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12月10日

12月10日(土))20時、2回目のStrong Girls 2022 (以下:SG)のフォローアップオンラインセッションが始まりました。8週間前より選手たちは少し逞しくなった様子が伺えます。


今回も栄養編・トレーニング編の2部構成です。

[2週間ごとのフォローアップ]

1回目のセッションは10月15日、それ以降2週間おきにトータル3回のフォローアップを実施。内容はトレーニングの進捗確認のほか、選手からの質問(栄養、トレーニング、ラグビーなど)を受けられるスタイルのフォームを作成し、それぞれに回答をしました。


〈栄養編〉

管理栄養士 河谷先生によるセッションです。食事と栄養摂取のポイントのおさらいと一緒に“楽しく取り組めたかどうか”。

河谷先生の問いかけに半数を超える選手の手が挙がりました。初回で河谷先生から「楽しくないと続けにくい」というコメントがあり、選手たちはそれぞれ楽しむ要素を見つけながら取り組んだようです。

8週間の中で多かった質問「練習で疲れて食事を摂らずに寝てしまった」ときのケーススタディーをクイズ形式で実施。


学びの成果、各選手の解答と摂るべき食品も正解でした。

1回目のセッションでは体重増量するために食事と量を見直すことを学びましたが、今回は“何を摂取したら増量に作用するのか?”  “体重増量に反映する栄養素、反映しない栄養素”と少し複雑な内容を学びました。また、摂取した食品・栄養をしっかりと吸収するために腸のコンディションが良好であることが重要であることにも触れ、腸の調整に役立つ食品の紹介と食べ方を学びアスリートとして栄養に関する知識をさらに高める時間となりました。


〈トレーニング編〉

トレーニングは4部位に分けてプログラムを構成しました。

体幹+別部位を3日、体幹+体幹を1日と週4日トレーニングする機会を設けました。


2週ごとのフォローアップは体つきの変化を計測で行う一方、アンケートで体感的・視覚的な変化を調査しました。計測結果は各選手とも変化が見受けられませんでしたが体感的・視覚的な変化では自覚と他覚双方で変化が起きている選手が多く見られ、ある選手からは服がキツくなったという報告もありました。


課題のトレーニングは選手たちにとって日程も内容も厳しいものだったようですが、見た目の変化のほかに

「コンタクトが強くなった感じがする」

「(ラインアウトの)リフトがしやすくなった」 

「トレーニング種目を設定された回数できるようになった」

と、プレーやトレーニングにも変化が現れたようです。

8週前「継続する、成果を上げる。」を目標に掲げSG2022がスタートし、選手たちはその目標を達成しました。称賛と共に池澤S&Cコーチから「成果を上げ続ける」ことを求められ、トレーニングの成果を更にプレーに活かせるよう新たなトレーニングメニューを与えられました。

 

最後は恒例となった記念撮影です。

高木沙環 選手(アザレア・セブン/東海大学)の提案で桜のポーズで今年度のStrong Girlsを締めくくりました。


10月15日

「Strong Girls」発掘プロジェクトオンラインセッションが開催されました。

今年度の本プロジェクトは30名ほどの応募から、募集要項の適性などから選考された選手13名(国内12名・NZ 1名)を対象に行います。将来、日本代表のフロント5として強豪国の選手に勝る体づくりに取り組みます。

 

今年度のプロジェクトテーマは[世界一になるための体づくり]です。

90分のセッション、【栄養】と【体作り】の2セクション45分に分けて行いました。

どちらのセクションもキーワードは「継続する」です。第1回の10月15日は「継続する」ことを課し、第2回の12月10日フォローアップセッションでは56日間の成果を確認する時間となります。

 

【栄養】

管理栄養士の河谷彰子 先生 によるセッションは「体重の増やし方&食事のとり方」です。ラグビー選手にとって体重増量は競技を楽しむ上でも大切な要素ですが“どのように増量するか”はパフォーマンスへの影響やケガ・傷害予防などにも繋がります。

 

冒頭、体重測定しているか?という質問から始まり、1日に何回測定するか? いつ測るか? 同日内の体重変化とパフォーマンス、月経周期の体重変化など[体重が教えてくれること]について詳しく伝えられました。

 

次に食事のとり方についてです。

今回参加している選手たちも揃って「体重を増やしたい」という目標に対し、達成できる内容が伴っているか確認をしました。選手の食事内容を聴取し、何を改善したら目標達成できるか具体的な方法で選手も取り組みやすい対話がされ[やっている→できている]へ変化するキッカケの時間になったようです。

 

 その他に、体格ごとに体重増量するために効果的な食事量と栄養素の内訳と、除脂肪体重の算出方法を学びました。計算が得意な選手もそうでない選手も目標とする「体作り」のために熱心に算出している様子が印象的でした。

 

体重を増やすにはどうすれば良いか。今取り組んでいることに少し変化を加えることで目標達成に近づくその方法を共有しました。専門的な内容もありましたが選手からは「明日からここを変えます」と具体的に理解できたことがわかりました。

 

【体作り】

続いて、TID S&C 池澤大輔 コーチによるセッション。

冒頭で結論が伝えられ、本プロジェクト期間で継続することと、その成果について提示がありました。池澤S&Cコーチのセッションでは選手同士で話す時間、選手が発言する時間が多く設けられていたことが印象的です。

次に3〜4人のミニチームが発表され、チームごと選手それぞれの「続ける→成功談・失敗談」について話しました。成功のコツ、失敗の理由、何を変えたら成功できたか?など共有し、自分の強み・弱みを表出してお互いを知ることができたようです。

 

ここで56日間取り組むトレーニングメニューが開示されました。

体幹・上半身・下半身など4パートに分け、それぞれ4〜5種目のエクササイズが提供されました。トレーニングの環境様々で必ずしもジムが使えとは限らないことから自重のエクササイズを中心に伝えられました。

【栄養編】と運動生理学的な内容を絡めて体重増量の適性値や筋肥大など、56日後に選手たちがどういう状態になっているか、目標を数値化する方法が伝えられました。

 

最後は[鍛える]ことについてです。

「何のために鍛えるのか?」

「鍛えることは手段であり目的ではない」と伝えられ、目的を明確にする時間が設けられました。

選手それぞれ明確な目的を持ち、56日間のプロジェクトに取り組みます。また、次回12月10日までの間は2週ごとにフォローアップし、進捗状況の確認を行います。