“WALESの地に桜の花”これは何かを予兆しているのでしょうか。


3月23日

44期高校日本代表ウェールズ遠征 U19ウェールズ代表との第1戦の日を迎えます。

ジャージー授与式。皆で国歌斉唱をした後、渡辺団長より一人一人にジャージーが授与され、それぞれの言葉でチームにメッセージを送ります。最後に主将より決意表明。

場所は、カーディフ市街地から北へ約26km CCB Centre。事前からウェールズ協会より有料試合として告知され、早くから多くの観客が詰めかけていました。

現地入りした高校日本代表は、テストマッチ公式タイムスケジュールに沿って事前の準備した通りに行動します。ブーツチェック、コイントス、ウォーミングアップ。

試合前、両国の国歌斉唱。

14:30キックオフ、一進一退の攻防となります。特にディフェンスではプレッシャーをかけ続けて、ターンノーバーを連発します。

先制はウェールズ、2本のトライで0-10とされるも、JAPANも敵陣でのチャンスを生かして連続攻撃から最終的にはモールとなり、トライ。ゴール成功0-7

前半終了間際のPGで同点とし、10-10

後半開始早々にJAPANがセットプレーからパスとキックを織り交ぜて逆転トライ。

その後も両者トライを重ね、24分の時点で得点は2424と正に互角の戦い。

しかし、25分と34分にウェールズがトライを奪い、最終スコアは2436

U19ウェールズ代表との第1戦は悔しい敗戦となりました。最終戦までに選手、スタッフで成果と課題を明確にし、最高の準備で必ず我々のGOALである“BEAT WALES”を達成します。

試合後、すでに始まっている次戦への準備、プールリカバリーを経て、選手はしっかりと休みます。


3月22日

44期高校日本代表ウェールズ遠征 プレーヤーズレポート第3回は、FLNo.8(フランカー・ナンバー8)の4名です。

今野 勇久(こんの ゆうく)

①    出身校・進路先  桐蔭学園 慶應義塾大学
②    得意なプレー  “SECOND”・コール・コミュニケーション
③    尊敬する人  福本 剛コーチ
④    遠征(試合)への意気込み  泥臭く動き続けます。
⑤    家族や応援してくれている方へのメッセージ  
良い形で恩返しを!明日の決戦に向けて、頭はフル回転に体は適度な調整で準備をしました。明日は自分たちの目指す“High Speed Rugby”を体現するために“SECOND”します!!

 

奥井 章仁(おくい あきと)

①    出身校・進路先  大阪桐蔭(2年)
②    得意なプレー  コンタクトプレー
③    尊敬する人  中野 光基さん
④    遠征(試合)への意気込み  自分でできることをキッチリする。
⑤    家族や応援してくれている方へのメッセージ  応援してくださている方々の分まで頑張ります。
⑥    レポート  
明日はvsウェールズということで午前・午後の練習に皆、気持ちが入っていた。皆がウェールズを倒そうという気持ちでやっていたので、良い練習ができました。

 

福西 隼杜(ふくにし はやと)

①    出身校・進路先  報徳学園 京都産業大学
②    得意なプレー 低いタックル
③    尊敬する人  イチロー
④    遠征(試合)への意気込み チームに貢献し、絶対に“Beat WALES”を達成する。
⑤    家族や応援してくれている方へのメッセージ
いつも支えてくれてありがとう。ゴールを達成し、成長して日本に帰ります。
⑥    レポート
明日のテストマッチ1戦目に向けて、強度は高くありませんでしたが、コミュニケーションが多くなり、とても良い準備ができました。あとはしっかりとウェールズに勝って明日笑えるようにしていきたいです。

 

山添 圭祐(やまぞえ けいすけ)

①    出身校・進路先  長崎北陽台  帝京大学
②    得意なプレー  コンタクトプレー
③    尊敬する人  品川 英貴監督
④    遠征(試合)への意気込み 今までやってきたこと信じて必ず“Beat WALES”します。
⑤    家族や応援してくれている方へのメッセージ
多くの方々に支えられていることに感謝して結果で恩返しできるように頑張ります。
⑥    レポート
今日はまず午前にTeam MTG をして、プールリカバリーをしました。ウェールズにきて何回もしてきたプールリカバリーの大切さが段々とわかってきました気がします。
午後の練習は強度低くても声が出たり、動きにスピード感が増してきたと思います。
また、チーム雰囲気も良くなり、ワンチームになってきたので、明日は全員で“Beat WALES”!

