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2月20日

2022年の女子セブンズユースアカデミーが新たなメンバーで始動しました。未だ収まらないコロナの感染状況に鑑みて、今回もオンラインでの開催となりました。今回は24名の参加で、全国高体連ラグビー専門部の女子担当石井副部長もご参加くださいました。



今回は大きく1 コミュニケーション、2 Rugby、3 S&C、4 栄養、5 メディカルについて学びました。



メインセッションに入る前に今年最初のアカデミーでもあるので、徳永ディレクターよりアカデミーのポリシーや育成プログラム、セレクションの流れ、アカデミー生の活躍、一年の活動計画、トレーニングや教育プログラムで育成したい主な要素などを伝えていただきました。ラグビーだけではなく「アスリート」として身につけて欲しいこと、お互いに切磋琢磨して共に向上していって欲しいなどのお話を頂きました。

続いて兼松ヘッドコーチからも1年を4期に分けて具体的な流れ、アカデミーの活動・目標、心技体智の相関性、オリンピック教育、世界への挑戦などのお話がありました。



引き続き、「コミュニケーション」のセッションです。はじめに、ブレイクアウトルームに分かれ自己紹介や共通点発見ゲームを行いました。チャットも有効活用しながら、制限時間では足らないようなグループもありました。次に、“良い声”“良いコミュニケーション”について一人一人が考えた後、グループに分かれて問答ゲームを行いました。



少しの休憩をはさんで「Rugby」のセッションです。女子セブンズユースアカデミーが目指すセブンズが示されました。

1どんな環境でも、どんな状況でも、当たり前のことを当たり前に、大切なことを大切にする。

2一人一人の強みをチーム力に変える。互いに活かしあって生まれる新たな「1」

これらを目指す中で、アカデミーで大切にしている「7H」について動画を見ながら考えていきます。これもブレイクアウトルームに分かれ、コミュニケーションを図りながら分析していきます。

「7H」は意識で変えられる。日頃の練習から常に意識し続けることで無意識にできるようになる。世界基準の「7H」を目指すことを共通認識としました。



午前の最後は知念S&Cコーチからです。「S&Cとは?」というところから丁寧に説明をしていただきました。

7人制と15人制の違いと共通点からセブンズに必要な体力要素を考えていきます。先程の「7H」と絡めて、アカデミーとしてクリアする必要な体力要素の具体的なターゲット(数値)を示していただきました。数字というのは非常にわかりやすいツールなので、目標も示しやすく、達成したかも一目瞭然なので常にターゲットを頭において先ずは個の強化です。

年間のトレーニング目標としては個の強化 → 個人で強化したものをチームへ還元 → 実際のゲームで確認、修正 とつなげていきたいです。



午後は河谷先生の「栄養」のセッションからです。

「スタートラインの食事」というテーマで、食事の基本について学びました。食事で野菜をとることのメリットや朝食をとることのメリットなど、何となく良いと分かっていることも、今回の講義で具体的な内容と共に解説していただき、理解が深まりました。グループワークのセッションでは、朝食量を確保するための工夫などを話し合い、有意義な時間となりました。



最後に、昨年まで、女子セブンズユースアカデミー生として参加していた高校3年生の向來桜子選手、矢崎桜子選手、水谷咲良選手の3名から食事について意識していることについてメッセージをいただきました。身近な先輩からの話は非常に参考になったことと思います。




続いてメディカルはCOVID-19特任マネージャー 笠間先生からです。

未だ猛威を振るっているコロナの日本での現状、世界の傾向、気になる症状や特徴、ウィルスの経過、ワクチンについてとても分かりやすく説明していただきました。そして、ラグビーを続ける(練習が止まらない)ためにはチームに持ち込まないこと。そのための2つのルールは「体調管理」と「行動管理」で、そのために何をすべきか詳しく説明をしてくださいました。

・人が多い場所を避ける

・不織布マスクを着用

・できる限り人から離れて行動

この3つを遵守する、そして継続することが、感染者にならない、濃厚接触者にならないために何よりも大切なことだと教えていただきました。



最後は野々村コーチから「Rugby」についてのセッションです。ここでもまた違った角度から7人制と15人制の違いについて考えました。ボールタッチの回数やタックル回数などから7人制にはどういった力が求められていくのか?また、1日に2ゲーム、3ゲームしていかないといけないとなるとどのような力が必要になっていくのか?シンプルだけれど、しっかりと考える時間になったと思います。



最後に兼松ヘッドコーチから「今日学んだことを今日から始めて欲しい」「スペシャルスキルにチャレンジし、武器を増やしてほしい」と締めくくられました。盛りだくさんの内容でありましたがしっかりと整理し、それぞれの場所ではありますがお互い繋がりながら各自の課題をこなしていって欲しいと思います。