ワールドラグビーより、タックルの高さに関する競技規則の改正が通達され、日本協会でも通知いたしました。本規則改正では、協会や地域の裁量によって適用することが可能な条文があり、日本協会ではこれを受け、次のとおり適用を決定しましたので、通知いたします。
・日本国内のエリートラグビーは「ジャパンラグビーリーグワン」を指し、それ以外は「エリートラグビー以外」とする(World Rugbyが指すコミュニティーラグビーを意味する)
・日本国内のエリートラグビー以外(コミュニティラグビー)において、該当する制裁ラインは「胸骨の下端部分」とし、タックラーには、該当する制裁ラインより下をタックルする責任がある。(2023年6月9日通達の内容と同様)
・協会や地域の裁量で適用が可能な変則規則GAME-ONについて、日本国内では今回採用はしない。ただし、適切なタイミングで検証を行い、必要な改訂やガイドラインの変更を行なっていくこととする。
・日本協会では、国内のアンダー世代が体の発達段階に合わせ、安全にプレーできるように国内独自の競技規則を適用している。World Rugby競技規則に該当する項目がない場合でも、国内独自の競技規則が適用されていることがあるため、年代別ラグビー競技規則補則を参照すること。
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト みんなでラグビー)https://minnaderugby.jp/rule/
◆タックルの高さに関する競技規則の経緯
2023年 5月
World Rugby タックルの高さに関する試験的取り組みへの参加を推奨
(プレーヤーウェルフェア向上の取り組みの一環)
2023年 9月
コミュニティーラグビーを対象に、タックルの高さを胸骨より下へ下げることを推奨
日本協会でもこれを受け、日本国内において試験的ガイドラインを導入
https://www.rugby-japan.jp/news/51983
2025年 7月
2年間の分析・検証結果を公表。以下の継続を決定
① 試験的ガイドラインの導入
② 競技規則の試験的変更
https://www.rugby-japan.jp/news/53396
2026年 7月
コミュニティーラグビーにおけるタックルの高さ引き下げに関する競技規則の改正
◆該当する条文
競技規則第14条 -タックル
14.1 タックルが起きるには、ボールキャリアーが一人、または、複数の相手プレーヤーに捕まり、地面に倒される。タックラーには、該当する制裁ラインより下をタックルする責任がある。エリートラグビーにおいては肩のライン、コミュニティーラグビーにおいてはウエストまたは胸骨の下端部分がその基準となる。また、ボールキャリアーにも、安全にタックルへ入る責任がある。
(競技規則9.13、14.5aおよびGame-Onバリエーションを参照)
14.5 タックラーは、以下のことをしなくてはならない。
a. 該当する制裁ラインより下をタックルすること – 肩のライン, 胸骨の下端部分またはウエスト
罰: ペナルティ
GAME-ON バージョン
競技規則第9条 GAME-ON バージョン
9.13プレーヤーは、相手側プレーヤーに対して、早く、遅く、または、危険な形でタックルしてはならない。相手側プレーヤーに対する危険なタックルには、頭部との接触を引き起こすタックルをすること、または、しようとすること、もしくはオープンプレー中に、該当する制裁ラインを超える位置でタックルもしくはタックルしようとすることを含むが、この限りではない。
試合主催者は、制裁ラインについて2つの選択肢がある:胸骨の下端部分のライン、または腰の高さ
競技規則第14条 GAME-ON バージョン
第14条:試合主催者は、タックルの高さを腰の高さまたは胸骨の下端部分のラインのいずれかに設定することを選択できる。また、ボールキャリアーがタックル時に体の高さを下げる行為、および/またはダブルタックルを行うチームに対して罰することを選択することもできる。
① ボールキャリアー
オープンプレー中のボールキャリアーは、タックラーとの危険な接触を行う前に、体の高さを著しく下げてはならない。
罰:ペナルティ
②ダブルタックル – 柔軟性のある選択
2人(またはそれ以上)のプレーヤーが、オープンプレー中に同時にボールキャリアーをタックルしてはならない。
罰: ペナルティ
2人(またはそれ以上)のプレーヤーが、同時にタックルをした場合、最初のタックラーのみが該当する制裁ラインが適用される。他のタックラーは肩の線より高い位置に接触してはならない。
(参考)タックルに関するトレーニングの紹介
U12、U15の指導者の方々は以下も参考にしてください。
■通達対象:加盟協会、競技運営関係者、加盟チーム
■文書作成:日本ラグビーフットボール協会 ハイパフォーマンス部、普及育成部
■本件についてのお問い合わせ先:
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
ハイパフォーマンス部 審判グループ(referee@rugby-japan.or.jp)