 


3月21日

44期高校日本代表ウェールズ遠征 プレーヤーズレポート第2回は、LO(ロック)の4名。

LO 甲斐 登生(かい とおい)
① 出身校・進路先  石見智翠館高校・近畿大学
② 得意なプレー  ジャッカル
③ 尊敬する人  山本 篤志
④ 遠征(試合)への意気込み
自分のできることをしっかりやり、体を張って勝利したいです。
⑤ 家族や応援してくれている方へのメッセージ
応援してくれている方々に良い報告ができるように頑張ります。

 

LO 武内 慎(たけうち しん)

① 出身校・進路先  石見智翠館高校・明治大学
② 得意なプレー  ラン 空中戦
③ 尊敬する人   出村 知也先生
④ 遠征(試合)への意気込み
目標であるBeat WALESを達成するために体を張り続ける
⑤ 家族や応援してくれている方へのメッセージ
いつも応援ありがとうございます。自分のできる限りを尽くしますので応援宜しくお願いします。 

 

LO  FL 星野 竜輝(ほしの りゅうき)

① 出身校・進路先  流経大付属柏高校・流通経済大学
② 得意なプレー  アタック ラインアウト
③ 尊敬する人   
④ 遠征(試合)への意気込み 
絶対にGoalを達成する。
⑤ 家族や応援してくれている方へのメッセージ  
恩返しを結果という形で返す。

 

LO  FL 楢﨑 海人(ならさき かいと)

 出身校・進路先  筑紫高校・明治大学
 得意なプレー  タックル
 尊敬する人   
 遠征(試合)への意気込み 
体が小さいので低いプレーで動き続ける。
 家族や応援してくれている方へのメッセージ  
自分ができることを精一杯頑張ります。

 


3月20日

44期高校日本代表プレーヤーズレポート本日より、高校日本代表選手を紹介いたします。

初回は、最前線でウェールズと戦い続けるフロントローです。(ツアー名簿順で紹介します。)

 

まずはPR(プロップ)4名

No.1 PR 江良 颯(えら はやて)

①    出身校・進路先  大阪桐蔭高校(2年)
②    得意なプレー  コンタクトプレー・スクラム
③    尊敬する人  紙森 陽太 先輩
④    遠征(試合)への意気込み  Beat WALESを必ず達成する。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  
Beat WALESを必ず達成し、自分自身成長して日本へ帰ります。応援よろしくお願いします。

 

No.2  PR 葛西 拓斗(かさい ひろと)

①    出身校・進路先  流通経済大学附属柏高校 明治大学
②    得意なプレー  ボールキャリー
③    尊敬する人  ダン コールズ
④    遠征(試合)への意気込み  今まで支えてくれた人達や選ばれなかった選手のためにも必ず結果を出します。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  
やっと本当の戦いが始まりました。遠い地からでも応援してください。

 

No.3    PR  木原 優作(きはら ゆうさく)

①    出身校・進路先  東福岡高校 筑波大学
②    得意なプレー  ボールキャリー
③    尊敬する人  父
④    遠征(試合)への意気込み  今までやってきた練習の成果を出し、ウェールズ代表に勝利します。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  
いつもサポートしてくれてありがとうございます。その分結果で恩返ししたいと思います。

 

No.4    PR シンクル 寛造(シンクル かんぞう)

①    出身校・進路先  札幌山の手高校  流通経済大学
②    得意なプレー  ボールキャリー
③    尊敬する人  山下 裕史
④    遠征(試合)への意気込み  自分の強みを活かして全力でプレーしたいです。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)  いつも応援ありがとうございます。

 

続いてHO(フッカー)の二人

 

No.5   HO  紀伊 遼平(きい りょうへい)

①    出身校・進路先  桐蔭学園高校 明治大学
②    得意なプレー  アタック
③    尊敬する人  金子 俊哉 先輩
④    遠征(試合)への意気込み  Beat WALESに貢献したい。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ) 
自分のできることを100%やりきってウェールズに勝ちます。応援よろしくお願いします。ウェールズのレベルの高さを感じたが、通用する部分も多く、特にDFBAKUHATSUは良い手応えだった。

