2010年6月29日(火)成田空港

成田空港で取材陣の質問に答える菊谷キャプテン
成田空港で取材陣の質問に答える菊谷キャプテン

ニュージーランドでノースハーバー州代表と強化試合を行い、パシフィック・ネーションズカップにてフィジー代表、サモア代表、トンガ代表と対戦した日本代表は約1ヶ月の遠征を終え、6月29日(火)、日本に帰国しました。

遠征を終え、菊谷キャプテンは「昨年から『ワンチーム』という言葉を掲げてチーム作りをしてきました。試合に出ない選手も試合日のロッカーの片付けなど、サポートしてくれた。この遠征での勝利は『ワンチーム』として勝ち取ったと思っています」とこの遠征を締めくくりました。
「負けた2試合も良い勉強になりました。秋にはサモア代表が来日する予定ですが、きっとリベンジする気持ちで来ると思います」と秋のテストマッチへの意欲も燃やしました。

今春の日本代表活動に対し、熱いご声援頂きましたファンの皆様、チーム関係者、選手・スタッフご家族の皆様に御礼申し上げます。

日本代表の次の試合は10月末及び11月に東京・秩父宮ラグビー場にて行われる「リポビタンDチャレンジ2010」日本代表対サモア代表、日本代表対ロシア代表となります。

成田空港で取材を受ける小野澤選手
成田空港で取材を受ける小野澤選手

無事に帰国し、遠征について取材を受ける大野選手
無事に帰国し、遠征について取材を受ける大野選手

2010年6月27日(日)サモア

昨日、パシフィック・ネーションズカップ(PNC)最終戦・対トンガ戦で逆転勝利を収めた日本代表。大会はサモア代表の優勝で幕を閉じ、試合後には参加4チームが集合したアフターマッチファンクションが行われました。

今大会を主催したサモア協会会長のご挨拶から始まり、各チームの代表者からのご挨拶、そして選手達による歌などが披露され、会場は大盛り上がり。
日本代表も負けじと歌を披露。菊谷キャプテンのピッチ上と変わらないリードと田中選手のパフォーマンスで会場を大いに沸かせました。

本日、日本代表は午前中にプールセッションを行い、試合で疲れた体をしっかりとリカバリーし、夕刻、サモアを出発。ニュージーランド経由で日本に帰国します。

PNC優勝のサモア代表   トンガ代表   フィジー代表   日本代表も歌を披露
PNC優勝のサモア代表   トンガ代表   フィジー代表   日本代表も歌を披露

2010年6月26日(土)サモア

最終戦 対トンガ代表戦レビュー
日本代表、トンガ代表に競り勝ち、2勝を挙げ、大会終了

13時10分にキックオフした日本代表対トンガ代表。紺のセカンドジャージに身を包んだ日本代表は前半1分、早々にPGのチャンスを得るが失敗。
逆に2分に日本代表がノックオンしたボールをトンガ代表が拾い、個人技で突破、トライを奪われる。コンバージョンも決まり0-7。続いて10分にもPGを決められ0-10と差をつけられる。日本代表はノックオンなどミスを重ね、得点のチャンスを逃すが、ディフェンスで我慢を続け、トンガ代表の得点につなげさせない。日本代表は17分、40分とPGを確実に決め、6-10で前半を折り返す。

後半1分、トンガ代表にPGを決められ6-13と差をまた広げられる。しかし4分、日本代表はPGを決め、9-13。じわじわとトンガ代表の背中が見えてくると、日本代表は10分、トンガ代表陣ゴール前5mのラインアウトより展開し、ラックから畠山がボールをインゴールに押さえ、コンバージョンも成功、16-13と逆転に成功する。
その後一進一退の攻防が続くが、26分、日本代表がチャージしたボールを展開、しかしラックでトンガ代表にターンオーバーされ、独走を許し、トライを奪われる。コンバージョンも成功し、16-20と逆転されてしまう。
32分、粘る日本代表はPGを成功させ、19-20とするが、35分、またもトンガ代表にPGを決められ19-23となる。
しかし、日本代表はあきらめない。トンガ陣ゴール前に攻め込み、再び逆転のチャンスを狙う。トンガ代表が自陣ゴール前で犯したペナルティに日本代表はあえてスクラムを選択。強いスクラムでトンガ代表にプレッシャーを与え、ペナルティを何度も誘い、43分、日本代表ペナルティトライの判定で、24-23と再逆転に成功。コンバージョンも成功し、26-23で試合終了となった。

