リポート1|リポート2|マッチサマリー ●8月3日(木) ◎田中克己監督より 「遠征のゲームの目的として、失点をなくすゲームを目指して、3戦戦ってまいりました。第1、第2試合では計3トライされましたが、これらのトライはキックを起点としたものとラインアウトでのキャッチミスでのトライでした。相手キックへの対応の不味さがあり、キック処理を矯正し、ゼロ・1チャンネルのディフェンスの強化に務め第3戦に臨みました。 第3戦目の相手チームはこの遠征のメインゲームであり、高校代表チームのディフェンス力を試す絶好の相手でありました。FW・BKSともランニングスピードのある運動量の多いバランスのとれたチームとの対戦に、前に上がるディフェンスを繰り返し行い、ディフェンスで陣地をとる戦術で臨みました。サポートプレーにおいても、ボールキャリアーの真後ろにつくテールからのサポートプレーも完成し、球出しの早さも十分な速さで連続攻撃を仕掛けるプレーも熟知できましたが、相手のディフェンス力が上回り、得点のチャンスを数多くつぶされてしまいました。結局27点の得点と48点の失点で敗退いたしました。 2年続けてオーストラリアの高校生とのゲームを経験させていただいて、まだまだ個人のタックル力の甘さ、ヒット力の弱さを強化することができませんでした。しかし、代表チームは更なる大きな伸びしろがあり吸収力のある選手が揃っています。短期間の遠征では力が発揮できずに終わりましたが、また来年にはこの悔しさを晴らすゲームをしてくれることと思います。貴重な経験をさせていただきました(財)日本ラグビーフットボール協会および全国高等学校体育連盟ラグビー専門部の多くの先生方に御礼を申し上げ、取り急ぎ、遠征の報告とさせていただきます」(榎本孝二) 第3戦の様子1 第3戦の様子2 第3戦の様子3 第3戦の様子4 ファンクションで遠征ソングの指揮をした千布選手 WTB・FB。左より坂井、中濱、宮田、長野、和田 ●8月2日(水) 2006年高校代表豪州遠征の練習は本日で最終日を迎えました。午前・午後の2部練習を行い、明日の試合に備えました。練習開始前に矢部団長より「心ひとつに、力を結集して明日に向けてがんばろう!」との檄が飛び、午前はテーマであるディフェンス、午後はチームランをそれぞれ中心とした練習を行って締めくくりました。(榎本孝二) 遠征最終練習日もやはりメイン練習はディフェンス 最終戦へ向けてのアタックドリル 午後は明日の試合会場でのチームラン HB団。左から大島、宮澤、榎本、山中 CTB陣。左より綾城、増田、阿井 今年もMBSが帯同取材 ●8月1日(火) 本日の午前は非常に集中力の高い練習が行われ、遠征団がまとまって最終戦の勝利に向けての練習となりました。アップしてプレッシャーをかけ続けるディフェンスの練習は熱がこもった熱い練習となり、選手同士も火花を散らしあうような練習でした。午後は一転して、今遠征の唯一の息抜きとなるシドニー市内の観光、ショッピングに出かけ、リラックスした時を過ごしました。(榎本孝二) 最終戦に向けて火花の散るような練習が行われた 練習2 練習3 練習4 FW第3列+再登場の1名。左より有田、前川、大平、四至本、杉本キャプテン 午後はシドニー観光 ●7月31日(月) 午前は前日の試合のリカバリー練習をゴスフォード高校のグラウンドを借用して行いました。午後にシドニー市内にバスで移動し、いよいよ最終戦の行われるクージーに入りました。 クージーではワラビーズの公開練習が行われており、選手たちはトップレベルの選手を間近に見られるということもあり、やや興奮気味に練習を見学しました。昨夜まで選手はホームステイが続いていましたが、今日より全員同じホテルでの生活となり、久しぶりのチームミーティングも行われ、一致団結して最終戦に向けての取り組みが始まりました。(榎本孝二) ワラビーズの公開練習 ワラビーズを間近で見学 夜のチームミーティング1 夜のチームミーティング2 ●7月30日(日) 遠征第2戦。第1戦ではタックルが甘くなる場面が多くあった点と鋭く前にアップしてプレッシャーをかけるディフェンスを第2戦のテーマとして試合に臨みました。 開始直後よりFWが相手FWを圧倒し、接点では数的にもパワーにおいても上回り終始安定した試合運びができました。チームとしての動きができつつあり、今遠征の最大の強敵となる第3戦に向けて、大勝に溺れることなく再度気を引き締めなおし挑みたいと思います。(榎本孝二) 第2戦開始 タックルが今日のテーマ しつこくタックル 果敢に前へ ノーサイド 相手チームより表彰を受けたリーチ選手