 

No.6   HO  福井 翔(ふくい しょう)
①    出身校・進路先  東福岡高校  帝京大学
②    得意なプレー  ブレイクダウン
③    尊敬する人  藤田雄一郎監督
④    遠征(試合)への意気込み  自分の持ってる力を全て出しきります。
⑤    メッセージ(家族や応援しくださる方々へ)

試合に勝ち、結果で恩返しできるように頑張ります。高校代表の活動で感じたことは、プレーは勿論ですが、リカバリーの部分に凄さを感じました。これから世界や国内で戦っていく上でグランド外のこともしっかりとやっていきたいです。

 

44期高校日本代表ウェールズ遠征4日目。昨日のU19ウェールズ選抜との試合を終え、コンディショニングを徹底的に計算したスケジュールとメニューで1日を過ごします。

午前中は、Cardiff University Sports(カーディフ大学のスポーツジム)をお借りして、Mobility & Activationを実施しました。素晴らしい施設をご提供いただいた。カーディフ大学と急な依頼にも快く迅速に対応いただいた酒井さんに改めて御礼申し上げます。

ホテルに戻って昼食後、この遠征中では非常に貴重なアクティビティーの時間です。

ウェールズでラグビーといえば、皆様ご存知の「ミレニアム・スタジアム」。「Principality Stadium」という名前がついたそうです。我々の中からいつかこの場所でプレーする選手が出て来ることを願っています。

その後はカーディフの町の中心部に移動して、少しの時間ですが、フリータイム。この時間も選手の状態を細かくチェックし、限られた日程の中でリカバリーするため、選手の歩く距離を想定し、スケジュールされています。全てのピークが最終テストマッチに向けられています。

夜は頭を切り替えて、いつもの通りTeam MTG & Walk Through。今日は監督からのゲームレビューだと、一同集中して臨んだ選手・スタッフにまさかのサプライズ!3月生まれのミキオ&ミキヤこと馬場美喜男コーチと高本幹也選手です。サプライズの内容は秘密ですが、ミキヤには監督からウェアーがプレゼントされました。ミキオコーチはかなり動揺し、少しウルっときていました。

数分後には、いつも以上に緊張感のあるWalk Throughがくり広げられました。

チームは様々な経験を共有して、家族のような存在へと変化していきます。


3月19日

ウェールズ遠征3日目がスタートしました。本日はこの遠征の初戦となるU19ウェールズ選抜との試合が19時にキックオフされます。17日夜に到着し、更にナイターということで決して楽な日程とは言えません。

本日もMobility & Walk Throughから一日が始まります。

昨日同様にGlamorgan WANDERERS RFCのグラウンドをお借りしました。昨日合流されたリエゾンのリコ静香さんとGlamorgan WANDERERS RFCの皆様、リコさんが加わり36名のチームとして“Beat Wales”を目指します。

コンディショニングの為、限られた時間と強度の中より集中したトレーニングがテンポよく進められます。

プールリカバリー

今日の試合のWarming Upをシミュレーションしていきます。ストレッチで身体を整えます。

選手は各自身支度を整えて、ジャージー授与式に臨みます。渡辺団長挨拶、薬師寺監督挨拶、ジャージー授与(渡辺団長からジャージが授与され、一人一人が決意と仲間へのメッセージ)、最後にジャージーを受け取った李承信主将がチームとしての決意表明を述べます。

約45分のバス移動を経て、試合会場であるTaffs Well RFCに到着。

分刻みのスケジュールが進み、一度ロッカーに戻った選手はいよいよ桜のジャージーを身にまとい、薬師寺監督からの一言で準備完了。李主将の声とともにロッカーを出ます。

入場は地元の子どもたちが盛り上げてくれ、両主将は素敵なラグビーガールとともに入場です。

キックオフ。開始早々からJAPANは特にディフェンスにおいて前に出て、Knee Lineに突き刺さるタックルを繰り返し、圧力をかけていました。一方攻撃では、ディフェンスで得た流れを掴むことができず、前半を終えて、5-14。一進一退の攻防に沢山の地元の観客の皆様は盛り上がっていました。

後半もディフェンスで圧力をかけますが、スコアに繋げられませんでした。

 

