■2012年5月20日(日) at 東京

東京合宿7日目、最終日。

昨日の香港戦に快勝した日本代表はアジア五カ国対抗5連覇を飾り、約1ヶ月の合宿期間を最高の形で締めくくることができました。

今日でチームは解散。各選手充実感と解放感の入り混じった顔をしています。

チームミーティングでは、
「昨日の試合、リザーブの選手が入ってからさらにテンポアップして、試合を進めることができました。ノンメンバーは、態度、姿勢が大事です」(ジョーンズヘッドコーチ)と、先発メンバー、リザーブメンバーだけではなく、チーム全体として、これからのIRBパシフィック・ネーションズカップ、リポビタンDチャレンジ2012へ向かっていくことが伝えられます。
そして、次の合宿までの過ごし方をS&Cコーチ、トレーナーの各担当者から。
休息も大切ですが、これまで積み上げてきたフィットネスを始め、合宿で得てきたことをさらにレベルアップするために、各選手へ個別メニューが準備されるなど、世界トップ10を目指すチームは、少しの期間も無駄にすることができません。

日本代表の次のステージは、6月5日(火)から開幕する、IRBパシフィック・ネーションズカップ2012です。
フィジー(世界ランキング16位)、トンガ(同ランキング9位)、サモア(同10位)との厳しい戦いの中で、「JAPAN WAY」がどのように光を見せるか、皆さまどうぞご期待ください。

練習に試合にご声援をいただいたファンの皆さま、大阪、カザフスタン、福岡、韓国、東京と、日本代表の合宿・試合活動に伴いお世話になった皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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19日、香港代表を破り優勝を決めた日本代表
■2012年5月18日(金) at 東京・秩父宮ラグビー場

東京合宿5日目。

明日はアジア五カ国対抗、最終戦。大会優勝のかかった香港戦前日となりました。

今日は午前中に試合会場となる秩父宮ラグビー場で、試合前日練習を実施。
これまで約1ヶ月の合宿で積み上げてきた、「JAPAN WAY」を香港代表戦で発揮できるよう、選手も最後の準備です。

「ブレイクダウン、連携、プレーの精度を高めて、レベルアップして戦いたい。
明日は東京で最初の試合なので、楽しんでやりたいと思う。対香港ということは意識せず、自分たちのプレーをやりたい」(廣瀬キャプテン)

香港代表戦は、明日19日14時キックオフです。

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優勝に向けて最後の練習です 控え選手も気持ちをつくります
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今季初先発 日和佐選手 カザフ戦以来の12番 田村選手
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再びNO.8で登場 リーチ選手 ラインアウト
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メンバー外選手もフィットネス 香港戦 司令塔はこの二人です
■2012年5月17日(木) at 東京・秩父宮ラグビー場

東京合宿4日目。

今日は午前中がオフ。

午後はフォワードのみ、ラインアウトのユニット練習。そしてメンバー外の選手はスキルトレーニングと、ウェイトトレーニングを行いました。

そして本日、対戦相手となる香港代表が来日。試合出場登録メンバーも公開されました。

トップウェストの豊田自動織機シャトルズのセンター マーク・ライト選手(19日の試合ではフランカーで出場予定)を始め、ここ数年日本代表と対戦した際にもお馴染みの選手が多く名前を連ねます。7人制香港代表としてもプレーしている選手も多く、チームとしての成熟度の高さがうかがいしれます。

グラウンド上で対戦相手のメンバーを確認した日本代表フォワード陣は、選手ラインアップを見て、ラインアウト対策などを余念なく薫田ACと選手間でチェック。

昨年の試合では、後半だけを見ればリードを許した相手。侮ることはできません。

さて、その香港代表は、明日18日に、トレーニングの合間を縫って地域貢献活動に参加を予定しています。東日本大震災で多大な被害を受けた宮城県石巻市に、日本全国で活動するフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンが主催する炊き出しに、選手数人が参加して巻き寿司を握るとのこと。選手が握った巻き寿司は石巻へ届けられます。

日本代表も、HSBCアジア五カ国対抗期間中の活動ではありませんが、選手同士のミーティングの中で、日本代表として社会貢献活動を行うことが総意として決定され、実施を予定しています。

「被災地の子供たちを、普段見る機会のないラグビーの国際試合に招待したいと考えています。我々の試合を見て、少しでも楽しんでもらったり、何かを感じ取ってもらえれば」(佐々木バイスキャプテン)

招待にあたって、選手自らの募金と、一般の方へも協力を呼びかける予定とのこと。
選手たちの取り組みについては、詳細が決定次第、お知らせしてまいりたいと思います。(招待する試合は、リポビタンDチャレンジ2012 JAPAN XV 対 フレンチ・バーバリアンズ 第2戦を予定)

香港代表戦まで、あと2日です。

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セットプレーが カギです NO.8リーチの運動量にも注目
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メンバー外も練習です 社会貢献活動も引っ張ります 佐々木選手(写真は4月28日、カザフ戦)
■2012年5月16日(水) at 東京・秩父宮ラグビー場

東京合宿3日目。

昨日から打って変わって、気温も上がり少し汗ばむような陽気。
日本代表、午前中はフォワード/バックスともにウェイトトレーニング、そしてフォワードはユニット練習をグラウンド上で行いました。

