トップリーグXVメンバー決定!

6月15日、日本協会にて、エディー・ジョーンズ監督(サントリーサンゴリアスGM兼監督)率いる、『トップリーグXV』(6月26日、チャリティマッチとして日本代表と対戦)のメンバーを発表いたしました。

  矢部専務理事より大会趣旨について
矢部専務理事より大会趣旨について

会見冒頭では、日本ラグビー協会 矢部達三専務理事より、

「先ずは、3月11日に起こった、東日本大震災により、多くの尊い命が失われたことにご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。皆さまの安全、一日も早い復旧復興を心からお祈り申し上げます。

日本ラグビー界として、被災地の皆様に対し、どのようなことができるのか協議した結果、このたび、日本協会でチャリティーマッチを企画し、そして、ジャパンラグビー トップリーグ各チームからご協力、ご賛同をいただき、夢の対決を開催する運びとなりました。このチャリティーマッチを通じて、被災された皆様に対し、少しでもお力になれること、また、ラグビーを通じて、『元気』、『勇気』をお伝えできればと願っております。

また、当協会では、理念である『We are Rugby Family』のもとに、今回の震災被害により困難に直面している数多くのラグビーファミリーに対し、お互いに助け合って復興を目指していこうと、『JRFUラグビーファミリー支援金口座』を開設いたしました。
チャリティーマッチでの収益の一部、並びに、募金活動を実施し、集まった義捐金などは、一部は日本赤十字社を通じ、被災された皆様へ、そして、一部を『JRFUラグビーファミリー支援金口座』へ入金し、日本ラグビー協会を通じ、被災されたラグビーファミリーへの援助や、ラグビーに関わる復興支援活動に役立ててまいります」

と、大会開催にあたっての経緯やチャリティーマッチを開催することにより、被災者、被災地の皆様にラグビーを通じて、復興支援を行いたいとの意義を伝えました。

エディー・ジョーンズ監督から選手選考などについて  
エディー・ジョーンズ監督から選手選考などについて

続いて、ジョーンズ監督より、
「この試合は非常に重要です。今回震災に遭われた東北の皆様、東北の復興に対して、何ができるのか、この試合で皆様に見せたいと思っています。試合内容としては、スピーディーでエンターテイメント性のあるラグビーをしたいと思っています。

この試合としては、まず日本でどのようなラグビーが行われているか皆さんに見せることと、日本代表のワールドカップ前の大事な準備の試合であること、そして最後に、この試合でトップリーグが持っている強み、深みを見せる戦いです。
選手選考としては、昨年のトップリーグのレベルの高さを示す、トップリーグを代表する選手を選考しました。また人間性で資質を持った選手、スキルを持った選手、そのスキルを発揮できる選手を選びました。
外国籍選手の起用については、トップリーグの3名ルールを起用します。これはトップリーグの強みを見せるためです。

ジョージ・グレーガン選手については、現在、シドニーでカフェを経営していて、忙しくしているのですが(笑)、彼は昨年までの3年間、日本に大変お世話になり、日本のラグビーへ感謝の気持ちもあるといっていました。東芝の松田選手については、日本ラグビーの過去15年間くらいの中で最も優れた選手の一人です。こういった選手たちと一緒にトップリーグスタイルで勝ちたいと思います」

と、この試合にかける意気込みやトップリーグXVの戦い方などを語って頂きました。

  山田選手より試合に向けた意気込みを
山田選手より試合に向けた意気込みを

また、今回トップリーグXVメンバーとして選出された、山田章仁選手(パナソニック ワイルドナイツ所属)もこの会見に登壇。山田選手からは、

「エディーさんにお会いした時に、このチームのキャプテンを志願していたのですが、今日のメンバー表を見たら、廣瀬先輩がキャプテンだったので、残念でした(笑)。
チャリティーマッチで、日本代表と対戦することにより、震災によって被害に遭われました皆様に勇気をもってもらえるよう、チャレンジの精神でプレーしたいと思います」

と、日本代表に『チャレンジ』していく気持ちを見せていました。

会見中の報道陣から、「今回のジョージ・グレーガン選手起用に期待することは?」という質問に対して、エディー監督は、

「ジョージ・グレーガンは、試合に向け、求められている準備をこなし、試合には整えて臨める選手。相手が誰であろうと、完璧に準備し、フィールドで優れたプレーをする選手です。こういうことを他の選手も見て、学んで欲しいです」

と、グレーガン選手がいかに素晴らしい選手だったか、昨季の日本選手権決勝で、グレーガン選手のプレーを見るのが最後だったはずが、26日のチャリティーマッチで再度、見ることができる、またとないチャンスです。

フォトセッション
フォトセッション

最後は、トップリーグXVジャージのお披露目です。
今回のジャージには、トップリーグロゴをあしらい、胸と背中には、東日本大震災にて被災された皆様、被災地の復興への願いを込めたメッセージ、「RUGBY:FOR ALL ニッポンのために!」をプリントしたジャージが完成しました。

登壇していただいた、山田選手にジャージを着用してもらい、写真撮影を行い会見は終了いたしました。

ジョーンズ監督、山田選手も東日本大震災で被災された皆様に対し、この試合を通じて、「元気や勇気」を伝えることが、大きな使命であり、この試合に向けての意気込みはかなり大きなものだと、会見を通じて感じ取ることができました。

夢のマッチの実現も次はいつになるかわかりません。
みなさんで、震災復興を祈念しながら、ラグビーも楽しめる1日となればと思っております。
多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。