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10月4日

合宿最終日を迎えました。

朝食後、女子ラグビー界の大先輩の方々が運営されているお店を特別にお貸しいただき、ワークショップを行いました。

今回のワークショップでは、大橋コーチから「自身の言葉でアウトプットすること」、そして「人と比較して落ち込まないこと」の大切さについて話がありました。


ワークショップは2部構成で行われ、前半は「自身のキャリアデザイン」について考えました。

まずは、昨日観戦したアジア競技大会で感じたことや学んだことを、自分自身の言葉で表現し、それを踏まえて、今後自分が目指したい姿や目標、さらにその目標を実現するためにどのようなプロセスを歩んでいくのかを考える時間となりました。


後半は、今後のアカデミーでも大切にしていきたい「チーム文化」について考えました。「チーム文化」という奥深く難しいテーマについて、選手たちは積極的に意見を出し合いました。ただ自分の意見を伝えるだけではなく、相手の意見を受け止め、そこからさらに問いを重ねて考えを深めていくなど、活発な議論が行われました。


その中で、「応援されるチーム、応援される選手」になるためには、周囲から何かを与えてもらうのを待つのではなく、自分たちで考え、行動していくことが重要であることを学びました。また、チームで何かを決める際には、多数決で結論を出すのではなく、関わる人それぞれの意見を尊重し、全員が納得できる答えを導き出す「合意形成」が大切であることも新たに学びました。


身体を動かすのではなく、頭を使って考える時間となりましたが、アカデミー生としての自覚を深めるとともに、これからの自分自身のキャリアについて考える貴重な機会となりました。

以上をもって、第114回セブンズユースアカデミーの合宿を終了しました。


今回は、自分たちがプレーする時間よりも「学ぶ」時間が多い合宿となりました。しかし、ユースアカデミーの目的である「世界のトップと戦える選手」を目指す上で、競技力だけではなく、自分自身の考えを持ち、行動することの重要性を改めて考える時間となりました。


次回の合宿は、今年度最後の合宿となります。1月から取り組んできたことを集大成として発揮する、最後の機会です。全員がベストパフォーマンスを発揮できるよう、残りの2か月間もそれぞれが良い準備をして、再び集合することを約束し、今回の合宿を締めくくりました。


最後になりますが、今回の合宿を実施するにあたりご尽力いただきました佐々木先生をはじめとする名古屋大学の関係者の皆様、練習間・試合間に過ごす場所をお貸しいただいた伊勝コミュニティセンターの皆様、活動場所の提供ならびに昼食をご用意いただいたハングオーバーズの皆様、そして選手を派遣してくださった所属学校・チームの皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。


10月3日

本日は、アジア競技大会で戦うサクラセブンズ(女子日本代表)の準決勝・決勝を観戦しました。

9月の合宿では、優しく接してくれたサクラセブンズの選手たちが、ピッチ上でどのようなパフォーマンスを見せるのか。また、日本のファンが多く見守る中で、どのような戦いをするのか。選手たちは期待を胸に、会場へ向かいました。

会場に到着すると、普段のラグビーの試合とは異なる雰囲気に包まれており、大会の規模の大きさを感じることができました。海外から訪れているファンも多く、会場全体がセブンズならではのお祭りのような雰囲気に包まれ、選手たちの気持ちも高まります。


サクラセブンズの試合が始まると、選手たちは楽しみにしていた一方で、「自分たちがいつか同じピッチに立つ」ということを想像しながら、真剣な眼差しで試合を見つめていました。一つひとつのプレーの精度や選手の動きを間近で見ることで、改めて世界を相手に戦う選手たちの技術や判断の速さ、そのレベルの高さを実感しました。


サクラセブンズの次戦までの時間を利用し、毎年恒例となっている旗の制作にも取り組みました。今年度のユースアカデミーを象徴する「蝶」と「蜂」をモチーフに、選手たち自身でデザインを考え、協力しながら制作を進めました。完成した旗には、今年度の活動への思いや、仲間とともに成長してきたという気持ちが込められています。


その後、再び試合会場へ戻り、男子日本代表の3位決定戦、そしてサクラセブンズの決勝戦を中心に観戦しました。他国の試合からも学ぶことは多く、選手たちは一つひとつのプレーを見逃さないよう、試合に釘付けになっていました。


そして、いよいよサクラセブンズの決勝戦です。国歌斉唱から始まる決勝戦ならではの独特な雰囲気に、選手たちの緊張感も一層高まります。


試合が始まると、一進一退の攻防が続き、選手たちは最後まで目を離すことができませんでした。接戦の中でも、サクラセブンズの選手たちが最後まで「7H」を遂行し続ける姿から、7Hの本質を改めて学ぶことができました。

そして、サクラセブンズが見事に優勝を果たしました。


接戦を勝ち切る強さ、そしてホームで多くのファンの声援を受けながら戦うことの素晴らしさを、選手たちは実際に会場で体感することができました。素晴らしい試合を繰り広げたサクラセブンズの選手たちへの尊敬を改めて深めるとともに、自分たちが目指すべき場所を再確認する貴重な時間となりました。


今回の観戦で感じたことや学んだことを、ただ「すごかった」という感想で終わらせるのではなく、自分自身のプレーや日々の取り組みに落とし込み、自分たちの力へと変えていってほしいと思います。

明日は、いよいよ合宿最終日です。チームアクティビティを行い、今回の合宿を締めくくります。


10月2日

秋晴れの爽やかな天候の中、合宿2日目を迎えました。本日は、今回の合宿で最後となるフィールドセッションです。朝食後に名古屋大学へ移動し、午前・午後の2セッションに取り組みました。


