JAPAN High Schools TOUR to Australia

リポート‥‥1|リポート‥‥2|マッチサマリー

●8月5日(日)

快晴の中、シドニー、コンコルドオーバルで午後2時に遠征最終戦のキックオフの笛が鳴りました。この競技場は、1987年第1回RWCでオーストラリア対フランスの熱戦が繰り広げられた会場です。高校ジャパンは、過去2年連続で敗れているNSW公立高校代表(NSWCHS)に何とか一泡吹かせようと準備をしてきました。

立ち上がりの15分間は、相手のワイドに展開する戦法を目で追ってしまい、防御にギャップが生まれ2連続トライを許す悪いスタートとなりました。しかしながら、練習を試合で出そうという切り替えで、FWのピラー・ポストがしっかりアップし、BKの防御ラインもそれに呼応しながら前のスペースをなくすという連続する防御が機能し始めました。
また接点でも一人目が下へ、二人目がボールへという約束事も行われ、徐々に相手が高校ジャパンの防御を嫌がる状況へと変化しました。このあたりからほとんどが高校ジャパンペースの試合へと移行していき、ワイドにすばやくボールを動かし、俊敏に動き回り、モールではしっかりとドライブするなど、相手をほぼ完全に封じ込めることができました。

前半は10-14のビハインドで折り返しましたが、後半25-0のスコアが上の状況を説明するものとなっています。遠征最初の2試合での修正点を克服しようとこだわった結果が、第3戦と最終戦の勝利へとつながりました。選手・スタッフ一同、多くのことを今遠征で学び、大きな収穫を持って明日帰国します。(榎本孝二)

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

高校日本代表 35-14 NSW公立高校代表

勝利に喜ぶ選手たち
勝利に喜ぶ選手たち

前田団長のファンクションでのスピーチも笑顔で
前田団長のファンクションでのスピーチも笑顔で

●8月4日(土)

昨日の雨天から一転して雲1つない青空が広がる中、遠征を締めくくる練習を行いました。個人の低く入るタックルと2番目のプレーヤーのボールタックル、チームとしてのピラー・ポストディフェンスの確認を中心に2部に分かれて約3時間集中した中での練習を終えました。

明日の遠征最終戦を残すのみとなりました。練習終了後、ATQで当地へ派遣されている阪元選手が試合に出場するということで、応援に行きました。阪元選手はSouth DistrictsのAチームのスタンドオフとして、すばやいパスワークと低いタックル、強いコンタクトスキルという持ち味を十分出してプレーしていました。(榎本孝二)

遠征を締めくくる練習
遠征を締めくくる練習

遠征を締めくくる練習

遠征を締めくくる練習

遠征を締めくくる練習

遠征を締めくくる練習

ATQの阪元選手
ATQの阪元選手

●8月3日(金)

遠征に入ってから初めての雨となりました。午前の練習は予定よりも時間を短縮しましたが、内容は選手の最終戦への意気込みが十分伝わってくる熱い練習をしてくれました。ランニングとアジリティ中心の練習メニューを意欲を持って取り組みました。

午後はシドニー市内を自由見学し、ショッピングや観光をそれぞれで楽しんだようです。練習はいよいよ明日の午前と午後が最後となります。(榎本孝二)

雨のなか内容の濃い練習
雨のなか内容の濃い練習

雨のなか内容の濃い練習

雨のなか内容の濃い練習

午後はシドニー市内へ
午後はシドニー市内へ

●8月2日(木)

移動日の午前中はこれまでと同様、リカバリートレーニングを行いました。選手は3家庭に滞在するというまたとないホームステイの経験を経て、生活面においてもたくましくなってきました。午後はシドニーに移動しましたが、メルボルン空港で予定されていた飛行機が故障のため飛べなくなり、大幅に予定より遅くシドニー入りとなりました。