「パシフィック・ネーションズカップ」創設以来、初の2勝を挙げたが、3チームが2勝1敗で並び、優勝はサモア。結果的には勝点などで及ばず、大会3位という成績で終了した。

今春の日本代表へのご声援、誠にありがとうございました。アジア五カ国対抗から始まった2010年度の春の代表活動は、11月のウインドウマンスまで一度終了という形となります。11月の日本代表戦は、来年2011年にニュージーランドで行われますワールドカップに向けた大変重要な試合となります。引き続き、日本代表へのご声援、宜しくお願いいたします。

2010年6月25日(金)サモア

各自練習前にストレッチ   今日のウォーミングアップは全員1列で気持ちをあわせて   キャプテンズラン   ラインアウト   ディフェンスを確認
各自練習前にストレッチ   今日のウォーミングアップは全員1列で気持ちをあわせて   キャプテンズラン   ラインアウト   ディフェンスを確認

いよいよ明日にせまったパシフィック・ネーションズカップ最終戦、対トンガ代表に向け、日本代表はキャプテンズランを行いました。場所は先週にキャプテンズランを行った場所と同じ、通常練習でお借りしているセント・ジョセフカレッジのグラウンド。菊谷キャプテンの「今日がこの遠征で最後の練習。しっかりいい練習をして、締めくくろう」という言葉で練習はスタート。午前10時過ぎよりウォーミングアップを行い、ユニット練習などを行ったのち、キャプテンズランを実施しました。

バックスユニット練習
バックスユニット練習

キャプテンズランを終え、選手達のトンガ戦に向けての気合いは充分。先週よりも良いパフォーマンスができるようにと、準備を進めてきた日本代表。日本代表対トンガ代表は明日、6月26日(土)13:10(現地時間。日本時間では27日(日)9:10)キックオフです。


◎ホラニ 龍コリニアシ選手

「自分自身、初めてのトンガ代表との試合になるので、楽しみです。ただ、気持ちは先週のサモア戦と変わりません。もっとボールを動かして、ディフェンスでは1対1で止められるよう、自分自身のステップアップも目指したいと思います」


◎タウファ統悦選手

「トンガ代表も力いっぱい向かってくると思います。この1週間、それに対して準備してきました。トンガもフィジカルだと思いますが、受け止めずに跳ね返す気持ちでプレーします。絶対に勝ちます」

小林さん
小林さん

ミユキさん
ミユキさん

2週間前にサモアに到着してからずっとお世話になっているリエゾンオフィサー・小林秀野さんとミユキさん。小林さんは40年間サモアに住んでいらっしゃる大ベテランです。ミユキさんは5歳まで愛知県に住んでいたことがあり、妹さんも沖縄県の大学に留学されていたなど、日本に縁があります。ランドリーの手配から氷やグラウンド、ウエイトトレーニングのジムの手配など、様々なことにお世話してくださっている、日本代表のビッグサポーターです!

2010年6月23日(水)サモア

いよいよパシフィック・ネーションズカップ最終戦、トンガ戦まで3日となった本日、日本代表は午前中にセント・ジョセフカレッジにてグラウンド練習を行いました。
本日もウォーミングアップを入れて1時間未満という短い時間で集中して行うことを目標に練習が実施されました。「短い時間でも、ジャパンレベルが見たいです!」というカーワンヘッドコーチの号令で練習はスタート。ウォーミングアップではスピードワーク、また可動域を広げるトレーニングを中心に行いました。またウォーミングアップの最後には大縄跳びが登場。5人ひと組で1回ずつ飛び、チームの心をひとつにします。全組成功することを目指します。1回目は残念ながら失敗。2回目のチャレンジでは1組が2回飛びましたが、見事に成功。チーム全員で成功を喜びました。