午後はいよいよ香港戦に向けたメンバー発表
「韓国戦の先発メンバーから3人が入れ替わりました。新しい選手はフレッシュな状態で活躍してくれると思います。香港代表はオーソドックスなチーム。昨年の試合、後半だけをみると香港代表がリードしていて、彼らは自信を持って臨んでくるでしょう。スキルとフィットネスで彼らを疲れさせ、勝利したいと思います」(ジョーンズHC)

「世界トップ10が我々の目標ですが、まずは目の前の試合で、アジアのチャンピオンになるためにしっかり勝利したいと思います。東京では初となる試合で、観戦に来ていただいたファンの皆さまがわくわくするような試合を、お見せしたいと思います」(廣瀬キャプテン)

2012年日本代表として最初のタイトル、HSBCアジア五カ国対抗の優勝をかけた、大切な一戦に臨むメンバー。「JAPAN WAY」を東京のファンの皆様にご覧いただくべく、準備を進めます。

午後の練習はディフェンスを中心にフォワード、バックスとセッションを進行していきます。しかし、終了予定時間よりも早い段階で、選手に集合がかけられます。

試合出場を予定するメンバーの気持ちが、試合に向けて十分な準備ができておらず、ジョーンズHCがトレーニングを途中で終了するという判断をくだしたのです。
不完全燃焼なまま、個人練習に移り、選手も今一度、自分たちの試合に臨む姿勢を問い直します。

すると、突然ジョーンズHCの笛がグラウンドに響き渡り、急きょ練習再開の指示が告げられます。一瞬選手も状況を飲み込めないまま、所定のポジションに駆け出します。そしてすぐ、気持ちを切り替え、プレーを指示する声がグラウンドを埋め尽くします。
そしてスイッチを入れ直した日本代表のトレーニングが、改めて終了。本日16日のメニューはこれで終了です。

香港戦のメンバーに入ることができず、告げられた際に、その悔しさをあらわにした選手もおり、午後の練習でも、控え・メンバー外チームは非常に積極的な姿勢を見せていました。
この日本代表で試合に出場したいという思いと、試合出場が決まっている選手の気持ち。もう一度日本代表というチームで戦うことを、選手たちは今日の練習で見つめ直すことになったのではないでしょうか。

香港代表戦まで、あと3日です。

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ラインアウト 今季初先発 木津選手 体の強さが武器です
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気を吐く 真壁選手 気合の入った控え組
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京産大OBアイスバス4連発 偶然です 今季初先発 木津選手 意気込みを
■2012年5月15日(火) at 東京・秩父宮ラグビー場

東京合宿2日目です。

今日の東京はあいにくの雨模様。降ったりやんだりの雨に、肌寒い気候です。

午前中はウェイトトレーニングに、フォワードとバックスに分かれそれぞれユニット練習が行われました。試合会場でもある秩父宮ラグビー場も、曇天の下ながら青い芝が映え、2012年度日本代表の、東京初戦となる試合当日に向けての気持ちが高まります。

午後はグラウンドで1時間強、フィットネス要素が組み込まれた練習も交えながら、全体のディフェンスやユニットに分かれてのスキル練習が行われました。
細かい雨が断続的に降り、コンディションは決してよくありませんでしたが、集中力のある、よい練習となりました。

明日は19日の香港戦に向けた、試合登録予定メンバーが発表されます。
秩父宮ラグビー場今季初戦まで、あと4日です。

◆番外
さまざまなチームから選手が集まり構成される日本代表。当然ですがトレーニングの仕方や、プレーへのアプローチの過程など、細かいところが異なった文化の集合体でもあります。チームとして機能するためには、その考え方や意識を統一する必要がありますが、選手間でそれぞれの良いところを吸収し合う姿も、チーム内で見られます。
練習方法や、プレーでのちょっとしたコツはもちろん、プレー前の準備、練習後のケアなど「これ、効くよ」など選手同士で情報交換。
さまざまなカルチャーが融合し、今の日本代表チームが少しずつ、形作られていきます。

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日々の積み重ねです ブロードハースト選手も再び参加
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ラインアウトの競り合い ウェイトトレーニングは姿勢も大事です 中村選手
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集中して… 上げます!
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瞬発力 秩父宮ラグビー場
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走って 当たって
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起きては また当たります!
■2012年5月14日(月) at 東京・秩父宮ラグビー場

東京合宿1日目です。

19日(土)香港戦に向けた、東京合宿が始まります。
韓国遠征に帯同しなかった選手たちも再合流し、アジア五カ国対抗最終戦に向けての準備を行います。

今日は試合後、また移動の疲労なども考慮して練習は午前中のウェイトトレーニングのみ。
この日午後に行われたチームミーティングでは、アジア五カ国対抗(A5N)の優勝はもちろん「A5Nが終わった後、試合がさらにあります。A5N優勝はもちろんですが、パシフィック・ネーションズカップ、そしてフレンチ・バーバリアンズ戦と勝利していかなければなりません」(ジョーンズHC)と、目の前の試合はもちろん、その先を見据えたレベルアップが求められます。
「今までやってきたことを軸に、大事にやっていこう。韓国戦でミスの多かった部分、個人スキルの問題だと思うので、一人ひとりがレベルアップして、もっとオプションを増やしていけるよう、みんなで努力していこう」(廣瀬キャプテン)
韓国戦のレビューを行い、今チームがフォーカスしている、シェイプやブレイクダウンのプレーを再認識し、ミーティングは終了しました。
明日からは、グラウンドでの本格的練習もスタートします。

アジア五カ国対抗香港戦まで、あと5日です。

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