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日本代表のカーワン ヘッドコーチ(右)、菊谷キャプテン
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◎日本代表
○ジョン・カーワン ヘッドコーチ
「以前より、だいぶ良いチームになってきたと思います。今日まで、特に新しいことに取り組んだわけではありません。こちらとしては、もう少し、スピード豊かにワイドに攻めたかったけれど、まあ、相手をシャットダウンできましたし、選手たちはあきらめず、ゲームプランをよく全うしてくれました」
──去年と比べて?
「パシフィック(IRBパシフィック・ネーションズカップ)とアジア選手権で選手が基礎力を培ってきたことが大きいと思います。選手はディフェンスシステム、アタックシステムを理解し、去年より進化しています。良い方向に向かっていると思います」
──強化は?
「われわれが目指す速いテンポのラグビーをするには、ワールドクラスのフィットネスに高めていくことが非常に重要です。ラックのテクニックも高めていく必要があります。ラインアウトの精度も上げなくてはなりません。いつもいる選手と今日の眞壁や木津のような若手とのコンビネーションも高めていきたいと思います」
──来年のテストマッチの希望は?
「まずは、アジアカップでワールドカップの予選を通過することです。その後、12位、11位、10位、9位くらいのサモア、スコットランドあたりと日本でできればと思います。だが、まずは、アジアとパシフィックで勝つ、そして予選を通過することです」
──2011年、カナダ戦に向けて?
「2年くらい準備期間があるので、チーム力の向上が重要です。トンガ、カナダ、オールブラックス、フランスがどんなパフォーマンスをして来ようが、やるべきゲームコントロールを今日のようにやっていくことです」
──来年のウィンドウ・マンスではアイルランドなどを招くことはあるのか?
「あまりトップネーションズとやることには興味がありません。イタリアと連絡は取っていますが、トップ10国はすでに調整が終わっていることと思います」
──最後に、今日の勝因は?
「キクが相変わらず、素晴らしいキャプテンシーを発揮してくれたからです。オンのときも、オフのときも、私が厳しく選手に言うことをしっかり理解して、皆に落とし込んでくれました。キク、ありがとうと言いたいですね(笑)」
○菊谷崇キャプテン
「結果としてノートライに抑えて勝ったことにほっとしていますが、前回のラインアウトの修正をしきれなかったことと、プレーの選択をしっかりし、敵陣でプレーできなかったことなど反省ばかりです。来年の春、集まって修正しなくてはと思います。ただ、ワンラインで前で仕掛けてノートライに抑えたことは評価できます。課題が多く残った試合だったと思います」
──カナダのブレイクダウンは物足りなかったのでは?
「先週より、カナダは良くなったと感じました。その点、てこずってしまいましたが、結果には満足しています。この1週間で切り替えてくることは当然覚悟していましたので、予想通りでした。物足りないことはありませんでした。相手どうこうより、日本代表としてのプライドを持って臨めたことが良かったと思います」
──大きくないカナダにブレイクされたラインアウトの修正点は?
「僕の印象ではカナダはかなり大きいです(笑)。それとは別に、新しい堀江、木津、眞壁が入って、春からやってきたことを2週間で埋められなかったと思います。早くセットしようとしてパニックになりかけ、カナダのリアクションも良かったです。しっかりと時間をかけてチームでやろうとすることを体に飲み込ませないといけません」
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