ウォーミングアップ終了後、タックル、ラックツイスト、キックキャッチのアクティビティ、そしてチームアタック、ディフェンスなどが実施されました。また、フォワードはスクラムを練習。時間にしてスタートからここまで約1時間と短い時間でしたが、選手達は集中して練習を行いました。最後に個人スキルの練習を行い、この日の練習は終了しました。

ウォーミングアップ   息はぴったり?!   大縄跳び   チームアタック・ディフェンス   良いイメージを持ってスクラムを練習
ウォーミングアップ   息はぴったり?!   大縄跳び   チームアタック・ディフェンス   良いイメージを持ってスクラムを練習

練習終了後、練習を見に来たセント・ジョセフカレッジの生徒さんたちが横のグラウンドでラグビーを始めると、カーワンヘッドコーチから「グラウンドを借りているお礼にラグビーボールをプレゼントしたい」との希望が。選手を代表してリーチ選手が生徒にボールをプレゼントしました。生徒さん達は早速日本代表の練習ボールで楽しそうにラグビーをプレーしていました。

午後にはPNCの大会スポンサーであるANZ店内にて、参加各チームのキャプテンが一堂に会するイベントが行われました。イベントは今週末のチケットの購入者にキャプテン達がサインや写真撮影をする、というもの。参加した菊谷キャプテンはイベント参加者にサインをしたり、また写真を一緒に撮ったりと、きっちりとキャプテンとしての役割を果たしていました。

夕方からはトゥプアイレイ選手の生まれた村をチームで訪問しました。トゥプアイレイ選手の生まれた村はアピアから車で約45分の“マヌヌ”という村。トゥプアイレイ選手はそこで生まれ、2歳でニュージーランドへ家族で渡ったそうです。今でもマヌヌには御親戚が住んでおり、村をあげて日本代表を歓迎してくれました。
また、村の裏には滝があるということで、全員で向かうとなかなかの険しい道。川を越える時はみんなで力を合わせて渡るなど、思いがけず(?)チームビルディングとなりました。

日本代表の明日の予定はオフ。休息をしたり、ジムでウエイトトレーニングをしたりと、それぞれがトンガ戦に向けて準備を行います。

ボールをプレゼント   イベントに参加する菊谷キャプテン   各チームのキャプテンと   素晴らしいご馳走をご用意いただきました   太田GMよりお礼のご挨拶
ボールをプレゼント   イベントに参加する菊谷キャプテン   各チームのキャプテンと   素晴らしいご馳走をご用意いただきました   太田GMよりお礼のご挨拶

滝に行く途中、豚の親子に遭遇   みんなで力をあわせて渡ります
滝に行く途中、豚の親子に遭遇   みんなで力をあわせて渡ります

2010年6月22日(火)サモア

本日、日本代表は午前中にグラウンド練習を行いました。
朝からシャワーのような雨が降りましたが、練習開始の午前11時には快晴となり、焼けつくような日差しの中、練習は行われました。

本日の練習は短く、シャープに、そして集中して行うことを目標とし、フォワード、バックスに分かれてのウォーミングアップからスタート。それぞれがウォーミングアップ後のユニット練習へ効率良くつなげられるよう、プログラムされた内容を行いました。

ユニット練習はフォワード、バックスがそれぞれ20分ほど。フォワードはラインアウト、バックスはスタータープレーの確認を行いました。
練習は個人スキルの練習も含め、約1時間で終了。集中して練習を行った選手達の表情は、晴々としていました。

トンガ戦に向けカーワンヘッドコーチは「私達はスペシャルなチームであるという気持ちを持っています。スペシャルでいるためには向上していくことが必要です。今週末のトンガ戦では、その部分が試されると思って、気を引き締めています」と話しました。

日本代表は明日も午前中にグラウンドでの練習を行います。

久しぶりのグラウンド練習。入念にストレッチ   ウォームアップを行う東海大コンビ、リーチ選手(左)と木津選手(右)   遠藤選手   動きを確認するウェブ選手とドゥーリーコーチ   FWはラインアウトの練習を中心に
久しぶりのグラウンド練習。入念にストレッチ   ウォームアップを行う東海大コンビ、リーチ選手(左)と木津選手(右)   遠藤選手   動きを確認するウェブ選手とドゥーリーコーチ   FWはラインアウトの練習を中心に