午前中は、ボールゲームを中心としたセッションを実施しました。

まず、大橋S&Cコーチのもとでスピードセッションを行い、加速する際の身体の使い方について細かく確認しました。普段とは異なる動きに、はじめはぎこちなさが見られる選手もいましたが、スピードを高めるために新たな動きに積極的にチャレンジする姿が見られました。


その後は、ボールゲームやアタック・ディフェンスに取り組みました。今合宿のテーマである「競争」を意識した内容で、普段のラグビーとは異なるルールの中で、早く状況を判断しながらプレーすることが求められました。


一方で、普段と異なるルールでのプレーということもあり、ユースアカデミーで大切にしている「7H」への意識が薄れてしまう場面もありました。しかし、選手同士で声を掛け合いながら、プレーの中で見つかった課題や次のプレーで意識すべきことを確認し、改善につなげることができました。


午後は、コンタクトを含むセッションを実施しました。

谷口S&Cコーチのもと、さまざまな動きの中で身体を適切に使うことを意識したトレーニングに取り組みました。ラグビーは、走る、止まる、方向を変える、コンタクトするなど、さまざまな動作が組み合わさったスポーツです。そのため、さまざまなシチュエーションに対応できる身体の使い方やスキルを身につけることが重要です。


普段あまり意識して使わない身体の部位を使う動きも多く、疲労を感じる選手もいましたが、セッションの目的を理解し、一つひとつの動作を確認しながら取り組みました。


続いて、アタックにおけるハンドオフのスキルアップを目的としたセッションを行いました。ただ手を伸ばすのではなく、相手を狙ってハンドオフすること、さらに、手を出すだけではなく、足を使って相手の位置をずらしてからハンドオフを活用することを意識しました。


最後には、これまで取り組んできたスキルを実際のゲームで活かすため、7対7のゲーム形式を行いました。疲労が蓄積する中でも、1対1の場面で相手をずらし、そこから良いアタックにつなげるシーンが見られました。


セッション後の選手同士の振り返りでは、良いアタックを生み出すために「コミュニケーションの質」が重要だという意見が多く挙がりました。ただ声を出すだけではなく、状況に応じて具体的な情報を伝えることの重要性を選手自身が実感し、「具体的なコミュニケーションとは何か」をそれぞれが考えていくことを確認して、この日のセッションを終えました。


限られた時間の中でも、自分たちのラグビーやプレーをより良くするために、選手同士で積極的にコミュニケーションを取り、互いに意見を伝え合う姿が印象的でした。


明日は、アジア競技大会で戦うサクラセブンズの試合を観戦します。プレッシャーのかかる大舞台で「競争」とは何か、そして自分たちとの違いは何か。実際の試合を自分の目で見ることで、それぞれが多くのことを学ぶ機会となります。


自分たちが目指す舞台で、自分自身がプレーする姿をイメージしながら、サクラセブンズのプレーから多くのことを吸収してほしいと思います。


10月1日

本日より、第114回女子セブンズユースアカデミーがスタートしました。会場は名古屋大学の素晴らしい施設です。まずはオープニングミーティングを行いました。


今回の合宿のテーマは「競争」です。前回の合宿では、サクラセブンズとの合同セッションに参加させていただきました。そこで感じたこと、学んだことを、今回はまずトレーニングの中で表現し、勝負にこだわっていきます。さらに今回は日本代表チームの応援をし、世界で勝負するとはどういうことかを、いろいろな角度から学ぶことも目的としています。

ミーティングでは、一人ひとりが「この合宿で何を学び、何を持ち帰るか」を自分の言葉で表し、全員で共有しました。自分で目標を立てて仲間に伝えることは、グラウンドの外でも大切にしたい主体性の第一歩です。目的をはっきりさせてから、グラウンドへ向かいました。


 この合宿の最初の勝負は、ブロンコ測定です。仲間と競い合うことを意識しながら、それ以上に「これまでの自分との勝負」に挑みました。その結果、多くの選手が自己ベストを更新しました。チーム平均も、今シーズンに数回行った測定の中で最も良い数値になりました。ゴール後には、競い合った相手の頑張りをお互いに讃え合う姿が見られました。真剣に勝負するからこそ、相手を認めて敬意を払える。そうした姿勢は、アカデミーが大切にしている人としての成長そのものです。



 測定のあとは、チーム対抗で「背中文字当てゲーム」を行いました。相手の立場に立って、思いやりをもって言葉で伝えることは、試合の勝負所で仲間とつながるための土台です。それと同時に、日常生活や人との関わりの中でも欠かせない力です。ハートフルなコミュニケーションの大切さを、ゲームを通じて改めて確認しました。


 S&Cセッションでは、前回合宿から継続しているスプリントトレーニングを行いました。今回はスタートから10mまでの加速スキルに焦点を当てました。セブンズでは、最初の数歩の加速が勝敗を分ける場面が多くあります。選手たちは、体で加速する感覚をつかむことができました。


 明日からは、ラグビースキルとゲーム形式の練習が中心になります。どの場面でも勝負にこだわります。そして、勝つためにはこれまでアカデミーで学んできた「7H」がどの場面で必要なのかを、選手自身が考えながらトレーニングに取り組みます。オンザピッチでもオフザピッチでも、世界で勝負できる選手、そして人として信頼される選手を目指し、一日一日を大切に積み重ねていきます。