今年5月から6月にかけ開催されるIRBパシフィック・ネーションズカップ。日本代表は6月16日にユアテックスタジアム仙台でサモア代表との試合を控えており、(財)日本ラグビーフットボール協会の関係者が3月13日、表敬訪問のため仙台市役所を訪れた。

右から和田副会長、太田治GM、木曽選手
右から和田副会長、太田治GM、木曽選手

この日訪れたのは和田文男副会長、太田治代表チーム事業部GM、木曽一選手(ヤマハ発動機ジュビロ)の3名。迎えた梅原克彦 仙台市長に対し、23番目の選手(ラグビーファン)を意味する背番号23の入ったジャージーを贈り、がっちりと握手を交わした。宮城県内初開催となる日本代表のテストマッチに向け、関係者の期待は高まっている。

当日は記者会見も行われ、太田GMが「観客の方々に夢や感動を与えられるような試合をみせたい。ラグビーの激しさや素晴らしさを味わってもらいたい」と意気込みを語るなど、新生ジャパンの仙台での熱い闘いを予感させた。
9月からフランスを中心に行われるワールドカップの前哨戦にも位置づけられる同大会。木曽選手は「素晴らしい環境、設備の中でテストマッチができることを嬉しく思う。(サモア戦を通して)日本代表の強さをみせたい。ファンの皆様に足を運んでいただき、その目の前で季節はだいぶ遅くなるが(日本のジャージーのように)桜を咲かせたい」と抱負を語ってくれた。チーム強化はもちろんのこと、昨年の大会で果たせなかった勝利のために真剣勝負が繰り広げられることは間違いない。

この日の挨拶や記者会見の中では、多くの場面で「(日本各地に)一層普及し根付いていくことを目指したい」「全国でラグビーを認知してもらいたい」という言葉が聞かれた。日本のラグビー界は、トップリーグの誕生により、徐々に盛り上がりを見せているが、「会場にできるだけ多くの観客を集めたい。ラグビー人気をもっと高めたい」というのが関係者の本音だ。2015年のワールドカップの誘致に向け、全国へのラグビーの普及が今後の大きな課題となっている。

梅原克彦 仙台市長に背番号23のジャージーを贈呈
梅原克彦 仙台市長に背番号23のジャージーを贈呈