●6月22日(金)
前日からの大雨で選手の集合に影響が出る中、予定通りトライリージョンズが始まった。
開講式では、前田・日本協会高校担当理事から会場をお借りしている和歌山県の方々に感謝するとともに、基礎体力を高める、基本プレーを忠実にやりきる大切さとここに集まったメンバーが互いに鍛え厳しい中で気を抜かない、高校代表が戦ったイタリア・フランスとの差は基本プレーの差、2016年7人制オリンピック、2019RWCに向けて君たちの力が試されると激励があり、上野・競技力向上委員会委員長からは、僅差の勝敗の訳は何か考えるとわかる、負け癖のついた日本を何とかしないといけない、負けたら悔しいと思えることが大事、我々はいいゲームを求めているのではない、選ばれてきた選手は甘えずプロ意識を持って取り組んで欲しい、とお話をいただいた。また、2011年U18代表監督松井先生から、この合宿でしっかりとアピールし個人の強みを出して欲しい、そして一人でも多く日本代表やジュニアジャパンなどのエリートプログラムへつながる選手が出ることを期待するとお話をいただいた。
 |
|
 |
開講式 前田担当理事挨拶 |
|
開講式 上野競技力向上委員会委員長挨拶 |
 |
|
 |
和歌山県体育協会局長より激励品の贈呈 |
|
開講式の様子 |
開講式後の全体ミーティングでは、ユースコーチ斉藤先生よりトライリージョンズの目的が伝えられ「目指すべきプレーヤー像」「世界で戦うためのプロジェクト」「日本ラグビーの目指すプレースタイル」「パフォーマンスの3段階」の説明があり、自分より大きなプレーヤーに負けないためには「自ら考え課題を解決し成長し続ける態度」の必要性が強調された。さらに、それぞれの選手が代表になるイメージを持ち、選ばれた責任を自覚し、高いレベルで取り組み、みんなで成長する時間にして欲しいと選手に伝えられた。
選手も全員集合し、グラウンドに移動。マルチなどの測定し、その後チーム練習。
東日本は測定後のコンディショニングを考え、コミュニケーションを大切にし、リードアップゲーム(タッチフット)の動きの中でフラットアタックなど選手がどれくらいできるかアタックを中心に、ポジショニング・ポイント予測・次の動きの意識づけ・ボールを見て相手を見る必要性を強調した練習を行った。
中日本はディフェンスに特化し、「前」の部分の精度を高める、対外国人を意識した出足、姿勢で仕掛けることを考えさせることに重点を置き、ポジショニングからのアップ練習を繰り返した。また、早いポジショニングのための動作(体の向きや顔の向き)の大切さについても細かく指導されていた。
西日本はアタック(シェイプ)で相手に的を絞らせない、1stレシーバーが相手と常に1対1をつくり差し込み、ボールを下げないドリルを繰り返し確認した。
練習後にはグラウンドレベルでチームスタッフがレビューを行い、宿舎に移動。
夕食後の全体ミーティングに石渡先生・天野先生・松尾RC・元木スキルアドバイザーも合流。東日本ブロック坂本先生から開講式の復習、「プレーヤーの育成指針」について説明があり、質問形式で「自ら考え課題を解決し成長し続ける態度」をゲーム終了後、やっているか? 今日の練習では、パフォーマンスの3段階の前を意識したか? など、大事なことは、それぞれが県・日本・世界どのレベルで戦うことを考えて取り組むかで判断し、自己成長サイクル「プラン・ドゥ・レビュー」では大切なのは、やらされているより自分で選んでやる、だから自分のものになる。成長サイクルをどのような場面(生活の部分)でもやることがラグビーのためにつながり、身につくことになる。自分の未来は自分で選ぶ。やり方も自分で選ぶ。それが仲間のためになり、ラグビーのいいところと選手自身の取り組む大切さが伝えられた。
また、S&C見山さんは測定結果よりマルチは昨年より数値が上がっている(走れている)。試合よりキツイ(強度の高い)量で練習すれば、昨年より強いチームになれる可能性をがあることを選手に伝えた。
高校代表報告(松井先生)では、外国人に勝つための選手選びの根幹、練習での鉄則と前に出るディフェンス、アタックの継続。遠征はハードである:時差や移動時間、テストマッチの重要性。遠征のVTRを見た後、桜を咲かそうという気持ちでチームがひとつになった。来年も感動できるチームになって欲しいとの想いが伝えられた。
2日目は、本日のレビューをもとに、午後からのゲームを意識したチームづくりのための練習が行われる。
 |
|
 |
シングルレッグスクワット【測定】 |
|
7minテスト |
 |
|
 |
揃って アップ!! |
|
夜のミーティング |
 |
|
チームミーティング |
|
|