2010年6月21日(月)サモア

いよいよ今遠征も4週間目、最終週を迎えた日本代表。今週土曜日に行われるパシフィック・ネーションズカップ(PNC)第3戦対トンガ戦に向けて、本日より再始動となりました。
午前中にはアイスバスを実施。サモア戦で疲れた体をしっかりと回復させました。12時からはチームミーティングが行われ、サモア戦でのポジティブな面、ネガティブな面を各ポジションでまとめ、それぞれで発表。トンガ戦でのさらなるパフォーマンスの向上を目指し、約1時間程度のミーティングが行われました。

午後はオプションでウエイトトレーニングが行われました。厳しい試合が3週間連続で続いていることもあり、40分ほどの短い時間で集中して行い、終了。今週土曜日の午後1時10分のキックオフ(日本時間 6月27日(日)9時10分キックオフ)にベストなコンディションで臨むため、選手それぞれが緊張感を保ちながら、体を動かしつつ、かつ、しっかり休む、という1日を過ごしました。

明日は午前中にグラウンドでの練習を行います。

★サモアラグビー協会を訪問しました
現在開催中のPNCの運営を行っているサモアラグビー協会は、アピアの町の中心から車で5分ほどのところにあります。
正式なスタッフは3名ほど。今大会をサモア国内でプロモーションしたり、円滑に大会が行われるよう、運営を行ってくれています。
大会も残りあと5日あまりとなりました。周りにも支えられ、試合が行えているという感謝の気持ちを忘れずに、トンガ戦まで戦わなくてはいけないと、改めて感じました。

集中してトレーニング   豊田選手   リーチ選手   仲村選手   アレジ選手
集中してトレーニング   豊田選手   リーチ選手   仲村選手   アレジ選手

ヒューメコンサルタントが指導   金澤選手   眞壁選手   サモア協会事務所   サモア協会スタッフ
ヒューメコンサルタントが指導   金澤選手   眞壁選手   サモア協会事務所   サモア協会スタッフ

2010年6月20日(日)サモア

昨日、パシフィック・ネーションズカップ(PNC)第2戦対サモア代表戦を31-23とし、11年ぶりにサモア代表に勝利した日本代表。本日は試合で疲れた体を休ませるため、終日オフとなりました。
昨日の試合では、PNCの試合が始まる前に子供たちのラグビーがグラウンドで行われ、試合前から観客席は大盛り上がり。
また、第1試合フィジー対トンガの試合の前にはメインスタンド前で携帯電話を使ったイベントが。イベントはメールで応募した中から選ばれた観客が、ルーレットを回して止まったところに書かれている金額を手にすることができる、というもの。イベントをみている観客も大きな歓声をあげながら、ルーレットに注目していました。

第2試合の日本代表対サモア代表の試合の直前には、ぱらっと小雨がちらつくなど、一瞬天気が崩れかけましたが、持ち直し、また試合途中から雲もかかり、良いコンディションの中試合をすることができました。試合中にはスコアボードの後ろに虹がかかる一場面もありました。

勝利をつかんだ瞬間、グラウンドにいる選手、スタッフ、そしてコーチングボックスのコーチもみんなガッツポーズ。サモア代表のサポーターからも日本代表へ温かい拍手が贈られました。

今遠征も4週間目を迎え、いよいよ今週末はPNC第3戦トンガ戦。今春シーズンのテストマッチの最後を飾る試合となります。同大会の優勝争いもかかるトンガ戦にむけ、日本代表は21日(月)よりトレーニングを再開します。

アピアパーク メイン入口   子供たちは裸足でプレー   スコアボードの上にうっすらと虹が   ルーレットはどこで止まるかな?   健闘を讃えあうフィジー代表とトンガ代表
アピアパーク メイン入口   子供たちは裸足でプレー   スコアボードの上にうっすらと虹が   ルーレットはどこで止まるかな?   健闘を讃えあうフィジー代表とトンガ代表

勝利を手にした後の笑顔(左:タウファ選手 右:ニコラス選手)
勝利を手にした後の笑顔(左:タウファ選手 右:ニコラス選手)