最終スコアは高校日本代表 12-33 U19ウェールズ選抜。

残念ながら初戦を勝利で飾ることはできませんでしたが、このメンバーで積み上げてきたHIGH SPEED RUGBYの完成に向けて、多くの成果と課題を得ることができました。


3月18日

ウェールズ遠征が本格的にスタートします。奇しくもウェールズでは代表チームの活躍により、ラグビー熱は大いに高まっています。(昨年の遠征時は、アイルランドに到着した日にアイルランドが優勝しました。)

まず早朝から、チームルームにてMobilityWalk-Throughを行います。

朝食は、毎食里コーチにより作成されたコンディションイングの為のメニューが並びます。

午前のSCセッションに向けた里コーチと薬師寺監督からのプレゼンテーション

カーディフ大学のジムを使わせていただいてSCセッションです。

同大学に留学されている酒井彩名さんのご協力により最高の環境でトレーニングができました。

 

宿舎に戻り、マストスケジュールのひとつであるプールでのリカバリー。

毎日二回実施され、食事や練習強度と併せてテストマッチに向けてコンディションを高めます。

 

昼食です。選手たちも自分自身食事管理ができるようになってきました。

チームルームにてTeam MTGWalk-Through。グランドでの練習の強度や時間を制限してもこのTeam MTGWalk-Through13回実施されます。いかにこの時間が重要であるかがわかります。

午後は、この遠征で初めてのグラウンド練習。会場はGlamorgan WANDERERS RFC

練習時間はこれまでよりも短くなりますが、より集中、凝縮されたメニューが展開されます。

カーディフ周辺だけでも沢山のクラブチームのグラウンドとクラブハウスがあり、地域の方々が運営されています。クラブハウスはラグビー以外でも憩いの場となっています。人々の生活に深く根付いたラグビー文化に触れられることもこの遠征の大きな意義です。

バスドライバーのグウェインさん。65歳の彼も元ラグビープレーヤーだそうです。温かい激励をいただきました。

午後の練習後も、宿舎に戻りすぐにプールリカバリーをします。

夕食後のチームミーティング。

明日はいよいよ初戦、ウェールズU19選抜チームとの対戦です。チームスタッフから今日は大石トレーナーと木島ドクターからメッセージが伝えられました。選手リーダーチームから小西ATリーダー「我々が明日桜のジャージを着てピッチに立てるのは、これまで多くの方々の支えや思いがあるからである。それらを力に変えて戦い、必ず勝利しよう」

そしてここでもWalk-Through。そしてPlayers MTGで初戦必勝を期し、一日を締め括りました。


3月17日

前日の夜に荷造りと荷物の計量、高安詰所の掃除を済ませた選手達。早朝5時半に起床し、真新しいツアースーツに身を包んだ第44期高校日本代表は、お世話になった高安詰所の皆様に御礼を申し上げ、関西国際空港に向かいました。いよいよウェールズ遠征に出発です。

空港では、山神日本協会強化副委員長並びに天野高体連副部長、これまで支えていただいたユーススタッフ、そしてご家族の皆様にお見送りいただき、選手・スタッフ一同決意を新たに日本を発ちました。

大量の荷物を協力して運搬し、随時、点呼と荷物の確認を行います。規律ある迅速な行動で安全な旅を目指します。

12時間かけてまず、経由地であるオランダ・アムステルダム・スキポール空港に到着しました。長距離移動でのコンディションの低下を最小限に抑えるため、機内での過ごし方や水分補給に注意し、ストレッチ等を行います。

ウェールズ・カーディフ空港へ向けて、再搭乗し、約1時間のフライトを経て、遂にウェールズ到着です。入国審査も無事に全員が通過、荷物も全て揃いました。全員で荷物をバスに積み込み、第44期高校日本代表ウェールズ遠征のスタートです。

空港からバスで約20分、現地時間18時、今回お世話になるホテルに到着しました。荷物をチームルームと各部屋に運び、夕食をいただきました。その後、最初のTeam MTGで渡辺団長並びに薬師寺監督から長旅の疲れもあるが、ゴール達成に向けて今一度緊張感を持つこと、士気の高めることを伝えられました。里SCコーチよりより細かな体調管理のレクチャーを受けました。スタッフはその後も準備とミーティングを行い、無事一日を終えました。

明日はS&CセッションとTeam練習が予定されています。第1戦は明後日の19:00に迫っています。