いよいよホテルでの集団生活を過ごしながらチーム一丸となり最終戦での勝利に向けて頑張るときがきました。夜のミーティングでは、まず生活面で、高校代表としての品格を大事にという点を再確認し、技術面で、これまでの3戦を振り返りながらできるようになってきたこと、さらに精度と強度を高めてチャレンジしたい部分などを確認しました。(榎本孝二)

夜のミーティング
夜のミーティング

夜のミーティング
夜のミーティング

●8月1日(水)

本日は第3戦をビクトリア高校代表と戦いました。ビクトリア州は残念ながらオーストラリアの中ではラグビーが盛んな地域ではなく、一番の人気はオージーボールという土地柄です。地元の協会は今回のような国際試合が組まれたことを心から喜んでおり、このような機会が選手の育成とラグビーの発展、両方に寄与するものだと喜んでおられました。

試合は過去2試合とはうって変わり、高校ジャパンが常に先手先手と先行する流れとなりました。相手チームはほとんどがサモア、フィジー、トンガなどの血を引く選手たちでしたが、低くささるタックルと前にしっかりとアップして攻撃スペースを封じていく防御法が非常によく機能しました。練習で行っていることが試合で発揮されるという良い形が随所に見られるようになりました。攻めてはボールをワイドに動かしたり、フォワードがモールを固めてドライブするというこちらの強みもしっかり出すことができました。スタッフ・選手とも素直に今日の勝利を喜ぶと同時に、最終戦に向けて改めて気持ちを固め、過去2連敗となっているNSW公立高校代表に挑みたいと思います。明日はシドニーへ移動です。(榎本孝二)

激励の言葉を送る瀧林副団長
激励の言葉を送る瀧林副団長

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

高校日本代表 35-17 ビクトリア高校代表

●7月31日(火)

明日、第3戦の会場となるMarcellin Collegeのグラウンドを借用して練習を行いました。個々のタックル力とチーム防御の徹底を図るべく、練習のほとんどをこれらの修正に使いました。激しく厳しい練習ながらも選手たちは、コーチ陣の意図をよく理解し、集中して練習に取り組みました。

午後は、メルボルン市内観光を行い、Queen Vivtoria Marketで買い物を楽しんだり、市内の主だった観光ポイントをトラムと呼ばれる市電に乗って回ったりして気分を変えて楽しみました。第1戦のタウンズビルの気温が28℃ほど、サンシャインコーストが23℃ほど、そしてこのメルボルンが15℃と気温の変化が大きく、体調管理も大きなポイントとなっています。(榎本孝二)

クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ
クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ

クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ

クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ

クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ

クィーンビクトリアマーケットでショッピングを楽しむ

メルボルンを代表するトラムに乗り込む
メルボルンを代表するトラムに乗り込む

●7月30日(月)

本日の午前は昨日試合を行ったMatthew Flinders Anglican Collegeに再集合し、リカバリーと昨日の反省点に取り組む練習を行いました。第1戦よりははるかに集中力のあるパフォーマンスを見せてくれた選手ですが、失点を最小限に食い止めるべく防御法を確認する練習となりました。

練習後、メルボルンへ移動すべく、バスに乗り込み、ブリスベン空港へと向かいましたが、途中バスが故障し、バスを変えなければならなくなりました。代替バスを待つ間、選手たちは遠征歌を歌い明るい雰囲気の中アクシデントに見舞われても前向きに過ごすことができました。代替バスに乗り換え、出発すると今度は事故による大渋滞に巻き込まれ、結局、予約していたブリスベン発メルボルン行きの飛行機には乗り遅れ、予定より2時間ほど遅れてメルボルンにあるMarcellin Collegeに到着しました。選手たちは3家庭目となるホストファミリーに引き取られていきました。今回のホームステイでは三分の一の選手が一人での滞在を経験します。(榎本孝二)

監督より昨日の反省点が提示される
監督より昨日の反省点が提示される

防御の確認を中心に練習を行いました
防御の確認を中心に練習を行いました

バスの中で遠征歌の練習
バスの中で遠征歌の練習