日本協会は、熱中症予防対策につき現場へ注意喚起を行ってまいりましたが、この度、痛ましい熱中症死亡事故が発生してしまいました。2026年8月7日にリーグワンの選手が、熱中症による多臓器不全のため逝去されました。大切な仲間の命が失われた事実を厳粛に受け止め、全登録チームに対し、以下の安全対策の徹底を要請します。選手の「命を守る」ことは、あらゆるラグビー活動に優先する最優先事項であり、社会的責任です。指導者・安全責任者の皆様におかれては、本通達の趣旨をすべての選手・スタッフに周知し、本日より安全基準を徹底して引き上げてください。
WBGT(暑さ指数)の把握と「31度以上での原則中止」※1
活動の可否判断にはWBGT(暑さ指数)計を用い、原則15分間隔で測定データを記録してください。WBGT 31度以上の場合は、原則として練習や試合等のすべての活動を中止または延期してください。※2
2. 「まず冷却、搬送はその後」の徹底
重症(熱射病)が疑われる場合は、ただちに119番通報を行うとともに、救急車が到着するまでの間、少しでも早く積極的な全身冷却(氷水浴:CWIなど)を開始してください。
※1 :「31度以上での原則中止」は、日本スポーツ協会・スポーツ庁等が示す基準に準じたもの。
※2 : WBGT31 以上の場合、試合・大会の開催には危険が伴うため、試合時間の変更もしくは延期または中止を検討する。ただし、「WBGT31 以上での実施条件」をすべて満たし、かつ積極的な身体冷却や水分補給の機会、休息時間の確保を行うことができる場合には、試合・大会実施の検討をすることができる。
(参照:「コミュニティラグビーにおける試合・大会運営のための暑熱対応ガイドライン」)
WBGT31 以上での実施条件について
1. 医療体制: 医師、看護師等のメディカルスタッフが常駐していること。
2. 冷却設備: 緊急時に全身冷却が可能な手段が準備されていること。
3. 運営変更: WBGT28 以上 31 未満の対応(積極的な身体冷却、ウォーターブレイク等の追加・延⻑)を確実に実施し、かつ選手の安全を最優先とした特別な運営上の変更措置をとること暑熱リスク分類に応じた対応が確実に実施されること。
参考情報
『コミュニティラグビーにおける試合・大会運営のための暑熱対応ガイドライン(Ver.1)』
JRFUラグビー外傷・障害対応マニュアル : 第11章「内科的疾患2(熱中症)」
■通知対象:三支部協会、各都道府県協会、登録チーム
■文書作成:(公財)日本ラグビーフットボール協会 安全対策委員会
■本件についてのお問合せ先:(公財)日本ラグビーフットボール協会
安全対策委員会 齋藤(m.saito@rugby-japan.or.jp)
