日仏交流150周年

高校日本代表 5-54 U18フランス代表
(7月29日、12:00 at菅平高原サニアパーク)

今月10日(仏大学選抜×日本選抜戦)には国立競技場に流れた『ラ・マルセイエーズ』が、今度は標高1303Mの菅平サニアパークに響き渡った。フランスは全員大声でこの国歌を歌い、気合充分。トゥールーズやビアリッツなどフランス「トップ14」の強豪クラブでプレーする彼等は、サイズがあるだけでなく、当りが強く、タックル、パス、キックや判断力もしっかりとしていた。日本の高校トップをまったく寄せ付けず、フランスがこの年代でもNZ、豪州、イングランドなどと並ぶトップレベルにあることを示した。

試合が始まって間もなくのファーストスクラムで日本は圧倒され、ボールを出すことができなかった。ラインアウトも前方で長身ジャンパーが飛ぶフランスのプレッシャーを受け、マイボールを確保できない。たまにブレイクダウンでターンオーバーして攻めに転じても、それがトライまで繋がることなく途中で奪い返されるか、ミスで終わってしまう。開始5分ラインアウトからフランスSOにラインブレイクを許すと、そこからオフロードパスを次々繋がれ、最後はNo.8に先制トライを取られる。その後も似たような取られ方で前半に4トライ(4G)を奪われてしまった。

後半になってメンバーを若干入れ替えスクラムはやや改善。ラインアウトも前方を避け後方への"山ボール"を多用するなどして何とか攻めの起点を作り出したが、日本のトライは敵ゴール前PKからFWで速攻して飛び込んだ1つだけに終わってしまった。
フランスFWは前半で試合の大勢を決めた後、疲労からかあまり動かなくなった。ボールを停滞させるようなネガティブなプレーも増えてPKを取られることも多くなったのだが、日本にはそこに付け入るだけの気力と判断力が見られなかった。残念ながら日本は見せ場を作り出す事はなく、あえなく大敗した。

フランスはTB陣がみなジョジオン(同国代表の名CTB)に見えた。HB陣にはボクシス(同SO)がいて、FWにはLOシャバルほど個性的な選手はさすがにいなかったが、FLニアンガやNo.8アリノルドキはいたような気がした。同国ラグビーの強さの基盤を見る思いである。(米田)

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表

 

高校日本代表 5-54 U18フランス代表